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クマガイソウの栽培方法をご紹介!いつ開花するの?鉢植えでの育て方は?

クマガイソウをご存知でしょうか?クマガイソウとはとてもユニークな花と葉を持つ可愛らしい植物です。実はレッドリストに登録されているクマガイソウですが、自宅で栽培することも可能です。今回はクマガイソウの栽培方法から開花時期などについてもまとめていきます!
2020年8月27日
T・S
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この記事で紹介しているアイテム

日本クマガイソウ 白花 1芽

台湾クマガイソウ 開花予定芽 1芽付(入荷予定:2017年11月下旬頃)

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クマガイソウとは?

ラン科アツモリソウ属の多年草

クマガイソウとはラン科アツモリソウ属分類の多年草です。画像のように、とても特徴的な形の花と、大きくて扇型をした葉が特徴的ですね。漢字では「熊谷草」と書きます。登山などをする方であれば見かけたことがもしかしたらあるかもしれませんが、クマガイソウの花をしっかりと見たことがある方はあまり多くはない、ちょっと珍しい花です。

クマガイソウの名前の由来

クマガイソウの名前の由来は、実は源平合戦で戦った熊谷直実(くまがいなおざね)の名前から来ています。クマガイソウの膨らんだ形の花が、昔の武士が背負っていた母衣に見立てられて名前がつきました。因みにクマガイソウはアツモリソウ属に属していますが、アツモリソウは「平敦盛(たいらのあつもり)」から来ています。まさに源平合戦ですね。

レッドリスト指定されているクマガイソウ

花や葉の形、名前の由来まで色々と特徴があるクマガイソウですが、実はクマガイソウはレッドリストの絶滅危惧Ⅱ類指定の貴重な花です。多くの都道府県で見かけることが出来る花ではありますが、実は絶滅が危惧されているのですね。ですので、クマガイソウを見かけたら雑に扱うことなく、大切にしましょう。もしかしたらいつか、野山で見られなくなるかもしれません。

クマガイソウの自生地と生態

自生地は北海道から九州まで

クマガイソウの自生地は北海道から九州まで全国的です。ですので、あまり見かけることが無い花でありながらも、どこでも見ることが出来る花なのです。主に森林や竹林を自生地としており、草丈は40㎝ほどあります。クマガイソウは大きめの植物ですので、自生地を見かけたらすぐに分かりますね。花が咲いていなくても、大きな扇型の葉ですぐに分かります。

クマガイソウは密生する

クマガイソウの自生地に行くと、クマガイソウが密生しているはずです。クマガイソウはほふく茎と言う地下茎を伸ばして広がっていきますので、クマガイソウの自生地付近はクマガイソウで覆いつくされるのですね。そんなクマガイソウですが、あまり日光を好みませんので今ではレッドリストに指定される植物になってしまったようです。野山に影が沢山あればクマガイソウの絶滅は免れられるのかもしれませんね。

クマガイソウの開花季節

春に開花するクマガイソウ

クマガイソウの開花時期は春です。ですので、春の野山に足を運べばクマガイソウの花と会えるかもしれません。日本の野山に咲くクマガイソウは二ホンクマガイソウという品種で、ネットショップでは高値で販売されています。台湾や中国産のクマガイソウもありますが、そちらは価格二ホンクマガイソウと比べて価格が抑え目になっていますね。ですので、日本の野山で見かけるクマガイソウはとても貴重なものなのです。

花の形がスリッパ?

