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多肉植物「コノフィツム」とは?その育て方や季節ごとの手入れ方法をご紹介!

コノフィツムはプックリと膨らんだ葉姿が可愛らしい多肉植物です。コノフィツムの生育期は冬で休眠期は夏。ほかの植物とは逆で、この特質を理解することがコノフィツム栽培を成功させるコツです。コノフィツムのお手入れの仕方や選び方などをご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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コノフィツムってどんな植物?

コノフィツムは多肉植物のひとつです。コノフィツムは、常緑性の多年草で、たいへん多くの品種が存在します。コノフィツムの草丈は、種類により幅広いもので、平均するとだいたい2~10センチくらいのものが多いようです。コノフィツムは、ぷっくりとまるい草姿が可愛らしく、観葉植物としてとても人気があります。コノフィツムは肥料もあまり必要なくお手入れは思いのほか簡単。お手入れのコツを知り、コノフィツムを育てて多肉植物デビューしてみませんか。

コノフィツムの花の特徴

コノフィツムは、夏に休眠して冬に生育期を迎える少し珍しい植物で、花はだいたい9~翌1月頃に開花します。コノフィツムの花色は、赤や白、ピンク、黄色、オレンジなどさまざまです。コノフィツムの花の形は、巻いているものから、縮れたものまでバラエティに富んでいます。コノフィツムの花びらは細い針のような形をしていて、とても多いです。

コノフィツムの葉の特徴

コノフィツムの葉っぱは、品種によりさまざまなタイプのものがあり、大きく「丸形」「くら(鞍)形」「たび(足袋)」の3種類に分類されます。コノフィツムの葉っぱの色もさまざま。グリーン色のものもあれば、クリーム色や褐色のものも。コノフィツムの葉っぱは単幹で、成長とともに複数の葉っぱが群生していきます。葉っぱが直接土からにょっきりと出てくるのも面白いところ。多肉植物ならではの葉姿を楽しめます。

コノフィツムは脱皮をする

コノフィツムは、植物でありながら「脱皮」をするという、ほかの植物にはあまりない面白い特性を持っています。コノフィツムは休眠期に入る前、外側に存在する古い葉っぱが枯れるのですが、枯れた葉っぱはそのまま保護層となります。そしてコノフィツムの生育期になると、その枯れた葉っぱのところから新しい葉っぱが展開します。この葉っぱの移り変わる姿は、虫などが脱皮する様子に似ていて、この姿を見たい一心で、コノフィツムを育てる愛好家も多いそうです。

コノフィツムはメセン類

コノフィツムの属するハマミズナ科の多肉植物を、別名「メセン類」と呼んでいます。メセン類には、およそ2000品種もの原種があり、大きく冬生育型のメセン類と、夏生育型のメセン類の2タイプに分けられます。コノフィツムは、このうち冬育成型のメセン類に属する多肉植物です。このためコノフィツムのことを、メセンと呼んでしまうこともあるようです。なお、メセンを漢字で記載すると「女仙」。同じ多肉植物のサボテンの外観が、ごつごつと男性のような印象なのに対して、一方、メセンはつるりとして丸っぽいことから由来してつけられた名前です。

コノフィツムの基本データ

科名属名

ハマミズナ科コノフィツム属

学名

Conophytum

和名

コノフィツム

別名


玉型女仙(たまがためせん)

英名

なし

原産国

アフリカ南部

コノフィツムの花言葉・「似たもの同士」

コノフィツムの花言葉は「似たもの同士」。コノフィツムは成長するとともに、丸くてぷっくりとした葉っぱをたくさん群生させていく植物です。隣同士の葉っぱを見てみると、まるで同じ葉姿です。同様の葉っぱが並んでいるのがまた可愛らしいところ。そうしたコノフィツムの魅力的な外観から生まれた花言葉でしょう。

コノフィツムの種類

コノフィツムには、大変多くの品種が存在します。コノフィツムは、葉っぱの形により大きく3つに分けられます。「丸形」「くら(鞍)型」「たび(足袋)型」です。どの葉っぱの形もとても可愛らしくて、ぷっくりとした葉っぱはまさに多肉植物らしいもの。コノフィツムの選び方はさまざまです。葉っぱの形での選び方、葉っぱの色での選び方、はたまた花の色での選び方などです。選び方を工夫して、お好みのコノフィツムを探してみるのも楽しい時間でしょう。

藤波の花

「藤波の花」は、とても可愛らしいハートの形をした葉っぱの品種です。ぽこぽことハートの形の葉っぱが土のなかから顔をだす姿がたまりなく愛おしいコノフィツムです。ハートの形を利用して、大切な方へのプレゼントに用いるのもいいですね。

清姫

「清姫」は、葉っぱの色が個性的なコノフィツムです。「清姫」の葉っぱの色は、グリーンと褐色のツートンカラーからなっていて、グリーンの部分には褐色の線模様がはいっています。

マウガニー

「マウガニー」は、褐色の葉色のコノフィツムです。ほかの植物にはあまりない葉っぱの色と形なので、珍しい植物を探している方にもおすすめです。グリーンのコノフィツムと「マウガニー」を一緒に並べて飾っても素敵ですね。

蛇の目

「蛇の目」は、その名前らしからぬハート型の葉っぱと、ピンク色の花が可愛らしい品種です。とても鮮やかなピンク色の花は周りを明るくしてくれます。プレゼントフラワーとしても人気の品種です。


ウィルへルミー

「ウィルへルミー」は、丸い葉っぱが大層可愛らしい品種です。丸い形を見ていると平和な気持ちになり心が安らぐものです。リラックス効果を得られそうなコノフィツムですね。

