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植物の天敵、ウリハムシとは?発生時期などの特徴や駆除・対策方法もご紹介!

ウリハムシはウリ類の葉をたべてしまう害虫です。厄介なところはすぐに大量発生して成虫が地上から、幼虫は土の中から食べるのでウリハムシの被害に気づいた頃には枯れた後になることも多々あります。そんなウリハムシの被害を防ぐ方法を紹介します。
更新: 2022年3月28日
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植物の天敵ハムシとは

テントウムシに似た害虫

ハムシは見た目がテントウムシに似ていますが基本的には害虫の種類が多く農作物の天敵です。ハムシの仲間で日本国内だけでも700種類をこす昆虫で、色や模様は種類によってさまざまな模様がありますが形状は簡単な形でコガネムシなどの甲虫をそのまま小さくした感じの物が多くなっています。種類によっては地面に潜り越冬してから暖かくなると冬眠から目覚め農作物に周辺に発生します。中でも特にウリハムシは害虫として認識されています。

農作物の天敵「ウリハムシ」とは

ウリハムシは黄色がかかった茶色もしくはオレンジ色していてウリバエとも呼ばれている害虫です。オレンジ色なのでテントウムシに見えなくもないですが見つけ次第どうにかしないといけないウリ類の植物の天敵になります。体長は7ミリ前後と小さいのですが主に冬眠から目覚めて春から夏にかけて発生し春先の場合まだ食害の対象となる植物が小さいこともあり壊滅的な被害になる可能性もあります。また植物が大きからと駆除対策を講じなければ大量発生へと繋がる厄介な害虫です。ウリハムシ以外の害虫となるハムシを一部だけ紹介します。

家庭菜園でも発生するハムシの種類:クロウリハムシ

クロウリハムシは花の天敵

ウリハムシが黄色みがかかった茶色など黄色系の色をしているのに対してクロウリハムシは名前のとおり背中だけは真っ黒です。人間で言うところの頭、後頭部にあたる部分はウリハムシと同じオレンジ色をしていて目立ちます。クロウリハムシは名前にウリと入っていますがウリハムシとは食性に少しの違いがありウリハムシがウリ類に多いのに対してクロウリハムシの成虫は花にも発生しやすいので家庭菜園をしていない場合でも注意が必要です。気づいたことには花が食べられていたり大量発生している可能性があります。

クロウリハムシの発生する植物

クロウリハムシはウリハムシの近縁種なので農作物に被害を与える害虫とされています。4月頃から発生し、カラスウリ、スズメウリ、などの野生種ウリ類に寄ってきす。またキク科のコスモス、ナデシコ科のカーネーションやナデシコ、マメ科の植物など幅広いのが特徴です。また花の葉を食べたり花びらを食べたりと幅広く直接見つけることが多いですがクロウリハムシを見つけることができない場合、花びらは何に食害されているのかわかりにくいことも稀にあります。

ヒメクロウリハムシ

クロウリハムシをそのまま小さくしたような種類で食性も変わりらないので害虫として取り扱われています。体長は大きくても6ミリぐらいで4月~11月頃まで発生し成虫の状態で越冬して来春に卵を産みます。外見の特徴はクロウリハムシと同様に羽が黒く頭がオレンジ色をしていて小さいですが目立つ配色です。

家庭菜園でも発生するハムシの種類:フタイロウリハムシ

沖縄(琉球)の農作物の天敵

ウリハムシ、クロウリハムシが日本に広く分布していますが、フタイロウリハムシは沖縄に生息していて南西諸島など温暖な地域ではよく見かける害虫です。色はウリハムシと同じ様なオレンジをしていますが少し大きく体長は8ミリ前後です。1番の特徴としては羽に2つの黒い大きな斑紋か、肩の部分に小さくて黒い斑紋が6つなどテントウムシと同じ様な模様があります。フタイロウリハムシの発生する時期は他の種類と同じ4月からです。

フタイロウリハムシが発生する植物

フタイロウリハムシもウリ類に発生します。そのため沖縄野菜のゴーヤ(ニガウリ)に来る害虫として取り扱われていますがにゴーヤよりも野生種のスズメウリに集まることが多く大量発生します。また葉だけではなく対象となる植物の花びらも食べてしまいます。フタイロウリハムシ、ウリハムシ、クロウリハムシは丸っこくて可愛らしいフォルムに騙されて放置しないようにしっかり駆除対策しましょう。

庭の木に発生するハムシの種類:ヘリグロテントウノミハムシ

本当にテントウムシ?

