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エイリアンすぎる魚「ワラスボ」とは?怖すぎる見た目の正体とは一体?

ワラスボと呼ばれる怪魚はご存知でしょうか?B級映画のモンスターのモデルになっていそうなあの風貌、地球外生命体の可能性を持ったエイリアンのような顔をしており、とても強そうです。さて、今回はそんなワラスボを徹底解明します!果たして本当にエイリアンなのか!?
更新: 2022年3月24日
Nov
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エイリアン魚!ワラスボの正体に迫す!

海には珍しい生物がたくさん

地球の70%以上は海で占められており、まだまだ未解明な部分や不思議な現象がたくさんです。特に海の生き物の生態は謎に包まれており、1万年以上姿を変えずに繁栄し続けた生物や、異常に大きな体躯を持つ生物もたくさん存在しています。今回ご紹介する怪魚「ワラスボ」はおおよそ地球の生物とは思えない特徴的な魚で、エイリアンでは?という噂も…。それではワラスボの正体に迫っていきましょう!

少しマイナーな怪魚

ところで皆さんは「ワラスボ」という単語を一度でも耳にしたことがありますか?非常に変わったビジュアルをしているものの日本での認知度は低く、知る人ぞ知る怪魚として存在しています。今回はそのワラスボの魅力を少しでもたくさん知って頂こうと思います!お魚博士になりたい方は特におすすめで、ゲテモノ通の方にも魅力的な情報が盛りだくさんなので是非ともチェックしてみて下さい!

エイリアン魚「ワラスボ」

海にはエイリアンのような生物がたくさん存在しますが、今回のワラスボもその一種です。非常に恐ろしい顔つきをしており、人間を襲いそうなコワモテの魚となっております。特徴的なのが獰猛そうな口周りと退化した目で、地球上で生まれた存在ではないようにも見えます。ですが…実は日本のある地方では意外に親しまれている存在で、釣り人や料理にも用いられているとか?

ワラスボとは?

ワラスボについて

スズキ目ハゼ科ワラスボ属に分類されており、このことからハゼの仲間であることが分かりますが、従来のハゼとは大きく異なる風貌をしています。大きさは約40cmまで成長し、特徴的な顔立ちとウナギのように細い体つきから見分けやすい存在となっています。さらには攻撃的な顔をしていますが、顎の力は強くなく体表のウロコや目は成長するにしたがって退化していきます。

食べられる!?

実はこのワラスボは食べることが出来ます。エイリアンと言われているものの、実際はハゼ科の魚なので干物や刺身にしても絶品であると言われています。「変な見た目をしている魚は美味しい!」という噂通り、ワラスボの味は中々のモノだそうです。では、どこで食べることが出来るのか、どこで釣ることが出来るのかを詳しくご説明したいと思います。

ワラスボの正体:生態

生息地域

日本では有明海(佐賀県)でのみ目撃されており、干潟に生息しています。通常は、ムツゴロウなどと同じく干潟の泥を掘って巣にしており、満潮になると海中を泳ぎ回るようです。世界における生息地域としては台湾や中国、朝鮮半島周辺でも目撃されております。太古の昔、日本がまだユーラシア大陸と陸続きだったころに、現在の有明海~朝鮮半島に定着したと考えられているようです。


ワラスボの性格

獰猛そうな見た目をしていますが、実はそこまで凶暴な性格ではないようです。先ほど述べたように顎の力がそこまで強力でないことから噛まれても痛くはないそうで、肝心の歯もそこまで鋭利なものではないようです。肉食であるため捕食対象は小魚や小さな貝類、甲殻類などの幅広い対象を捕食しており、様々な生物の天敵として認定されています。

ワラスボの正体:画像

魅力たっぷりな顔!

少々怖い顔をしていますが、どことなく魅力的な雰囲気を漂わせています。海棲生物の中にはその他にもグロテスクながらも素敵な面持ちをした生物も多く、ワラスボもまたその一部であると考えられます。エイリアンのような顔をしていますが、地球上の生物であることは保証されていますので、捕獲したとしても体内に寄生されることもありませんので安心です!

キモかわいい!

気持ち悪い生き物程内なる魅力を秘めており、アンコウやダイオウグソクムシなども気持ち悪いながらもかわいいと評判になっています。そして、気持ち悪いながらも味は美味しいのでギャップが溜まらない存在とも言えます。原産地の佐賀県では干物や煮物などの料理で親しまれており、「有明海のエイリアン」としてマニアの中にはちょっとした人気を持っているとかいないとか…。

何故エイリアンと?

見た目からエイリアン感を漂わせていますが、エイリアンと呼ばれた理由は映画「エイリアン」です。映画のエイリアンが公開された時、漁師や現地の方はワラスボに似ていることから「ワラスボがモデル?」と想像してしまった方もいたようです。逆に「エイリアン」を先に見た方はワラスボを初めて見た時に「エイリアンだ!!」と驚いてしまうことも多いようです。

ワラスボの正体:旬

ワラスボの旬

旬(繁殖期):5~10月 上記の期間はワラスボの旬(産卵期)となっており、最も美味しく食べられるタイミングとなっております。ワラスボは泥内に潜んでいるため、新鮮な個体でなければ臭みを発してしまい、刺身や焼きで口にすることが出来ないそうです。干物にすることが多いのですが、旬であれば刺身も食べることが出来ますので、是非とも本場佐賀県で口にしてみて下さい!

干物は年中!

