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高級魚「のどぐろ」とは?美味しい旬の時期や食べ方をご紹介!

どう料理しても美味しい、釣り人憧れの高級魚として知られる「のどぐろ」と言う魚が居ます。しかし「のどぐろ」の別の呼び名や、他にもそう呼ばれる魚がいることまでは知らない方も少なくありません。のどぐろはどんな魚で、いつの時期が美味しいのでしょうか?
更新: 2021年2月27日
咲良09
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「のどぐろ」とはどんな魚?

調理する前に魚について知ろう!

まずは「のどぐろ」とは一体どんな魚かを知りましょう。美味しいと有名で、レシピで検索すれば色んな料理や食べ方が出てくる「のどぐろ」ですが、どんな魚かを知る事で更に美味しく料理できるようになり、釣りで狙う手掛かりにもなりますよ。

「のどぐろ」はアカムツの事!

「のどぐろ」はアカムツの別名で、そのアカムツはスズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科に分類される魚です。

アカムツが分類される「ホタルジャコ科」はやや深めの海に生息する魚種のことで、アカムツ以外にもオオメハタやスミクイウオ、バケムツやホタルジャコなどが分類されます。「ホタルジャコ科」は広く言えば「スズキの仲間で、ホタルジャコに近い生態を持った魚」と覚えるとよいでしょう。

のどぐろの正式名、アカムツの名の由来

アカムツは漢字では「赤鯥」と書き、その名の通り「赤いムツ」と言う意味を籠めそう呼ばれるようになりました。

アカムツはある意味では正式名より有名な「のどぐろ」の他にも、多数の呼び名を持ち、島根県では小振りなアカムツを「メキン」と呼び、他にもアカウオやギョウスン、トラハツメやメブトと呼ばれ、他にもい色合いや姿が似ていることから「キンギョ」と呼ばれる場合もあります。

「のどぐろ」の由来、何故そう呼ばれている?

のどぐろは漢字では「喉黒」と書き、アカムツと言われてもピンとこないと言う方でも、のどぐろの名を出せばどんな魚かわかると言う非常にメジャーな名として知られています。なんとなく漢字から由来は察することが出来ますが、何故「のどぐろ」と呼ばれているのでしょうか?

口の中が黒いから「のどぐろ」

「のどぐろ」の気になる名の由来ですが、その名の通り口の中、つまり「喉が黒い」事からそう呼ばれるようになりました。口の中が真っ黒と言う何ともユニークな特徴を持った魚ですが、この「黒い喉」は黒い薄皮が喉についている為こう見えると言われています。

更に、名の由来から「喉だけ黒く、他は普通」と思われがちですが、喉のみでなく内臓まで黒くなっており「喉のみでなく腹も黒い」魚とも言えます。

のどぐろの方が有名なワケ

何故正式名称であるアカムツより別名の「のどぐろ」の方が有名なのかと思ってしまいますが、やはりなんといっても「口の中が真っ黒」なインパクトに尽きるでしょう。

この「口の中が真っ黒」と言う特徴は国内のみでなく海外でも知られており、その英名は「Blackthroat seaperch」直訳すると「喉が黒い鯛(もしくはスズキ)」となり、のどぐろは万国共通と言えそうです。

「のどぐろ」とユメカサゴの関係

この記事では「アカムツ」の事を指すのどぐろですが、意外なことに「のどぐろ」はカサゴと関係があるのです。カサゴもカサゴで美味しい魚として有名ですが、カサゴと「のどぐろ」はどのような共通点があるのでしょうか。


のどぐろは一種類じゃない!ユメカサゴとアカムツ

アカムツの別名として有名な「のどぐろ」ですが、実はのどぐろは一種類のみでなくカサゴの仲間にも「のどぐろ」の別名を持った魚が居ます。

その名はユメカサゴ、なんだか幻想的な名前ですが、相模湾や駿河湾ではこのユメカサゴを「のどぐろ」と呼んでおり。おすすめレシピや味も異なる2種の「のどぐろ」が存在すると言う、ちょっとややこしい事となっています。

