ペラルゴニウムとは?
ふさふさした花
ペラルゴニウムとは、テンジクアオイとも呼ばれる可愛らしい花です。ペラルゴニウムという特徴的な名前はギリシャ語でこうのとり(pelargo)から来ているのですが、これは果実の形状がこうのとりの嘴に似ているから。見た目がとても可愛らしく、美しい色の花ですね。
育て方難易度は中級
ペラルゴニウムの育て方難易度は中級です。完全に放っておけば枯れてしまいますが、ずっと気を張る必要があるほど難しくもありません。ただ、害虫被害などを受ける可能性もありますので、毎日見てあげて、おかしなところは無いかチェックしてあげたいですね。
ペラルゴニウムの特徴
春から初夏に咲く多年草
ペラルゴニウムは、春から初夏にかけて花を咲かせます。ペラルゴニウムの花は画像のようにピンク色をしていたり、赤や黄色など可愛らしい色が多いですね。ペラルゴニウムにも種類がありますが、大抵は画像のような色をしています。
横から眺めて楽しむのがおすすめ
ペラルゴニウムの楽しみ方は人それぞれ。ですが、おすすめなのが鉢植えをして横から見て楽しむ方法です。もちろん上から見ても綺麗なのですが、横から見ると更に美しく感じる方が多いかと思いますので、是非鉢植えでの生育もやってみて下さいね。
ペラルゴニウムの種類
ペラルゴニウム属の種類①ゼラニウム
ペラルゴニウムとよく間違われるのがゼラニウムです。もともとこの二つは一緒にゼラニウムと呼ばれていたのですが、1789年にゼラニウムとペラルゴニウムに呼び方が分かれました。ゼラニウムは四季咲き性なのが特徴で、花色のバリエーションも多いです。
ペラルゴニウム属の種類②アイビーゼラニウム
アイビーゼラニウムは南アフリカ原産のペラルゴニウムを改良した品種です。アイビーの花に似ていて、光沢のある葉が美しいですね。ヨーロッパでとても愛されており、窓辺によく飾られています。また、茎が垂れるのも特徴で、垂らして楽しむことが出来ます。
ペラルゴニウム属の種類③センテッドゼラニウム
センテッドゼラニウムはペラルゴニウム属の中でも芳香のある花です。画像のように、花びらが細くて繊細なのが特徴。また、香りは様々あり、柑橘系の香りやスパイス系の香りなどを楽しむことが出来ます。オイルに使ったり、お菓子の香りづけなどに使えるお花ですね。
ペラルゴニウム属の種類④パンジーゼラニウム
パンジーゼラニウムはその名の通り、パンジーのような見た目の花を咲かせるのが特徴です。育て方が若干難しい為、中級者から上級者向けですね。育て方が多少難しくても、とっても可愛らしいので人気があります。ガーデニングに慣れてきたら、是非チャレンジしてみて下さい。
ペラルゴニウムの品種
ペラルゴニウムにも大きく2種類あります。画像はエンジェルアイズという種類のペラルゴニウムで、花の大きさが小ぶりなのが特徴。小ぶりの花が株いっぱいに咲くのが可愛らしい花です。もう一つの種類がサーフィンという種類で、神奈川県で作られた国産品種です。丈夫で育てやすいのが特徴で、初心者の方はサーフィンからチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
ペラルゴニウムの育て方①気候条件
日当たりと風通しが良い場所で
ペラルゴニウムを育てる上で大切なのが、日当たりと風通しです。ペラルゴニウムは日当たりが良い場所が好きなので、日陰で育てるのは向いていません。また、風通しが良い環境も好きですので、ジメっとした場所は避けましょう。多湿になると病気にもなりやすいので注意です。
暖かい環境を好む
ペラルゴニウムは暖かい環境を好みます。一応0度まで寒さに耐えられますので、地域によっては冬を越せるのですが、冬越しは苦手ではあります。鉢植えなら室内に避難させるなどして冬越しをしましょう。地植えで冬越しをするのであれば、暖かい地域である必要がありますね。
ペラルゴニウムの育て方②土作りと植え付け
地植えの場合の土作り
地植えする場合の土作りですが、植え付け二週間前に土は30㎝ほど掘って少し耕してあげましょう。そして、苦土石灰を少しだけ土に混ぜてPH調整をします。植え付け一週間前に腐葉土などを混ぜて土の状態を良くしてあげます。ただ、ペラルゴニウムは雨に弱いので、あまり地植えには向いていません。
鉢植えの場合の土作り
鉢植えの場合、培養土を使うのが一般的です。培養土を使わない場合は、赤玉土を半分、あとの半分は腐葉土とパーライトをまぜます。鉢植えの場合も苦土石灰を少量混ぜてあげると、ペラルゴニウムの好む弱アルカリ性になりますのでおすすめです。
植え付け時期
ペラルゴニウムの植え付け時期は6月~7月頃がおすすめです。ペラルゴニウムは春から初夏にかけて花を咲かせる植物ですので、そこが一番元気な時期なんですね。植え付けする際は、株がぐらつかないようにしっかりと土をかけてあげましょう。
ペラルゴニウムの育て方③水やりと肥料
乾燥気味を好むペラルゴニウム
ペラルゴニウムを育てる上で注意したいのが、水やりしすぎないことです。ペラルゴニウムは少し乾燥している状態を好みますので、土の表面が乾いていなければ水やりをする必要はありません。乾燥気味にしておいて、土の表面が乾いたら水をたっぷりあげましょう。花にかかると枯れる原因となりますので、土にだけ水をあげて下さい。
育てるには緩効性肥料がおすすめ
ペラルゴニウムは比較的肥料を必要とする種類の花です。ですので、緩効性化成肥料を月一回ほどあげましょう。液体肥料の場合は2週間に一回ほどあげます。肥料が足りないと当然枯れる原因になりますが、多すぎるのも問題が起きますので、ほどほどにしましょう。