先ほど説明したように、ワラスボは干物にされることが多く、お酒のアテやおかずにしばしば用いられています。干物でしたら旬を選ばずいつでも食べることが出来ますし、長い間保存もできるのでとても便利です。お土産屋さんに行けば、旬以外にもワラスボの干物が置かれていますのでお土産やおつまみには最適の一品です。お刺身やみそ焼きも絶品だそうなのでを食べたい方は是非とも旬に佐賀県へ足を運んでみて下さい!

ワラスボの正体:味

程よく脂がのっていて…

見た目から予想が付かない味わいをしており、とてもさっぱりした味わいです。また、サッパリしつつも脂身はしっかりとついており、ハゼのように臭みのない身の味が楽しめます。泥の中に潜んでいるため、処理が甘いものや時間がたったものに関しては若干の泥臭さが際立つそうで、この味わいを楽しみたい方は佐賀の料亭や居酒屋で口にすることをおすすめします。


日本酒によく合う味!

刺身・焼き・干物共に日本酒にマッチする味わいを持っており、磯臭さや独特の香りは無いものの淡泊な味わいがとても美味しいと言えます。その他のお酒との相性も良く、干物はビールと合うのでどんどん進んでしまうそうです。磯の臭みなどが強いと日本酒一択になってしまいがちですが、ワラスボには臭みがあまりないのでどんなお酒でも美味しく召し上がることが出来ます。

ワラスボの正体:食べ方

ワラスボの食べ方:刺身

何度かご説明したように、ワラスボの代表的な食べ方として刺身が挙げられます。こちらの食べ方は原産地の佐賀県で親しまれている食べ方で、とれたてをすぐ食べられる佐賀県だからこそ味わえる食べ方です。佐賀の近隣県でも時折見かけることが出来るそうですが、日本全国では認知されておらず佐賀限定のお刺身であるとも考えられます。

ワラスボの食べ方:煮付け

最もよくある食べ方が煮付けで、ハゼと同様に身が引き締まり美味しいと評判です。身自体に強い味わいやクセがないので味付けのコントロールも簡単で、家庭の味ともいえる懐かしい味わいをしています。また、肝が特に美味しいとのことで、甘く煮ても辛く煮ても美味しさが損なわれないそうです。料亭や居酒屋でも味わうことが出来ますので気になる方は是非とも煮付け料理を味わってみて下さい。

ワラスボの食べ方:干物

煮付けの他に一般的な処理の方法として干物にして保存する食べ方が多いです。内臓には泥の臭いが付いており、個体によっては身にも泥臭さがある事から干物にしてしまうのが一番であるとの声もあります。干物は煮込んでよし、ダシを取ってもよし、炙ってもよしの万能食材なので重宝します。

ワラスボの正体:料理

ワラスボの煮付け

ワラスボは煮付け料理として出されることが多いようで、あれこれした処理が不要で醤油とみりん、酒などと煮込むだけで淡泊ながらも柔らかい身を楽しむことが出来ます。ワラスボはマグロやカツオ、ブリのように強い旨味と脂身を持っているわけではないのですが、身にクセがないことから調理が簡単で、おすすめ料理として挙げることが出来ます。

ワラスボのお吸い物

ワラスボは火を通してもクセが少ないことからお吸い物との相性も最高です。ワラスボの切り身を用いてお吸い物に浮かべたりするのもいいですが、干物を用いる事で良いダシが出てさらに美味しく召し上がれるようです。お土産屋さんで買ってくるワラスボは干物であることが多いので、自宅で汁物料理の具材として用いるのも非常に便利でおすすめです。

ワラスボの干物焼き

ワラスボの多くは干物にされるのですが、干物はそのまま食べるのではなく炙ったり焼いたりするのが美味しいと言われています。佐賀県に足を運ぶとワラスボの干物を購入することが出来ますので、自宅に持ち帰ってお酒のおつまみにセレクトしても最高です!炙るだけでなく、焼き魚と同じように焼いても香ばしく噛み応えのある味を楽しむことが出来ます。

ワラスボの正体:釣り

ワラスボは釣りでも!


干潟の泥に身を潜めているワラスボですが、満潮になると海中を漂い始めるので釣りでも手に入れることが出来ます。ちなみに、ワラスボの主な収穫方法は「あんこう網」と呼ばれる方法が用いられており、釣りで収穫されることは少ないです。

ワラスボの釣り方

ワラスボは有明海に面した防波堤や漁港で釣ることができ、おすすめの釣り方は「ちょい投げ」で、ハゼと同じ要領でちょい投げ釣りの準備をしても問題ないようです。先ほど述べたようにワラスボは釣りでの収穫が一般的でない事から、釣れることは稀だという報告もあります。

ワラスボの正体:まとめ

愛されるワラスボ

エイリアンだと噂されるワラスボですが、佐賀県では古くから親しまれている存在です。また、初めて目撃した時のインパクトは絶大で、マニアにも堪らない風貌をしています。変わった見た目をしているものの、その味は絶品で、お酒のお供やご飯のおかずにも最適になっています。これを機に是非とも佐賀県へ向かってワラスボ料理を楽しんでみましょう!

是非食べましょう!

佐賀県の方はワラスボの事をご存知ですが、関西・関東圏では目にする機会がなく、名前さえも聞いたことのない人も多いと思います。まだまだ認知度の低いワラスボですが、今回の記事を読んでワラスボを見てみたい方がいらっしゃったら佐賀県へGOしましょう!

海棲生物が気になる方はこちらもチェック!

当サイトではワラスボ以外の不思議生物のコンテンツが盛りだくさんです!気になる食べ方や生態もしっかりと押さえられておりますので、ゲテモノマニアや好奇心旺盛な方は是非ともチェックしてみましょう!そしてあわよくば現地に足を運んで口にしてみて下さい!