シマトネリコとは?
シマトネリコとはモクセイ科の植物の一種で、トネリコ属に属している半常緑樹です。別名はタイワンシオジと言います。基本的に暖かい場所に分布する植物で、日本では沖縄、また東アジアにも広く分布しています。暖かい地域に分布しているとはいえ、多少の寒さには耐えられるため、日本国内で多くの地域で愛されていますね。今回はそんなシマトネリコの特徴や植え方、育て方などについてまとめていきます。
シマトネリコの特徴
葉が落ちる半常緑樹なトネリコ属
シマトネリコはどの季節でも緑を楽しめる常緑樹。ですが、実は寒い季節には葉を落としながら生きている為、半常緑樹ということになります。庭木として植えれば、お家の周りを常に美しい緑で彩ってくれますので、新築の家を建てた時に一緒に植えることが多いですね。家庭のシンボルツリーとして大活躍してくれますのでおすすめです。
美しく小さな葉が人気
特徴は、なんといっても葉の美しさです。葉は小さめで、ふさふさと葉をつけてくれる為、ボリューム感があります。意外とシマトネリコ意外の木で同じような美しさ、ボリューム感を出してくれる木は少ないので、どのご家庭でもシマトネリコを植えるようになったのです。育てやすさと小さな葉の美しさがシマトネリコの最大の魅力ですね。
シマトネリコの花はちょっと地味
おはようございます:relaxed:
— かなで (@M89So) July 7, 2017
シマトネリコ
涼し気な姿が人気の 観葉植物
我が家のは 地植えで
モンスター化しています
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シマトネリコにも実は花が咲きます。ですが、花はちょっと地味な印象ですので、あまり観賞目的の価値は無いとされています。人それぞれの感覚があるかと思いますが、やはり葉を楽しむ植物だと言えそうですね。因みに花は5月下旬から咲き始め、7月頃まで見られます。その後はタネをつけるのですが、このタネを使って増やすことも出来ます。
シマトネリコが愛されている理由
葉っぱの小さい常緑株立ち植木は少ない
少し先述しましたが、シマトネリコがここまで日本で浸透したのは、同じような小さな葉を持ち、株立ち常緑樹として育てられる植物が少ないからです。株立ちとは植物の植え方の一種で、地面から数本出ている見た目の植え方を指します。シマトネリコは一本だけ植えるのではなく、同じ場所に数本植えて、株立ちを楽しむのがベターな楽しみ方なのです。
シンボルツリーとして
今日は、美容院の植木の手入れですね。シンボルツリーは、シマネトリコです。 pic.twitter.com/JISUcbfEx9
— 地球の耳かき@ (@Mimikaki76) September 13, 2017
シマトネリコはとにかく育てやすくてお手入れが簡単なのが嬉しいポイント。それでいて見た目も美しいので、上の画像のようにシンボルツリーとしてよく愛されています。シマトネリコという名前を知らなくても、この画像を見たらピンと来る方も多いですよね。多くのお店の店先に植えられていたり、ショッピングモールなどでもよく見かけます。
どんな家にもマッチする常緑株立ち植木
シマトネリコの良さは、和風の雰囲気にも洋風の雰囲気にもマッチする見た目にあります。やはり洋風の家には洋風な樹木が合うかと思いますが、シマトネリコはどちらも選びません。どんな家庭にも合わせることが出来、育てやすく、一年を通して楽しめる素晴らしい常緑樹なのです。また、価格も安いことが多いのでありがたいですね。気になった方は是非育ててみて下さい。
シマトネリコは成長も速い
シマトネリコはとても成長が速いことでも知られています。そもそもシマトネリコは大きな樹木で、自然に生えているものは普通に10mを超えます。成長が速いので、はじめは小さなものを植えて、大きくなっていく様を楽しみましょう。家庭で10m級の大木を作ってしまうと手入れが大変なことになってしまいますので、適切に管理、剪定をし、ある程度の大きさを保ってあげましょう。
シマトネリコの生命力
シマトネリコは放っておいても育つ程強い
シマトネリコは育てやすいと書きましたが、どれくらい育てやすいのかと言うと、本当に勝手に育っていくくらい育てやすいのです。元々自生している植物ですから、やはり生命力が強いのですね。そんなシマトネリコは東アジアの熱帯地方で家具材としても使われています。成長が速く、管理が楽で、木としても十分に使える材質だからですね。
