秋から冬に咲く花が知りたい!
晩秋から冬にかけて、気温が低くなり日照時間も少なくなるとどうしても咲く花が少なくなってガーデニングをしていても寂しく感じるものです。
冬の庭やベランダで咲く、耐寒性が強く冬越しをする植物も少なくありません。もっと冬に咲く花を育ててみませんか?冬のガーデニングにおすすめの人気の花をご紹介します。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花①
シクラメン
シクラメンは秋から植えて秋から春先までずっと咲いてくれる鉢花です。冬に咲く花の中でもポピュラーなのは長期間花をつけ品種によっては屋外でも育てやすい耐寒性にすぐれた植物だからでしょう。ガーデンシクラメンとその他のシクラメンでは少し育て方が違います。
育て方と難易度
シクラメンの花は育て方が簡単です。初めて冬の花を育てるという人でも比較的簡単に管理することができるでしょう。秋から植える植物です。
ガーデンシクラメンは特に耐寒性が強く冬の間でも屋外に置いておくこともできます。その他のシクラメンは10度以下になる時期は屋内に入れて管理します。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花②
クリスマスローズ
クリスマスローズも最近ではシクラメンに追いつくほど冬の花として育てる人も増えてきた人気のある花です。育てやすいこと、花の時期が長いことの2つの要因が大きいでしょう。
それに加えて近年の品種交配によって様々な色、模様、花びらの形や大きさなど種類が増えてきて冬のガーデニングを楽しませてくれる植物となっています。
育て方と難易度
クリスマスローズは春から初夏に種まきをして秋から植えていく植物です。開花時期は1月から3月ころまで。常緑で耐寒性が非常に強い植物なので、冬に寒さが強い地方でも冬越ししやすく冬のガーデニングの主流となる植物でしょう。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花③
パンジー
ライオンのたてがみのような形をした花が咲く、冬に開花時期を迎える植物・パンジー。花色や花びらの形状にもたくさんの種類があって、秋から冬のガーデニングに華やかさを与えてくれるありがたい存在ですね。パンジーも耐寒性も高い植物で育て方も簡単です。
育て方と難易度
パンジーは秋から冬にかけて種まきや苗を植える植物です。種まきで苗を育て冬の早い時期に咲かせたいなら夏から保冷剤などを使用した保冷庫での発芽~苗づくりをおこないます。
耐寒性が強く霜がおりない場所なら冬の屋外での栽培も可能です。一度花が咲き始めると次々と下から花が出てきますので咲き終わった花がらはこまめに摘み取ってしまうのが長く綺麗な花を咲かせるコツです。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花④
ビオラ
パンジーとともに冬の花壇や寄せ植えに向いている花としてビオラがあります。
ビオラとパンジーの違いは「花の大きさ」で区別されていましたが、最近は複雑な交配により単に花の大きさだけではパンジーとビオラの違いを見分けるのが難しくなってきました。パンジーよりも耐寒性が高く丈夫な種類が多いのが特徴です。
育て方と難易度
ビオラを植える時期は秋から冬です。種まきから育てる場合はポットにまき管理をして、ある程度大きく育ててから寄せ植えなどに植え替えをおこないます。
増やし方は花が咲き終わった後にできる種をとっておき、翌年の秋から冬にかけてまた種まきして苗を作ります。品種改良された種類の花はこの方法では親と同じ色の花をつけることはほとんどありません。
変わった色や花びらのビオラが欲しい場合は苗を買って植えることをおすすめします。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑤
エリカ
エリカも花が少ない冬に咲く耐寒性の高い植物のひとつです。その花の大きさは1つ1つが小さくて控えめですが、ひとつの枝にたくさんの花を咲かせる様子はとても華やかです。
冬に咲く品種の他春咲きの品種もありますので、冬のガーデニングで使う場合はいつ咲く品種なのか確認してから植えるのがよいでしょう。
育て方と難易度
