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危険な繁殖力の「ミント」とは?
ミントってどんな植物?
ミントはハーブの一種です。ハーブとは、欧州地方で薬用や食用、香料や食物の保存調味料として広く利用される植物の総称で、いろいろな種類のハーブが存在します。ミントはそんなハーブのなかの一つ。
シソ科ハッカ属の多年草
ミントは、シソ科でかつハッカ属に分類されているものを、まとめて呼称する際に使用される名前です。すなわち、一口に「ミント」と言っても単一の品種を指すのではなく、いろいろな品種のミントがあるわけですね。ほとんどが多年草、つまり年を越して生育する強い性質をもっているのが特徴です。
ミントって素晴らしいハーブなのでは?
チョコレートミントをダブルで。
— まさ@パパになりました (@mm0522) April 9, 2018
ミントミントですか?
ミントミントです。 pic.twitter.com/DAJfm8QfQ4
ミントと皆さんが聞くと、まず思い浮かぶのが「フレッシュな香り」や「さわやかな味」ではないでしょうか。ミントに限らず、ハーブと総称される植物のほとんどは、広く人類の生活の傍らにある存在ですよね。
その香りは、虫除け効果が期待できるため、ミントの香りの虫除けグッズも販売されていますし、例えばスイーツにもミントは使用されています。「ミントアイスがない夏なんて考えられない!」という方も多いのではないでしょうか。
実は危険なミントの秘密をご紹介!
今回は、そんな人にとって有益な面をかねそなえた植物、ミントの危険すぎる繁殖力と生命力。そして、ミントを安全に生育する方法までをご紹介しましょう!
確かに危険な性質をもつミントですが、きちんとその危険性を把握して、正しい育て方を守れば、これほど役立つ植物は他にはありません!当サイト「暮らし~の」にて、是非ミントの危険性について知っておきましょう!
危険な繁殖力の「ミント」の品種
ミントの豊富な品種
ミントと一口に言っても、その種類は多種多様です。皆さんは、ミントの品種が何種類存在するのかをご存知でしょうか。何とミントとして正式に認められているだけで、100以上の数の品種があります。正式に品種として認定されてはいませんが、ミントとしての本質をもつ品種まで合わせると、その数倍の種類があるとされています。
なぜここまで膨大な数の品種が?
ミントは頻繁に品種改良が施され、さらに薬用や食用としての利用価値が増加するように、香りや風味が追加された新品種が開発され続けている植物です。
なぜここまで品種改良が行われているのか。それはずばり「お金になるから」です。薬用や食用、そして葉から抽出される精油などがもたらす経済的利益は、ミントの品種増加に拍車をかけています。
例えばスペアミントやペパーミント
例えば代表的なミントの品種は、スペアミントとペパーミントの二種があります。スペアミントは、アジアの郷土料理によく使用される品種で、他にも歯磨き粉などの風味付けに利用されますね。
ミントアイスなどに主に利用されるのは、ペパーミントです。他にもリンゴのような芳醇な香りを加えた「アップルミント」など、さまざまな品種があり、世界中で栽培されています。
どの品種のミントも丈夫で生命力に溢れる
ただ、どの品種のミントも基本的にその繁殖力と再生力、そして生命力が大変旺盛なことで知られています。ミントに限らず、ハーブと呼ばれる植物は、総じて丈夫で生命力に溢れた種類のものが多いのが実状です。それでは、危険すぎるミントの繁殖力と再生力について、次項から具体的に紹介していきましょう。
危険すぎる植物「ミント」の繁殖力と再生力①
ミントの繁殖力は雑草以上
皆さんの自宅周辺に自生しているペンペン草などの雑草はとても繁殖力が強く、気付いたら庭一面に茂っているということも珍しくありません。ミントは、そんな繁殖力旺盛な雑草を駆逐するほどの圧倒的な生命力を持っています。
「ミントテロ」とは?