ユメカサゴ情報が気になる方はこちらもチェック

「のどぐろ」繋がりと言うとてもややこしい魚仲間のユメカサゴですが、ユメカサゴもアカムツとはまた異なる味わいを持った美味しい魚で、どちらも色んな料理やレシピを試したくなる魚となっています。

釣りで間違ってユメカサゴを釣り上げてしまった場合も、ハズレだと思わず美味しく調理してあげましょう。

「のどぐろ」の生態と特徴

のどぐろの特徴、釣りや料理の参考に

のどぐろは全長40㎝程の、楕円形の側偏した身体を持ち、背中側は紅色でお腹側は銀色と言う、魚としては至って普通の姿をしています。その分「口や内臓が真っ黒」というインパクトはかなりのものです。

「のどぐろ」繋がりのユメカサゴと比べても、その姿は「普通過ぎて逆に分かりやすい」ものとなっており、釣りで似た魚がかかった時、のどぐろかな?と思ったらとりあえず口の中を見てみると良いでしょう。

「のどぐろ」の生態と、釣りで狙える場所

のどぐろは海水魚で、ホタルジャコ科の例にもれず海のやや深めの場所に生息し、水深100~200メートルの砂底部に生息しています。食性は肉食系で、甲殻類やイカを捕食し、6月から10月にかけ産卵を行います。

その分布域は太平洋西部から日本、さらに東南アジアやオーストラリアまでと幅広く、日本国内では関東より南の太平洋や新潟、九州に生息し、釣りで狙うなら南に向かうとよいでしょう。

「のどぐろ」を釣りで狙う

人気釣りの1つ!最近注目の「のどぐろ釣り」

のどぐろ釣りは「高級魚が狙える」という事で最近釣り人に注目されている釣りの1つで、旬を把握しておけば脂がのったアカムツを釣り上げるチャンスにもなります。のどぐろ釣りで気を付けるべきはのどぐろはやや深めの推進に生息する事、ボトムまで攻められるタックルを組み、仕掛けにも気を付けなくてはなりません。

のどぐろ釣りは深場を意識!

のどぐろ釣りに使用する仕掛けは「胴つき仕掛け」や「片テンビン仕掛け」を使用することが一般的ですが、中にはメタルジグで釣りを行う方もいるため、深場を攻められるものであれば仕掛けに拘り過ぎる必要はありません。

胴つき仕掛けは仕掛けが波に流されにくく安定感があり、アタリが取りやすい初心者にもおすすめの仕掛け、片テンビン仕掛けは自然な動きを意識した、やや上級者向けの仕掛け。

そしてメタルジグはシンプルな仕掛けで、のどぐろとの苛烈なファイトを行いたい方向けの仕掛けです。


のどぐろ釣りにおすすめのタックルとは

のどぐろ釣りに使用するタックルは仕掛けにより微妙に変化し「胴つき仕掛け」や「片テンビン仕掛け」で狙うと言う場合は電動リールを使用することをおすすめします、手巻きでも狙うことは出来ますが、疲労がたまるため余りおすすめできません。

メタルジグで狙うと言う場合は手巻きにするとより「魚と勝負している」漢字が出るのでおすすめ。のどぐろはイカや魚肉を好むため、使用するエサはホタルイカやサバやサンマの切り身、シャケの皮などの魚系のエサがおすすめです。

「のどぐろ」の旬、釣りで狙うのにおすすめの時期

旬は冬から春、釣りシーズンも冬がおすすめ

のどぐろの旬は冬から春とされており、旬ののどぐろを狙う場合は冬がおすすめ。冬に釣りを行えば他にも冬な旬の魚を狙えるのみでなく「のどぐろ」繋がりのユメカサゴの旬にも重なるため、どちらの旬も楽しめますよ。

6月から10月までが産卵期とされている為「卵付き」ののどぐろを狙う場合は、春か初夏に狙うとよいでしょう。

「のどぐろ」おすすめレシピ①・刺身

旬の定番レシピ、まずは刺身で本来の味を楽しむ

まずは旬の魚や新鮮な魚が手に入ったときの定番中の定番レシピである「お刺身」から。のどぐろの刺身は美味しいのみでなく見た目の美しさも知られており、旬の刺身は脂と身が混在しダイヤモンドのような美しい輝きを放ちます。

