はじめに
自分でロードバイクのフィッティングにチャレンジしてみませんか?自分で行うことで費用をやすく抑えることもでき、自転車に対する愛着が湧くことでしょう。ロードバイクの正しいセッティングを紹介します!
ロードバイクとは
ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクと様々な種類の自転車が存在します。ここではロードバイクのセッティング方法について説明していきますが、そのもそもロードバイクとはどのような自転車なのでしょうか。 ロードバイクとは一般的な自転車と比較しタイヤが細く、ハンドルが曲がっている!そいういイメージを持つ方が多いと思います。そんなロードバイクは山など坂道を利用したヒルクライムや、スピードを競うレースなどに使用されています。
ロードバイク正しいセッティングは必要か
ロードバイクのポジション出し、フィッティングは自転車専門店などにお願いして調整してもらう事が可能ですが、デメリットは金額の高さです。一般的なセッティング料金は30000円からと言われるロードバイクのフィッティング出し、ポジショニング!ちょっと考えてしまいますよね。だからといってポジショニング出しを諦めるとさらなるデメリットが発生します。 ポジション出しがなぜ大切になってくるかと言うと、ポジションがしっかり出ているロードバイクは走っていて気持ちい!早い!そして事故などを予防する...そして怪我が少なくなると言うメリットがあります。そのため、ポジション出しはロードバイクに乗る際重要となってくるのです。
ロードバイクセッティング方法
ロードバイクは長距離走行しヒルクライムなど坂道を走行する楽しむもできます。より多くの漕ぐ力をペダルに送り込むためには適正なポジション出しを行うことが大切になってきます。適正なポジション出しを行うためにはどのような方法で行えば良いのでしょうか。自分の体や乗り方にあったフィッティング方法を紹介しておきましょう。
ロードバイクセッティングの目安
■股下74-77の場合:サドル高65-68・サドルとハンドルの距離47.5-49.5・サドル後退幅4.5-.5.5・サドルハンドルの高さ4-5 ■股下78-81の場合:サドル高68-72・サドルとハンドルの距離50-53・サドル後退幅5.5-6.2・サドルハンドルの高さ5-6 ■股下82-85の場合:サドル高72-75・サドルとハンドルの距離54-56・サドル後退幅6.5-7.2・サドルハンドルの高さ6-7 ■股下86-89の場合:サドル高75-79・サドルとハンドルの距離56.5-59・サドル後退幅7-8・サドルハンドルの高さ7-8 ■股下90-92の場合:サドル高79-81・サドルとハンドルの距離60-61.5・サドル後退幅8-8.7・サドルハンドルの高さ8-9
ロードバイクセッティングに必要な道具は
自分でローバイクのポジション出しを行いフィッティングを行おうとした場合、何も道具がない状態では計測さえできません。そこでフィッティングを行うためにどのような道具を揃え準備しておくとよいのか必要な道具を紹介しておきましょう。
必要な道具は6つある①ー④
①必ず必要となってくる道具が「メジャー」です。このメジャーがなければ計測さえできませんからね!必ず準備しておきましょう。この際柔らかいメジャーよりアルミなどでできている方が使い勝手がよいです。 ②糸と重り!これは後々出てきますが、サドルの前後の調整を行う際にあると便利な道具になります。釣り糸や釣りの重りなどで代用できますよ。 ③アーレンキー!ロードバイクに乗る方は持っていると思いますが、ボルトを締め付けたり緩めたりするときに使用します。数本まとまってくっついているものもありますが、一本ずつバラになっている方が使いやすくおすすめです。 ④サドルの傾きなどを計測する際にあると役に立つものが水平器です。なければないで構いませんが手に入るようでしたら準備しておきましょう。
必要な道具は6つある⑤ー⑥
