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ほうれん草の育て方!家庭菜園での栽培のポイントや収穫までの注意点まとめ!

ほうれん草は、家庭でも手軽に栽培でき初心者にも育て方が簡単な野菜です。いろいろな料理にも活用できるので、家庭菜園で栽培する最初の野菜におすすめできます。今回は、ほうれん草の育て方に関するおすすめの追肥やプランター、種の購入などいろいろな情報をご紹介しています。
2020年8月27日
kaorin007
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ほうれん草について

ほうれん草の基本情報

家庭料理にも良く用いられるほうれん草は、ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属に分類される野菜です。栽培・育て方も比較的簡単で、プランター栽培や家庭菜園などでも栽培しやすいといえます。ほうれん草の学術名は、「Spinacia oleracea L.」です。おもな原産地は、中央アジアなどになります。収穫時期も長く、家庭祭だけでなくプランターでも簡単に育つのでガーデニングの初心者にも楽しめる野菜です。プランターでの栽培なら、マンションのベランダでも手軽に栽培することができるでしょう。

ほうれん草の栄養価

家庭菜園などでも育て方が簡単なほうれん草は、栄養価の高い野菜としても知られています。ビタミンやミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。特に、ビタミンAやビタミンC、カロテンが多く含まれています。また、鉄分も多くカルシウムやマグネシウムなど体に必要なミネラルが手軽に取れる野菜です。ただし、ほうれん草のアクには、カルシウムの吸収を妨げるシュウ酸が含まれているので、ほうれん草を食べる場合は軽く茹でてアク抜きをしてやるといいでしょう。

ほうれん草の種類

日本で栽培されているほうれん草の種類は、西洋種と東洋種の2種類です。西洋種は、葉に丸みを帯びていて少し厚みがあります。それに対して、東洋種は、葉に厚みがなく切り込みが入っているのが特徴です。また、東洋種は、根の部分が赤くなります。東洋種は西洋種に比べアクが少なく甘みがある種類です。最近では、東洋種と西洋種の良いところを取り入れた交雑種もあるようです。

ほうれん草を家庭菜園栽培する植え方・育て方のポイント

ほうれん草を家庭菜園で栽培する場合、ほうれん草の植え方に工夫すれば収穫の時期を長く楽しむことができます。ほうれん草は、育て方も簡単で比較的種まきや植え付けから収穫時期までは早いのが特徴です。植えてから収穫までの時期は、だいたい1~2カ月ほどになります。そのため、植え付けの時期をずらす植え方をしておけば、適量を長い間収穫することができるでしょう。

ほうれん草をプランター栽培する植え方・育て方のポイント

ほうれん草をプランターで栽培する場合は、プランターサイズに気を付けましょう。おすすめのプランターサイズは、45cm程度の小さなさプランターから60cm程度の中程度のプランターが最適です。このぐらいの大きさのプランターなら、植え方で大切な充分な株間を開けることができ間引きもしやすいので便利ですね。

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ほうれん草栽培の育て方のポイント【栽培時期】

1年中栽培・収穫できる

ほうれん草は、日差しの強い暑い時期の真夏を除きほぼ1年中栽培・収穫することができます。春に種まきをおこなう時期は、3月~4月にかけてです。収穫は、5月~月になります。秋に種まきをする場合は、9月~10月頃が種まきにおすすめの時期です。収穫時期は、11月下旬~2月上旬まで長く収穫できます。11月に種まきをする場合は、1月~3月上旬ごろまで収穫を楽しむことが可能です。

ほうれん草のおいしい時期は冬

ほうれん草が肉厚で甘みを帯びるのは、やはり冬の時期です。家庭菜園やプランターで栽培する場合には、11月頃に種まき12月~1月頃に収穫するとうまみのあるほうれん草を楽しめるでしょう。ほうれん草は、耐寒性があり霜にあたることで甘みを増します。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【温度】


発芽や生育に最適な温度は15℃~20℃

耐寒性のあり育て方も簡単なほうれん草ですが、あまり温度が低いと生育しにくくなります。ほうれん草を家庭菜園やプランターなどで栽培する育て方の場合の生育適温は、15℃~20℃です。0℃以下でも生育するのですが、発育が遅くなります。発芽に適した温度も15℃~20℃です。25℃以上になると発芽率が落ちるので、育て方には気を付けておきましょう。

マルチやホットキャップで適温を保つ

11月頃にほうれん草の種まきをして家庭菜園などで栽培する場合、種まき後に不織布などで全体を覆っておくと温度を保つことができます。マルチと呼ばれるプラスティックフィルムやホットキャップなどを利用して、適度な温度を保ってやることが育て方の大切なポイントです。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【土づくり】