クマガイソウは学名をCypripedium japonicum Thunbと言います。このCypripedium(シプリペディウム)というのは、ギリシャ語で「女神・ビーナス」と「スリッパ」を組み合わせた言葉が語源になっています。つまり、女神のスリッパという意味なのですね。花の形が女性用のスリッパに見えたからそのような名前がついたそうですが、スリッパに見えるかどうかは人それぞれかもしれませんね。

クマガイソウの育て方①栽培環境


栽培環境①直射日光を避ける

クマガイソウを栽培する際に気をつけたいのが、出来るだけ野山などの自生地に合わせた環境を用意するということです。クマガイソウは野山の日陰になっているような場所に咲いている植物ですので、あまり日光を好みません。午前中はうっすらと日が射し、午後は日陰になるような場所を用意してあげましょう。直射日光があたる場所しかなければ、鉢植えがおすすめです。

栽培環境②暑さと寒さ

クマガイソウは野山の薄暗い場所で育つ植物ですので、暑い環境も好みません。ですので、夏の管理には注意しましょう。直射日光はもちろんこと、出来るだけ涼しい環境を用意してあげたいですね。ただし、風が直接あたるのも好みませんので注意が必要です。暑さに弱い分、寒さには少し強いですね。凍結を避けるようにだけすれば冬越しが出来ます。

クマガイソウの育て方②鉢植えと地植え

苗の購入

日本クマガイソウ 白花 1芽

まずは苗を購入しましょう。こちらの画像は日本クマガイソウです。日本クマガイソウは日本原産のクマガイソウです。こちらの日本クマガイソウはとても珍しい真っ白なタイプのクマガイソウですので、価格がとても高いですね。クマガイソウを栽培するのに慣れてきたら、珍しいクマガイソウにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

台湾クマガイソウ 開花予定芽 1芽付(入荷予定:2017年11月下旬頃)

こちらのクマガイソウは台湾クマガイソウ。その名の通り、台湾原産のクマガイソウです。日本に自生しているクマガイソウと比べると少し小型になっており、暑さにも強いのが特徴です。色もとても可愛らしくて育てやすいので人気の品種となっていますね。価格も手頃ですので、初めてクマガイソウ栽培に挑戦するのに向いています。

【山野草】中国クマガイソウ

こちらのクマガイソウは中国産のクマガイソウです。育て方は日本のクマガイソウと同じですが、価格がとても安いのがメリットです。また、日本のクマガイソウと比べると赤い色が濃いのが特徴。濃い色のクマガイソウを育てたい、または、まずは安いクマガイソウで栽培してみたい方におすすめです。

鉢植えをする場合は大きな鉢で

クマガイソウの苗と一緒に、鉢植えをする場合は鉢も用意しましょう。クマガイソウはほふく茎を伸ばす植物ですので、小さな鉢では育てられません。クマガイソウを鉢植えで育てたい方は最低でも7号鉢を用意しましょう。画像の鉢が7号鉢です。直径が大体20㎝ほどありますね。また、プランターを使ったり、発泡スチロールの大きな箱を用意して下に穴を開けて使うことも出来ます。なるべく大きな容器を用意してあげましょう。

直射日光の当たらない場所での地植え

地植えをする場合は面積を気にする必要が無いのがメリット。ただし、クマガイソウは野山の薄暗い場所で育つ植物ですので、環境が合わなければ枯れてしまいます。先述したように、直射日光を避けられる場所があれば地植えをしてみましょう。夏の暑さもありますので、日本の中でもどの地域に住んでいるかで地植え出来るかが変わってきますね。

クマガイソウの育て方③植え付け

浅めに植え付け

クマガイソウの苗を買ったら植え付けをしましょう。鉢植えであれば、山の草の土が販売されていますのでそれを使います。山の草の土が無ければ、日向土を半分、赤玉土と腐葉土を混ぜたものを半分ずつ入れます。地植えの場合は地植えをする場所に腐葉土を半分くらい混ぜておき、環境を整えておくと上手くいきます。植え付けをする際は、浅めに植え付けるようにしましょう。


植え付け季節は春前か冬前

クマガイソウの植え付けは春前の3月頃、もしくは冬前の11月頃に行います。開花時期の前か、暑い季節が終わったあとに植え付けするということですね。環境が整っているのであれば多少季節がずれても育ってくれるかもしれませんが、初めてクマガイソウを育てる方は、植え付け季節も守るようにしましょう。

