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日本三大怪魚「アカメ」とは?
日本三大怪魚とは
日本のごく一部の場所を生息地とする固有種で、体長が100センチ以上となる巨大な魚が三種類存在します。まず、北海道の「イトウ」、滋賀県の「ビワコオオナマズ」、そして今回ご紹介する高知県の「アカメ」です。
幻の巨大魚だったが
このアカメ、昔は「幻の巨大魚」として主に釣り人の間で憧れの対象として扱われてきた怪魚だったのですが、近年の情報化社会への変遷に伴い、地域での目撃情報がインターネットを通じて多数よせられたことで、釣り上げるハードルが昔に比べてずいぶん下がったことでも有名です。
レジャーとして楽しめる魚!
今では、ブラックバスやスズキなどと並んで、駆け引きを楽しむための対象魚として釣り人に広く愛されるまでになっています。
日本の固有種アカメをご紹介!
そうはいうものの、まだまだ認知度の低い存在であるアカメ。今回は、この魚の生態と生息地、そして釣り方を詳しくご紹介していきましょう。
是非タックルやリール選びの参考にして、見事幻の日本固有種であるこの魚をその手で釣り上げてください!
日本三大怪魚「アカメ」の基本情報
スズキ目スズキ亜目アカメ科アカメ属
アカメは英語圏では「Japanese lates」の名前で呼称されます。名前にジャパニーズと付けられているとおり、この魚は日本の西太平洋側でのみ目撃される種類のものです。
アカメ科の魚は他にも多数存在しており、その多くがこの魚と同じく大型にまで成長し、各国で釣りの対象となっています。
例えばナイルパーチは
例えば、アフリカ大陸の河川域に生息しているアカメ科の「ナイルパーチ」は全長にして2メートル、体重にして200キロにまで達し、釣り人だけでなく観賞用や食用として広く利用されています。
巨大魚といわれるアカメの形態
この魚は、成熟して大型になるにつれて体の模様が変化していくことで知られています。完全に成魚となった状態ですと、上記の画像のようにシルバーの体色で統一されます。
まだ幼い個体の場合には体全体に線状の模様が入っており、斑点もところどころに見受けられます。
アカメの最高記録
成魚で体長は1メートル以上にまで達することが確認されており、現在の最高記録は平成28年に高知県で釣り上げられた個体、体長1.31メートル、体重39キロのものが世界最大のアカメだとされています。
もっと大きなアカメも!?
この大きさは、10歳前後の子供とほぼ同じサイズです。ただ、地元の漁師の話では「もっと大きなアカメもいる」とのこと。
この魚は日本で釣り上げられた個体のサイズが世界記録として各国の魚類資料に記録されますので、皆さんが釣り上げたアカメがもしかしたら世界記録を更新するかもしれませんね。
バラマンディとは別種
近縁種として知られるバラマンディは、アカメとよく似た形態と特徴を有している魚です。「シーパーチ」という名前で主に熱帯魚店で販売されています。
バラマンディはアカメと昔は同じ種類のものだと誤解されていましたが、日本人研究家らの調査によって明確に別種の魚だと結論付けられました。
バラマンディの瞳は黄金色
バラマンディも大型になる魚で、トローリングなどレジャーフィッシングの対象魚として人気です。光に照らされたときに、バラマンディの瞳は黄金に輝くことでも知られています。
日本三大怪魚「アカメ」の生態
赤い目が特徴的
この画像のようなアカメの赤い眼光は実に特徴的です。アカメ科の魚は前述したナイルパーチやバラマンディなど複数の種類が存在しますが、この魚ほどの特徴的な眼光を持つ種類はいません。
平時は黒い瞳をしていますが、光に照らされると赤く輝きます。
アカメの名前の由来
高知県以外でも散発的にこの魚が漁獲されることがあるのですが、例えば徳島県では「メヒカリ(眼光)」の名前で呼称されるほどユニークな特徴といえます。
夜行性で警戒心が強い
この魚は夜行性で警戒心が非常に強い魚です。食性は肉食で、小魚などを活発に捕食します。まだ幼い個体は、淡水と海水が混じる場所で「コアマモ」という海草に隠れながら集団生活をすることで知られます。
産卵期などのその他の生態
産卵期は夏。沖にまで行きそこで産卵すると一般にはいわれていますが、まだまだ謎多き存在で詳細な生態については未解明な部分が残っています。
不思議な生態の例では
例えば、アカメは小魚を追いかけて汽水域にまで進入してくるとされていましたが、どうやらそれだけが目的ではないとされています。
体に付着した寄生虫を海水の塩分濃度の急激な変化で弱らせて、除去することを狙っているのだと主張する研究者も存在します。
日本三大怪魚「アカメ」の生息地
アカメの分布
この魚の生息場所は主に日本の太平洋側です。黒潮の海流する場所にしか生息しない魚として知られており、目撃記録では前述した高知県などの四国地方が多いです。
他にも九州地方や中部、静岡県でも目撃例がありますが、散発的に漁獲されるのみで定着しているという情報は確認できません。
生息地として好まれる環境とは?
