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セルフビルドの意味とは?DIYで自分で家を建てる際の費用や実例をご紹介!

家を建てることは一生に何度もあることではない大きな買い物でしょう。自分の家は自分で建てたいという人が選ぶセルフビルドという選択。このセルフビルドで自分で家を建てる意味とはどこにあるのでしょうか。自分で家を建てるのにかかる意味や費用をご紹介しましょう。
2020年8月27日
佐藤3
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セルフビルド・自分で家を建てたい!

セルフビルドはロマン

自分で家を建てたいとおもう人は多いでしょう。しかし、時間がない、難しそう、家族から反対されたなどなかなか自分で家を建てる決心を実行できない人もいるのではないでしょうか。自分の住む家ならば自分で思う通りに自分の力で作る・・・一生の住処ともなるかも知れない家に対するロマンですね。今日はDIYで作る家つくりの実例を交えつつ、注文住宅との費用の差なども見ていきましょう。

セルフビルドの意味

セルフビルドとは

セルフビルドとは文字通り「家を自分で建てる」という意味。現代日本では家は職人さんや建築会社にお願いして建てるものとなっていますが、その昔は自分たちの力で建てた家に住んでいました。しかし、今でも自分の力で建てた家に住んでいる国はまだまだあります。家は建ててもらうものという概念を越えて、「自分が求める家を自分で建てる」のがセルフビルドの意味となります。

ハーフビルドとミニハウス

自分で家を建てたいと思って本やネットなどで調べてみると、セルフビルドだけでなく「ハーフビルド」や「ミニハウス」などの単語が出てくるでしょう。しかし、そのハードルの高さを下げるためにハーフビルドやミニハウスというセルフビルドのお助け方法が存在し、大きな意味をもってきます。セルフビルドのハードルが高すぎると感じる人はハーフビルドやミニハウスという選択肢も考慮に入れてみましょう。

セルフビルドのDIY/向いている人

初心者でもできる

セルフビルドというと「難しそう」「初心者には無理」と思う人も多いでしょうが、実際に工務店などにセルフビルドの相談をする人は20代から60代まで幅広い層に渡ります。もちろん、全ての人が建築の経験があるわけではありません。今までドライバーすら握ったことがないという女性の方まで夫のセルフビルドの手伝いとして平日や休日大工をされています。そんな初心者でもセルフビルドのDIY住宅を作ることは可能です。

時間がかかっても良い

普段建築とは無関係な主婦でも出来るセルフビルド。しかし、プロとは違い家を建てるのに充てる時間は休日であったり、平日の自由な数時間と限られてきます。家が完成するまで「多少の時間がかかっても良い」と思える人はセルフビルドに向いています。その逆に「少しでも早く家を建てたい」と思う人は残念ながらセルフビルドには不向きでしょう。

理解者は多い方が良い

いくらこれまで建築とは無縁な人でもできるセルフビルドでも、力が必要な作業もあります。一人で行うには限度があります。セルフビルドで自分の家を建てたいと思ったら、その意見にまず家族への賛同が必要になってきます。兄弟や友人など、セルフビルドに対して理解があり強力してくれる人は多い方が良いでしょう。

セルフビルドのDIY/ハーフビルド

セルフビルドのハードルを下げよう

自分で家を建てたいけれど「家の設計ができない」、「建材をどこで確保して良いのかわからない」「最後まで自分の力だけで作ることができるか自信がない」。そんな人におすすめのセルフビルドの方法がハーフビルドです。

ハーフビルドの特徴

セルフビルドの中でもフルセルフビルドと呼ばれるものは、設計から電気・水回り工事の依頼、基礎工事から家を建てるところまですべてを自分でおこなうものです。このどうしても自分では出来ずに専門業者に依頼する設計、電気・水回り工事、基礎工事、棟上げまでを建築会社が行い、自分で選んだ建材でその後をDIYで行うのがハーフビルドです。

ハーフビルドの利点

自分で家を建てたいという気持ちはあっても、いざ始めてみると「時間が取れずに思ったように家を作ることができない」「自分では無理だと判断した」など途中で挫折してしまうこともあります。だからといってたくさんの費用をかけて集めた建材や用意した土地をそのまま無駄にするのは、非常にもったいないですね。ハーフビルドではもし何かの理由で家を建てるのを断念したあとに、ハーフビルドを依頼した業者に続きを仕上げてもらうという選択肢を選ぶこともできます。

セルフビルドのDIY/自分で作る費用の差

すべて自分で建てる

セルフビルドの選択肢で、設計から基礎工事、内装まですべて自分で作るのがフルセルフビルドです。費用面では中間マージンが発生しないので、この方法が一番費用がかからない方法といえるでしょう。

専門家の助けを借りる

フルセルフビルドであっても、どうしても専門家でないとできないものがあります。それが「電気工事」「水回りの工事」の2つです。こればかりは免許が必要となってきますので両方の免許を持っていない人がやろうとしても無理が出てきます。多少費用がかかっても仕方がないので、専門の職人さんに工事を依頼してある程度初心者で作業ができるところまで作ってもらうのがハーフビルド。フルセルフビルドよりは費用はかかりますが、注文住宅よりはコストが安くすみます。


実際の費用の差は?