実生で勝手に増えることも
シマトネリコの生命力は恐ろしいなどと言われることがありますが、その原因は「勝手に増える」ことがあるからです。シマトネリコは5月~7月にかけて花を咲かせますが、その際にタネを作り、そのタネが落ちたところからまたシマトネリコが生えてくることがよくあるのです。お家の庭に何故か木が生えていると思ったらシマトネリコだったという話しはよくありますね。
シマトネリコの育て方①生育環境
寒い地域は苦手なシマトネリコ
シマトネリコを育てる際には、生育環境だけは気にしてあげましょう。シマトネリコは日本では沖縄に生えているような木ですので、暖かい地域を好みます。ある程度の寒さには耐えられますが、本当に寒くなってしまうと枯れることも少なくありません。
シマトネリコは北陸までなら大丈夫
どれくらい寒いと枯れるのかということですが、冬には雪が沢山降る北陸地方まではギリギリ育てられると言われています。目安としては-5度くらいから枯れる可能性が高くなってくると言われていますので、お住まいの地域に合わせて購入を検討して下さい。一応半常緑樹ではありますが、枯れる可能性と共に葉を落としやすくなります。
耐暑性は高い
シマトネリコは寒いのが苦手ですが、逆に暑いのには強いので、暖かい地域の方におすすめの半常緑樹です。日当たりの良い暖かい場所ですくすくと育ってくれますね。お庭に植える際は出来れば日差しがしっかりある場所に植えましょう。
日陰でも一応育つ
シマトネリコは基本的に生命力がとても強いので、日陰に植えても育ちます。ですので、あまり日が当たらない環境でもシマトネリコは育てることが出来ます。ただし、成長スピードが遅くなるかもしれません。そもそもの成長スピードが速すぎるので、ある意味丁度良いかもしれませんね。
シマトネリコの育て方②土づくり
水はけの良い土づくりを心がける
育てる際の土作りは、水はけを意識しましょう。シマトネリコは水はけの良い環境を好みます。庭植えであれば腐葉土を混ぜてあげて、鉢植えであれば赤玉土と腐葉土、樹皮堆肥を混ぜた土を用意するのがおすすめ。庭植えでも鉢植えでも、ある程度育ったあとは心配いらなくなりますので、最初だけは気にしてあげたいですね。
乾燥には注意
水はけの良い土を好むと書きましたが、乾燥には注意が必要です。乾燥してしまうと枯れる可能性が高まりますので、水はけばかりを気にした土作りはおすすめ出来ません。水はけもしっかりしているけど、それなりに水を持たせなければいけないことも覚えておきましょう。
シマトネリコの育て方③植え方
植え方①植え付け時期
植え付けは春、4月に行うのが適しています。5月頃に花を咲かせる半常緑樹ですので、春頃に植え付けをすると、その後の流れが良いのです。植え付ける際にはちゃんと土作りをすること。また日当たりなどを気にしてあげましょう。環境が良ければ、生命力の強いシマトネリコはすくすくと育ってくれますよ。
植え方②株立ち
植え方はやはり株立ちがおすすめです。もちろん一本での植え方も良いのですが、株立ちにした方がボリュームが出ておしゃれな雰囲気になりますね。植え方は寄せて植えるだけで良いのですが、植え方に心配がある方は植樹に詳しい方に手伝ってもらうと良いでしょう。タネまきの際に株立ちになるよう意識しておくのもおすすめです。
シマトネリコの育て方④水やり
鉢植えなら表面が乾いたらたっぷりと
鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。これはどの観葉植物でも大体共通しているやり方ですね。土の表面が乾かない内に水やりをどんどんしてしまうと、根腐れを起こしてしまうかもしれません。そうなると枯れる可能性が出てきますので、適切なタイミングで水やりをしましょう。鉢植えは庭植えに比べ乾きますので、手入れの意識は高くなりますね。
庭植えは水やりがいらなくなる
庭植えした場合、最初の二年間程は水やりをしてあげます。庭植えでも、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。二年間程経つと根がしっかりと伸びますので、水やりの必要は無くなります。そこからのシマトネリコは勝手に育っていきますので、あとは成長を見守るだけですね。庭植えの方が最終的にお手入れも楽になりますのでおすすめです。
シマトネリコの育て方⑤肥料
鉢植えは化成肥料を
