検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【初心者でも簡単】パセリの育て方講座!家庭栽培を成功させる3つのポイントを伝授!

初心者の方にもおすすめしたいパセリ。育て方は簡単です。今回はパセリの土作りから水、肥料の与え方、株の増やし方などパセリの育て方をざっくりとご紹介いたします。水耕栽培もできます。初心者の方に得するポイントもまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。
更新: 2021年3月17日
printemps117
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

家庭菜園初心者におすすめのパセリ!

園芸店やホームセンターなどでも苗を売られているのをよく見かけます。 肉料理やパスタなど洋食の付け合わせとして良く知られていますよね。 パセリは少しあるだけでも料理に彩りを与えてくれる野菜です。 種まきでも苗の植え付けからでもどちらも簡単に育てられます。 ベランダ菜園をはじめ、家庭菜園を始めてみようと思われている初心者の方は一度栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

パセリの名前の由来や栄養価などについて

パセリの名前の由来

葉っぱや茎に独特の香りがあるパセリは栄養価も高いことで知られています。 古代ローマにさかのぼり、古い栽培歴史を持っています。「パセリ」という名前の由来はギリシア語で「石、岩」を意味する「petra、petros」とパセリを意味する「selinon」を語源として作られた学名の「Petroselinum(岩場のパセリ)」にちなんでおり、もともとの自生していた場所が砂礫地であったことがわかります。

パセリの栄養価について

栄養価の高いパセリ、実はさまざまな栄養素が含まれており、栄養バランスもよいことで知られています。 料理では付け合わせや脇役的存在であることが多いのですが、実はビタミンやミネラルも豊富なんですよ。 パセリに含まれる栄養は以下の通りです。 ・炭水化物 ・食物繊維 ・たんぱく質 ・ビタミンA群B群 ・ビタミンC、E、K ・カルシウム ・鉄分 ・カリウム ・マグネシウム とパセリには以上のような栄養がすべて含まれているのです。 またパセリを食べることで、アンチエイジング効果や胃の調子を整えたり、口臭予防、食欲増進効果、利尿作用によるむくみ解消など、さまざまな効能があります。

パセリの種類について

「パセリ」といってもいくつか種類がありますのでご紹介します。種類によっては、葉の形や味のほか、耐暑性や耐病性など性質が少しずつ違いますので、初心者の方は、病気や気候によく対応できるものを選ぶのをおすすめします。その他お住いの場所や環境に合わせて品種選びされることも大事です。

イタリアンパセリ

別名「フレンチパセリ」とも呼ばれ、平たい葉が特徴です。普通のパセリに比べてパセリ独特の苦みが少なく、葉の食感も柔らかいです。細かく刻んで料理にトッピングしたり添えたりします。

瀬戸パラマウント

瀬戸パラマウントはプランター栽培でも人気がある品種で、丈夫で作りやすく耐暑性や耐病性にも優れた品種です。園芸店やホームセンターなどでもよく見かけることができます。

コリアンダー(パクチー)

「パクチー」も呼ばれているコリアンダーは葉を料理に使用するのはもちろん、根っこや果実なども食用として用いられるそうです。中国では炎症をやわらげたりデトックス効果のある漢方薬として利用されることがあります。

チャービル

フランス名ではセルフィーユ「希望のハーブ」として親しまれており、繊細で優雅な葉は観賞用の花束のアレンジに使われていることもあります。 サラダやスープ、肉・魚料理等幅広い料理のトッピングのほか、特にケーキやデザート菓子などの装飾などにも多く使われています。

初心者が知っておきたいパセリ栽培の3つのポイント


これからパセリ栽培を始めようとされている方が気を付けるべきポイント3つをご紹介いたします。

1.トウ立ちさせないように気を付けよう

パセリは初夏頃に花茎が伸びてくると花をつけることがあります。そのままにしておくと、花にばかり栄養がいき株全体が弱り、食用となる葉が少なくなってしまいます。 花が咲くと種が取れますが、特に採種の目的がなければ花蕾は早めに摘んでしまうことをおすすめします。

2.葉の取りすぎに気を付けよう

後の方の「収穫について」でもご紹介しますが、パセリは一度にたくさんの葉を収穫してしまうと株を弱らせる原因になります。使う分だけ外側から少しずつ摘み取るようにしましょう。

3.葉の茂り過ぎと水のやりすぎ

葉の茂り過ぎにより、葉が蒸れて黄色く枯れてしまうことがありますので、葉が茂り過ぎているなと思ったら、適度に間引き風通しをよくしましょう。 またパセリはやや乾燥を嫌う傾向にありますが、水の与えすぎは株や根を弱らせる原因になります。

初心者にもおすすめ。水耕栽培もできるパセリ

パセリはプランターや畑などの土壌栽培のほか、水と液体肥料だけの水耕栽培で育てることも可能です。土を触って手が汚れるのが面倒だという方や、初心者の方にはおすすめの方法です。 種の発芽の準備や苗の植え替え、水耕栽培時に用意すると便利な道具などをこちらでご紹介いたします。

