ウスネオイデスってどんな花?
ウスネオイデスは、エアープランツの種類のひとつで、常緑性の多年草に属します。ウスネオイデスは、数あるエアープランツのなかでも、乾燥に強く育てやすい種類なので、エアープランツ初心者さんにもおすすめです。ウスネオイデスの銀色の葉っぱはとても美しいものです。
ウスネオイデスは、数あるエアープランツのなかでも、インテリアプランツとして、大変人気のある種類です。ウスネオイデスをはじめとするエアープランツは、ミスティングとソーキングと呼ばれる独特の水やり方法を施すことで、元気のない状態から復活させられることがあります。
ウスネオイデスの花の特徴
ウスネオイデスは、環境の合った場所で育てると、5ミリくらいのとても可愛らしい花を咲かせます。ウスネオイデスの花が開花する季節は春で、花びらの数は3枚です。
花の色は、黄色のような黄緑のような美しいものです。また、ウスネオイデスの花には、とても良い香りがあり、エアープランツに花が咲いているという意外性とともに、大変喜ばれます。
ウスネオイデスの葉の特徴
ウスネオイデスの葉っぱの色は、銀色を帯びたような美しいグリーンです。ウスネオイデスの葉は細く、その表面には「トリコーム」と呼ばれる細かい毛が無数に生えています。
このトリコームが、空気中の水分を吸収することで、ウスネオイデスはぐんぐんと育ちます。その成長具合はすさまじく、原産地のアメリカでは、宅急便などで荷物を送る際の梱包材としてウスネオイデスの葉っぱを利用するそうです。
ウスネオイデスはエアープランツ
エアープランツの特徴
ウスネオイデスはエアープランツと呼ばれる種類の植物です。エアープランツは、おもにアメリカを中心に自生している植物で、原産地では、サボテンや岩に着生しています。種類により、乾燥した土地や湿った土地などさまざまな場所で見ることができます。自生するエアープランツは、自然の雨や霧などから水分を吸収して成長しています。
エアープランツの葉色のタイプ
エアープランツはその独特の雰囲気からインテリアプランツとしての人気が高く、多くの改良品種も存在しています。エアープランツは、葉っぱの色が緑色をした「緑葉種(りょくようしゅ)」とシルバーグリーンの「銀葉種(ぎんようしゅ」に分けられます。ウスネオイデスは、銀葉種に属します。
ウスネオイデスの花言葉
ウスネオイデスの花言葉は、「不屈」です。土のない場所で、自らのトリコームを使い、空気中の水分を吸収することで大きく育つウスネオイデス。そのウスネオイデスのたくましい花姿からつけられた言葉です。
ウスネオイデスの基本データ
科名属名
パイナップル科チランジア属
学名
Tillandsia usneoides
和名
ウスネオイデス
別名
スパニッシュモス
英名
Tillandsia usneoides、Spanish moss
原産国
北アメリカ、南アメリカ
ウスネオイデスの育て方・土づくりと肥料
育て方1・土づくり
ウスネオイデスは、エアープランツの種類に属し、葉っぱの表面にある無数の毛から、空気中の水分を吸収しますので、土の準備は必要ありません。逆に、土に植えてしまうと、その土の中の水分や、土からもたらされる蒸気などで、ウスネオイデスが枯れることもあります。この性質を理解することがウスネオイデスの育て方のポイントです。
育て方2・肥料
ウスネオイデスをはじめとするエアープランツは、生命力豊かなので、あまり肥料を施す必要はありません。観察していてよほど元気がないかなと思った場合のみ、少し液体肥料を施す程度でよいでしょう。ただし、元気がない場合は、肥料不足より、水の環境や置き場所の環境が合っていないことが多いようです。
ウスネオイデスの育て方・束ね方と吊るし方
ウスネオイデスは土に植える必要のない植物。この特性を生かして、インテリアプランツとして楽しみましょう。ウスネオイデスをお部屋に飾る場合の束ね方や吊るし方のポイントをご紹介いたします。
