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大豆の栽培方法!気になる種まき時期や正しい肥料の与え方をご紹介!

「畑のお肉」と称される大豆は良質なたんぱく源として日本だけでなく世界中で栽培されている作物です。豆腐や納豆、味噌の原料として知られる大豆は家庭菜園で簡単に栽培できます。大豆の栽培で気になる種まきの時期や肥料の与え方、追肥の方法や収穫の目安などをご紹介します!
更新: 2022年4月15日
石倉
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大豆の栽培にチャレンジしよう!

大豆の時代が到来!

大豆は畑から採れる「植物由来のお肉」です。良質なたんぱく質はお子様から大人まで、体を作るには最適な素材。特にわれわれ日本人にとって大豆はそのまま煮たり煎ったりして食べるのはもちろん、加工して豆腐や納豆、お味噌にきな粉と用途が多岐に渡っている欠かすことができない作物です。

大豆はご家庭でも簡単に栽培できる作物

「大豆の栽培なんて大変そう…」と考えている方も多いことでしょう。しかし、ご安心ください。実は大豆の栽培は簡単です。一般的なご家庭で楽しまれる程度の収穫量であれば他の作物、例えばジャガイモやたまねぎなどと、そこまで栽培難易度に差はありません。

「暮らし~の」で大豆の育て方をご紹介!

今回は当サイト「暮らし~の」で大豆の栽培方法を詳細に、かつ分かりやすくご紹介していきます。大豆はいろいろな国で栽培されている作物です。店頭に並んでいるものも、日本産をはじめアメリカ、カナダといろいろな産地が記載されています。是非、当サイトで大豆の栽培方法を習得していただき、皆さんが作り上げた大豆を使った料理を食卓の一品に加えてください。

大豆の栽培方法.1:大豆の基本情報

マメ科ダイズ属

大豆は収穫時期によって味や食べ方が変わります。皆さんは枝豆を食べたことがあるでしょうか。枝豆は大豆を早めに収穫したものです。もともとは中国にルーツがあるとされ、今では世界各国で栽培されている大豆ですが、日本で主に流通している品種は日本向けに改良されたもので、味わいも風味も日本人の舌に合わせて作られています。

大豆の形態

大豆は成熟すると丈が80センチほどにまで生長する植物です。また、豆にばかり目がいきがちですが、パープルやホワイトの可愛らしい花びらを開花時期である晩春から真夏にかけて咲かせます。

大豆の花言葉

この花びらには花言葉もきちんとあります。「必ず来る幸せ」や「可能性は無限大」「親睦」などのポジティブワードが付けられており、栽培の際にはこの花びらを観賞するのも楽しみのひとつと言えますね。

大豆の栽培方法.2:大豆の栄養素

大豆の栄養素

大豆の可食部分はその3割ほどがたんぱく質です。このたんぱく質には必須アミノ酸がたっぷりと含まれており、それ以外にもカルシウムやカリウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルにビタミンBやビタミンEなどのビタミンも含有されており、まさに植物由来の万能食品として世界中で愛されている作物です。

大豆イソフラボン

そんな栄養素のなかでもとりわけ重要なものが「イソフラボン」です。これは女性ホルモンに類似する働きがあるとされ、肌の健康を保ち、髪の栄養となり、ホルモンバランスを調整してアンチエイジング効果も期待できます。

自家栽培で栄養補給

一日に必要な摂取量は約70ミリグラムとされており、この量はおおよそ納豆一パックほどで摂取可能です。少量の大豆でも一日の摂取量をカバーできますので、小規模な自家栽培で収穫できた大豆でも十分にイソフラボンを補給できます。

大豆の栽培方法.3:栽培環境と土作り

大豆は鉢植えで育てられるの?

大豆の栽培は鉢植えでも十分に可能です。もちろん、大量に収穫したい場合にはある程度の広さの畑を利用する育て方を選択する必要がありますが、大きめの鉢を利用してベランダで栽培するといった育て方でも美味しい大豆が収穫できます。

栽培に適した温度

大豆は暖かい気温環境でスクスクと生育する作物です。具体的には20度から25度程度の気温で管理しておくのが最適でしょう。耐寒性・耐暑性ともにあまり高くないので、寒すぎず暑すぎない場所で管理するようにしましょう。

栽培に適した日照量

大豆栽培における重要な要素が日照量です。太陽からの光を十分に大豆の葉に当ててあげることが、美味しい大豆栽培の重要なポイントと言えます。日当たりがよく、さらに風の通りがよい場所で栽培しましょう。