生命力が強い為、多くの方はあまり肥料を与えません。ですが、適切にお手入れをしてあげたい方は肥料も与えましょう。鉢植えであれば、大きく育ち始める3月頃に化成肥料を株本に与えます。そうすることですくすくと育ちますので、少しお手入れをしてあげられる方は与えましょう。
庭植えは寒肥を
庭植えの場合は、まだ寒い時期である2月頃に寒肥を与えます。有機質の肥料を株本の周辺に埋めてあげればじわじわと肥料が効いていきますのでやってみて下さい。その他の時期に追肥をする必要はありませんので、本当にお手入れが楽ですよね。
シマトネリコの育て方⑥植え替え
鉢植えなら二年に一回植え替えをする
シマトネリコを鉢植えで育てている場合は、二年に一回を目安に植え替えをしましょう。すくすくと育つシマトネリコですので、根詰まりを起こしてしまうかもしれません。二年に一回が目安ですが、鉢の底から根が飛び出し始めた時も植え替えのタイミングです。どんどん大きくなっていきますので、あまりにも大きな鉢に植え替えてしまうと管理出来なくなるかもしれませんので注意しましょう。
古い土を半分ほど落として植え替える
シマトネリコの植え替えの際は、古い土を半分ほど落としてあげましょう。全て落とす必要はありません。ある程度バサバサと土を落としたら、新しく用意した土に植え替えてあげます。新しく用意する土も水はけの良い土が良いですね。赤玉土と腐葉土、堆肥を混ぜたものがおすすめです。
シマトネリコの育て方⑦挿し木とタネまき
挿し木で増やす
シマトネリコの増やし方と言えば、挿し木です。挿し木とは、切り取った枝を挿して新たな一本として育てていくことを指します。挿し木をすることで簡単に増やしていくことが出来ますので、増やしたい方は是非挿し木にチャレンジしてみましょう。挿し木をするときは6月から7月に行うことで活着率が上がります。また、挿し木直後は透明ビニールで覆って湿度を保ってあげると上手くいきやすいです。
タネで増やす
挿し木での増やし方も一般的ですが、シマトネリコは勝手にタネで増えていくことがあるほど、タネでの増やし方も定番です。タネは10月頃にとり、4月頃にまきましょう。湿度を保ちながら管理をしてあげることで芽が出てきます。挿し木でもタネでもどちらでも増やせるのですが、挿し木で上手く活着させられないケースもありますので、挿し木が上手に出来ない場合はタネも試してみて下さい。
シマトネリコの育て方⑧剪定
成長速度が速いので随時剪定をする
シマトネリコは剪定の手入れも大切です。本当に成長速度が速いので、剪定をしないと大木になってしまい、シンボルツリーなどといった可愛らしいものではなくなってしまいます。シマトネリコの剪定は時期を気にせず、大きくなってきたと感じたら随時手入れしてあげましょう。ただし、真冬は体力が落ちているので剪定をしてはいけません。
剪定する位置
シマトネリコの剪定をする時は、枝が分枝している場所で切り落とします。また、若い芽がある場所で芽を残すように切り戻しましょう。適切に剪定をすることで樹高を抑え、可愛らしいシンボルツリーとして保てます。真冬に剪定をしてはいけないと書きましたが、開花時期である5月前に剪定をする際も最低限にとどめましょう。
シマトネリコの害虫対策
カブトムシの被害が報告されている
お母さんがカブトムシが集まる木植えようよ〜って言い出した。
— 本部 星 (@akapon_boo) April 29, 2018
コナラとミズナラとクヌギの苗ならあるよって言ったら、
シマネトリコがいいんだと。
いや、シマトネリコな(笑)
シマトネリコに集まるカブトムシか…
それじゃない感。
阻止しよう。
シマトネリコは基本的に病気や害虫対策をあまり気にしなくても良いとされています。ですが、実はシマトネリコはカブトムシが集まる木で、カブトムシによる食害が起こります。上のツイートのように、カブトムシを見たいという目的があるのであれば良いのですが、カブトムシの食害を避けたいのであればお手入れをしましょう。薬剤散布をすればお手入れ出来ますのでやってみて下さい。
芋虫の発生にはオルトランを
シマトネリコはもう一つ、芋虫類が発生することがあります。そんな時はオルトランなどの薬剤を使うのがおすすめ。根本にオルトランを撒くことで、殺虫成分をシマトネリコが吸い上げて効果を発揮します。オルトランは効果が長持ちしますのでおすすめですね。野菜にも使われているオルトランですので、安心して使用することが出来ます。
シマトネリコも枯れる?