雑草以上の繁殖力があるミント。このミントの種をほんの一粒だけ、ガーデニングを楽しんでいる隣のお家に投げ込んだらどうなるでしょうか。ほぼ間違いなく、そのお家はミントの生命力の前に飲み込まれることになるでしょう。これがいわゆる「ミントテロ」です。本当に悪質で卑劣な行為なので、絶対にやめましょう。
安易に地植えした結果
「ミントが庭一面に広がるなんて最高!ミントティー飲み放題だし虫除けの香りも出るでしょ?」と安易にミントを地植えした結果が、上記の画像です。ミントは繁殖方法が2通りあり、あっという間に庭一面に広がります。例えば、他の植物をガーデニングで植えていた場合には、もれなく駆逐され、ミントによって枯らされてしまうのです。
危険すぎる植物「ミント」の繁殖力と再生力②
ミントの繁殖方法は2通り
ミントは、簡単に増える植物として有名です。その繁殖方法は2通り。まず地下に生えている茎や根によって増やす方法と、地上に生えている花から種を作り、そこから増やす方法があります。
繁殖方法.1 茎による繁殖
ミントの繁殖手法として、特に悪質で厄介だといわれているのが、この茎や根による方法です。ミントは、地上に見える部分が全てではありません。
むしろ、ミントの本体は地下にあります。地下にびっしりと張りめぐる茎、そして根の部分こそ、ミントの本体。ここの部分が、ほんの5mm程度だけでも残っていれば、また新しい根を生やして、そこから芽を地上に出し再生していきます。この丈夫で強い再生力が、ミントを指して「悪魔の植物」と揶揄される理由です。
繁殖方法.2 種による繁殖
ミントは、効能のある葉ばかりに目が行きがちですが、実は花を咲かせる植物です。この植物の開花時期は、7月から9月。
もちろん開花後の秋になると、豊富な量の種をつけ、その種が地上に落ちると、そこから根をはやして、次の世代のミントたちが生まれていきます。地下での繁殖と地上での繁殖は、圧倒的な侵食力となって、庭一面を緑で埋め尽くしていきます。
ミントの花
この画像に見えるのが、ミントの花です。色は白やピンクが多いですね。ハーブと呼ばれる植物は開花時期になると、ほとんどの品種がこのように花を咲かせて種を付けます。
危険すぎる植物「ミント」の繁殖力と再生力③
鉢植えなら安心?
鉢植えで育てれば安心だと考えている方も多いですね。確かにミントをガーデニングで楽しむ場合には、鉢植えで生育させる方法が一般的です。ミントはそれ自体、薬用にもなりますし、虫除け効果がある香りは、虫がわき出す暑い季節には特に重宝されます。
管理を怠ると鉢植えでも大惨事に!
ただ、鉢植えで育てるからといっても油断は禁物です。ミントは、おびただしい数の根を鉢植え内に生やしていき、鉢植えにわずかでも隙間があれば、そこから根を漏れ出させてさらなる土を探し求めます。例えば、鉢植えで育てても、その鉢植えを庭の地面の上に直置きしていたらどうなるでしょう。
気付けば庭がミントで埋まっていた
鉢植えで生育したミントの根が、気付けば庭にまで伸びていたなどということもよく聞く話です。一旦、庭の地面に根を張ってしまったら、もう手遅れとすら言われます。
前述したように、根からもどんどん繁殖していくのが、丈夫で強いミントの性質です。鉢植えで育てるからといって、それだけで安心せず、その鉢植えを地面から完全に引き離しておくのが、何よりも大事です。
危険な繁殖力の「ミント」を庭に地植えしてはいけない理由①
たった1個の種から取り返しのつかない事態に
鉢植えで育てる場合には、販売店から苗か、あるいは種を購入する方が多いことでしょう。ミントは丈夫で強い性質の植物ですので、育てるのは比較的簡単な品種です。ただ、鉢植えでミントを育てようと、十分な準備をして作業に入っても、たった1個の種を庭先に落としただけでも、取り返しのつかない事態に発展します。
その生命力は他の植物を駆逐してしまう
「あれ?何やら見覚えのない草が庭に生えているな」と気付いたときにはもはや手遅れです。日を追うごとに他のガーデニング植物がどんどん弱っていき、1年もすれば完全に枯れ果てて、ミントの海が出来上がります。
丈夫で強い性質のため駆除も困難
そして、丈夫で強い性質で、地上部分よりも地下の茎や根が、本体のミントの駆除も困難を極めます。5mmの根を残すだけでも、驚異的な再生力で復活してしまうのに加えて、目に見えない地下の部分に繁殖する植物ですので、庭のどこまでに根があるのかも判断できません。
庭の全面に除草剤を撒くなど