⑤ロードバイクを立てておく際や実際その場で漕いでみるのに便利なトレーナー!ロードバイクのフィッティングを行った場合、実際漕いでみながら調整する方法がベストと言えます。数値だけで調整してみたけど実際乗ってみると違った!という事も多いのがロードバイクのフィッティング!トレーナーがあればその場ですぐに確認ができ便利です。 ⑥ロードバイクのフィッティングが終わったらその場でそれぞれの調整した数値を紙に記録しておくと良いでしょう。そのため紙とペンがあると便利ですね。
ロードバイクセッティング:サドル編①
ロードバイクのポジション設定でサドルは簡単に出来る部分です。シートポストは道具があれば上下に動かしやすいので、ツーリング中でもシートポストの変更は容易におこなえます。そのため、サドルのセッティングから始めて見るものいいでしょう。その際シートポストに定期的にグリスなどを塗り動かしやすくしておきましょう。
ロードバイクポジション!サドルの高さの計測方法
ロードバイクのサドルの高さを計測する際基準となる部分はサドルを真横から見て少しへこんでいる部分を基準として計測します。BB軸と呼ばれるペダルの付け根の部分からシートポストを通りサドルまでの計測を行い自分の適切なサドルの高さを知っておくようにしましょう。調整にはシートポストで調整しますのでシートポストには定期的にグリスなどを塗りシートポストが動きやすいようにするといいですよ。
サドルの調整後はサドルを真っ直ぐにセッティングしよう
サドルの高さの計測が終わればシートピーラー部分でサドルの締め付けを行うとともに、フレームに対してサドルが真っ直ぐになっているかの確認を行うようにしましょう。この際サドル上部から確認すると真っ直ぐになっているかの確認が行えます。
ロードバイクポジション!膝の曲がりが約150度に合わせる
サドルを固定したらサドルに座りペダルに足を乗せてピジション出しをしてみます。その際、膝の曲がる角度が145度から150度になるとベストなポジションとなります。この時サドルに座った際ペダルは一番下(下死点)にある様にします。シューズなどのソールの厚さなどによって変化しますので、普段履くシューズを履いた状態でポジション出しを行うことをお勧めします。シートポストを上下することで調整します。
ロードバイク初心者は低めのポジションだしを!
ロードバイク初心者の方はサドルの高さを少し低めにセッティングすると良いでしょう。なぜかというと、ロードバイクに乗ったまま足を地面に着くシーンがあると思います。その際高めのセッティングを行っているとしっかり地面に足をつくことができなく、転倒してしまう危険性があるからです。そのためシートポストで低めに設定しましょう。
こんな時はポジション出しが間違っている
ロードバイクを漕ぎ出した時、骨盤が揺れてしまう!その時はシートポストを調整しセッティングをやり直すことをお勧めします。骨盤が揺れる原因は、サドルが高い可能性が考えられます。シートポストで調整しましょう。ペダリングを行う際は骨盤が揺れないポジションが適正といえます。
ロードバイクセッティング:サドル編②
サドルのポジション出し(上下のセッティング)の話をしてきましたが、シートポストでの上下の高さを適正にした後は前後のポジション出しを行いましょう。前後のポジション出しはロードバイクの乗車しながら違和感を感じた時に適時適正なセッティングを行うようにします。その時の状況で適正、不適正と状況が変わるので、何度か調整を繰り返しながら自分にあったフィッティングを見つけましょう。
ロードバイクポジション!サドルの前後は水平位置で確認
サドルの前後の位置を決める際によく行う方法がクランクを水平にした状態で真横から見いる方法です。標準的な位置はペダル軸の真上に膝の皿が来る位置がベストと言えます。この時適正な位置を決めるのに用いる道具が水糸に重りを付けたらせる道具です。膝の皿部分から真下に重りを垂らしてみると確認しやすいので試してみてください。
ロードバイクポジション!サドルの前後の調整方法
サドルの前後の位置が適正ではなかった場合調整する必要が出てきます。どのように前後の調整を行えば良いのかと言うと、サドルには前後に可動するレールが付いています。一本締め、二本締め式とピーラーによって調整方法が異なりますが、基本はネジを緩め、前後にサドルをスライドさせます。そして位置が決まれば緩めたネジを締めてフィッティングの出来上がりです。
ロードバイクセッティング:ハンドル編