育て方3・束ね方
ウスネオイデスの束ね方として大切なことは、束ねている部分を蒸れさせないことです。ウスネオイデスは蒸れるとその部分から枯れてしまうことがあるからです。ウスネオイデス何本かを束にする場合、麻ひもや細いめの針金などで結わえます。
その時にできるだけふんわりと結び、あまり強く縛らないことが、束ね方のポイントです。針金で小さな器のような形をつくり、そこにふわっと乗せておくようにするのもひとつでしょう。束ね方を工夫することで、ウスネオイデスを枯らさず、また素敵なインテリアにできるでしょう。
育て方4・吊るし方
ウスネオイデスの吊るし方としては、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選ぶことが重要です。ウスネオイデスに合った環境のなかで、ウスネオイデスに負荷のかからないように吊るしてあげましょう。壁や棚から直接垂らすこともでき、インテリアの幅が広がります。
ウスネオイデスなどのエアープランツを束ねずに吊るせる針金です。束ねることによる蒸れを防ぎながら、お洒落にディスプレイすることができます。
ウスネオイデスと流木はとてもマッチして相性抜群です。ふんわりと流木に巻き付けて自然の雰囲気を楽しみましょう。
ウスネオイデスとほかのエアープランツを、お好みのバスケットやプランターなどにディスプレイしても素敵です。
エアープランツをガラスの器に飾るのもとてもキュートです。お部屋にグリーンがひとつあると安らぎますね。
ウスネオイデスの育て方・水やり<ミスティングとソーキング>
ウスネオイデスの葉っぱの表面には無数の細かい毛が生えていて、これを「トリコーム」と呼びます。トリコームは、空気中の水分を吸収し、体内の水分の蒸発を防ぎます。ですから、ウスネオイデスをはじめとするエアープランツは、頻繁な水やりの必要はありません。
さらに数あるエアープランツのなかでもウスネオイデスは乾燥に強い種類です。ただし、エアープランツは全く水やりを必要としない、というのは間違いで、あまりに水分が不足すると枯れることもあります。エアープランツは、ミスティングとソーキングと呼ばれる種類の水やりで水分を補給しましょう。
育て方5・水やり<ミスティング>
ウスネオイデスには、だいたい1週間に1度の割合で、霧吹きで水を吹きかけましょう。これを「ミスティング」と呼びます。なお、ウスネオイデスの表面には小さな気孔があり、昼間はこの気孔を閉じて、体内からの水分の蒸発を防いでいます。
夜に水分を吸収する性質
ウスネオイデスは、夜になると、気孔を開いて空気中の水分を吸収する性質を持っているので、ウスネオイデスの気孔の開きに合わせて、夜にミスティングするのがポイントです。ウスネオイデスの葉っぱから水が少し滴るくらい霧吹きしましょう。少し元気をなくしていたウスネオイデスも、このミスティングで復活することがあります。
育て方6・水やり<ソーキング1>
ウスネオイデスには、だいたい1カ月に1度のペースで、ソーキングを施します。ミスティングだけでは復活しなかったウスネオイデスも、ソーキングで元気を取り戻し復活することがあります。ソーキングは、バケツに水をはり、その中にウスネオイデスを丸ごと浸ける水やり方法です。バケツの中の水の水温は、室温と同じくらいにしましょう。また、水に浸ける時間はだいたい4~6時間です。あまり長い時間、水に浸けているとウスネオイデスは復活するどころか、弱ってやがて枯れることもあるので注意しましょう。
育て方7・水やり<ソーキング2>
ウスネオイデスをソーキングしたあと、逆さに吊るして乾燥させます。吊るし方のポイントは、逆さにすることです。逆さの吊るし方により、ウスネオイデスの中心部分に水が溜まるのを防げます。