種から水耕栽培する場合

パセリを種から水耕栽培する際の方法です。種まきから株として育てるまでの手順です。 1.種はスポンジの上で発芽させるようにし、3~4cmの立方体のスポンジ培地の場合は、1培地に付き3~4個の種子を蒔きます。 2.12~15日ぐらいで少しずつ発芽してきますので、LEDまたは蛍光灯などで光を照らし、発芽を促します。 3.さらに種を植えてから20日~25日ぐらいすると、子葉と本葉が発芽して根も3cm以上になり安定してくるので、移植が可能になります。移植ポットに移植します。1培地から2本以上発芽している場合は、一番丈夫そうな苗を残して摘心します。 4.育成ポットに移したら、ハイドロボールで固定します。 5.育成ポットの底に大きめのハイドロボールを並べてその上にスポンジ培地で育った苗をそのまま置きます。 6.液体肥料を150倍に薄めた水溶液を加え、植え替え後はリビングファームのLEDで照射しながら育てていきます。

苗を水耕栽培用に植え替えて育てる

購入したビニールポットの苗も水耕栽培で育てることができますよ。 この場合は、 1.まず根っこについている土を落とし、流水できれいに根を洗い流します。 2.3~4cmの立方体に切り落としたスポンジに切れ込みを入れ、根っこを挟み、容器に入れる前に全体の1/3程度を切り落とします。 3.定期的に水換えをして育てます。20℃以上の気温の高い時期では2~3日に1度、20℃以下の涼しい時期では週に1回水を交換します。水とともに液体肥料を混ぜておきますが、液体肥料は2週間に1度を目安に既定の濃度で薄めたものを与えるようにします。

日当たりのよい場所に置いて育てましょう

パセリは日当たりのよい場所もしくは明るい日陰のある場所で良く育ちます。ただしあまり日が当たり過ぎると間延びしたりトウ立ちしてしまうので気を付けましょう。冬の寒さも5℃以上であれば越冬できます。気温が下がる時期は、寒冷紗や鉢植えでしたら不織布などで覆って株を保温しましょう。

水耕栽培の際も同じく明るい場所に置きましょう。

水耕栽培で育てる場合は室内が多いと思いますが、室内でも日がよく当たる明るい窓辺などに置いて育てましょう。 水の部分に日が当たり過ぎると水が温かくなり、コケが生えやすくなるので保温保冷カバーなどをして遮光します。 あと、植え替え直後に葉を摘み取らないようにし、2週間ぐらいは収穫せずに養生させます。 収穫時も1度に収穫しすぎてしまうと光合成がしにくくなるので、葉を上手に残しながら、古い葉から1本ずつ収穫していきましょう。

パセリの育て方1:プランター栽培できる!土作りについて

酸性土壌は中和させておきましょう。

ベランダ菜園など、比較的小さいスペースでも育てることができます。初心者の方にもおすすめしたいプランターや植木鉢でも栽培可能なパセリですが、まずは土作りからご紹介します。 苗を植え付ける土は、市販の野菜や花用培養土を使用してもいいですが、ご自身で配合して作る場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で使います。 植え付け2週間前に苦土石灰を施します。パセリは酸性土壌では育ちにくい性質があるので、石灰を混ぜてよく中和させておきましょう。 また水はけの悪い土壌も生育が悪くなります。粘土質の土壌であれば、腐葉土や砂などを混ぜ込んで改良しておく必要があります。


プランターで植える際の容器の選び方

プランターで苗を育てる場合の容器の選び方ですが、パセリは日々大量に消費する野菜でもないので、家庭菜園でしたら5号鉢程度の大きさで、料理のトッピングや付け合わせなどに使う量のパセリが十分育ちます。 プランターですと株間15~30cmを取ることを考慮して、60cmプランターで2~3株を目安に植え付けるとよいでしょう。

パセリの育て方2:発芽の準備と種まき

発芽させるまでの準備

パセリを種から育てる場合ですが、パセリの種は発芽するまで約10日と時間がかかります。発芽前に一晩、水につけてからまくと、発芽しやすくなります。 直播も可能です。発芽するまでは水分を切らさないように根気よく管理しましょう。

発芽後~間引き

パセリの種は種まき後、12~15日ぐらいで発芽してきますので、発芽してきたら間引きをします。この間引きを行うことによって、「徒長(ひょろひょろと伸びる)」ことを防ぎ、丈夫な苗に仕立てます。 間引きは計2回に分けて行います。発芽後の状態がよいものを残して、虫害を受けたり、生育の悪いものは引っこ抜き来ます。 種まき後、どの種も良く伸び、ほとんど差がないので、初心者の方ではわかりにくいかもしれませんが、元気な苗を残すというよりかは株間を意識して間引くようにするとよいです。

パセリの育て方3:苗を購入して植え付けるのも◎

パセリの苗は、園芸店やホームセンター、花屋さんなどでも比較的よく見かける苗です。初心者の方や、植え付け株数が少ない方は苗を購入して育てると早く葉が育ちます。 ビニールポットに植え付けられた苗は、一株100円ぐらいで手に入ります。