生息場所としては比較的沿岸の底が浅い海域を好み、淡水と交わる汽水域の河口などに高い頻度で侵入してくることで知られています。
現在の生息地は宮崎・高知県周辺
現在、日本で主にこの魚の生息地として知られているのは宮崎県と高知県の二箇所です。宮崎県ではアカメを保護しようという動きから、この魚の漁獲が禁止されました。
高知県でも同様の動きがあったのですが、釣り人からの猛烈な反発を受け、禁止には至っていません。
四万十川はアカメの名所
高知県の四万十川などの河川汽水域ではこの魚はわりとよく目撃される魚で、マナーをしっかりと守る良識ある地元の釣り人らによって節度を守って楽しまれています。
生息地のなかでも高知県は有名
生息場所として有名な高知県などの四国地方では、県によってアカメに対する扱いが異なっています。例えば、漁獲が禁止された宮崎県や徳島県では、この魚は「準絶滅危惧」という区分で保護されています。
しかし、高知県では準絶滅危惧ではなく「注目種」として各釣り人らに注意喚起する形で保護の対象とされています。
土佐湾の支湾の一つ。浦戸湾には鏡川,久万川,江ノ口川,長浜川,国分川,舟入川,下田川の七つの河川が流入しています。
生息地ごとの釣り事情
生息場所によっては釣り糸を垂らすこと自体が禁止されている場合もありますので、これからこの魚を狙おうという方は注意が必要です。
メジャーなアカメ釣りのスポットである高知県では、釣りは禁止されていません。ただ、マナーはしっかりと守りたいものですね。
日本三大怪魚「アカメ」の釣り方①:タックルなど
幻の巨大怪魚を釣り上げよう!
今より少し前までは、アカメは釣り人にとって幻の魚、まさに憧れの対象でした。ただ、現在ではレジャーフィッシングの対象として広く認知されています。
今回はアカメを釣り上げるために必要な準備とタックルやリール、ラインやルアーなどの仕掛けをご紹介しましょう。
釣り方は「シーバス」とほぼ同じ
この魚の生態を見て察しのよい方は気付かれたかもしれませんね。アカメはスズキとよく似た習性を持っています。スズキが汽水域に出没するのは潮の流れに誘われたハゼなどの小魚を追っての行動だといわれています。
アカメもスズキと同じく、ハゼなどをよく食べている魚。そのため、釣り方もスズキとよく似ています。
タックルの選び方
ただ、スズキと比較してこの魚はより大型で重量もあり、動きも活発で下手なタックルやラインで挑むのは無謀です。最悪、タックルごとへし折られます。
そのため、タックル選びは1.3メートル以上の大型魚を想定した選び方をすべきです。
ベイトタックルがおすすめ
おすすめのタックルはベイトタックル。一般にベイトタックルはキャストの飛距離が出ないというデメリットがありますが、アカメは堤防や防波堤などの浅瀬まで侵入してくる魚です。
遠方にまでキャストする必要はほとんどありません。
怪魚のためのタックルを
重要なのは、ストラクチャーを密に狙えるだけのコントロールのよさと、ヒット後のラインに掛かる抵抗の少なさです。
小物を狙うのではなく、あくまで対象は幻の怪魚!ここは感度もより精密なベイトタックルで狙っていくべきでしょう。
おすすめのタックルは
アブ ガルシア ソルティーステージ KR-X
全長 | 6フィート3インチ/190.5(ft/cm) |
---|---|
タイプ | BC |
干潟や河口部のウエーディングにおいても、キャスティングを持続・集中できる軽さとバランスに、潮流変化をも感知できるスペシャル設計となっています。
タックルの長さは6フィート以上のものが欲しいところ。ベイトリールについてはドラグ力、すなわち引っ張る力に対する強度が7.0前後のものが最善でしょう。
おすすめのタックルを以下でご紹介しますので、タックル選びの参考にしてください。
ティップが柔らかく作られており、魚の乗りがよく、バラしも少ない気がします。モアザンブランジーノも使ってますが、この竿もかなりいいロッドだと思います!
日本三大怪魚「アカメ」の釣り方②:ライン
パワーゲームに必要なラインとは?
この魚との駆け引きはまさしく「パワーゲーム」です。対決は数十分にまで及ぶことも珍しくありません。そこで必要とされるのはラインの強度です。
中途半端なラインで挑めば、長期戦に耐えられずに「プツン」と切られてしまいます。
PEラインは巨大魚釣りの必須アイテム
当日居合わせたアングラーに写真を提供いただきました!ただただカッコ良い、、#アカメ pic.twitter.com/3IAjqAe9a3
— 神谷じゅんぺい@好きで生きてる? (@jumpeinomad) August 26, 2017
リールに巻くラインはPEラインがおすすめです。ナイロンラインでも何とか対応できますが、その場合には30ポンド前後のものを選択しましょう。
ただ、PEラインの方がタックルに伝わる感度が良好で活発に動き回るアカメの左右の振りへ対処するのも容易です。
ナイロンラインでも対応できるが
PEライン 釣り糸 マルチカラー
全長 | 500m |
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少しだけナイロンラインよりお値段はかかりますが、ここはPEラインの3号以上のものを選択したいところです。長さは160メートル前後用意しておきましょう。
釣りに行く前に迅速に届いたので助かりました。0.4号でも十分な強度があり40CMマゴチも楽々つれました。
ショックリーダーも万全を期して!