ヘリグロテントウノミハムシはヘリが黒いテントウムシ(のような)ハムシのことです。外見はカイガラムシの天敵になるアカホシテントウにそっくりなので益虫と思って駆除対策をとらないと大量発生し庭木に壊滅的な被害を与える恐ろしい害虫です。発生する時期は他のハムシと同じで4月の暖かくなる活動します。名前にノミが付いていることから駆除しようと近づくとノミのように跳躍しながら逃げていくのが特徴です。


害虫かどうか見分け方

本物テントウムシかどうか見分けるにはアカホシテントウの特徴を覚えてるか触角が横に広がっていないか確認します。ヘリグロテントウノミハムシは大きくても5ミリぐらいと小さいのに対してアカホシテントウは7ミリぐらいで模様は半透明であまりくっきりとした斑紋ではありません。またテントウムシの触角は左右に広がらず顔の手前にある感じです。ヘリグロテントウノミハムシの被害に合う木はヒイラギモクセイ、ヒイラギ、モクセイなどが被害にあいます。

ウリハムシの幼虫

成虫よりも駆除、退治しにくい

出典: https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/photolist/details/1253.html

ハムシ幼虫

ウリハムシの成虫は直接捕まえて退治する事もできますがウリハムシの幼虫は直接捕まえて駆除、退治することは難しく厄介です。ウリハムシの幼虫は土の中で根を食べてしまうので大量発生した場合苗が枯死するなど成虫よりも深刻な被害に遭う可能性があります。幼虫の発生する時期は6月ぐらいからになり地域によってはて夏前に再び成虫になり再び産卵するので年に2回、3回ほど発生し被害にあいます。幼虫の形状はコガネムシの幼虫と同じようジムシです。

大量発生した時に注意

被害が小さくまだそこまで発生してない時は根だけ食べられますが大量発生してくると茎の中にまで侵入されます。そうなると少しの日差しでも葉が萎れてやがて枯死します。大量発生して枯死しやすい時期としては梅雨明けで、晴れの日に一気に枯死することが多くウリハムシの被害を未然に防ぐ対策が必要です。また枯死した苗は処分しておかないと茎の中には幼虫がたくさんいて被害にあいやすい苗は弱った苗になります。

ウリハムシが大量発生する理由

大量に卵を産む

ウリハムシが発生してからも特に駆除対策をしないとすぐに大量発生してしまいます。なぜ大量に発生してしまうかと言うとウリハムシは一回の産卵で数10個ほどを地表などに産み付け、さらに雌1匹あたりの産卵数は100~500個にもなるのですぐに増えてしまいます。また成虫になるまでの時間もあまり必要せず個体差もありますが最短で1ヶ月もあれば成虫になり再び産卵という悪循環が続くので注意が必要な害虫です。新成虫は7月以降に出てくることが多くなります。

ウリハムシの発生する時期・ライフサイクル

ウリハムシが発生する時期やライフサイクルが分かると駆除対策がしやすくなります。ウリハムシの成虫が畑などにやってき始める時期が4月からになります。産卵する時期は4月下旬から7月上旬ぐらいまでになり産卵がピークなる時期が6月上旬頃です。幼虫は孵化した後3週間~5週間で蛹になり蛹は10日前後で成虫になります。ウリハムシ対策は4月から始まり産卵がピークなる6月上旬は特に注意しなければいけない時期です。

ウリハムシが発生する植物

ウリ類以外にも被害に合う

ウリハムシの被害にあう植物は基本的にはウリ類になります。きゅうり、ゴーヤ、メロン(マクワウリ)、スイカ、かぼちゃ、ズッキーニなどになりますが、インゲンやハクサイなども食べることがあります。成虫は主に葉を食べますが時には実なども食べることがあり食べられると傷ができ商品として売ることはできなくなり、家庭菜園の場合は傷を気にしない場合は食べることは可能です。クロウリハムシは前述の通り花を食べることが多いのですがウリ類も食べます。

クロウリハムシの幼虫

クロウリハムシの幼虫は成虫と違い食性が異なり、成虫がキキョウなどの花を食べるのに対して幼虫はウリハムシと同じでウリ類の根になります。幼虫は花がある所では増えませんが成虫を退治しないとすぐに花が穴だらけになります。

ウリハムシの特徴的な食べ跡

被害が分かりやすい食べ跡

ウリハムシの被害に遭うと他の害虫では見られない特徴的な食べ跡が付きます。正確には食べ跡でなく食べるための準備にとなりますが、ウリハムシは最初葉を円形に薄く傷つけてから円の内側を食べていきます。そのため飛来してすぐに退治したりすると葉に穴はあいていませんが葉の表面に円形の傷ができます。

特徴的な食べ跡(食べ方)の意味


なぜこのような不思議な食べ方をするか詳しいことは分かっていませんがこの行動を「トレンチ行動」と言い円形に傷つけることでウリ類の葉の苦味成分や粘液などを遮断する効果があるのではないかと言われています。退治をする前にウリハムシかどうかこの食べ跡を参考にしましょう。