栽培に適した土質

基本的に大豆は土の性質をあまり選ばないタイプの作物です。ただ、より美味しい大豆の育て方を追求するのなら、土は保水性を十分に確保しつつ水はけのよいものを用意しましょう。

プレミアム有機野菜の培養土 25L

出典:Amazon

大豆栽培における土作り

鉢で栽培する場合には野菜栽培用の培養土がおすすめです。畑で育てる場合には、まず石灰を投入して土に混ぜ込んでおき、2週間ほど置いて畑に馴染ませます。そして、その後で堆肥などをあらためて畑に混ぜ込んで土作りをしていきましょう。

サンアンドホープ カキガラ有機石灰 5kg

出典:Amazon

大豆の栽培方法.4:最適な時期

栽培のタイムスケジュールを概観しよう


まず大豆栽培のそれぞれの工程について、おおよその時期を知っておき育て方の目安としましょう。以下で簡単に説明します。

土作りの時期は?

鉢植えで栽培する場合には、4月から5月上旬までの時期に鉢などの用品と場所の確保などの準備をしておく必要があります。畑で育てる場合には、さらにもう少しだけ早い時期から土作りに取り掛かりましょう。

種まき・苗植えの時期は?

種まきは時期にして5月中旬から、遅くとも7月までには行う必要があります。苗植えの場合には種まきよりも少しだけ時間の余裕がありますが、基本的にタイミングは種まきと同様、5月のゴールデンウィーク明けから7月までの間です。

生長の時期は?

大豆の生長する時期は6月から11月です。ただ、大豆は寒波に弱いので寒い年では11月よりも早めに生長期が終わる場合もあります。

収穫の時期は?

収穫の時期は大豆が十分に成熟した後、生長期が終わりはじめてからの10月から12月です。秋が終わり、本格的に冬の風が吹き始めるころには大豆の収穫が終わっているといったイメージですね。

大豆の栽培方法.5:種まき①

栽培の初歩は「種まき」か「苗植え」

ご家庭で大豆を栽培する場合には、種まきで育てるか、あるいは苗植えで育てるかを選択する必要があります。基本的には苗植えの方がおすすめです。特に畑で大豆を栽培する際には種まき後に発芽するまでに野鳥に狙われやすいため、種の状態からある程度の大きさの苗になるまで苗栽培用のポットで育てた方が安心です。

防護ネットを上手に利用しよう

ダイオ化成 軽々防鳥ネット10mm目

出典:楽天
出典:Amazon

ただ、鉢植えなど野鳥の被害から保護しやすい環境であるのなら、種まきによる育て方を選択してもよいでしょう。防護ネットなども上手に利用すれば安心です。今回は種まきによる育て方についてもご紹介します。

種まきは暖かくなってから

大豆はある程度の暖かさ(15度以上)にならなければ元気に育ちません。そのため、5月に入り十分に気温が高くなってから鉢や畑に種まきをしていきましょう。

株間と種の数がポイント

株間があまりに狭すぎると生育不良を起こします。そのため、株間は最低でも25センチ以上は空けておきましょう。種は一箇所に一粒ではなく、3粒程度をまいていきます。

大豆の栽培方法.6:種まき②

種まき手順.1

鉢植えや畑の土に指を入れて種をまくための穴を掘ります。この穴は指の一つ目の関節が埋まる程度の深さがあれば大丈夫です。この穴に大豆の種を3粒ずつ入れていきましょう。

種まき手順.2

土が完全に乾いてしまうと元気に発芽しません。土が乾いて色が白く変わりはじめてきたら水を与えてください。

種まき手順.3

通常ですと種まきから約10日程度で発芽します。もしも、より大きな鉢や畑に植え替えたい場合には、この時期に植え替え作業を行いましょう。

大豆の栽培方法.7:苗植え①

苗植えはおすすめの育て方

種まきと違い苗植えは大豆をはじめとしたマメ科の作物を栽培する際にはおすすめの育て方です。マメ科の植物の種は野鳥にとっては最高のご馳走と言えます。

苗植えならば

ただ、発芽して苗の状態になってからの大豆はもはや野鳥に狙われることもなくなります。さらに、収穫までの日数も短縮できるので特に初心者の方には苗植えをおすすめします。

大豆の苗の選び方

大豆の苗はホームセンターや、今では通販でも購入できます。ただ、可能であれば実際に苗の状態をご覧になってから状態のよいものを選びたいところです。大豆の苗の選び方としては、まず葉が2枚きちんと生えているものを選びます。

葉と茎の状態がポイント!

