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パセリの栽培方法とは?種まき方法や間引き、収穫後の保存方法まで徹底解説!

パセリは、育て方が簡単で栄養満点のハーブ。古代ローマ時代より重宝されてきた有用植物です。パセリの根っこは真っ直ぐ下にのびるので植え替えは苦手。また多めに種まきして間引きするとうまく種から育てやすいです。パセリの育て方や収穫、保存方法をご紹介いたします。 
2020年8月27日
Yukari.S
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パセリってどんな野菜?

パセリは、地中海沿岸地域を原産とする植物です。パセリは本来二年草なのですが、日本では一年で枯れてしまうことが多いようです。パセリは、栄養成分が豊富で、古代ローマ時代にはハーブとして利用されていたという歴史があるそうです。パセリは、日本へは18世紀ごろはいってきました。パセリの草丈は、だいたい20~30センチくらいです。パセリは、栄養価がとても高い野菜です。ただし、苦みが強いので料理方法の工夫をするとよいでしょう。パセリはおもに、料理の香りづけなどの方法で用いられています。

パセリの花の特徴

パセリの花の咲く時期は、夏です。パセリは、まるでレースフラワーのような繊細で美しいお花を咲かせます。パセリの花は、野菜の花とは思えないほど可愛いので、花をお部屋に飾っても素敵です。パセリの花の色は、白と黄色が集まったような雰囲気です。なお、パセリは、花を咲かせたあと、葉っぱが固くなります。また、パセリは開花してしばらくすると枯れてしまう特性があります。

パセリの葉の特徴

パセリには「縮葉種」と「平葉種」の大きく2種類のタイプがあります。があります。モコモコした雰囲気で、よくハンバーグやエビフライといった外食の添え物にされているのが「縮葉種」です。また、「平葉種」は、葉っぱが平たくて、三つ葉やセリのような雰囲気のものです。パセリの葉っぱには、独特の香りがあり、食べると苦みがあります。一般的に、縮葉種の方が、平葉種の方と比べて苦みが強いと言われています。

パセリの栄養と効果

パセリは、実にたくさんの嬉しい効果が期待できるハーブです。脇役のイメージがありますが、栄養面では主役級。少し食べにくいきらいがありますが、上手に食生活に取り入れて、パセリを薬として用いるとよいでしょう。

パセリの栄養と効果1「口臭予防」

パセリの独特の香りは、口臭予防の効果があります。また、胃の調子を整えてくれる効果も期待できるので、この側面からも口臭予防に繋がります。

パセリの栄養と効果2「利尿作用」

パセリに含まれる栄養分は、むくみを解消して利尿作用をもたらしてくれる効果も期待できます。パセリは苦みがあり、たくさん食べるのが少し難しいですが、料理方法や加工方法を工夫して、毎日少しずつ体に取り入れるとよいでしょう。

パセリの栄養と効果3「食欲増進」

パセリには、胃の調子を整え胃を守る栄養素が含まれています。また同時に、パセリは整腸効果を期待できる栄養素も含んでいます。そのため、パセリを食べると食欲増進に繋がります。

パセリの栄養と効果4「免疫力アップ」

パセリには、「βカロテン」という栄養素が豊富に含まれています。βカロテンは、身体の炎症を抑える、皮膚の粘膜を守る、といった免疫力をアップさせる効果のある栄養素です。

パセリの栄養と効果5「抗酸化作用」

パセリには、「ビタミンK」という栄養素が含まれています。ビタミンKは、体内でカルシウムを骨に定着させてくれる大切な効果のある栄養素です。また、ビタミンKは、抗酸化作用に優れているので、エイジングケアにも。女性に嬉しい栄養成分です。

パセリの栄養と効果6「風邪予防」

パセリには、ビタミンCや鉄分も含まれています。ビタミンCは、人間の健康な生活に必要不可欠とも言える栄養素です。風邪を予防したり、貧血対策にも優れています。

パセリの栄養と効果7「発がん性物質の抑制」

パセリには、「ミリスチシン」と呼ばれる栄養成分が含まれています。あまり聞きなれないミリスチシンという栄養成分ですが、煙草のけむりに含まれている発がん性物質を中和する役割があり、パセリを食べることで、発がん性物質の発生抑制に繋がります。

パセリの基本データ

科名属名


セリ科オランダゼリ属(オランダミツバ属)

学名

Petroselinum crispum

和名

パセリ

別名

オランダゼリ、オランダミツバ

英名

parsley

原産国

地中海沿岸

パセリの種類

日本で種や苗を購入できるパセリの種類は、それほど多くありません。縮葉種、平葉種のお好みのパセリの品種をチョイスしましょう。

瀬戸パラマウント

「瀬戸パラマウント」は、縮葉種のパセリです。「瀬戸パラマウント」は、ホームセンターなどによく出回っている品種です。耐暑性に優れていて、また害虫の被害にあいにくい園芸品種で、種まきから収穫までが簡単。初心者にもピッタリの品種です。

