靴擦れによる水ぶくれ_悩み
靴擦れによる水ぶくれは、足のどこでも発生するものです。場合によってはひどく悪化して病院にかかったりもします。またあらかじめ炎症が考えられる場合は、ワセリンやキズパワーパッドなどで予防策を施します。
原因について
そもそも水ぶくれが引き起こされる靴擦れというのは、小指、くるぶし、アキレス腱、かかとといった足のあらゆる箇所で発生する擦過が原因です。
かゆい、という肌感覚での前兆もあり、応急処置として絆創膏など薬を使用しての対処もありますが、なぜ靴擦れ(水ぶくれ)が発生するのか、また治す方法の他にそもそもの予防策含めてご紹介いたします。
靴擦れによる水ぶくれ_段階的に対処
水ぶくれの原因というよりも前段階として、靴擦れがあります。前述の通りこれは小指、くるぶし、アキレス腱、かかとといった足のいたる箇所で靴擦れの可能性を孕んでいます。かゆいと感じることはその前兆です。
段階的に分ける
つまり、治す方法や応急処置というものは、とりあえず3段階にわけて考えられます。かゆいと感じた段階で原因を探す、もしくは靴擦れになった段階で絆創膏や薬で応急処置をしつつ治す方法を考える、最悪その先の水ぶくれにまで発展してしまった際に応急処置を施す等々です。
靴擦れによる水ぶくれ_共通の対処法
かゆいと感じた時、靴擦れした時、水ぶくれになってしまった時――いずれにも共通しているのは、小指、くるぶし、アキレス腱、かかとのいずれかに靴擦れの原因となるものがまだ残っているという点です。逆に言えば、この小指、くるぶし、アキレス腱、かかとで何故靴擦れが起きるかの原因をしっかり把握出来れば、それがそのまま治す方法ということになります。
水ぶくれの治療は予防とセットで
すでに水ぶくれにまで発展してしまっている場合は、絆創膏や薬などでの応急処置をしつつ、市販薬や病院での処方箋を頼って、軟膏などで治療することとなります。治す方法はこれが王道です。
そしてそれと並行して、靴擦れを起こさない方法を実践することで、その先の予防にもなります。 つまり、応急処置よりも、水ぶくれを治す方法を考えるよりも、むしろ靴擦れを起こしている(もしくは起こした)原因にフォーカスすることが最初のポイントとなります。
靴擦れによる水ぶくれ_足のケアで防ぐ
靴擦れによる水ぶくれを防ぐため、小指、くるぶし、アキレス腱、かかとといった足の各部分を普段からどのようにケアするかが、大事です。普段はいている靴が自身の足にフィットしないなどの場合は、それがそのまま水ぶくれや靴擦れに直結する原因となります。
靴を見直して擦過を抑える
なのでまずは靴を見直し、不必要な空間を作っていないかを確認することが大事です。逆に小指、くるぶし、アキレス腱、かかとに本来不要な接触を起こしていないかも見なければいけません。
靴擦れによる水ぶくれ_姿勢から防いでいく
靴擦れや水ぶくれを治す方法というと、つい足そのものに目が向きがちですが、歩行中の擦過の原因には姿勢が大いに関係しています。姿勢が前傾だったり反り腰(後ろ重心)となっている場合、足の接地時に力が逃げて余計な擦れが発生します。
違和感は姿勢が原因かも
それが小指、くるぶし、アキレス腱、かかとを刺激し、結果として靴擦れから水ぶくれへと発展していきます。前項の足のケアと併せて、おそらく前兆としてかゆいという感覚になります。その場合は、靴のミスマッチや姿勢の前後傾による余計な擦過を疑ってみてください。
靴擦れによる水ぶくれ_緊急時の対処
もし、靴擦れや水ぶくれが発生してしまったら、治す方法の前に応急処置に着手しなければなりません。これをもっと具体的に言うと、小指、くるぶし、アキレス腱、かかとなど、実際に靴擦れや水ぶくれになってしまった部分をそれ以上擦れないようにすることです。
これによって、しっかりした治療ができる状況になるまでのつなぎにしなければなりません。具体的には、絆創膏で患部を刺激から保護し、もしくは腫れを引かせるための薬の塗布もひとつの手段です。
靴擦れによる水ぶくれ_なった時の凌ぎ方
靴擦れや水ぶくれの治療として、みなさんはどのような状況を思い浮かべますでしょうか。おそらく、応急処置をした後に自宅やかかりつけの病院できちんとした治療を受けるというイメージかと思われます。
確かに、それ以上患部が悪化しないでかつ治療できる環境になれば、それが正解です。薬の塗布などでひと段落とすることが出来ます。
凌ぐという段階が発生する
しかし、そういった環境のところに行くまでは、やはりある程度の我慢が発生します。また一口に靴擦れや水ぶくれと言っても、それは起った状況によって、深刻度が変わってきます。
もし街中など、ちょっとした外出時でのことであれば、それほど深刻な問題にはならず、それこそ絆創膏や薬でちょっとした対処で済ませる場合があるでしょう。
深刻さは状況で変わる
しかし、これがキャンプや登山など、自然の只中にあって靴擦れや水ぶくれ発生したとなると話は変わってきます。何故かというと、周りにはちゃんとした治療が出来る環境ではなく、変な話、絆創膏や薬の塗布程度しかできる事がないということになります。
しかも、街中のように道路が整備されている状況ではないので、移動のほとんどで足を酷使せざるを得ないという現実があります。つまり、ちゃんとした治療を受けられる場所まで、その絆創膏や薬だらけの足をまた使うという事になるのです。
靴擦れによる水ぶくれ_歩き方
例えば山中で靴擦れや水ぶくれが発生した場合、まず前提として、ある程度の痛みは免れないということを理解しておく必要があります。その時点でできるケアは、それこそ絆創膏や薬でそれ以上靴擦れ、水ぶくれが広がらないよう刺激からカバーすることだけです。
