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コーススレッドの種類と使い分け方とは?半ネジや全ネジの特徴違い含めて解説!

週末に本棚や整理箱などコーススレッドを使った日曜大工はいかがですか。釘は曲がるから面倒くさいという方におすすめなのが、電動ドライバーとコーススレッドの組み合わせです。こんなに簡単にしかも綺麗に仕上がるのかと驚きです。最近は安くて性能の良い製品が出ていますよ。
更新: 2022年2月24日
htam
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コーススレッドとは

皆さんは日曜大工で本箱や棚などを作ったことがありますか。なかなか金槌で釘を打つのが難しくうまくできないなどと聞きます。そんなあなた、大工さんは釘の代わりにコーススレッドを使うことを知っていますか。

聞いたことはないという人も、建築現場等でハンディタイプの道具を持って、ガガガっとビスを打ち込んでいるところを見かけませんか。コーススレッドのビスは木材に対して大変強い接合が得られる部品なのです。

それでは、これからコーススレッドのビスの種類や選び方、使い方について紹介します。

コーススレッドと釘との違いは

釘は木材を接合するために昔から使われてきました。頭は平らで金槌を使って木材に打ち込みます。しかし、釘を打つのは簡単に見えてなかなかうまく打てません。そんな経験はありませんか。コーススレッドは金槌で打ち込むのではありません。

インパクトドライバーでビスをねじ込んで木材を接合します。コーススレッドは釘の約4倍の接合力をもつといわれています。

木ネジとは

木ネジを使用したことはありますか。プラスドライバーやマイナスドライバーで木材を固定する部品です。しかし、木材を接合するためには、前もってドリルで下穴を開けて置く必要があります。なかなか手の力だけでは木材にねじ込めません。

そんな時、力を発揮するのが電動ドリルとコースレッドビスなのです。

木ネジとコーススレッドビスの違いは

木ネジとコーススレッドはどちらもとがった先端とネジ山があるビスです。しかし、コーススレッドはネジ山が深いのが最大の特徴となっています。

コーススレッドのほうがよりあらく深いネジ山があり、このネジ山が打込みたい木材をしっかりとつかまえ、すばやくしかも強く接続することが可能になります。また、木ネジの頭は+と-の2種類がありますがコースレッドの頭は+です。

コーススレッドビスのサイズは

写真のようにビスは長さや太さなど種類やサイズが違うものがたくさん出ています。ビスの長さは約25mmから150mm程度で釘の長さと同様に木材の厚さ等に応じてサイズを使い分ける必要があります。

取り付ける板の厚みプラス20mmぐらいがおすすめのサイズです。軸の太さはスリムビスという細い種類があります。

コーススレッドの材質は

コーススレッドビスには鉄、ユニクロ、ステンレスなどの素材の種類の違いがあります。ユニクロは鉄の素材に電気亜鉛メッキで被覆し、さらに保護膜を付けたものです。

メッキをしない鉄より錆びにくくなりますが、腐食性はあまり高くないので、雨水を受けるような場所で使うのには適しません。ステンレスは鉄を主成分としたもので、ニッケルやクロムなどが混ざっています。

ニッケルやクロムは鉄とほぼ同じ程度の密度なので、ステンレスの重さは鉄とほぼ同じです。錆びにくいことが最大の特長です。

コーススレッドビスの材質はどう選ぶの


鉄は一番安価ですが錆びやすいです。ユニクロームが比較的たくさんの場所で使われています。ステンレスより価格が安いので、たくさん使う場合はユニクロームをお勧めします。

ステンテスは高くなりますがサビに強いので水回りや戸外で使う場合にお勧めします。サイズと共にうまく種類も使い分けましょう。水に触れて錆びると頭の部分が取れてしまうことがあります。

ビスの全ネジ半ネジとは

コーススレッドビスは全ネジと半ネジの2つの種類があります。全ネジはビスの頭のすぐ下までネジが切ってあります。半ネジはビスの途中までしかネジが切ってありません。木材同士の接合を行いたい場合、全ネジタイプのコーススレッドは木材と木材に隙間ができてきちんと接合できないので注意が必要です。

これは、コーススレッドの全体が常に同じ強さで木材を締め付けるわけではないからです。ネジの頭付近の締め付ける力が先端付近よりも強くなるので隙間ができてしまうのです。使い分けが大切です。

ビスの半ネジ全ネジの選び方は

では、全ネジ半ネジはどう使い分ければいいのでしょうか。基本的に木材同士を接続する場合は、半ネジを使用します。全ネジでは木材の間に少し隙間ができてしまいます。全ネジを無理にねじ込むと木材が割れたり、ビスの頭をなめたりしてしまうことにもなります。

半ネジは長期間経過すると、木材の緩みによってネジ山がない所でコーススレッドと木材との間にすきまができる可能性があります。

全ネジビスはいつ使うの

WAKAI コーススレッド全ねじ

出典:Amazon
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もちろん半ネジよりも全ネジがよい点があります。締め付けが強いということです。ですから、一度半ネジで木材同士を締め付けた後に全ネジで締め付けたり、木材をボンドで接触させた後に全ネジで締め付けたりするという使い分けがいいでしょう。

また、ビスの頭が錆びて取れてしまうと、半ネジタイプは役に立ちません。全ネジタイプは頭が取れてもネジ部で締め付けてあるので木材がはずれることはありません。

コーススレッドスリムビスとは

コーススレッドにはスリムビスタイプという規格の製品があります。スリムビスは軸が細く先端が2つに割れているため打ち込みやすく、板が割れるのを防ぎます。しかし、値段が高いことや頭が小さくなめてしまうという欠点があります。