パセリの育て方4:苗の植え付けについて

苦土石灰と堆肥の施し方

パセリの苗を植え付ける前に、先ほどのプランター栽培時と同じく、植えつけ2週間前までに苦土石灰を1m²当たり100gの割合で散布し耕したあと、植え付けの1週間前になると40~50cmの畝の場所をとり、堆肥を施します。 堆肥の施し方ですが、畝の中央に深さ20~30cmの溝を掘ったら、溝に堆肥を1m²当たり2kgぐらいの割合で施したあと、さらに堆肥を200gを入れて平らに埋め戻し、高さ10cm程度の畝に仕立てます。

苗の植え付けと水やり

苗は株間15~30cmをあけて植え付け用の穴を掘ります。穴に蓮口を外したじょうろでたっぷりと水をしみこませ、水がひいたら穴にポットから出した苗を植え付けます。植え付けたあとは畝全体に水をかけておきます。 パセリの株数がたくさん必要なときは、畝幅を60cmにし、30cm×2のスジ播きで2列にして育てることも可能です。

パセリの育て方5:パセリの水やりについて

パセリはやや乾燥に弱いので、春から秋にかけての生育旺盛期に土が乾燥しすぎないように気を付けましょう。 土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えます。ただ、あまり水やりしすぎると株元や根が腐ることがあるので、水やりのし過ぎには注意が必要です。

パセリの育て方6:肥料の与え方

肥料は生育期間に2回ほど

パセリの生育期間中は次々と葉が生長していくので、肥料をできるだけ切らさないように注意しましょう。 肥料の種類ですが、植え付ける際はゆっくりと効き目が表れる緩効性肥料を、元肥としてあらかじめ土の中に混ぜます。 その後の追肥として、生育を見ながら液体肥料を与えます。2回目の間引き後は追肥は月に1回を目安に与えていきます。肥料ですが、冬の間は与える必要はありません。 なお、夏を乗り越えたあと株が疲れていたり、葉が黄色くなっていたりしているときは肥料を与えないようにしましょう。

パセリの育て方7:パセリの収穫


収穫はこまめに少しずつ

パセリの収穫ですが、大きくなった葉を外側から順番にとっていきます。 1度に大量収穫してしまうと、その後光合成がうまくいかずに株の生育が弱ってしまうことがあるので、定期的に収穫する際は、1株あたり最低10枚の葉っぱを残すようにします。 夏場は特に葉が固くなりやすい傾向にありますので、葉ができるだけ柔らかいうちに収穫し、新しい葉の生育を促すようにします。 葉が茂り過ぎて風通しが割るなると、蒸れて外側の葉が黄色く枯れてくることがあるので、茂り過ぎているときも、風通しをよくするためにこまめに収穫するとよいでしょう。

パセリの育て方8:パセリの害虫、かかりやすい病気

害虫がつくと収穫に影響が

パセリにつきやすい病害虫には、アゲハチョウの幼虫やヨトウムシなどが挙げられています。 アゲハチョウの幼虫は、葉を食害しますし、ヨトウムシは葉や茎を食べてしまいます。ヨトウムシは夜行性なので昼間は土の中に潜んでいますが、株元を軽く掘り返していると見つかることがあります。 どちらも早めに発見しなければ株がすべて丸坊主状態になってしまいます。 農薬を散布するか、株全体に芽の細かいネットを付けて予防しましょう。

病気にも注意!

パセリは水はけがよく、同時に保水力の高い土を好んで良く育ちます。パセリに発生しやすい病気の一つに「軟腐病」があります。多湿状態で発生しやすい病気なので、水はけのよい用途で植えて、こまめに葉を収穫して風通しをよくして、発生しない環境で育てることが大切です。 また連作障害を起こすこともあります。同じ畑でニンジンなどセリ科の野菜を連作する際は、最低でも3年以上の間隔をあけて育てるようにしましょう。

パセリの育て方9:パセリの増やし方

株分けでの増やし方

パセリの増やし方ですが、パセリの株自体は2年草なので、株を更新させたり増やしたりする場合は、こぼれ種が自然に落ちて生えるのを待つか、一つの苗から「株分け」という方法で増やしていく方法があります。 株分けで増やしていく方法ですが、苗を植えるときにまとめて植えるのではなく、あらかじめ小分けにわけてから株ごとに大きく育てていくと、コストも抑えられ、株数を増やして植えることができます。 ポット苗を買ったらまずポットから外して水につけ、土をよく落としてから1つずつ分けて株を増やしていきます。

株分けで増やしていく際に注意したいこと

パセリの苗を株分けして増やしていく際に注意したいことですが、パセリは直根性といって、太い根(主根)があまり枝分かれしない性質があります。 苗が小さいときは植え替えてもさほど支障ないのですが、株が大きくなってからですと根が切れてしまってはその後なかなか根付きにくくなります。株分けで増やしていく際も根を切ってしまわないように慎重におこないましょう。

パセリを育ててみて!

初心者の方にもおすすめしたいパセリ。彩り、栄養ともに優れているのでぜひ挑戦してみてくださいね。