そのため、完全にミントを駆逐しようと考えれば、文字通り、庭を「焦土」にするくらいの勢いで、隅々まで全ての場所に除草剤を撒くなどの方策を講じる必要があります。
危険な繁殖力の「ミント」を庭に地植えしてはいけない理由②
驚異の再生力ですぐに元通りに
駆除は簡単ではありません。例えば、前述した方法で庭全面に除草剤を撒いても、地面は隣家とも繋がっています。隣家の地下にわずかでも根が残っていれば、そこからまた圧倒的な繁殖力で自宅の庭先をミントが侵食していきます。お隣の家にしても大変迷惑な話ですよね。
周囲の生態系さえも荒らしてしまう
安易なミントの地植えは、ご自身だけでなく、周囲の人たちにとっても大変迷惑な行為であると言えましょう。また、その土地のもともとの生態系すら壊しかねませんので、ミントを植える際には、たとえ鉢植えで生育させる場合であっても、厳重な管理と注意が必要です。
安易におすすめはできない
ミントは、生育方法が簡単な植物ではありますが、決してガーデニング初心者の方に、手放しでおすすめできる品種ではありません。
危険な繁殖力の「ミント」を庭に地植えしてはいけない理由③
増え続けたミントは効能が失われる
ここまでミントの繁殖力について紹介したわけですが、「そうは言うものの、ミントは利用価値が高い植物なのだし、増えても食べるなり使うなりすればいいのでは?」と考えてしまう人も多いことでしょう。
残念ながら、そう簡単な話ではないのです。ミントは世代を重ねていくごとに、どんどん効能が失われて、ただの猛烈な繁殖力がある雑草へと変貌を遂げる植物として知られています。
腐敗したミントの悪臭が庭を満たす
ハーブは多年草の性質を有しているものが多く、ミントもそのほとんどの品種が冬を越して生育できます。ただ、やはり植物である以上は枯死の宿命からは逃れられません。世代を重ねるごとに、もともとの爽やかな匂いが消えていくことで有名なミントですが、枯れたミントから漂う悪臭は耐え難いものがあります。
繁殖したミントには防虫効果がない
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もともとのミントには、害虫を寄せ付けない成分が含まれています。ノミや蚊、ゴキブリなどを遠ざける効果が期待でき、実際に欧州では害虫対策としてミントが植えられ、ミント由来の防虫剤がメーカーより販売されていますね。ですが、庭先に植えられて世代を重ねたミントには、もはや防虫効果はほぼ存在しません。
庭のミントが害虫パラダイスに
そうなれば、ミントは害虫にとってまさにパラダイスです。もともとミントに好んで付く害虫である「ヨトウムシ」はもちろん、ゴキブリなどの巣になることも。
危険な繁殖力の「ミント」を正しく育てよう
ミントを育てる際のポイント!
ミントの強い繁殖力や生命力を紹介してきましたが、ミントは管理を厳重にする必要があるだけで、正しく生育していけば大変便利な植物です。今回は、ミントを育てていくなかで注意すべきポイントについてもご紹介しましょう。
混植は厳禁!
簡単に育てられるミントですが、他の品種の植物と一緒の鉢で植えるのは厳禁です。ミントは、猛烈な速度と密度で、鉢のなかの土に茎や根をはり生育する植物ですので、他の品種はミントの茎や根におされて、満足に栄養を摂取できずに生育不良を起こします。鉢植えであっても、品種を混ぜての育成はやめましょう!
鉢植えは大型のものを
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鉢植えのサイズについては、大型のものを選択します。最低でも5号の鉢植えが欲しいところです。腐葉土を用意して、土が乾いたら水を与えるようにすれば、比較的簡単に繁殖させられます。
ミントを本格的にガーデニングで楽しむのなら、鉢植えは大型のものを用意して、鉢植え一杯にミントを繁殖させ、お茶やお菓子、防虫などに活用してみましょう。
危険な繁殖力の「ミント」のまとめ
絶対に地植えしてはいけない
丈夫で簡単、かつ強いのが特徴のミント。ガーデニングでもとても人気がある植物ですが、繁殖力旺盛で他の植物を駆逐し、地域の生態系にも影響を及ぼす可能性があります。もしもミントをガーデニングで楽しむのなら、鉢植えで!安易な考えでミントを地植えすると、取り返しのつかない事態に発展しますよ!
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