せっかくウスネオイデスの復活を願って施したソーキングも、最後の吊るし方を間違えると、逆に枯らしてしまうこともあります。ソーキング後の吊るし方は大切なポイントです。
ウスネオイデスの育て方・場所と枯れ葉摘み
育て方8・場所
ウスネオイデスは、日当たりの良い、風通しの良い場所を好む植物です。ただし直射日光を苦手とし、太陽の強い光により葉焼けして枯れることがあります。また、エアコンなどの乾燥した風が直接あたる場所も、ウスネオイデスが枯れる可能性がありますので注意しましょう。
育て方9・枯れ葉摘み
ウスネオイデスの葉っぱが、茶色くなってきたら枯れているサインです。枯れた部分があまり多いと、そのまま株自体が枯れてしまうこともあります。ウスネオイデスをこまめに観察して、枯れた部分がないかチェックするように心がけ、枯れた部分が広がらないようにします。
かれた葉は放置しない
なお、葉っぱの枯れた部分は、見つけ次第摘み取りましょう。葉っぱの枯れた部分を放置したままにしておくと、蒸れや害虫の発生の原因となります。ウスネオイデスの葉っぱの枯れた部分が少しだけの場合は、手で軽く摘み取るとよいでしょう。葉っぱの枯れた部分が多い場合は、清潔なはさみやナイフで切り取りましょう。
ウスネオイデスの育て方・病気と害虫
育て方10・病気
ウスネオイデスは、大変強い植物で、あまり病気の心配はありません。
育て方11・害虫
スネオイデスには、カイガラムシがつくことがあります。カイガラムシは、ウスネオイデスの葉っぱや茎に寄生します。カイガラムシに栄養を吸い取られたウスネオイデスは、やがて枯れることもあります。カイガラムシの成虫は硬い殻で覆われているので、薬剤を塗布しても駆除できないことがあります。
その場合には、手やブラシなどで直接こすり落としましょう。カイガラムシは、風通しの良くない場所に発生する傾向があるので、ウスネオイデスを風通しの良い場所に置いてやりましょう。
ウスネオイデスの増やし方・種まきと株分け
増やし方1・種まき
ウスネオイデスの増やし方のひとつめは種まきです。ウスネオイデスは、環境の合った場所で育つと、春に花を咲かせたあと、種をつけます。ウスネオイデスの種は綿毛のような形状です。その種を水で湿らせたコットンに包んで数カ月管理していると、種から発芽します。
発芽を確認したら、水やりは控えます。発芽苗が5センチくらいに育ったら、安心です。ウスネオイデスの種まきによる増やし方のポイントは、発芽するまでの水の管理です。種まきによる増やし方は、適度な水分の補給が難しく途中で枯れることも。種まきは、少しハードルの高い増やし方と言えるでしょう。
増やし方2・株分け
ウスネオイデスの増やし方のもうひとつは、株分けです。株分けは種まきより簡単な増やし方でしょう。ウスネオイデスの株分けの時期は春から夏にかけてです。ウスネオイデスは、春に花を咲かせたあと、新しい根が育ち、子株が生まれる特性があります。
この子株を手やナイフなどで株分けしましょう。株分け後すぐのウスネオイデスは、まだ安定していないので、注意深く観察しましょう。やがて株分けしたウスネオイデスが葉を茂らせるようになってくるでしょう。
ウスネオイデスでお部屋にグリーンを取り入れよう
エアープランツの一種であるウスネオイデス。育て方のポイントは、適度な水分補給と風通しの良い場所に置くことです。ウスネオイデスは自分に合った場所にあると、ぐんぐん成長して春には可愛らしい小花を咲かせてくれます。
土を必要としないウスネオイデスは、幅広い飾り方ができ大変魅力的で、ほかの植物とは一線を画します。ウスネオイデスを飾る場合の束ね方や吊るし方を知り、お部屋にエアープランツディスプレイをしてみませんか。
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