土づくりはPHに注意

ほうれん草は、酸性土を嫌います。そのため、ほうれん草の植え方や育て方で大切なポイントの1つが、この土づくりです。家庭菜園をおこなう場合、スギナやハコベなどが多くある土地は酸性が強いので土づくりには気を付けておきましょう。酸性が強い土壌では、苦土石灰などを多めに与えて酸性を抑えることが植え方での大切なポイントです。

市販の培養土を利用すれば便利

プランター栽培などの場合は、市販の培養土を利用すると簡単に栽培することができます。家庭菜園や畑でほうれん草を栽培する場合は、種まきの3週間前までに堆肥を施し2週間ほど前に石灰を入れてPHを6.5~7.0ほどにしておきましょう。種まきの1週間前には、元肥をやっておきくのも植え方のポイントです。

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ほうれん草栽培の育て方のポイント【種まき】

株間は狭くても大丈夫

家庭菜園でほうれん草の種まきをする場合に気を付けておくポイントは、まき溝の深さを2cm、幅3cmほどにし底の部分をできるだけ平らにすることです。ほうれん草の場合、株間が狭くても育ちます。目安の間隔は、だいたい1~2cmになるよう種まきしましょう。その後、1cmほど土を覆いしっかりと水をやれば完成です。まき溝の目安は、60cm程の畝の場合4条程度が良いでしょう。

芽だしまきの方法

芽だしまきは、発芽しにくくなる夏場の時期に種まきをする場合におこなうと発芽率が上がります。芽だしまきの方法は、半日~1日ほど種を水につけておくのが特徴です。水を1~2回ほど取り替えた後、布などに種を広げて水を切ります。湿ったまま布と一緒に種をビニール袋に入れ2~5日ほど冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。種から1~2mm程の根が出てきたら、種まきの時期です。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【植え方】

日当たりのよい場所に植える

ほうれん草は、日当たりのよい場所をこのみます。育てる場所は、日当たりのよい場所を選びましょう。植え方として畑などで無間引き栽培をする場合は、条間を15~16cmほどあけておくのがポイントです。株間は、6~8cmほどあけてやりましょう。株間を充分あけておけば、無間引きでも安心です。1㎡あたりの株数は、80~90株程度が目安になります。

株間をあまりあけずに栽培できる

ほうれん草の場合、間引きをおこなうなら株間はさほど気にせずに植えることができます。キュウリやカボチャなどのように株間を大きくとる必要もないのが特徴です。株間を広くとる必要がないので、一般的なプランターなどでも植えられマンションなどのベランダでも栽培することができます。ほうれん草の場合、株間は狭くても大丈夫です。株間1cm位でも充分に育てることができます。ただし、大きく育てようとする場合は、5~10cm程度株間をあけておくと安心です。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【間引き】

ほうれん草は、種まき後5~7日程度で発芽します。発芽後に間引きをおこない、間引きは、本葉が1~2枚程度出てきたら1回目の間引きをします。この時に株間を3cm程度開けるのがポイントです。その後、本葉が3~4枚程度出てきたころに2回目の間引きをおこないましょう。


ほうれん草栽培の育て方のポイント【肥料】

植え付け時に肥料を施す

肥料は、ほうれん草を植え付ける土づくりの際に野菜用の粒状肥料を混ぜ合わせておきましょう。この時に使用する肥料は、有機質肥料がおすすめです。また、土壌の酸性度を下げる肥料を選ぶことが大切です。

間引き時に追肥をおこなう

最初の間引きの際には、10g程度の肥料を株元に混ぜてやるとよいでしょう。2回目の間引きの際には、追肥として化学肥料を1㎡当たり50gを目途に与えてやることが大切です。また、草丈が10cmほどになったら10日に1回程度液体肥料を追肥として与えてやると成長をより促してくれます。ほうれん草の大きさが、少し小振りだなと感じた場合は追肥を加え状況を見ながら追肥の量を調整しましょう。

元肥や追肥におすすめの肥料

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ほうれん草などの葉物野菜は、状況を見て追肥を施してやるとよく育ちます。追肥をおこなう場合、液体肥料と併用で化学肥料を与えてやるとよいでしょう。比較的肥料を与える手間が少ないほうれん草ですが、やはりおいしく食べるためには適度な追肥をおこない上手に成長させるのがポイントです。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【収穫】

草丈20cmが収穫の目安

ほうれん草の収穫目安は、大きさが20cm程度になった頃です。草丈が、20cmほどになったものから順にはさみかナイフなどで根元を切って収穫します。根元から抜き取ってしまうと残りの株をいためてしまうので、できるだけ根元を切り取って収穫しましょう。