モスカールド

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「モスカールド」は、縮葉種のパセリです。モスカールドの葉っぱは、カールが強めです。丈夫で育てやすく、種まきからも育てやすい種類です。たくさん収穫して保存しておくと便利です。

イタリアンパセリ

「イタリアンパセリ」は、平葉種のパセリです。苦みが少なめなので、さまざまな料理に利用できます。また、食べる目的だけでなく、ガーデンのグリーンとして用いられることも多い品種です。収穫後、乾燥保存しておくのもおすすめです。

パセリの育て方と栽培のコツ1「土づくり」

パセリは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の草花用培養土やハーブ用培養土を利用するのもよいでしょう。

パセリの育て方と栽培のコツ2「肥料」

パセリは、それほど多くの肥料を必要としない植物です。すくすくと育っている場合には、肥料は必要ありません。ただし、6~7月の生育最盛期には、二週間に一度の割合で、液体肥料を少し施すとよいでしょう。

パセリの育て方と栽培のコツ3「水やり」


パセリは、あまりに乾燥している環境を苦手とする植物です。鉢植えの場合、パセリを植えている土の表面が乾いたらしっかり水やりしましょう。地植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。

パセリの育て方と栽培のコツ4「場所」

パセリは、日当たりのよい風通しのよい場所を好む植物です。お日様の光を浴びて、栄養価の高い葉っぱが作られるので、よく日の当たる場所に植えつけてあげるとよいでしょう。パセリは、あまり何度も植え替えするのはよくありません。はじめに植えたい場所をしっかり確認しておきましょう。

パセリの育て方と栽培のコツ5「種まき」

パセリの種まきに適した時期は、4〜5月もしくは9〜10月の気候のよいころです。パセリは、種まきしてからだいたい70日くらいで収穫が可能になります。ただし、パセリは発芽率のあまり高くない植物で、種まきによるパセリの栽培は少し難易度の高いものでしょう。土を準備した育苗ポットなどにパセリの種まきをします。ばらまきでよいでしょう。

パセリは好光種子

パセリは、好光性種子なので、種まきしたあと覆土はしません。また、パセリの種は小さいので、種まきしたあとの水やりは、種が流れてしまわないように霧吹きを利用するのがベストです。パセリが発芽して本葉が2~3枚くらいになったら、よいものを残して間引きします。種まきした苗の本葉が4~5枚になったら苗の完成です。好きな場所に植え替えてあげましょう。また、はじめにパセリを植えたい場所に、種を直播きして、植え替えしない方法をとるのもよいでしょう。

間引きしたパセリも料理に使おう

パセリは、ある程度の量を種まきすると発芽しやすい傾向があります。パセリは多めに種まきして、あとで間引きするのが栽培のコツのひとつです。間引きするのはなんだかもったいない、と間引きをためらってしまいがちですが、しっかり間引きしましょう。間引きしたパセリも、しっかり風味があります。間引きしたパセリの根っこを取って、料理に添えてもよいでしょう。間引きしたパセリを捨てずに使うことをおすすめします。

パセリの育て方と栽培のコツ6「植えつけ」

パセリの植えつけに適した時期は、4~5月です。パセリは種まきからの発芽率が低い植物なので、苗を購入して植えつけるのが簡単です。パセリの根っこは、真下に向かってまっすぐに伸びていく性質を持っています。そのため、パセリを鉢植えにする場合は、少し深めの鉢やプランターなどを準備しましょう。パセリの苗を育苗ポットなどから植え替えたら、日当たりのよい風通しのよい場所で管理して、根がしっかり張ってくるまで水やりを続けましょう。

パセリの育て方と栽培のコツ7「植え替え」

パセリは二年草に属しますが、日本では一年で枯れることの多い植物です。そのため、パセリの植え替えは必要ありません。また、パセリは、真っ直ぐに根を下に伸ばす特性を持つので、あまり植え替えを得意としません。種まきをしたパセリの苗や購入したパセリの苗を植え替えたいときも、すみやかにおこなうことが植え替えのコツです。一度植えつけたパセリは、何度も植え替えしないようにしましょう。

パセリの育て方と栽培のコツ8「病気」

病気1「うどん粉病」

パセリは、うどん粉病にかかることがあります。うどん粉病は、梅雨時期などじめじめとした高温多湿の環境のもとに発生しやすい病気です。うどん粉病にかかると、葉っぱなどに白い粉状の病斑部ができます。白い病斑部はやがて大きくなり、株を枯らしてしまいます。うどん粉病を見つけたら、すぐに切り取って駆除しましょう。

病気2「立枯病」

立枯病は、かびを原因とする病気のひとつです。発芽したばかりの苗や植え替えた直後の苗に発生しやすく、黒くなって枯れる、昼間しおれたようになりその後枯れる、などの症状に見舞われます。立枯病は、高温多湿の環境で発生しやすく、多くの植物が被害にあいます。パセリをできるだけ風通しよい環境で管理しましょう。また、立枯病が発生すると、どんどん広がる傾向があるので、見つけ次第切り取って駆除します。切り取った病斑部は、焼却処分するなど、ほかに感染しないような注意が必要です。