次に紹介するのがハンドルのポジション出しの方法です。ハンドルの調整を行う際に基本となるのがヘッドスペーサーです。このヘッドスペーサーを入れ替える事でハンドルの高さを調整することになります。ゆったりとリラックスしてロードバイクに乗りたいのであればハンドルを高めの設定にし姿勢を低くしない。早く攻めて乗りたいのであれば姿勢を低くするためハンド居るの高さは低めにフィッティングするようにしましょう。
ロードバイクポジション!ハンドルの高さを計測する方法
ロードバイクのハンドルの高さを計測する際には、地面からハンドルのクランク部分の距離を計測します。この時注意したい点がロードバイクを垂直に立てた状態にしておくことです。曲がっていると正しい計測が出来なくなります。
ロードバイクポジション!ステムを外す
ロードバイクハンドルの高さを調整する為には、ヘッドスペーサーの交換を行います。その際取り外すと言う作業が必要になります。 ①ステムの根元の部分のボルトを緩めるところから始めましょう。締め付けは強くないので簡単に緩める事ができます。 ②ボルトを緩めるとトップキャップが外れます。スペーサーも一緒に入っている場合はスペーサーも一緒に取り外しましょう。 ③クランプボルトを緩めステムの固定を解放します。交際ボルトは緩めるだけで完全に外す必要はありません。 ④ボルトを緩めたらステムを引き抜きます。この際ハンドルも一緒に固定されているのでハンドルも一緒に抜けてしまします。
ロードバイクポジション!ハンドルの高さを調整する
ヘッドスペーサー(ハンドルの高さを決めるパーツ)がステムの一番下に入っているので一緒に抜きましょう。ヘッソスペーサーが全部外れたらハンドルを元の場所に入れてみましょう。ハンドルを入れた状態がハンドルの一番低い状態になります。ここからスペーサーを何枚入れるかによってハンドルの高さを決めていきます。ハンドルの高さを低くしスペーサーが余ってしまった場合、ヘッドパーツにガタが来ないようにステムの一番上に余ったスペーサーを入れます。最後に始めに外したトップキャップを入れボルトを締め付けたら完成です。
ロードバイクポジション!ハンドルの角度を調整する
ハンドルのポジション出しが終わり、ハンドルの高さが決まったらハンドルの角度を調整しましょう。ロードバイク前輪とハンドルのバーが直交するように調整します。ハンドルの角度調整が終わったらステムのクランクボルトを締め付けて完成です。この際ボルトは2本あるので、2本が同じ強さで締め付けが行なわれていることが大切になってきます。
ロードバイクセッティング:ブラケットの位置
ロードバイクのハンドル部分のパーツブラケットだが、角度のフィッティングを少し行うだけで乗り心地が激変します。自分の走るスタイルに合わせてフィッティングする事をお勧めします。
なぜブラケットの位置で乗り心地が激変する?その①
ブラケットのフィッティングを行うことで乗り心地が激変する理由は2つあります。まず1つ目がブラケットの高さにあります。ブラケットを持あげるイメージで固定するとアップライトな姿勢がとりやすくなり上半身は起き上がった姿勢になります。この姿勢でロードバイクに乗ることで腰や首への負担が減りゆったり乗りたい方にはオススメのフィッティングになります。
なぜブラケットの位置で乗り心地が激変する?その②
ブラケットの位置を調整する事で乗り心地が激変する理由2つ目が上記の反対にブラケットを下向きに下げる事で深い前傾姿勢をとる事が出来るようになります。前傾姿勢をとる事でのメリットは、攻めの走るが出来る事!ハンドルに体重をかけてロードバイクを漕ぐというより、ハンドルに手を乗せていると言うイメージで体重はペダルに集中します。そのため漕ぐ力が大きくなりスピードも出しやすくなります。
ロードバイクステムの交換で適正なポジショニング
ロードバイクを乗る際に適正なポジショニングを最大限求めるとなるとステムの突き出し幅が変わってきます。ステムの長さを調整し適切なポジショニング姿勢を取ろうとした場合ポジショニング姿勢に合ったステムに交換する事が必要になってきます。ステムの長さが75ミリ・90ミリ・110ミリと様々な長さに別れています。
ロードバイクポジション!ステムの調整は交換が必要