だいたいの費用の差は上記のように考えればよいですが、実際どのくらいコストが安く抑えられるのか。実際のセルフビルドを行った人を参考に費用を次章から詳しくご紹介していきましょう。

セルフビルドのDIY/費用~基礎~

自分で

基礎工事とは家の土台を作る工事のことです。必要な材料は生コンクリートと型枠。セルフビルドの場合はこの生コン代と型枠代金のみかかるので、基礎の費用は45万~50万円程度(約18坪の土地の場合)です。

業者に

ハーフビルドにして18坪の住宅の基礎工事をお願いしようとした場合、100万程度の見積もりがあがってきました。これも140万円程度のものを無理をいって値切った結果なのでだいたい費用的には100万~140万円程度と見てよいでしょう。

差額は

セルフビルドとハーフビルド(または注文住宅)での基礎工事の差額は55万円~95万円程度になるでしょう。

セルフビルドのDIY/費用~刻み~

自分で

刻みとは木材(柱など)を組み合わせて家の骨組みを作るための仕口や継手の作業です。この作業は工具があれば自分で行うことができ、もちろん自分でおこなうなら費用(作業代)は0円です。

業者に

刻み作業を業者に依頼した場合、税込で130,000円程度の費用がかかります。これはほとんどが職人さんの手数料と考えてよいでしょう。家を建てるのに必要な柱や梁の数は少ない量ではありません。自分でやればもちろんタダですがその時間はかなりかかるもの。プロに仕事をしてもらうのですから決してこの費用が高いものとはいえないでしょう。

差額は

自分でおこなえば0円ですので、プロとの差額は130,000円程度となります。工具がなく、木材の墨付けもしたことがない、蚤も使えないという人は工具を新しく買うこと、作業の効率化を考えるとこの作業はプロに依頼してしまってもそれほど差は出ないでしょう。

セルフビルドのDIY/費用~棟上げ~

自分で

家の骨組みを組み上げるのが棟上げ作業です。上棟式(建前)など職人さんが屋根からお餅やお菓子を撒いておこなう式を体験した人もいるでしょう。あそこまでするのが棟上げ作業です。重い木材を建てる作業ですので一人でやるには無理があり、2人以上の人と持ち上げるような重機が必要となるでしょう。基本的に人足を雇う、重機レンタルを使用するなどしなければ棟上げにかかる費用は0円です。

業者に

業者にこの棟上げを依頼すると100,000円程度といわれています。もちろん、平屋や2階建ての差も出てくるでしょう。大工仕事で人数が必要となってくるのがこの棟上げ作業ですので、職人への手当(日当)が多くかかる仕事となっています。

差額は

業者に依頼するのと自分で行うのとでは100,000円ほどの差がでます。このほとんどが人足代金です。ハーフビルドではこの棟上げ作業まで行われた家の骨組みが業者から施主へ引き渡しになるので、ここまでの費用はハーフビルドとセルフビルドの差ともいえるでしょう。

セルフビルドのDIY/費用~その他~

自分で

その他セルフビルドでかかる費用として、足場レンタル代金というのがあります。自分で足場を買ってもあとで置き場も困るしそうそう使用しないので無駄になってしまいます。セルフビルドで家を建てたいと思っても足場はレンタルするのがよいでしょう。一例として1ヶ月の足場レンタル代金として15,000円程度からあります。

業者に


家を建てるために業者に足場台として請求されるのは60日で97,000円程度です。これを超えると延長料金として日に400~500円の料金を請求されます。もちろん、これは足場の架設・撤去も含まれます。足場架設・撤去作業は職人の中でも危険が伴う鳶職が行う作業なので大工はおこないません。危険なだけに鳶の日給は高いです。これは仕方のないこと。セルフビルドでも安全のためにはプロにしてもらうことも考慮してみてください。

差額は

業者の費用が60日(2ヶ月)なのでセルフビルドは30,000円程度となります。業者に依頼した時との費用の差は67,000円程度となります。この費用の差は「安全」の意味もあります。

セルフビルドのDIY/トータル費用

棟上げまでにかかるセルフビルドと業者に依頼した場合(ハーフビルド)の費用の差を見てきました。この他、セルフビルドに掛かる費用としてはまとめたものは次のようになります。 ①基礎など構造部分の費用:170万円程度 ②建材、建具にかかる費用:330万円程度(家の間取りにもよる) ③電気・水回りの施設費用:350万円程度(トイレとバスは1つずつ) ④建築確認申請手数料などのその他の費用:13万円程度 トータルでセルフビルドで18坪の平屋を建てたいと思ったら863万円程度の費用がかかることになります。

セルフビルドはお得じゃないのか?