パセリの育て方と栽培のコツ9「害虫」

害虫1「アブラムシ」

パセリには、アブラムシが発生することがあります。アブラムシは春から夏にかけて、気候があたたかくなると発生しやすい害虫のひとつです。アブラムシは、植物の葉っぱや茎に寄生して、植物の栄養分を吸い取ってしまう害虫です。アブラムシの糞尿は甘い香りをもたらし、ほかの害虫を引き寄せる性質があるので、放っておくと二次被害がもたらされることにも繋がります。アブラムシを見つけ次第、すみやかに駆除しましょう。

害虫2「ネキリムシ」

ネキリムシというのは、タマナヤガ、シロモンヤガ、カブラヤガ、センモンヤガなどのヤガ(夜蛾)類の幼虫の総称のことです。ネキリムシの食害にあうと、まるで根っこを切られてしまったように見えることから「ネキリムシ」という名前で呼ばれています。

植え替え間もない若い苗が被害にあいやすい

およそ4ミリほどの芋虫で、夜行性なのが特徴の害虫です。昼間は土のなかに隠れているので、早期発見が遅れがちな害虫です。ネキリムシは、植物の若い苗の茎を、土ぎわで噛み切ってしまいます。朝、昨日まで元気だった苗がぽきんと折られていたら、ネキリムシの発生を疑いましょう。周辺の土を少し手で掘り起こすと、芋虫を発見できます。見つけ次第駆除しましょう。なお、ネキリムシは、本葉が5枚以上になったしっかりした苗は噛み切りません。


害虫3「ヨトウムシ」

ヨトウムシは、ヨトウガという蛾の幼虫です。ヨトウムシは、夜に活発に動き植物を食べてしまう害虫。その特徴から「夜盗虫(ヨトウムシ)」と名付けられました。ヨトウムシは、たくさんの卵を産み、集団で生育する害虫なので、ヨトウムシの被害にあうと、わずか数日で葉っぱなどがすべて食べつくされてしまいます。ヨトウムシは雑食かつとても食欲旺盛な害虫です。ヨトウムシやヨトウムシの卵を見つけ次第、駆除しましょう。

パセリの育て方と栽培のコツ10「収穫」

収穫のタイミング

パセリは、育ったところから一年中収穫できる野菜です。収穫のタイミングの目安は、本葉がだいたい15枚以上に育ったころです。パセリの葉っぱを茎ごと収穫します。また、パセリは花を咲かせたあと、葉っぱが固くなるので、収穫はパセリの花が咲く前におこなうとよいでしょう。

収穫のコツ

パセリの茎は、手で切り取りにくいので、ハサミで収穫するのがおすすめです。パセリの収穫は、外側の葉っぱからおこないます。また、パセリの株からすべての葉っぱを収穫してしまわずに、株に15枚くらい葉っぱを残して収穫しましょう。パセリには、内側に新芽がついていく特徴があるので、収穫の際に新芽を傷つけないように注意しましょう。

ちょっとした収穫に便利は小さめのハサミです。

パセリの育て方と栽培のコツ11「保存方法」

保存方法1「生のパセリを冷蔵保存する」

水をはった保存容器に生のパセリをいれておくと、冷蔵庫で一週間くらい保存できます。収穫したパセリが少量で、数日で使い切るという場合におすすめの方法です。

保存方法2「生のパセリを冷凍保存する」

収穫したパセリを水洗いし、キッチンペーパーなどで水気をさっと取り除きます。フリーザーパックなどに入れて冷凍庫で保存すると長期間保存可能です。パセリが凍ったら、フリーザーパックの上から手でもむと、パセリが粉状になり、料理に使いやすくなります。

保存方法3「パセリを乾燥させて保存する」

収穫したパセリを水洗いして、水気を拭き取ります。キッチンペーパーを下に敷きパセリをのせ、上からもキッチンペーパーをのせます。キッチンペーパーではさんだパセリを、電子レンジで一分くらい加熱しましょう。キッチンペーパーを取り換えながら、加熱作業を数回繰り返します。パセリがぱりぱりに乾燥したところで終了です。手で簡単に粉状になるので、保存容器に入れていきましょう。パスタなどにふりかけると美味です。

お気に入りの保存容器に乾燥パセリを入れておけば、可愛いです。

栄養豊富なハーブ「パセリ」を栽培して乾燥パセリを作ろう

パセリは、胃腸の働きをよくする、風邪や貧血を予防する、など嬉しい効果が期待できる野菜です。パセリの育て方のコツは、多めに種まきして間引きすることと苗をなるべく植え替えしないこと。はじめの苗づくりがうまくいけば、一度育ちはじめたパセリは、あまり肥料もいらずある程度放任で成長します。初心者さんはパセリの苗を購入するのもひとつです。パセリは冷凍保存や乾燥させて保存することも可能。パセリをたくさん育てて、毎日の食事に取り入れましょう。

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