例えば、枯れているだとか、変色しているだとか傷んだものは避けた方が無難です。そして、茎の状態も見るべきポイント!太くて色が濃いものを選びましょう。

大豆の栽培方法.8:苗植え②

苗植え手順.1


鉢植えで育てる場合には大き目の鉢を用意します。その鉢の7割ほどまで土を入れていきましょう。土は野菜用の培養土で大丈夫です。ただ、鉢に入れる前にかき混ぜてフワフワにしておきましょう。あとの生育が違ってきます。

苗植え手順.2

苗植えをしていく穴を掘ります。ここでも種まきの際の注意点と同じく株間を空ける必要があります。最低でも25センチ以上は株間を空けましょう。

苗植え手順.3

苗を植えてから、苗の根元に土を寄せていきましょう。高さが3センチほどになるまで土を盛り上げていき、その後で水を十分に与えます。土寄せは鉢植えで育てる場合でも畑で育てる場合でも必要な作業です。

おすすめの鉢植えは?

ファームプランター 深型55

出典:Amazon
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お手軽なお値段で購入できるアイテムです。2個セットで購入できますので、十分に満足できるだけの収穫量を育てられるのもおすすめできるポイント!また、病害や害虫から作物へのダメージを最小限に抑えるためにも2個の鉢に分けて育てることをおすすめします。

ずっとやっとみたいと思ってたプランターでの菜園。ホームセンターで格安のプランターもありましたが、お店の対応が良いとの声がレビューに多かった為、購入しました。種と一緒に育て方のプリントまで!ありがとうございました。またこのお店で購入したいと思います。

大豆の栽培方法.9:肥料と追肥

肥料は基本的に少量で

大豆をはじめとしたマメ科の作物は、空気を構成している窒素を効率よく取り込んでくれる細菌をもともと保有しているので、肥料は基本的に少量で大丈夫です。最初の種まきや苗植えの際の土作りで堆肥などを混ぜておけば、しばらく肥料は必要ありません。

肥料の与えすぎは逆効果!

むしろ、肥料を過剰に与えると葉ばかりが旺盛に茂って肝心の豆が実らなくなりますので注意が必要です。

追肥が重要!

大豆の肥料の与え方は基本的に追肥という手法で行います。追肥とは、作物がある程度生長してきてから追加で肥料を与えていくという手法で、特に大豆などのマメ科作物で行われます。

大豆栽培の追肥時期.1

種まきや苗植えをして大豆の丈が15センチ以上にまで生長したなら、まず一度目の追肥をします。追肥の方法は簡単です。株の元部分に肥料を少量与えてから土を寄せていきましょう。高さが3センチ程度になるまで土寄せを行います。

大豆栽培の追肥時期.2

大豆の追肥時期はもう一度訪れます。大豆の開花時期です。大豆は品種にもよりますが、種まきや苗植えから約40日経つと花を咲かせ始めます。そのタイミングでもう一度追肥を行いましょう。

大豆の追肥におすすめの肥料は?

大豆に与える肥料は特にリン酸が豊富に含まれているものがおすすめです。オザックスバットグアノはJAS規格にも適合した大豆栽培に最適な一品で、それでいて価格もリーズナブル。家庭菜園などをこれから始めたい方にもおすすめします!

暖かくなってきたので咲き始める花々にも、ご馳走を~。

大豆の栽培方法.10:水やり

乾燥させすぎると収穫量が減る

大豆は特に開花期までにあまり土を乾燥させすぎると花付きが悪くなり結果、収穫量が減ります。そのため、乾燥の具合は毎日チェックする習慣をつけましょう。

鉢植えの場合には

鉢植えの場合には土の色が、乾燥によって薄く白んできたなら十分な量の水を与えます。鉢植えの場合は頻繁に水を与えすぎると根腐りを起こしやすいので、土が乾燥していないなら水やりは不要です。

畑の場合には

畑の場合には天候に特に注意しましょう。大豆の生長期間は晩春から真夏です。特に太陽光が厳しく照りつける時期ですのであまり晴れの日が続くとあっという間に乾燥してしまいます。 そのため、鉢植えでの栽培より畑での栽培の場合にはより注意深く土の状態をチェックしましょう。地面の表面が乾燥していたなら、たっぷりと水やりを行います。

大豆の栽培方法.11:害虫

大豆は害虫の標的になりやすい

マメ科の作物は害虫に狙われやすい種類のものが多いのですが大豆も例に漏れず害虫の標的になりやすい植物です。この作物につく害虫としては、アブラムシやカメムシ、シンクイムシなどが代表的ですね。

害虫は病気を誘発する

害虫のなかでも特にアブラムシには注意が必要です。この害虫がつくと、モザイク病という厄介な病害が発生するため、大豆を栽培する過程でもしもアブラムシが発生した場合には殺虫剤などの使用も選択肢に入ります。

害虫ネットを上手に使おう!