目にも美味しいのどぐろのお刺身は味も絶品で、甘味やうま味が強く、特にほんの少し炙った「焼霜づくり」の美味しさは数あるお刺身の中でも屈指の美味しさと知られています。

刺身にするならすぐ調理!食べるときも早め早めに

のどぐろの刺身を調理するときに気を付けるべきなのが、のどぐろはどう料理しても美味しい高級魚ですが、その分傷むのが早いという事。特に鮮度がものを言う刺身にする場合はその日の内に調理し、アニサキス対策のため冷蔵庫で一日以上冷やしたら、出来る限りすぐ食べるようにしましょう。

美味しい刺身も傷んでしまっては中毒の元。調理は出来る限り早く行うのが、のどぐろ料理を美味しく調理するコツです。

「のどぐろ」おすすめレシピ②・塩焼き

魚料理の定番、いつものレシピを更に美味しく

のどぐろの食べ方として次におすすめするのが、これまた魚全般の食べ方の定番である「塩焼き」です。

サバやサンマなどの食べ方としても有名な塩焼きですが、のどぐろの塩焼きはうま味が凝縮された大変美味なもので、その身はふんわりとした食感で、口に入れるととろけて消えるような、まさに高級魚と言うような至福の味がします。

のどぐろの調理方、どの油がいい?


のどぐろの塩焼きは「どんな油で、どんな風に調理するか」によっても味が変わってきます。魚料理の定番であるグリルで焼く場合は味は申し分ないですが後始末が面倒になり、フライパンで焼けば後始末は簡単になりますが、グリルに比べちょっと味が落ちてしまいます。

使用する油も、オリーブオイルで焼けば香りづけになりますが、元々味にボリュームがあるため、サラダ油よりちょっと癖の強い味になります。どの調理器具を使い、どの油で焼くかは好みによると言った感じでしょう。

「のどぐろ」おすすめレシピ③・ちり鍋

冬に食べたい!旬におすすめの食べ方

旬の「のどぐろ」を釣り上げたら、お刺身に次いで試してほしいのがフグの食べ方として有名な「ちり鍋」にする事。のどぐろ自体が濃厚なうま味を持っている為、ぶつ切りにしたのどぐろに野菜、更に酒と塩だけで非常に美味しい鍋物が出来上がります。

何より鍋は冬の定番料理で知られるもの。冬の海風に冷やされた身体を、このちり鍋で暖めましょう。

美味しいちり鍋の食べ方、食べ方を把握し更に美味しく!

鍋は基本的にどんな具材を入れても大体美味しくなってくれるものですが、美味しい食べ方を把握しておくことで更に美味しく食べられるようになります。

「ちり鍋」は魚がメインとなるため、具材となる野菜は白菜などのダシをよく吸うものを用意し、出来るなら新鮮なタマゴとポン酢を買っておきましょう。ちり鍋は非常にご飯との相性がいいため、ご飯の用意もしておきましょう。

「のどぐろ」を堪能しよう

釣りでも狙える高級魚、旬を把握しもっと身近に

「高級魚」と言うと普段の食卓では手が届かないような、目が飛び出るような値段がついたものを思い浮かべてしまいますが、旬を把握し適したタックルを組めば、食卓に高級魚が並ぶなんてことも夢物語ではなくなります。

勿論どんなタックルでも確実に釣れると言う訳ではありませんが、その時はその時。のどぐろ釣りに何度も挑戦し、是非自分で釣り上げたのどぐろを刺身や塩焼きにしてみてくださいね。

他「のどぐろ」情報が気になる方はこちらもチェック

暮らし~のではこの記事以外でも「のどぐろ」ことアカムツの様々な情報を紹介しています。この記事で取り上げた「のどぐろ」の特徴などはほんの一部に過ぎないため、釣りで狙うと言う方のためアカムツの狙い方やおすすめの仕掛けなどを紹介していきます。

これを参考に、あなたも高級魚を釣りで狙ってみましょう。