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タコ釣りの仕掛け「タコテンヤ」の自作方法!その作り方と根掛かり対策も解説!

夏が最盛期になるタコ釣り。いろいろな会社からさまざまなタコテンヤが発売されていますが、タコテンヤは自作できない物でしょうか。せっかく購入しても根掛かりでロストしてしまうことの多いタコテンヤ。今回はタコテンヤの自作と根掛かり対策をご紹介いたします。
更新: 2022年9月6日
kuma10
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タコテンヤって何だろう?

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テンヤとはいろいろな魚を釣るために使われる釣りの仕掛けです。テンヤの語源はさまざまではっきりしませんが形状は簡単で、オモリと針のみで作られた仕掛けを昔から「テンヤ仕掛け」と呼びます。

タイテンヤ、タチウオテンヤ、タコテンヤなどです。縛り付ける餌と落とす場所によって対象魚を変えますが、タコテンヤは重いオモリで岩礁帯の底を探ります。

伝統の釣り具タコテンヤ

オモリと針のシンプル設計

タコテンヤはとにかくシンプルです。昔の漁師さんが使っていたものは餌を乗せる台すら針の延長で、オモリから長~い針が出ているだけのものでした。

その長い(15㎝ほど)針の胴の部分に長ネギを縛り付けて漁場に向かう漁師さんに「そんなので釣れるの?」と聞いた覚えがあります。「白ければ何でもタコは掛かる」というのが漁師さんの答えでした。

基本は同じ

最近売られている既製品を見てもタコテンヤの基本の作り方は変わりません。針とオモリと餌を縛り付ける台があるだけです。ただし簡単な仕掛けだから安いというわけではありません。

しかも海底の根回りを重いオモリで探る釣り方をするため「根掛かりロスト」が多発します。仕組み自体は難しくないので、器用な方なら自作したいですよね。

タコの生態を考える

生息域

日本の太平洋岸のあらゆる海水域に住んでいる「マダコ」は、深いところでも40m辺りまでしか沖にはでません。産卵期になると岩の隙間に房状の卵を産み付け、子ダコが生まれるのを見届けると母ダコは死んでしまいます。

寿命は3年程度ではないかと言われていますが、実は定かではありません。まだまだタコには判らないことが多く、各機関の研究対象になっています。

タコ壺漁

浅場の岩の隙間(真水を嫌うので完全な海水域)に産卵をしたり、体を隠したりする生態を利用して発達したのが「タコ壺漁」です。専門の漁師さんは毎日500匹ほどタコ壺を上げたり下げたりしています。

この漁法ができれば楽にたくさんのタコがゲットできますが、やはり1匹づつ手で釣り上げるのが釣り人の醍醐味ですよね。まあ、漁業権の問題もありますしね。

タコテンヤの自作方法1

まずはこんな感じ

画像のタコテンヤの作り方は一番簡単なもので、100均の物差しを胴に使い、ナス型オモリとタコ掛け針を取り付けただけの手作り品です。トータルで300円くらいでできていると思われますが、実はこれくらいの仕掛けでも充分機能します。

ただしこれですと根掛かりは多そうです。胴の後ろからステンレス線などで「アーム」を出すと「多少」根掛かりは防げます。

これがなければ始まらない

オーソドックスなタコ針がこの形になります。針はカエシのない2本針。値段は画像の物で2本組でおおむね300円程度。餌受けに取り付けやすいようにアイが付いています。

自作するには板切れに穴を開けて、アイをビス留めすれば半分は完成なんですが、使うオモリの形や取り付け場所で根掛かりの回避が「少し」はできますので、もう少し説明しますね。

オモリ


円錐オモリや台形オモリが一般的に使われていますが、はっきり言ってオモリの形状はあまり気にしなくてよいと思います。タコテンヤ本体にがっちり固定するタイプであれば、形よりも「突起部分」の処理に重きを置いて下さい。シルエットにデコボコの多い作り方ですと根掛かりし易いですから。

タコテンヤの自作方法2

針すらも手作り

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針すらも手作りすることができるのが、タコテンヤのよいところです。返しのある針ではないので、太めのハリガネを曲げて、先をとがらせれば即席針のできあがりです。

海水での使用がメインになりますので「ステンレス」の2mmくらいのものがおすすめです。どうせ手作りするなら、ここまでやりたいですね。

餌を沈められれば

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ついでにオモリも作っちゃいましょう。といっても重量のあるものなら(極端に言えば石でも)なんでもいいので使ってみましょう。「タコテンヤの自作方法4」以降に動画を載せていますので参考にして下さい。

気を付けなければならないのはやはり根掛かりですが、手作りのよさは「根掛かりをあまり気にしなくてよい」ということも含まれますので、なるべくロストが痛くない(安い)作り方をしたいものですね。

タコテンヤの自作方法3

鋳造からの本格派は

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安い中古鉛や使わなくなったオモリを、ステンレスの鍋で煮溶かして鋳造する本式の作り方もあります。これも後ほど動画を載せておきますが、型さえ作ってしまえば、針などの取り付け方を考えなくてもよいのがメリットです。「タコテンヤの自作方法5」にその方法を載せておきます。

タコテンヤの自作方法4

これぞ手作り

竹の胴を使ったタコテンヤの作り方です。竹の部分は100均の「孫の手」や「物差し」で代用してもよいと思います。タコ針もオモリもほとんど手作りでやっていますが、とても手際よくシステマチックに作業されています。