18坪の家のセルフビルドにかかる費用を見てきました。ネットで検索するとローコスト住宅では同じくらいの費用で建て売り住宅を購入することが可能です。自分の手間を考えたらコストが高いと感じることもあるでしょう。しかし、セルフビルドは作る手間を惜しまなければ家のために購入した木材の端切れで家具などを自作することができます。例としてキッチンの物入れなどです。上の水回りの施設にはシステムキッチンで計算してありますので、水道工事はやってもらい家具は他は自分で作るのならもっとコストの削減が可能です。

セルフビルドのDIY/資格

水回り

セルフビルドでどうしても資格がないとできない作業があります。そのひとつが水回りの工事です。公共の水道から家まで配管をつなぐには公共の指定業者でなくてはできません。給排水工事、ボイラー工事、トイレの工事など諸々で100万円ほどかかります。

電気配線

電気の配線工事も電気工事士の資格が必要です。それだけでなく、ガスや電話線の配線も専門の業者でなくてはできません。これらの配線作業は専門の業者に依頼することになります。電柱からの引き込み工事に28万円ほどかかります。

建築士

住宅ではその大きさによっては建築士がおこなわなければいけないと建築法で決まっています。建築士の設計と工事監理が必要になるのは100平米以上の住宅です。坪でいうと30坪程度です。大きな家を建てたいというときは、初心者でも施工はできるが、設計や工事監理は建築士の資格を持つ人がおこなう必要があります。建築士を無料で依頼できるサービスがあります。

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セルフビルドのDIY/ミニハウス

ミニハウスの意味

大きな家を自分で作るには費用もかかるしあまりセルフビルドの意味がないかも・・・と感じる人も多いでしょう。そこで注目されているのがミニハウスの存在です。離れのちょっとしたアトリエや子供の勉強部屋、趣味の部屋として簡単に作ることができるのがミニハウスです。

プレハブとユニットハウス

ミニハウスといえば、プレハブやユニットハウスでしょう。この2つ同じように見えても実は大きな違いがあります。ユニットハウスはある程度間取りが決まっており組み立てるだけになっている材料がトラックで現地に届けられます。プレハブ建築ではユニットハウスよりもその間取りも自分の意見を入れることができます。簡単に作りたいという人はユニットハウスの方が楽ですが、自分の好きなように建てるというセルフビルドの意味としてはプレハブの方が向いているでしょう。

セルフビルドのDIY/ミニハウスデザイン例

移動可能

季節ごとにあちこちに移動しながらミニハウスと共に移住する人もいます。老後はこんなナチュラルなかわいいミニハウスと一緒にあちこち好きな土地に移住してみてはいかがでしょうか。

自分の好みで

家族と住む家をすべて自分の好きなテイストにするのが難しくても、ミニハウスなら思い切り自分の趣味の家を作ることができます。白い壁、ブルーのドアが素敵な小さなかわいいミニハウス。

小屋


庭に小屋が欲しいということで選んだのがミニハウスなのだそうです。ガーデニングのひとつとしてミニハウスを建てるなんてちょっとリッチな趣味であこがれますね。

トレーラーハウス

車で引っ張って移動するトレーラーハウス。ミニハウスにはこんな使い方もあります。

セルフビルドのDIY/期間

セルフビルドには実際どのくらいの期間がかかるものなのでしょうか。ハーフビルドの目安ですが、業者のアドバイスを受けながら9ヶ月ほどの作業時間を目安としています。作業は平日は奥さんが一人でできる作業を数時間行い、休日には夫婦2人で作業をした場合の目安時間です。

セルフビルドのDIYの注意点

建築確認申請

セルフビルドでも人が住む住宅を作るには建築確認申請を行わなければいけません。これには必ず申請手数料が必要となります。建築確認申請は個人でもおこなうことができます。申請手数料費用は30,000円ほどとなります。

頭金など

セルフビルドでもハーフビルドでもまず頭金が必要となってきます。セルフビルドを建てたいと思った場合、うまく説明できず住宅ローンが借りられない場合もあります。ハーフビルドを利用する場合でも最低50万、材料によっては前払いが必要な場合もあり、その費用も初めに必要になってきます。その費用として頭金50万円プラス100~200万円ほどの費用をあらかじめ用意できるとよいでしょう。

期間・時間

セルフビルドで自分で建てる場合、それにかかる時間は自分でどのくらい作業に時間をかけられるかによってきます。ハーフビルドで棟上げまでをやってもらい引き渡されるまでは1ヶ月から1ヶ月半くらいの時間がかかります。しかし、日本には梅雨の時期があり、この時期は雨のため建築作業ができませんので季節によってはハーフビルドの納期までの時間がかかると予想しておきましょう。

まとめ

セルフビルドにもすべて自分で行うフルセルフビルド、専門家の技や資格が必要な作業、安全性から職人に任せた方が良い棟上げまでの作業を業者が行いそのあとをセルフビルドするハーフビルド、ユニットハウスやプレハブなどのミニハウスとセルフビルドにも色々なやり方があり、それぞれの意味があります。自分でぜんぶ1から建てたいと思う人もいるでしょうが、そこまでこだわらないという人なら「どんな家が必要なのか」、「費用の削減に繋がるのか」など考慮して自分にあったセルフビルドの方法を選ぶことが重要です。

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