それ以上靴が擦れないように
そしてそれ以外にも、前項でもお伝えしました靴の不一致を強引にでも抑えるために、靴紐をしっかり結び直して、いたずらに遊ばないようにすることです。痛みが続くのは致し方のないことですが、それ以上ひどくならないようにすることが、対処法としてとても大事になってきます。
靴擦れによる水ぶくれ_事前の用意
靴擦れと一口に言っても、おおよそどの部分で靴擦れが発生するかというのは人によって大体絞られてきます。履いている靴、普段歩いている時の姿勢などその人なりの影響がそのまま出てきます。それが登山のような状況になると、より顕著になってきます。
なので靴擦れ対策を考える場合、平時にどのような不具合を感じているかを意識して把握し、事前に対処しておくことが大事になってきます。
道具の用意も有効
もし、靴擦れがどこで起きるかわからないといった場合は、市販のパッドやテーピングを持っていくだけでもだいぶ違ってきます。あるいは、持っていくのと同時に靴擦れが起きる前にあらかじめ靴擦れが起きたら嫌だなと思うところを保護することも、靴擦れ対策としては有効です。
テープ類は優等生
大雑把に言って、足のどの場所であっても靴擦れの当座の対策は絆創膏やテーピング、パッドといった刺激から保護する目的で使えるものが有効です。このほか、前項で述べた靴の履き方や姿勢による靴擦れの誘発を防ぐことと合わせるのが大事になってきます。
靴擦れによる水ぶくれ_状況判断の必要性
靴擦れ、水ぶくれになってしまったら、もしくは兆候としてのかゆいという感じがしたら、是非とも上記のような応急処置、対策措置を施していただきたいと思います。
そしてもう一つ、足への直接対処のみならず、ぜひとも状況への対処も同時に意識していただきたいところです。どういうことかというと、靴擦れや水ぶくれはそのまま歩く時間に直結するという事です。
歩行時間への影響
かゆいという状態までならまだしも、靴擦れ、水ぶくれがはっきりと激痛に変わったあとは、歩くペースの遅さを実感することとなります。そしてそれは、登山の最中であれば日没に間に合わないという状況にもなりえます。
すると連鎖的に悪い状況に入っていくことになるので、もしふもとまでの道が、引き返す方が速い場合であれば、そういう判断をすることが賢明でもあります。
思考力への影響とその重大さ
靴擦れなり水ぶくれというものは、そういったケースにもなりえます。また、靴擦れなど長い時間痛みに見舞われることで、徐々に思考力が鈍化して、斜面での滑落という事態も想定されます。是非、そのような状況も勘案してください。
靴擦れによる水ぶくれ_歩く場所を見極める
靴擦れへの対策として、前述まで普段からの心掛けとして出来ることを挙げてきました。またその他に、登山などの非日常での靴擦れにも触れました。更に街中などの整地と比較して、登山やその他アウトドアでの靴擦れの大きな要因として、不整地を歩きとおすことも主たる理由となっています。
山道を歩くということ
山の中が街中と違うのは、ただ地面が土だというだけではありません。靴擦れを誘発する要因がそこかしこに存在します。いたるところに木の根が張ってあり、更に場所によっては小さな石がゴロゴロしているところもあります。
これが限定的であれば、さして靴擦れは起きませんが、ずっとこのような調子が続くと、靴の底は変な形にひしゃげ、それにともなって足の裏もあちこちに擦れるようになります。
靴擦れしないようにフィットした靴をしっかり結んでいても、姿勢にも気を付けていても、このような外圧で靴擦れとなってしまいます。
平時とは違うという意識
このような状況での靴擦れ対策は、平時での靴擦れのそれとはまた違ったものになってきます。靴擦れしないようにと気を付けていても、歩くのに夢中になると無意識にそのような場所を平気で踏むことを繰り返します。
自身の山行中の安全の為にも、是非その部分でも靴擦れに気を付けてください。
最後に
筆者の経験ですが、以下のようなことがありました。登山で山奥を歩いている時のことです。朝の早い時間帯に登山を開始し、予定では陽が沈む前に下山できる計画でした。
しかし至る所で石や木の根で地面は凸凹していて、思っていた以上の悪路でした。これで足も蒸れはじめてかゆいと感じ、下山になると足に発生した汗が靴の中での滑りを促進させ、小指をはじめいくつかの指の関節で靴擦れが発生しました。
更に終盤のアスファルトの道も急な下り坂で、靴紐をしっかりと結ぶものの、きつい動きの積み重ねで次第に緩んできて元通りとなり、足の裏には水ぶくれまで出来て終始痛みとの戦いでした。
要因から複合的に見る
今回の話を掘り下げてみれば、靴擦れによる痛みが山中で発生したことで、歩くスピードはがくんと落ちてしまいました。一歩足を運ぶことが重く感じられるようになります。これはそのまま、悪路を踏破する時間の長短に決定的な影響を与えます。
最悪、下山前に日没を迎えるという危険をはらんでいます。靴擦れや水ぶくれというのは、単に痛むだけにとどまらず、移動にかかる時間等にも影響を与えます。
登山やキャンプのような、周りに頼るものが何もない場合などは、このようなことへも影響を及ぼすというのをよくよく考える必要があります。
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悪路を往く場合などはなおさら、普段から移動の生命線でもある足の様子を意識して、アウトドアなどでの安全な歩行につなげていってください。 この他、靴擦れなどに関連する下記の記事も参考にしてみてください。
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