キッチンでハーブを育てたいなら、イタリアンパセリ!
初心者さんでも簡単
キッチンでハーブを育てて、パパッとその場で料理に入れる…… そんな生活、憧れませんか? イタリアンパセリは、キッチンで育てるのにとっても適したハーブです。 料理全般の香り付けに使えるので超便利! 飾り付けにも大活躍します! いつものご飯が、カフェのようなクオリティに変身するかも? 育て方も簡単なので、初めてでも大丈夫。 イタリアンパセリの育て方についてご紹介します!
イタリアンパセリの基本
イタリアンパセリって、どんなハーブ?
まずは、イタリアンパセリの基本を確認しましょう。 イタリアンパセリとは、西洋料理全般によく使われるハーブです。セリ科で、草丈は20~40センチほど。すっきりした香りがあり、薬味として使われます。魚介類によく合い、ガーリックやバジルとも相性抜群。他のハーブと一緒に育てれば、さらに料理の幅が広がります。
1年中収穫できるハーブ
イタリアンパセリは、1年中収穫できるハーブです。 普通、ハーブには収穫の適期があります。時期を過ぎると葉が硬くなってしまい、食用に向かなくなったり、枯れてしまったりするのです。 でも、イタリアンパセリなら季節関係なく、いつでも収穫が可能。 思い立ったときに使うことができます。「気づいたら収穫の時期が過ぎていた!」なんてこともありません。葉は柔らかく、とっても食べやすいですよ。
キッチンで管理すれば、水やりも超楽!
イタリアンパセリの置き場所は、キッチンがおすすめ。 ただし、風通しの良さと、日当たりの良さが欠かせません。 条件さえ満たしていれば、ぜひキッチンで管理したいところです。 思い立ったとき、すぐ料理に使えるのはもちろん、水やりも楽になります。屋外で植物を管理していると、ついつい水やりのタイミングを逃しがちですよね。でも、キッチンは目につく場所なので、まめにイタリアンパセリの状態をチェックできます。まめに観察を行うことで、初心者さんでも栽培の腕が上達しやすくなりますよ。
インテリアとしても優秀なイタリアンパセリ
インテリアのアクセントになるのも嬉しいポイントです。 緑があるお部屋って、なんだかおしゃれですよね。イタリアンパセリの葉っぱは小さくて可愛らしく、ちょっとした観葉植物のような趣があります。おしゃれな鉢を用意すれば、さらに見栄えがグレードアップ! 料理にも使えて、お部屋の潤いにもなってくれるなんて、一石二鳥ですよね。
もちろん屋外でも育てられる
イタリアンパセリは、もちろん家の外でも育てられます。 スペースを取らないので、ベランダでのハーブ栽培デビューにもぴったり! 同じく簡単に育てられるハーブである、バジルやミントと一緒に始めてみるのもおすすめです。
イタリアンパセリの育て方! 最低限押さえたいポイントは?
3つのポイントをご紹介
それでは、イタリアンパセリの育て方を見ていきましょう! まずは最低限おさえておきたい、「これだけは!」というポイント3つをご紹介します。 「私でも育てられるかも?」と思っていただけたら嬉しいです!
ポイント1.日当たりの良い場所に置く
イタリアンパセリは、日当たりの良い場所が好きな植物です。 植物にとって、日当たりはとっても大事な要素。 日当たりの条件が悪いと、生育に影響が出ます。 外で育てる場合は、庭やベランダの中でも太陽光が充分に届きそうな場所をチェックしておきましょう。 屋内で育てる場合も、太陽の光が差し込む位置を確認します。
ポイント2.毎日水やりしないほうが良い!?
イタリアンパセリを育てるときは、「1日1回、水をあげる」というような習慣づけは不要。それどころか、まだ土が乾燥していないのに水をあげてしまうと、かえって良くないのです。 乾燥が好きな植物なので、多湿の状態になるよりは乾き気味でOK。 土の表面が乾いたときに水やりをしましょう。地植えの場合、水やりの必要はありません。雨水だけで育ちます。
ポイント3.暑さが苦手! 涼しいところで管理しよう
お日さまは好きだけど、真夏の太陽や、暑くて蒸れる環境は苦手。 それがイタリアンパセリです。 外で育てている場合も、夏の間だけはお家の中に入れてあげると良いでしょう。 涼しい場所に避難させてあげてください。 このとき、ひんやりしているからといって、完全な日陰に置くのはおすすめしません。 照りつけるような直射日光を避けた、明るい場所を選んでくださいね。
イタリアンパセリ栽培の流れ
種まきから収穫まで解説!
イタリアンパセリを育てるときに意識したい3つのポイント、お分かりいただけましたか? それでは、さっそく種まきを始めてみましょう! もちろん苗から育ててもOKです!