DAIM すっぽり虫よけカバー 小

出典:楽天

害虫による侵害を防止するには、害虫ネットを使用するのがおすすめです。上記の画像でご紹介しているのが害虫ネットで、鉢植え用のものや畑用のものなど他にもさまざまな種類のアイテムがメーカーより販売されています。 それらのアイテムを上手に使用し、もしも害虫が発生したなら殺虫剤なども活用して作物を保護しましょう。

無農薬野菜を栽培しています。バッタに葉っぱを食べられてしまうので悩んでいました。格安でこんなスグレものがあったとは!!プランターにピッタリのサイズでした。これで安心です。


大豆の栽培方法.12:収穫

秋は大豆収穫の季節

大豆の収穫時期は秋です。暦では10月から11月のころにサヤのなかの大豆は熟成します。

サヤを左右にふって音が鳴ったら収穫しよう!

この時期になると葉が変色し、茎も上記の画像のような、少し心配になるほどの状態に変貌しますが、サヤのなかの大豆はまだきちんと生育を続けていますので安心してください。 葉が変色した株から生えているサヤを軽く左右にふって、「カラカラ」と心地よい音が鳴ったなら収穫のサインです。

収穫後は日陰干しを

株や枝ごとサヤを収穫しましょう。収穫したならすぐにサヤを開かずに、日陰で2週間ほど干します。十分に乾燥させた後でサヤから大豆を取り出せば、大豆の栽培は成功です。枝豆として食べたい場合にはまだ葉が緑のころにサヤがふっくらと膨らんできた段階で収穫します。

大豆の栽培方法.13:育て方のポイント

株間による収穫量の差

大豆を栽培する場合には株と株の間、すなわち「株間」をしっかりと空けておくのが重要です。大豆は上記の画像のようにサヤのなかに実を形成します。 土の比較的浅い部分に根をはり生育する作物なので株間が狭いと栄養の奪い合いになり、サヤのなかの実の数が減って甘みも落ちます。株間は最低でも25センチ以上空けるようにしましょう。

株間を調整しよう!

よりサヤのなかの豆を美味しくさせたいなら株間を40センチ程度は空けてもよいでしょう。ただ、あまり株間を空けすぎると植えられる株数が減りますのでベストな株間を探求したいところです。25センチから30センチほどの間隔が基本的な株間の目安と言えますね。

連作障害

大豆に限らずマメ科の作物は年を連続して同じ場所で栽培すると上手に生育できません。一般に「連作障害」と呼ばれる現象が起きますので、特に畑で大豆を栽培する場合には一度栽培が完了してから2年ほどは土地を休ませてあげましょう。

大豆の栽培方法.14:大豆の品種

大豆の豊富な品種

大豆は農林水産省が国をあげて新品種の開発を推進しているほどの重要な作物です。ただ、すでに豊富な品種が世界中で栽培されていることでも有名で、例えば国内では、豆腐向けに改良された品種「青丸くん」や、煮豆向けに改良された品種「いわいくろ」などを筆頭に、病害虫に強くなるように改良された品種なども開発され、日本全国で栽培されています。

馴染みのある大豆の品種は

例えば今回ご紹介してきました大豆は一般には「黄大豆」の品種名で知られるものです。完熟すると黄色に変化し、まだ若いうちには緑色をしています。早めに収穫したものは枝豆の名前で販売されていますね。

「黒まめ」も大豆の仲間

他にも例えばお正月のお節料理に欠かせない黒まめも、「黒大豆」という大豆のなかの品種の一つです。他にも大粒の品種や、小粒の品種など実にさまざまな種類の大豆が存在しますので、スーパーなどへ来店の際にはいろいろな品種の大豆を探してみるのも面白いでしょう。

大豆の栽培方法のまとめ

自家栽培の大豆は格別の味!

大豆は栽培するだけならば本当に簡単です。ただ、育て方を工夫することで収穫量を増大させたりより大きく甘みのある豆へと成熟させたりと奥が深い作物でもあります。 ただ、簡単に栽培したものであっても、店頭で購入したものでは味わえない美味しさが、自家栽培の大豆では味わえるはずです。是非皆さんの手で大豆を育て上げてみましょう!

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