エリカを植える時期は春かまたは秋からになります。エリカの株を掘り返して球根を分けて植えることで増やします。冬越しの仕方は露地植えのものなら水やりの心配もほとんどないくらいで、初心者でも簡単に育てることができる耐寒性の高い植物です。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑥
ノースポール
ノースポールは小~中サイズの菊科の花で非常に耐寒性が強いので本州以南であれば露地に植える場合においても、平気で冬越ししてくれるとても丈夫で簡単に育てることができる植物です。花は冬~初夏まで長く咲き続けます。
育て方と難易度
植え替えや種から育てた苗を植える場合は秋から初冬にかけておこないます。特に注意する点はなく、どんどんと次から次へと下から花芽があがってきます。冬の間は良いですが、春になって株が徒長ぎみになったときは一度バッサリと切り戻してしまうとよいでしょう。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑦
ハボタン
ハボタンは花ではありませんが、まるで花のような綺麗な色の葉が特徴的な冬越し植物の代表的なものです。色や葉の様子、大きさもたくさん種類があり、丈夫ということで秋から冬の寄せ植えなどに多く利用されます。
育て方と難易度
ハボタンは日なたを好む植物なので育てるときは日当たりの良い場所を選んで置きましょう。普通に育てる場合なら、苗を買ってきて植え付けるだけと非常に簡単。
種まきをして増やすのであれば夏7~8月ころに種まきをします。気温の低くなってきた秋から葉に色がつきはじめ、綺麗な葉の色を保ったまま冬越しをします。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑧
アネモネ
アネモネも開花したまま冬越しをする丈夫な植物です。ほとんどが開花した株を買ってきて寄せ植えなどに使用しますが、種まきをして育てることも可能です。花色や花びらの形状も豊富で、選び方によって冬の寄せ植えの主役にも引き立て役にも色々と使えるので便利です。
育て方と難易度
種まきから育てる場合は涼しくなってきた秋から(9月頃から)おこないます。花の時期は2月~5月ころ。冬越しをしてそのまま初夏まで咲き続けてくれます。
冬に咲く花は開花時期が長く、耐寒性にもすぐれた育てやすい植物が多いですが、アネモネもその最たるものといえるでしょう。
ただ、春に掘り上げて保存しておいた球根を気温の高い時期に植え付けると腐ってしまうこともありますので、気温が低くなった秋からが植える時期となります。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑨
スイセン
スイセンも冬にとてもよい香りの花を咲かせる冬のガーデニングの中心となる植物です。開花時期は品種により違ってきて、晩秋から4月ころまでと長く花の時期を楽しめます。花色は白や黄色が一般的ですが、オレンジやいろんな色の複合などもあります。
育て方と難易度
スイセンは球根を植える多年草です。1度植えたら3年ほどはそのまま植えっぱなしでも毎年綺麗でよい香りをする花を咲かせてくれるでしょう。
手間いらずで初心者のガーデニングにもおすすめの冬に咲く花です。増やし方は夏に株を掘り出して球根を分けて秋から植え付けます。小さな球根は花は咲かせませんが年々育って花をつける大きな球根に育ちます。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑩
ヒヤシンス
球根で育てる小学生でも簡単に育てられる冬の花といえばヒヤシンスがあります。ヒヤシンスの水栽培など学校でおこなった記憶があるのではないでしょうか。球根の中の養分と水だけで冬越しをして花を咲かせるので室内でちょっとだけ冬の花を育ててみたいという人にもおすすめです。
育て方と難易度
球根の植え付け時期は秋から晩秋にかけておこないます。翌年も花を楽しみたいなら鉢植えがおすすめです。注意する点はほとんどなく、土、鉢、球根を用意するだけで誰でも簡単に栽培をはじめられます。
翌年も綺麗な花を咲かせる球根にしたい場合は、花が咲いたらそのまま枯れさせずに切ってしまうことと、冬越しをした球根のための肥料をあげて養分を蓄えさせることです。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑪
ガーデンシクラメン
最初にシクラメンをご紹介しましたが、一般的なシクラメンよりももっと耐寒性が高い品種をガーデンシクラメンといいます。霜の心配がない地域なら外に植えっぱなしでも冬越ししてくれる丈夫な品種のシクラメンです。
サイズも一般的なシクラメンと比べて小さく、寄せ植えなどにもよく使われます。
育て方と難易度
ガーデンシクラメンの栽培方法はいたって簡単です。球根を植え付けますが、あまり寒くなってから植えると根の張りが弱く元気のない株になってしまうので、その点だけ注意しましょう。
涼しくなりはじめた秋からはじめて冬が来る前には終わらせておくのがおすすめです。水は乾いてからあげますが、露地植えのものはほとんどあげなくても良いでしょう。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑫
クリスマスカクタス
サボテンの種類の中でクリスマス頃に花をつける種類のものをクリスマスカクタスと呼びます。シャコバサボテンという名前で呼ばれているものです。
サボテンといえば温かい国の植物、冬とは無縁な感じがしますが、鉢植えにして室内で管理することで冬の間綺麗な花を咲かせてくれます。
育て方と難易度
クリスマスカクタスの花は室内に置きたいので鉢植えで育てます。増やしたい場合は4月から7月ころに挿し芽をして株を増やします。
植え替えは行わず挿し芽したまま育てていくのでいくつかの挿し芽でひとつの株になるようある程度数をまとめて丸く挿し芽をしていきましょう。花芽がつきにくい時は秋に出てくる新芽を摘んでしまうとよいでしょう。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑬
プリムラ
プリムラも株が冬越しして花を咲かせる植物です。暑さには弱いですが寒さには強い花です。夏になると株が耐えてしまうこともあり1年草扱いになっていますが、夏の管理次第では翌年以降も花を咲かせることが可能です。
色の種類もたくさんあり、カラフルな小さな花を秋から冬の間咲かせてくれます。
育て方と難易度
管理は難しくない花ですが、育て方のコツは水やりは株の根本にあげるという点です。上から水をあげると花に水がたまってしまいます。夏越しした株は秋から株分けして植え付けていきます。
種まきをして増やす場合には6~7月におこない苗を育てます。先終わった花がらはこまめに手で摘み取ってしまうのが株を長持ちさせ綺麗に咲かせるコツです。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑭
オステオスペルマム
冬にカラフルな花を咲かせる植物として有名なものにオステオスペルマムがあります。ガーベラのような長い花びらが放射状に広がり、花色も豊富で切り花としても活用できます。日本では年があけた1月ころから春まで長く開花時期が続きます。
育て方と難易度
オステオスペルマムは冬に咲く花ですがあまり耐寒性が強い植物ではありません。霜よけをしっかりするか、室内で育てることをおすすめします。
冬の間の水やりは土が乾いたら少しだけあげる感じでよいでしょう。たくさんあげる必要はありません。増やし方は品種によっては種がつくもの、つかないものがあります。種がつかないものは挿し芽や株分けで増やしてあげます。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑮
シンビジウム
お正月の鉢植えとしてもよく出回り人気が高い洋蘭、シンビジウム。家にひとつあるとパッと周りが華やぐ、ゴージャスで立派な花ですね。洋蘭というと鉢植えでも値段が高い植物です。
そのお手入れや管理方法が難しいのではないかというイメージがありますが育て方難易度はどうなのでしょうか。
育て方と難易度
シンビジウムは洋蘭の中でもお世話がしやすい種類の花です。多年草ですからきちんと管理してあげれば翌年も花を咲かせてくれるでしょう。丁寧にお世話をしてあげれば初心者でも扱うことができる花です。
秋から冬の水やりは1~2週に1度程度で十分。あまりあげすぎないようにしましょう。肥料も冬は与えなくても大丈夫です。増やし方は、新しい株が増えて混み合ってきたら株分けして増やします。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑯
クリスマスベゴニア
ベゴニアの中でも冬咲きの種類のものに「クリスマスベゴニア」があります。名前のとおりクリスマスからお正月などの短期間だけ鉢植えで流通する種類の花です。
マリエッタやピーターソン、スノープリンセスなど冬咲きのベゴニアもいくつか種類があります。白、ピンク、赤とあまり花色は豊富ではありません。
育て方と難易度
クリスマスベゴニアの育て方難易度はあまり簡単にはいきません。中級者~向けの花といえるでしょう。一般的に冬に花をつけるどの植物にも行う管理をしてあげることになります。
天気の良い日中は窓際で日差しを当ててあげる、枯れた花がらは摘み取る、湿度に弱い植物なので水はやりすぎないことも大切です。
育て方が難しいのは花が終わった後で、高温や湿度によって株が耐えてしまいますので注意しましょう。一冬だけの鉢植えと割り切るのもひとつの方法です。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑰
マーガレット
マーガレットも晩秋から翌年の春まで長い間花の時期を持つ冬に咲く花です。花色も豊富で、ハッキリとした大きな花の輪郭は暗い冬のガーデニングをパッと明るくしてくれる存在でしょう。耐寒性も高く、本州より南の地域では通年野外で管理することも可能な育てやすい花です。
育て方と難易度
冬にマーガレットを育てるなら、鉢植えの方が場所移動をしてあげられるのでおすすめです。温かい晴れた日中はおひさまにあててあげましょう。
マーガレットもクリスマスベゴニア同様高温多湿を嫌う植物です。一般的な冬の花のお手入れとは逆に冬場は水をたっぷり与え、暖かくなったら水の量を控えめに育てます。
花が終わったあとの3月~6月頃に切り戻しをして株に対する負担を軽減するとともに風通しをよくしてあげましょう。
寒さに強い!育てやすい冬に咲く花⑱
スノードロップ
スノードロップも名前のとおり冬に花をつける植物です。すずらんのような下向きの花をつける姿が特徴的です。日本では夏~秋は株も休眠して枯れたようになっていることが多いですが、秋になるとまた芽を出してきます。
育て方と難易度
育て方は中級者~向け。秋に球根を植え付けて育てます。増やし方は球根を分けて、どうように秋に植え付け育てていきます。花がら摘みは花だけでなく、根本の部分からカットしてしまいましょう。
冬の間は乾いたら水をたっぷりあげる、で良いでしょう。休眠中の球根にもお湿り程度時々水をあげるようにします。
冬に花を咲かせる植物の注意点
冬場の植物管理方法~水やり・肥料~
冬には植物は株を休める時期ということで、水やりや肥料は少なくするのが一般的です。しかし、スノードロップのように夏場は枯れて株を休めるような植物は冬場にしっかり水やりや肥料を与えるというようなお世話を積極的に行うものもあります。
冬に咲く植物の管理方法~剪定・切り戻し~
植物の全体的な姿を整えるという意味でも切り戻しや剪定は必要なお世話です。これも植物がよく伸びる時期を迎える前に行うのが基本的なテクニックです。冬に成長するような植物は秋に切り戻しや剪定を行います。
花が終わったあとの春~初夏に切り戻しを行う植物もあります。その植物の成長時期を間違えると花芽がでてこないこともありますので、植物による切り戻し時期の違いには要注意です。
まとめ
秋から冬のガーデニングに活躍する冬に咲く花をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。冬はあまり花がなくてもっとガーデニングしたい。
冬の寄せ植えを綺麗に作りたいという人のお役に立てるのではないでしょうか。冬に咲く花のほとんどは耐寒性も高く育てやすいのが特徴です。
冬のガーデニングは難しそうに感じるでしょうがやってみると、意外と初心者でも管理に気をつけさえすれば綺麗な花が楽しめます。
ガーデニングが気になる人はこちらをチェック!
冬のガーデニングに役立つその他の植物の情報もあります。冬にはどんな植物を植えるといいのだろう?と冬のガーデニングが気になる人はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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