育て方1.適地
ほどよい暖かさと涼しさが大事
日当たりと水はけのよい場所を選びましょう。 イタリアンパセリが得意な季節は、春と秋。 寒い冬や暑い夏は、あまり得意ではありません。 屋外の鉢やプランターで育てているなら、この時期だけ室内に取り込んであげるとよく育ちます。
育て方2.植え付け
2-1、用土
市販の「野菜用の土」を使って植え付けます。 もしくは赤玉土7:腐葉土3の割合でブレンドした土でも良いでしょう。 地植えの場合は、あらかじめ植えたい場所をよく耕しておいてください。
2-2、苗の選び方
きちんと発芽するか心配な場合や、早く収穫を行いたい場合は、苗を購入しましょう。 苗から育てる場合、元気な株を見極めるのが重要です。 中心から勢いよく芽が出ているものを選びます。 種から育てた場合も、苗を鉢やプランター植え付けるときは、根を傷つけないようにしてください。
2-3、鉢やプランターの大きさ
鉢やプランターは、苗に対して大きすぎないものを選びます。 大きすぎると水はけが悪くなり、根腐れを起こしやすくなるので気をつけましょう。 種まきから育てるなら、最初から直接鉢やプランターにばらまくのではなく、育苗ポットである程度の大きさに苗を育ててから植え替えるのがおすすめです。
2-4、発芽のコツ
種をまいたら土で覆います。 種まで太陽の光が届かないと、発芽しにくくなるので、土はうっすらとかぶせる程度で大丈夫。もしくは手で軽くおさえるだけにしましょう。 種まき後は、たっぷりと水を与えます。 雨や風で種がポットからあふれないよう、土は縁ぎりぎりまで入れるのではなく、全体の8割程度入れましょう。 土の水はけが悪く、多湿になると、うまく発芽しません。 土が白っぽく乾燥する前に水やりを行うことを意識しつつ、水のやりすぎにも注意します。
2-5、発芽後の管理
うまくいけば、10日ほどで発芽します。 発芽したら混み合った場所を間引きましょう。 間引きしたものは、ベビーリーフとして食べることができますよ。
育て方3.水やり
3-1、根腐れに注意
イタリアンパセリは乾燥ぎみに育てます。 水をあげすぎると、鉢やプランターの中が蒸れてしまいます。 根腐れを起こすことも。ただし水枯れには気をつけましょう。
3-2、地植えなら水やり不要
地植えした場合、水やりは必要ありません。 手間がかからない便利な栽培方法です。 ただし、夏の暑さや冬の寒さを避けるために、室内へ移動させることはできません。鉢やプランターでの栽培と比べても、一長一短なので、好みで育て方を決めましょう。
育て方4.肥料
特別必要ありません。 無農薬でおいしいハーブをいただくのがおすすめ。 もし葉を茂らせたいなら、窒素が多く配合されている肥料を選ぶと良いでしょう。
育て方5.挿し木
5-1、挿し木とは
「挿し木」とは、植物の枝や茎を切りとって、そこから新しい株に増やす方法です。 イタリアンパセリもこの挿し木で増やすことができます。 栽培に慣れてきたら、挿し木に挑戦してみましょう! ほかのハーブ類も多くは挿し木で増やすことができるので、方法を覚えれば、一気にハーブ生活が豊かになりますよ。
5-2、イタリアンパセリの挿し木
イタリアンパセリは「水挿し」と呼ばれる方法で簡単に増やせます。 イタリアンパセリを切り取り、水に挿しておくだけ! 定期的に水を入れ替えてあげましょう。
育て方6.収穫
6-1、収穫のタイミング
いよいよ収穫を行いましょう! イタリアンパセリは果実ではなく葉っぱを食べる植物なので、葉っぱさえあれば、常に収穫を行うことができます。収穫のタイミングは任意でかまいませんが、常に7~8枚の葉を残しておくようにしましょう。葉が少なくなりすぎると、充分に光合成を行えなくなってしまいます。
6-2、収穫の方法
株元の茎を少しだけ残し、刃物で切りとります。 手で引っぱると、根元から抜けてしまうことがあるので、ハサミのようなものを使うようにしましょう。 イタリアンパセリは外側の葉が硬く、内側の葉がやわらかい傾向にあります。外側の葉は硬くなりすぎないうちに収穫すると食べやすいですよ。また、水やりが不足しても、葉が硬くなります。
育て方7.花が咲いたら
7-1、花は株の体力を奪う
イタリアンパセリを育てていると、花芽がつくことがあります。 実はこのイタリアンパセリ、ディルに似た繊細で美しい花が咲くのです。 花は育てている環境によって、つく時期が異なります。花が咲くと、種を作るために栄養が持っていかれてしまうので、葉を長く楽しみたいなら花を切りとってしまいましょう。 ただし、種を収穫したいなら、放っておくのも手。 種があれば、来年も新しい株を育てられます。
7-2、地植えなら、こぼれ種で増える可能性も
地植えの場合、こぼれ種で新しい芽が出てくる場合があります。 イタリアンパセリはそれほど生育が旺盛なのです。 こぼれ種で増やしたいなら、そのままにしておいても良いでしょう。
イタリアンパセリって、何年間もつの?
コツさえ押さえれば、1~2年間は枯れない
イタリアンパセリは、夏越しと冬越しができる植物です。 多くの植物は、暑さか寒さのいずれかが苦手で、該当の季節がやってくると枯れてしまいます。でも、イタリアンパセリは株の体力が続く限り枯れません。上手に育てて長持ちさせれば、1~2年は楽しむことができます。
イタリアンパセリを長持ちさせる育て方
イタリアンパセリを長持ちさせるコツは、植え替えを行ってあげること。 地植えなら心配いりませんが(ただし、地植えは気候変化にさらされやすいので注意が必要)、プランター栽培の場合、根が容器の中で詰まりやすくなってしまいます。 夏と冬を避けた、春か秋の時期に、定期的な植え替えを行うことで寿命が延びます。 ただし、このとき根を傷つけないようにしてください。
イタリアンパセリでハーブデビューしよう!
育て方は簡単!
イタリアンパセリの育て方、お分かりいただけましたか? 初心者さんでも育てやすいので、ハーブ栽培入門にぴったり。 もしハーブの苦みが苦手でも、かわいい見た目のイタリアンパセリなら、ちょっとしたトッピング用に活用できます。料理に緑が加わると、一気に彩りが生まれますよ! あなたもイタリアンパセリでハーブデビューしませんか?