ラインとルアーとを結ぶショックリーダーもこだわりたいポイントです。柔軟性があり、強度もあわせ持つものを選択しましょう。おすすめのものをピックアップしておきましたので、参考にしてください。
どのリーダーを選べば良いか分からない方は、この製品を選べば間違いはありません。所詮リーダーなので、高価な製品を選んでも体感できるくらいの違いは分からないと思います。ですので、安価で気兼ねなく使える本製品をお勧めします。
日本三大怪魚「アカメ」の釣り方③:ルアーとマナー
ルアーは小ハゼライクのものを
メジャークラフト ジグパラ ショート 50g
重量 | 20g |
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最後にルアーです。これはアカメの食性から選択しましょう。季節にもよりますが、例えば夏の小ぶりなハゼが活発に汽水域で動き回る時期ならば、小ハゼライクなミノールアーを選択し、秋や冬ではより食欲をそそるような色合いのルアーでバイトを狙います。
上の商品は、フィールド、ターゲット、アクションを選ばずあらゆる状況に対応するキング・オブ・スタンダードジグ、ジグパラ。空気抵抗の小さいコンパクトシルエットは圧倒的な飛距離を生み出します。
安い、強い 、釣れる3拍子揃った商品です。種類も豊富なので迷いますが、お試しあれ!
ルアー選びのポイント
食性は旺盛ですが警戒心が非常に強い魚なので、あまり派手すぎるルアーはおすすめできません。
夜討ち朝駆け
アカメの釣り方はスズキに似ています。夜行性で日中に狙う場合にはストラクチャー周辺を攻めるのがベストです。場合によっては夜釣りという釣り方を選択してもよいでしょう。
マナーを守ってアカメを釣ろう!
ただ、やはり心得ておきたいのはこの魚が日本にしか生息していない固有種であり、人が原因の水質汚染で年を経るごとに数が減っている魚だということです。
自治体が奨励するアカメとの付き合い方を是非、承知した上でこの魚との駆け引きを楽しんでください!
日本三大怪魚「アカメ」の味とは?
保護対象魚だが味も気になる
さて、さんざんアカメを保護すべき魚として扱っておいて、味についてご紹介するのも「何だかなあ」といった感じがあるのですが、この魚をご紹介していく以上、味についてふれないわけにはいきませんよね。
アカメは稀に定置網にかかる
この魚は古くから定置網にかかるレアな魚として知られています。もちろん、漁獲されたアカメは食用として料理され、珍重されてきました。
アカメの旬は、春から夏にかけてとされています。
美味しい?まずい?アカメの味
ただ、アカメ料理の味については評価が見事に二分します。「美味しい!」「絶品だ!」と評価する人もいれば、「臭い!」「旨みがない!」と評価する人もいます。
これ、実はどちらの評価も間違ってはいません。
生息場所とサイズによって味が違う
アカメは生息場所とサイズによって味に大きな変化が生じる種類の魚です。例えば、主な生息場所として知られている四国地方の場合には味については、釣り方と同じくスズキに似て淡白でありながら脂があり美味しいとされています。
他の地方では、磯臭い魚として好んで食べる人は少ないようです。
非常にさっぱりとしています。すずきがもっとさっぱりした感じ。特別これは食べないとって感じではないです。レッドデーターにのってるはずですんで、食べずに保護してあげてほしい魚です
料理するのなら中型のアカメを
そして、大型になればなるほど臭みが強くなるとされており、中型のものが一番料理するのに適しているといわれます。
日本三大怪魚「アカメ」の料理
料理方法はいろいろ
ただ、この魚の身質はしっかりと弾力のあるものでダシも大型魚らしく濃厚で芳醇なものがたっぷりと取れます。そのため、料理のバリエーションも豊富で、刺身から煮付け、塩焼きやムニエルとさまざまな料理方法で食べられます。
大型のアカメは生食料理に向かない
特に生食料理でこの魚を食べる際には1メートル以上のものよりも70センチ程度のものの方が身質も適度に柔らかくそれでいて弾力があり美味しいとされています。
機会があれば食べてみよう!
最近では温暖化の影響からか東京湾でも目撃例が散見されるこの魚を、機会がありましたら是非料理して食べてみてください。
日本三大怪魚「アカメ」のまとめ
まだ生態に謎が多い怪魚
アカメについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。日本の三大怪魚の一種であり以前は「幻の魚」とまで呼ばれたこの魚ですが、現在では釣り上げることも夢ではありません。
まだ生態に謎が多い怪魚を、是非あなたの手で釣り上げてください。もしかしたら、そのアカメのサイズが世界記録になるかもしれませんよ!
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