ほぼ枯れることのないシマトネリコ
育て方が容易で大人気のシマトネリコは、生育環境が整っていればほぼ枯れることがありません。手入れをさぼりがちでも勝手に成長し、大木になっていくくらいですので、とても簡単に育てられる半常緑樹なのです。ですが、中には枯れるという報告もあり、その場合は環境に原因があるかもしれません。寒い地域では難しいですね。
鉢植えの場合に枯れる可能性がある
シマトネリコが枯れる原因は、鉢植えだからかもしれません。鉢植えの場合、乾燥しやすいので庭植えよりも手入れが必要となります。鉢植えの方がサイズ管理がしやすいメリットがありますが、水やりなどを適切に出来るか心配な方には庭植えがおすすめです。水やりさえ適切に行えば問題なく成長していくはずですので、枯れてしまった際には水やりを疑ってみましょう。
シマトネリコに関してのTwitter
シマトネリコ?シマネトリコ?
ずっと気になってたんだけど…涼真くんのお家の聖なる木の名前「シマネトリコ」:no_good:♂️
— はな (@hana_ryoma) September 6, 2017
「シマトネリコ」:ok_woman:
だと思うよ:bangbang:️涼真くん気づいてる⁇
まあどっちでもいいか笑@takeuchi_ryoma pic.twitter.com/7hb3igNo8L
こちらのツイートでは、テレビで言い間違えがあったことが書かれています。正しい名前はシマトネリコなのですが、なんとなくシマネトリコと言いたくなりますよね。TwitterなどのSNS上でもよくシマネトリコと言われてしまうことがあり、名前が勘違いされやすい植物です。正しい名前を覚えておきましょう。ネトリコではなく、トネリコです。
巨大化する株立ちシマトネリコ
こんにちは。こじやんです。
— こじやん@こじやんゲーム (@Kojiyan1014) November 28, 2017
Yポイント集めの合間に庭の木を剪定しています:dizzy_face:なんでウチのシマネトリコこんなに巨大化したんだろ:sweat_smile: pic.twitter.com/lhp6V1QA1k
こちらのツイートでは、株立ちで植えたシマトネリコが巨大化して困っている様子が書かれています。シマトネリコは本当に成長が速い半常緑樹ですので、ちょっと放っておくと途端に大木になってしまいますね。特に、株立ちで植えることが多いシマトネリコですから、一気にボリュームアップしてしまいます。適切に管理してあげましょう。
シマトネリコは剪定も適切に
シマネトリコ、春の大量落葉、夏の大量花粉+蜂いっぱいが嫌になってテキトー伐採したらおかしくなってしもた件。 pic.twitter.com/vZ9WzQWkWa
— フミナカ (@fumicars1971) July 21, 2014
こちらのツイートでは、シマトネリコの剪定を適当にやってしまい、見た目が悪くなってしまった様子が書かれています。シマトネリコは多くの家のシンボルツリーをして飾られており、見た目がとても大切。ですが、剪定の仕方によっては見た目が悪くなってしまうこともありますので、剪定力も鍛えなければいけませんね。何度も行う内に慣れてきますので、定期的に剪定するようにしましょう。
室内でも育てられるシマトネリコ
陽だまりとシマネトリコとストーブ。さて今夜のレコード選び。#PicsPlay pic.twitter.com/uzXwaAtA
— earp1981 (@earpmusic) November 24, 2012
こちらのツイートでは、シマトネリコを室内で楽しんでいる様子が書かれています。シマトネリコは庭植えでの植え方がおすすめではありますが、鉢植えでももちろん育てられますので、室内で飼育することも出来ます。室内で飼育する時は大木にする訳にはいきませんので、適切に管理しましょう。
まとめ~シマトネリコの育て方~
今回の「人気な庭木「シマトネリコ」とは?その特徴や育て方を解説!枯れる原因は?」はいかがでしたでしょうか? シマトネリコの特徴、育て方から株立ちでの植え方までまとめさせて頂きましたが、お家のお庭に今すぐ植えてみたくなった方も、多いのではないでしょうか。半常緑樹として一年中美しい緑を見せてくれるシマトネリコはとてもありがたい植物です。枯れるこはあまりありませんが、寒さにだけは気をつけて育ててあげましょう!
シマトネリコが気になる方はこちらもチェック!
今回はシマトネリコについてまとめさせて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」では他にも様々なガーデニングに関する記事があります。下記に一部を用意させて頂きましたので、気になる方は是非見てみて下さい。
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