収穫で気をつけるポイント

夏まきや春まきのほうれん草は、品種によってトウ立ちするので気を付けておきましょう。春まきのほうれん草なら植え付けから30~40日程度が収穫の適期です。秋まきの場合は少し遅くても大丈夫で、植え付けから40~50日頃に収穫するとよいでしょう。ほうれん草の葉は、とても折れやすいので収穫の際には丁寧に取り扱うことが大切です。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【連作障害】

連作障害とは

連作障害とは、同じ場所に同じ野菜を連続して植えることで生じるトラブルです。連作障害のおもな原因は、土の中にいる病原菌が原因で起こる土壌病害、野菜の根に寄生して害を及ぼす線虫が原因の線虫害、連作をおこなうことで土壌の養分が偏ってしまう生理障害などがあります。ほうれん草の場合、連作障害がひどいという話はあまり聞きませんが、続けての栽培は避け1~2年ほどあけるほうが連作障害を心配せずに栽培できるでしょう。

連作障害の対策方法

連作障害を避けるためには、毎年違う種類の野菜を植えるのがポイントです。毎年違った野菜を順番に植える輪作をおこなえば、連作障害を防ぐことができます。連作障害を防ぐ輪作と似た方法には、間作や混植という方法がり、こちらの方法も連作障害を避けるためにおすすめです。間作は同じ作物の間に他の作物を植える方法で、混植は株間に他の植物を混ぜて植える方法です。その他にも連作障害を防ぐ育て方として、土壌消毒や有機物の投入などがあります。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【害虫とその対策】

ヨトウムシ

ガの幼虫が、葉を食い荒らします。若齢の幼虫が数十から数百の集団で葉裏につき、葉裏の薄皮を残して食害を起こすのが特徴です。老齢の幼虫は、若齢期よりも葉を食い荒らす勢いが強く葉をボロボロにしてしまいます。ヨトウムシの対策方法としては、若齢の幼虫期に害にあっている葉を切り取ってしまうことです。ネットなどをかぶせて幼虫の侵入を防ぐのも対策方法の1つになります。


ネキリムシ類

こちらもガの仲間の幼虫です。症状としては、生育初期のほうれん草の根元部分が切り取られて食われてしまいます。土の際から切り取られた場合は、欠株になってしまうこともある害虫です。虫の性質は夜行性なので見つけにくいといえるでしょう。たさし、株が大きくなってくると被害が少なくなります。対策方法としては、被害にあった株の周辺を掘り起し幼虫を見つけて駆除することです。幼虫は、地下1~2cm程度のところにいます。

ほうれん草栽培の育て方のポイント【病気とその対策】

萎凋病

下の葉から次第に黄色くなって萎凋し葉を落とす病気です。根の先端が黒褐色に変化し、葉も褐色に変化していきます。病気にかかると生育が衰え枯れてしまうのが特徴です。この病気は、土壌伝染性病原菌が原因で起こります。この病気で枯れて腐敗した野菜の後には、病原菌が数年から十数年間土壌に存在するのです。そのため、病気にかかった野菜の後に栽培すると発病してしまいます。対策方法としては、有機質を施し腐植の多い土を作ることがポイントです。土壌消毒をおこなってみるのもおすすめだといえるでしょう。

ほうれん草の種(タネ)の購入方法

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大手ホームセンターの園芸用品売り場などでもほうれん草の種を購入することができます。西洋種や東洋種など様々なほうれん草の種があるので、少しずつ種類を変えて植えてみるのもいいですね。ただし、連作障害などが心配な場合は、植え方に気を付けておきましょう。ほうれん草の種を購入する際には、元肥や追肥なども一緒に購入しておくと便利です。ほうれん草の種は、店頭販売だけでなく楽天やAmazonなどの大手通販サイトでも購入することができます。

まとめ

家庭でも簡単に育てられ栄養価が高いほうれん草

庭先やプランターでも簡単に育てられるほうれん草は、栄養価も高くいろいろな料理に使えて便利です。正しい植え方や間引き・追肥などを丁寧におこなえば、おいしいほうれん草を収穫することができるでしょう。ただし、連作障害や病害虫などへの気遣いが必要です。比較的初心者でも扱いやすい野菜なので、初めての家庭菜園でチャレンジしてみてはいかがでしょう。

ほうれん草が気になる方はこちらをチェック!

ほうれん草はいろいろな料理に使えて便利な野菜です。栄養価も高く家庭菜園やプランターで栽培しておくと重宝しますね。そんなほうれん草の料理レシピや栄養効果に関することが知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。