オモリも大き目のボルトを使い、この作り方ならばテンヤ1つあたり100円も掛かっていないのではないでしょうか。

タコテンヤの自作方法5

同じ仕掛けを大量生産

この作り方が個人的には一番のおすすめなのですが、まずは型取りから始めるために、できれば幾つか既製品のタコテンヤを使用してみることが必要です。その中で自分のフィールドや釣り方にあったものを紙粘土で作ってみましょう。

常に最高のパフォーマンスのタコテンヤが使えます。餌の付け方やアームの位置など、いろいろ試して微調整すれば最高の物が大量生産できますよ。

タコテンヤの自作方法6

目からウロコの100均串


これはアイディア賞もののタコ針の作り方動画です。型を作って溶けた鉛で鋳造する方法は「タコテンヤの自作方法5」とほぼ同じなのですが、特徴はタコ針作りのアイディアです。100均の1セット3本入りの金串で根掛かり防止のアームまで製作できます。

簡単で高パフォーマンス、しかも安価と言うことなしの作り方です。

安価で自作するタコテンヤが根掛かり解決法

根掛かり回避は不可能

タコテンヤの根掛かりに関して正直に言えば、「根掛かりは回避できない」というのが結論です。ある程度の回避はアームの取り付けや、オモリ位置を後ろにして、後ろ体重でタコテンヤが岩の隙間に潜り込まないようにするなどの方法でできますが、100%の回避は不可能です。

であれば安く大量に気に入ったタコテンヤを手作りするのが、一番の解決策ではないでしょうか。

リグショット

どうしても根掛かりがイヤだという方には、バス釣りなどでやられている「ダウンショットリグ」方式を紹介しますが、タコテンヤのバランスがむずかしいうえ、基本的に底が切れているので釣果も下がる可能性があります。個人の責任で試すのは楽しいかもしれませんが、あまりおすすめはしません。

タコテンヤの餌の付け方

細いワイヤーでぐるっと

アジやサンマ、イワシなどの生餌の付け方は、細めのステンレスワイヤーでぐるっと巻くだけなのですが、タコが餌を抱いた時に違和感を覚えないような付け方をして頂きたいと思います。

餌のロストを恐れるあまりぐるぐる巻きにされる方がおられますが、頭と尻尾の部分を重点的に巻き、胴体はバッテンに巻くぐらいがいいでしょう。

カニの付け方

実はエサの付け方で、カニの付け方が一番誤解があるようなので説明しておきます。カニが水中で歩いている姿を想像すると甲羅を上にして付けたくなりますが、カニの付け方は逆です。腹の白い部分を上にして巻いて下さい。

タコは白に反応しますし、ひっくり返ってジタバタしているカニを演出すればタコは喜んで抱きます。タコだって食べやすい方がうれしいのですから。

餌は生き餌だけじゃない

初めの方にも書きましたが、昔の漁師さんは長ネギやラッキョウでタコ釣りをしていました。釣り具やさんに行ってもカニやエビのラバーベイトなどが売られています。

であればタコの興味を引く動かし方をして、タコが違和感を抱く前に合わせてしまえば掛かるわけですから「何を縛り付けてもよい」はずです。いろいろ試すのは楽しいですよ。

最近のはやり

タコエギ

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最近のはやりは「タコエギ」や「タコジグ」と呼ばれているイカエギタイプのテンヤです。ネット通販などで探すとあんがい安く手に入るものもありますが、作りが甘いとの口コミも多いようです。

縫製などの甘い物であれば瞬間接着剤などで手直しもできますが、フックポイントの甘い物など、釣果に直接かかわる部分の作りは気を付けて下さい。

タコテンヤの動かし方

針のチモトを底につけたまま


タコテンヤの動かし方(探り方)は手作りテンヤでも既製品でも同じです。必ず針のチモトは底に着けたまま「タコテンヤ自体が1匹の動物」に見えるように動かして下さい。

タコは興味を持つとしゅっと砲弾のように近づき、足(実は手)の何本かで巻き付きます。海底を這っている物が主食なので、底を切らないように気を付けましょう。

アワセ方

アタリがあっても早合わせは禁物です。また喰い込むアタリがあるわけでもないので遅合わせも禁物です。アワセのコツはアタリがあってから「一呼吸おいて大合わせ」がおすすめです。特に生餌を使っていない場合、タコがテンヤを抱いた後、ベイトが偽物だと感じる前に合わせましょう。

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タコの美味しい食べ方

基本はゆでダコ

タコを釣ったらゆでダコを作りましょう。タコの頭(実は腹)をひっくり返し中身をはずして洗います。大量の塩を振り塩ずりしますが、ステンレスのザルなどにこすり付けるように揉むと早くきれいにヌメリが取れます。

ヌメリが取れたらよく洗い、沸騰したお湯で10分ほどゆでます。お湯にドブ漬けする前に何度か足をお湯に浸けてクルンと巻きましょう。おいしそうに見えますよ。

残ったら冷凍で保存

ゆでたタコをぶつ切りにして「唐揚げ」や「天ぷら」、そのまま「お刺身」、マリネ液に漬けこんで「マリネ」や「カルパッチョ」、里いもや大根と煮込んで「タコイモ」や「タコ大根」、炊飯器にぶちこんで「タコ飯」と、タコの料理は無限です。

それでも残ったらフリージングバッグに入れて冷凍しておきましょう。1か月くらいは楽しめますよ。

自作タコテンヤでタコをゲットしよう!

根掛かりとの戦いであるタコテンヤ釣りは、ある程度のタコテンヤロストは覚悟しなければなりません。一つ1000円前後のタコテンヤを1シーズンでいったい何個失くすことでしょう。自作のものはそれなりに愛着も湧きますが、安価で手作りも可能です。これからタコのトップシーズンに向かいます。ぜひ自作の仕掛けでタコをゲットして下さい。

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