板の端の方や斜め打ちで固定したい場合等はスリムビスタイプがおすすめです。スリムビスはうまく使い分けると重宝します。

コーススレッドの使い方

写真のように木材と木材を固定するには、電動ドライバーで下穴を開けずに簡単にねじ込めますからコースレッドは大変便利です。釘を使うよりも短時間でしかも強度が強い固定ができます。天板の厚さでコーススレッドの種類やサイズは使い分けます。

右は天板が薄いのと端の方なのでスリムビスを使用しました。左は天板が厚いので割れる心配はありません。

安価な半ネジタイプのコーススレッドで十分です。コーススレッドのねじ頭にはプラス2番の溝が切られてます。電動工具のビットはプラス2番を使いましょう。

電動ドライバーとは

コードレス電動ドライバー IXO5

出典:楽天
出典:Amazon
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電動ドライバーにはインパクトドライバーとドリルドライバーの2種類があります。これらも性能や用途が違いますから用途に応じて使い分けが必要になります。最近はマルチインパクトドライバーという両者の利点を併せ持った製品も出ています。

インパクトドライバーとは


インパクトドライバーM695DS

出典:楽天
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インパクトドライバーは強力にビスを打ち込める道具です。ドリルで下穴を開けておかなくてもドンドン打ち込めます。建築現場ではインパクトドライバーが金槌の代わりに盛んに使われています。

インパクトドライバーが強力で値段が高価なのは、ただ単にビスをねじ込むだけでなく打ち込み(インパクト)ながらねじ込むという特徴のためです。ただし、強すぎてスリムビスなどは折ってしまわないような注意が必要です

ドリルドライバーとは

HiKOKI(ハイコーキ)FDS12DAL

出典:楽天
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ドリルドライバーは、ビスをねじ込むだけでなく、先端部分のビットをドリルに変えれば下穴を開けたりすることにも使えます。また、ビットもプラスネジやマイナスネジ、ネジのサイズの違うものにも変更できます。

トルク(締め付けの強さ)を調節することもできるため、弱い力で十分な木ネジのネジ止めや割れやすい素材のネジ止めにも便利です。

インパクトドライバーとドリルドライバーの使い分けは

基本的にドリルドライバーは、穴あけや短いサイズのビスや柔らかい組立家具などのネジ締めなどに便利です。インパクトドライバーは穴あけに使うとドリル部分が折れてしまう危険があります。

長いサイズのビスのネジ締めや、堅い大型家具や内装作業などに便利です。インパクトドライバーはドリルドライバーに比べて高価な製品となります。両方購入して使い分けるのがいいのですが、どちらか一つと言われたらインパクトドライバーを購入することをお勧めします。ドリルドライバーでは下穴がないと最後までねじ込むことができません。

充電式とACタイプの違いは

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電動ドリルにはACタイプと充電式タイプのものがあります。充電式タイプは持ち運びが簡単で作業効率も上がります。しかし、充電が切れたり、長い間には充電池の交換が必要になってきたりします。使う頻度を考えて選択しましょう。

充電式をお勧めしますが、値段を考えると日曜大工程度ならば安価なACタイプのものでも十分だと思います。

充電池の電圧は

市販のインパクトドライバーの充電池は、7.2V・12V・14.4Vなどの幾つかの種類があります。簡単には数字が大きいほどパワーがあるとお考え下さい。どれくらいのパワーが必要なのかでしょうか。最低でも12V以上あれば十分です。

コーススレッドの活用法

アルミサッシにネジ止めしたい

アルミサッシに穴を開けてビス止めしたい場合などには、ちょっと下穴&ビットを使うと便利です。まずアルミに専用のビットで下穴を開けてからコーススレッドのビスをねじ込みます。下穴を開けることで頭をなめてしまうことが防げます。

ビスを抜きたい

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コーススレッドのビスを誤ってねじ込んだときや、木ネジを抜いたり、木ネジを緩めたりしたいときがあります。電動ドライバーは逆回転ができますから、簡単に抜いたり緩めたりできます。釘の場合は釘抜きを使いますがなかなかきれいに抜けません。コーススレッドは抜いたり緩めたりするときに便利です。


ビス抜きの注意点

がっちり食い込んだビスは抜くときもすごい力が必要です。逆回転にしたインパクトドライバーで、ユニクロのコーススレッドを引き抜こうとすると、頭をなめてしまうことがあります。ちょっと気を抜くと、ビットの頭がはじかれてなめてしまいます。

こうなるとインパクトドライバーは使えません。また、長いコーススレッドや堅い材木にねじ込んだコーススレッドを抜く際は摩擦でかなり熱くなりますから、やけどなどしないよう軍手を使いましょう。

最後はバイスプライヤー

バイスプライヤーは、ロッキングプライヤー、バイスグリッププライヤー、グリッププライヤーとも呼ばれています、締め付けを任意の角度で固定できることが最大の特徴です。

ペンチや万力、モンキーレンチとしても使用できます。頭をなめてしまったり折れてしまったりしたコーススレッドを抜くには最後の手段です。

緩んだネジを締め付ける

ネジは長い時間がたつと自然に緩んでしまうことがあります。そのまま放置しておくとネジが折れたり外れたりしてします。そんな時は電動ドライバーで締め直しておくことをおすすめします。このようなときは充電池タイプが効率的です。

まとめ

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あまり知られていないコーススレッドはいかがでしたか。簡単に使えることが分かりましたでしょうか。日曜大工はよく仕上がるとまた作りたくなるものです。ぜひ一度試してみてください。インパクトドライバーはDIYセンターなどでレンタルもあります。最初はレンタルで使い勝手を試してみてください。