ステムの交換を行う際にはまずハンドル部分の取り外しを行う必要があります。ハンドルをクランプしているボルトを外していきます。この際ボルトは4本あります。ハンドルを固定しているプレートとハンドルが外れます。トップキャップを外しステムを固定しているボルトを緩めることでステムを外すことができます。
ロードバイクポジション!ステムを選ぶ
自分の手の長さや他の部分のフィッティングに合わせた長さのステムを選びます。この際長さだけでステムを選ぶのではなく、ステムの厚みにも注目しましょう。ステムの厚みが薄い場合はヘッドスペーサーの枚数で高さを調整するようにしましょう。ステムの交換を行う際に長さだけではなく高さの調整も同時に行うと作業が1つ減りお勧めです。ステムをフォークコラムに通したらボルトで固定し完成です。
ロードバイクセッティング方法クリート位置編
ロードバイクは長距離を走行しスピードを出すための自転車です。ヒルクライムなどに挑戦する方の多くはビンディングペダルを装着していることが多いでしょう。その場合クリート位置の調整も大切になってきます。その場合基本は拇指と小指を結んだ線がペダル軸と合うように調整するようにします。あとは実際に走行させて見ながら微調整を行いながら適正な位置を決めるようにしましょう。
ロードバイクセッティング乗りながら調整
ロードバイクの様々なパーツのセッティングを行ったけど、実際乗ってみるとなんだか違和感を感じると言うことはよくあります。数値だけで調整してみてもロードバイクを乗りシーンによってセッティングが変わることもあり、平らで舗装された道とヒルクライムなどの上り坂が続く場所ではペダルへの負荷のかかり方が違ったり、姿勢が変わったりします。そのため、乗りながらフィッティングの微調整は必要になると考えておきましょう。ヒルクライムなどを楽しむ間に自分にあったポジションが見つかることでしょう。
ロードバイク適切なポジションで乗ろう
ロードバイクに乗る際のポジションですが、スピードを出すことを目的とするのか、ヒルクライムのような山道を走ることを目的とするのか、それとも平坦で舗装された道を気持ちよく走るのを目的とするのかで、ポジションの取り方も変わってきます。楽な姿勢で快適に乗る場合と、スピードを出すことを目的とする場合のポジションについて説明しておきましょう。
ロードバイクポジション!楽な姿勢で
ロードバイクに乗るとき楽な姿勢で乗りたいのであれば、上半身が起きている状態で乗るポジションで乗ることを勧めます。体が起きた状態にすることで肩や首、腰などへの負担を減らす事ができるため、快適に乗る事ができます。またサドルに安定した姿勢で座ることも出来るため安定した走行が可能です。ただし、メリットだけではありません。姿勢を起こして乗っているとどうしても空気抵抗が発生します。そのため風の強い日やヒルクライムなどは特により多くの力をペダルに加えなければスピードが出なく体力を消耗してしまします。
ロードバイクポジション!スピードを出す姿勢
ロードバイクでヒルクライムやスピードを出すレースなどで乗る場合のポジションは低めの姿勢が重要になってきます。ハンドルの角度が下を向いていることで低い姿勢をとることができ、スピードを出しやすくなります。またヒルクライムなどの多くの力が必要になる場合においても力をペダルに加えやすくなります。ただし首や肩などへの負荷が多くかかり長時間乗っていると体に痛みを感じることもあるので注意も必要です。
まとめ
ヒルクライムなどで活躍するロードバイク!自分で適切なポジションに合わせ快適で安全なツーリングを楽しみましょう。微調整を繰り返しながら自分に合うポジションが見つかることでしょう。
ロードバイクに関する情報
その他のロードバイクに関する情報は下記リンクより!
クロスバイク「ドロップハンドル化」の費用&改造方法!ドロハンってどう?
クロスバイクに慣れたらロードバイクのようなハンドルに憧れてドロップハンドルに改造したくなるかもしれません。しかしロードバイクとはフレーム設計...
クロスバイクとロードバイクの違いと特徴は?速さや用途など比較解説!
最近通勤に自転車を使うという方も多くなり、道路には自転車専用のレーンが示されている場所も多くなってきました。街中ではクロスバイクやロードバイ...