ウリハムシの駆除対策①

無農薬を退治することが大切

ウリハムシに有効な農薬はありますがまずは農薬に頼らず無農薬でできる対策方法から始めましょう。ウリハムシを無農薬で予防する理由は農薬を使うことで益虫まで退治してしまう恐れがあります。例えばミツバチもウリハムシと同じよに4月ぐらいからよく見かけるようになりブルーベリーなどの受粉をしてくれますが農薬で退治してしまうと受粉ができなくなります。現在農薬が原因とるミツバチの突然消滅などが問題になっているので注意が必要です。

ウリハムシを寄せ付けない対策

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ウリハムシには捕食される天敵がいないので無農薬で対処するには近寄らせないようにすることが大切です。銀色をなどキラキラしていて光を反射するものを嫌う性質があるのでシルバーテープ、シルバーフィルムで株元を囲む方法があります。専用のテープを使わなくてもアルミを一度丸めて凹凸や皺を作った株元を巻くだけでも大丈夫です。また光を嫌うのでCD吊り下げたりや寒冷紗を敷くなど寄せ付けないことが無農薬での対処になります。

産卵する時期までに除草

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シルバーのフィルムやテープで対策をしていても草木が茂ると反射しなくなります。そうなると無農薬での対処は難しくなるのでまず株元に生えている草をしっかりと抜いて光が入りやすい環境にすることも大切です。またウリハムシは枯葉の裏などでに越冬しするので傷んだ葉などは処理し、苗の周りにを綺麗にすることで他の害虫も寄りにくくなります。

ウリハムシの駆除対策②

好きな色でおびき寄せる

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シルバーのフィルムを使う方ほとは真逆の方法でうまくいくと無農薬で対処することができます。ウリハムシは黄色いものに集まりやすいので苗や木の近くに黄色い粘着テープを設置するだけでトラップなり結果的に防除に繋がります。ただしこの方法は待ち構えるトラップなので効果が今ひとつだった時は苗や木に被害が出くるので粘着テープにかかっているか、無事退治できているかなど細かくチェックしてください。

ウリハムシの駆除対策③

直接退治することが大切

天敵いないウリハムシは増える一方になるので無農薬で退治するには人間が直接捕まえて退治する方法1番効果があります。ウリハムシの特性に転がって落ちるというのがあるのでそれを利用すると簡単に捕まえることができなおかつ無農薬で確実に退治できるので捕殺がおすすめです。

捕獲器の作り方

ペットボトル捕獲器

主に炭酸飲料で使われている丸いタイプのペットボトルを用意します。上部をカッターなどで切り逆さまに差込むと漏斗のようなになり捕獲器の完成です。ニジュウヤホシテントウ、カメムシなど他の害虫も捕獲できるので退治しやすなります。

ウリハムシが嫌う植物

天敵は無くても嫌いなものはある

無農薬を目指すのであればコンパニオンプランツを使う方法もあります。コンパニオンプランツとは異なった植物を一緒に植えるだけで害虫が寄ってこなかったり野菜の場合味が良くなったりするいい効果がある植物です。ウリハムシはネギが苦手なのでウリ類の植物の近くにネギを植えることでウリ類に寄りにくくなります。また上なくても玉ねぎの皮を近くに置いておくだけでも効果があり、ラデッシュも同様です。

ウリハムシの成虫に使える農薬


大量発生したら無農薬にこだわらないで

7月までに有効的駆除などの対策ができていないと大量発生を引き起こします。そうなると捕殺などでは追いつかず土の中にも幼虫がたくさんいる可能性があるので農薬の使用もやむを得ません。ウリハムシはあまり農薬に耐性がないのでラベルを確認し、登録されている農薬を使うようにしましょう。農薬を散布する時は朝方の動きがまだ鈍い時間帯が効果的です。

ウリハムシに使える農薬

一部ですがウリハムシに使える農薬を紹介します。スミチオン、ベニカ、ダントツ、マラソン乳剤などがあります。

ウリハムシの幼虫に使える農薬

ダイアジノン粒剤などウリハムシとして登録はされていませんが他の害虫の防除と同時に効果が期待できます。

ウリハムシに農薬を使う時の注意点

服装に気をつけて

出典: https://www.i-nouryoku.com/agora/anzen/tekisei_04.html

農薬を散布する時の服装としてはできる限り肌が露出していないほうが良いです。液体の農薬を噴霧する場合は風向きに気をつけてマスクやゴーグルを装着してから農薬を使うようにしましょう。また近くに排水口などがある場合は流れ出さないように注意して散布するようにします。

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ウリハムシの駆除対策のまとめ

天敵がいないので捕殺するしかいない

無農薬でウリハムシを退治するには天敵がいないため捕殺していくしか方法はありません。そのためウリハムシへの対策はいかに寄せ付けないか、増やさないかが大切になります。銀色のテープやマルチなどで株元を保護したり黄色い粘着テープの罠を仕掛けておくことが大切です。またペットボトルの捕獲器はさまざまな害虫に使えるのでウリハムシに限らず無農薬で野菜を育てる場合はうまく活用してください。

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