クマガイソウの育て方④水やりと肥料

乾燥に注意

クマガイソウは乾燥を嫌います。ですので、鉢植えで育てる時は特に、乾燥に気を付けて下さい。乾燥してしまうとクマガイソウの成長が大きく衰えてしまいます。土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをするようにしましょう。冬も土の湿り気が維持される程度に水やりを行いましょう。

肥料は季節を考慮して

ハイポネックス原液6-10-5 800ml

クマガイソウは春と秋の期間だけ肥料を与えます。春は4~6月、秋は9~10月です。画像のような液体肥料を説明に従って薄め、月に3回ほど与えましょう。その他の季節に肥料をあげてしまうと弱ってしまうことがありますので、肥料を与えず、水やり管理だけしっかり行うようにしましょう。

クマガイソウの育て方⑤植え替えと増やし方

2~3年に一回植え替えする

クマガイソウはほふく茎を伸ばしていきますので、2~3年に一回は植え替えをしなければいけません。植え替えをしないと鉢の中が詰まってしまいますので、様子を見て植え替えをしましょう。植え替えをする時期も春か秋にするといいですね。

増やし方は株分けで

植え替えをする際に株分けもしましょう。クマガイソウは株分けで増やしていきます。株分けをする際は強く引きちぎらず、優しく株分けしていきます。ある程度の大きさを保った方が成長に良いので、細かく株分けしすぎないように注意して下さい。植え替えのタイミングが株分けのタイミングだと考えるといいですね。

クマガイソウの育て方⑥病害虫は?

クマガイソウは日光条件などデリケートな部分があることも書いてきましたが、実は病害虫に関してはあまり心配いりません。野山で自生しているくらい強い植物ですので、実は意外とタフなんです。環境だけ整えてあげられればしっかりと育ってくれますので安心ですね。

クマガイソウの花言葉

花言葉①見かけ倒し

クマガイソウの花言葉は、なんと「見かけ倒し」です。かなり強烈な花言葉ですよね。とても美しい花ではありますが、誰かにクマガイソウを贈る際は注意が必要です。とはいえ、クマガイソウはレッドリストに登録されるような貴重な花ですので、あまり贈ることも無いかもしれませんね。


花言葉②気まぐれな美人

もう一つ、クマガイソウには「気まぐれな美人」という花言葉もあります。先述の「見かけ倒し」といい、「見た目は美しいけれど問題がある」という感じになっていますね。確かに見かけは美しいのですが、何か問題があるのでしょうか。他にも「闘志」という花言葉もあります。これは源平合戦の熊谷に因んでいるのかもしれませんね。

クマガイソウの栽培に関するTwitter

花言葉は受け止め方次第?

こちらのツイートではクマガイソウの花言葉について書かれています。見かけ倒しと気まぐれな美人、二つの花言葉がありますが、どちらで受け止めるかによって快・不快が分かれますよね。贈られた側はとてもとまどってしまうかもしれませんので、贈る際は注意です。

クマガイソウの定番ギャグ

クマガイソウを見かけたという目撃情報は、Twitterでよく出てきます。その際によくつぶやかれる定番ギャグが、こちらのツイートです。今回まとめたクマガイソウの詳細情報に加えて、このギャグまで使えるようになれば、クマガイソウについてかなり詳しい人になれますね。

まとめ~クマガイソウの育て方~

今回の「クマガイソウの栽培方法をご紹介!いつ開花するの?鉢植えでの育て方は?」はいかがでしたでしょうか? クマガイソウはとても貴重な花ではありますが、日本全国に自生をしており、開花の季節に近くを通ることがあれば、密生した姿を見られるかもしれません。また、栽培することも出来ますので是非チャレンジしてみて下さい。栽培環境にクセがありますので、まずは価格の低いクマガイソウを選んで育て慣れることをおすすめします。

花・ガーデニングが気になる方はこちらもチェック!

今回はクマガイソウについて書かせて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」には他にも沢山の花・ガーデニングに関する記事があります。下記に一部を用意させて頂きましたので、気になる方は是非見てみて下さい。