大型風鈴玉

「大型風鈴玉」というなんだか面白い名前のついたコノフィツムです。濃い褐色と薄い褐色の2色の葉っぱの色のコントラストが素敵です。個性的なコノフィツムをお探しの方にもぴったりの品種でしょう。

コノフィツムの育て方・土づくりと肥料

育て方1・土づくり

コノフィツムは、水はけのよい土壌を好みます。小粒の赤玉土に川砂やピートモスを混ぜた土を準備しましょう。市販の多肉植物用の用土を利用してもよいでしょう。

育て方2・肥料

コノフィツムには、生育期の秋から春の季節にかけて、薄めの液体肥料を施します。ただし、コノフィツムは肥料をあまり必要としない植物です。逆に、コノフィツムに肥料を与えすぎてしまうと、コノフィツムが根腐れなどを起こして枯れてしまうことがあります。肥料を与える場合には注意が必要です。

コノフィツムの育て方・水やりと場所

育て方3・水やり

コノフィツムの生育期は、秋から春にかけてです。コノフィツムの生育期の少し前の季節である10月頃から、休眠期にはいった少しあとの6月頃まで、週に1回くらいのペースで、水やりを続けましょう。ただし、コノフィツムは、多湿の環境を苦手とする植物です。コノフィツムを植えている土がしっかり乾いてから水やりするのがポイントです。なお、コノフィツムの休眠期にあたる夏の季節、7~9月頃には、だいたい1カ月に1度くらいの割合で、水やりをしましょう。休眠期の夏の季節も、まったく水やりをしないのではなく、ときどき水やりをすることが大切なポイントです。

育て方4・場所

コノフィツムは、冬の季節に生育期を迎え、夏の季節に休眠する植物。一般的な植物とは逆のサイクルなので、少し注意が必要です。コノフィツムのこの特性を知ることが、お手入れをするうえで最も重要なポイントでしょう。なお、コノフィツムには耐寒性があり、だいたいマイナス2度くらいまで耐えられると言われています。ただし、コノフィツムは霜が苦手なので、冬の寒い季節には、室内の優しい光が当たるような場所に置いてあげるとよいでしょう。そして、夏の暑い季節には、コノフィツムをできるだけ涼しい日陰で管理してあげるとよいでしょう。

コノフィツムの育て方・植えつけと植え替え

育て方5・植えつけ

コノフィツムは、多湿のじめじめした土壌を苦手とする植物です。そのため、コノフィツムを植えつける際には、素焼きの鉢など通気性のよいものを選ぶのがベストです。コノフィツムの植えつけに適した季節は、10~11月です。植えつけたコノフィツムの根がしっかり張るまで、水やりを続けましょう。

育て方6・植え替え

コノフィツムの植え替えに適した季節は、10~11月です。ただしコノフィツムは、それほど植え替えの必要はありません。コノフィツムを育てているなかで、コノフィツムが群生してきて植えている鉢に、いっぱいいっぱいになってきた場合に、コノフィツムの植え替えをおこないましょう。コノフィツムを植え替えする場合には、これまでよりひとまわり大きな鉢を準備するとよいでしょう。なお、コノフィツムの植え替えの際には、一緒に株分けすると便利です。


コノフィツムの育て方・病気と害虫

育て方7・病気

コノフィツムは、病気の心配はあまりありません。

育て方8・害虫

コノフィツムには、おもに花や蕾(つぼみ)にアブラムシやカイガラムシなどの害虫がつくことがあります。コノフィツムをこまめにチェックして、害虫がついたらすぐに取り除いてお手入れしましょう。もしも、コノフィツムにたくさんの害虫が発生してしまった場合には、薬剤を塗布しましょう。また、コノフィツムの根っこには、ネジラミという害虫が発生することがあります。根っこは土に埋まっているので、なかなか早期発見しづらいのですが、コノフィツムの成長がよくない、などの症状があらわれた場合には、ネジラミの発生を疑いましょう。ネジラミには専用の殺虫剤の塗布が有効です。

コノフィツムの増やし方・種まきと株分け

増やし方1・種まき

コノフィツムは、花を咲かせたあとに実をつけます。その実のなかに種がはいっていますので採取しましょう。種まき用の土を入れた育苗ポットに、採取したコノフィツムの種を点まきします。点まきは、種と種とがかぶさらないようにおこないましょう。コノフィツムの種まきしたものを、明るくて風通しのよい場所で管理して水やりを続けていると、およそ2週間くらいで発芽します。コノフィツムの発芽苗がしっかりするまでこまめに手入れして、好きな場所に植え替えるとよいでしょう。

増やし方2・株分け

コノフィツムのなかでも、葉っぱが群生するタイプの品種は、株分けにより増やすことが可能です。コノフィツムの株分けに適した時期は10~12月です。株分けしたいコノフィツムの茎を、清潔な手やナイフなどで割いて切り分けます。土を入れた鉢を準備し、切り分けたコノフィツムの株をすみやかに植えつけます。株分けしたコノフィツムの苗がしっかり根付くまで、水やりをしてこまめに手入れを続けましょう。

コノフィツムを育てて多肉植物の魅力に目覚めよう

コノフィツムは大変可愛らしい花姿で、とても人気のある多肉植物です。脱皮するのも面白いところ。コノフィツムの育て方のポイントは2つです。コノフィツムの生育期間は冬であることを認識することと、過度に肥料を与えないことです。コノフィツムには多くの種類があります。コノフィツムの選び方として、まずひとつめは花の色や形で選ぶことです。またコノフィツムには3タイプの葉っぱの形があるので、ふたつめの選び方としては、お好みの葉っぱの形で選ぶこと。多肉植物の鉢植えをデスクなどに飾れば、グリーンのパワーで仕事もはかどりそうですね。

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