ペラルゴニウムの育て方④剪定
切り戻し
ペラルゴニウムの切り戻しは花が咲き終わったあとすぐに行います。木のように固い部分とそうでない部分があるはずですので、固くなっていないところで茎を切り、樹形を整えてあげましょう。6月頃に花が咲き終わって切り戻しすることになると思いますが、9月頃にもまた伸びていると思いますので、再度剪定しましょう。
花がらを摘む
剪定と同じく大事なのが、咲き終わった花がらを摘むことです。花がらをそのままにしておくと病気の原因になったり、株の体力を奪ってしまいますので、しおれてきた花は摘んであげた方が良いんです。全ての花がらが摘み終わったら切り戻しして、次の季節に備えましょう。
ペラルゴニウムの育て方⑤植え替え
植え替えは毎年行う
ペラルゴニウムは成長がとても早く、根っこもすぐに伸びていきます。根の伸びが早い植物は根詰まりを起こしやすいので、毎年植え替えする必要があります。手間ではあるかもしれませんが、植え替えもガーデニングの楽しいイベントの一つですので、毎年行ってあげましょう。
植え替え時期
ペラルゴニウムの植え替え時期は、切り戻しをし終えた6月頃、または、二回目の切り戻しをする9月頃がおすすめですね。植え替えの際は一回り大きな鉢へ移し替えてあげましょう。またぐんぐん育ってくれますよ。
ペラルゴニウムの増やし方
ペラルゴニウムは挿し木で増やそう
ペラルゴニウムの増やし方は挿し木がベターです。挿し木とは、茎を切って土に挿して増やす、増やし方の種類のこと。挿し木は挿し芽とも呼ばれますが、意味は同じです。ペラルゴニウムの挿し木時期は花が咲き終わった6月頃、または9月頃に行いましょう。
挿し木のやり方①茎を切る
挿し木の方法は簡単で、先端から葉っぱが4枚ほどあるところで茎を切ります。長さで言うと5~10㎝ほどですね。この時、葉っぱが少ないとその後の生育が難しくなりますので、最低でも葉っぱは3枚はつけた状態にしましょう。
挿し木のやり方②挿し木をする
挿し木をする土は、肥料分があまりない土がベスト。ですので、バーミキュライトなどを鉢に入れて、そこに茎を挿し木しましょう。水をたっぷりと与えて、直射日光を避けて日陰に置いておけば一週間ほどで根が生えてきます。そこからは少しずつ直射日光もあてて、環境に慣れさせていきましょう。
挿し木のやり方③植え替える
バーミキュライトだけの肥料分のない土だと、最終的に十分な生育が難しくなりますので、植え替えをします。根が十分に生えていれば体力がついていますので、普通のペラルゴニウムの生育環境と同じにしてあげても大丈夫です。増やし方はたったこれだけですので、誰でも簡単に増やしていけますね。
ペラルゴニウムの病気と害虫
オンシツコナジラミ
ペラルゴニウムが枯れる原因の一つに、オンシツコナジラミがいます。オンシツコナジラミは画像のような白い小さな虫で、ペラルゴニウムの栄養を枯れるまで吸い取ってしまいます。逃げ足も早くすぐに飛び立ってしまいますので、薬剤を使って防除しましょう。
アブラムシ
ペラルゴニウムが枯れる原因になるのが、多くの植物を困らせるアブラムシの存在です。アブラムシは植物の液を吸汁しますので、植物にとってはとても嫌な存在。オンシツコナジラミと合わせて、薬剤で防除するのが手っ取り早くておすすめですね。
ペラルゴニウムに関してのTwitter
剪定と貧乏性
ペラルゴニウムの剪定とベランダのお掃除終了。貧乏性なので伸びたものを切ることに躊躇した結果収収拾がつかなくなってたんだけど、最近になってようやっと「切り戻す」って事を覚えた。失うことを恐れない。ちょっとだけ成長←ちっちぇー成長だなぁ:sweat_drops:
— 百合子(改) (@32anzu) May 26, 2015
剪定が貧乏性でなかなか出来なかったというツイート。この気持ち、分かる方が結構いるのではないでしょうか。せっかく伸びた茎を剪定するのって、なんだかもったいない気がしてしまいますよね。でもペラルゴニウムの為ですので、ちゃんと剪定してあげましょう。
冬越しの不安
うちの自慢のペラルゴニウム&ゼラニウム、絶賛爆咲き中♪
— Megumi Okumoto (@natarajashiva) May 21, 2017
ペラルゴニウムは冬越しして2年め。ゼラニウムは大阪から持ってきたもので4年めかな。ペラルゴちゃん冬越し出来るおもてなかったからめっちゃ嬉しい。 pic.twitter.com/g7I3wmTjhk
ペラルゴニウムの冬越しに喜ぶツイートです。ペラルゴニウムは冬越し出来るかどうかがとても不安ですよね。一応0度までは耐えられるとなっているものの、枯れることもよくあります。本当に寒い日は守ってあげたりして、うまく冬越しさせてあげましょう。
枯れる気が無いペラルゴニウム
一週間前にベランダから取ってきて小さな花瓶に挿したペラルゴニウム。
— Megumi Okumoto (@natarajashiva) June 14, 2016
ぜーんぜん枯れる気配無し。えらい強いなーと水を替えるため花瓶から上げてふと見たら
お主ここに居座る気マンマンやないかー!笑 pic.twitter.com/bi30PZ7HF6
花瓶に挿してたら根っこが生えてきて、枯れる気がないペラルゴニウムについてのツイートです。ペラルゴニウムは生命力があるので、水をあげて環境を整えてあげればちゃんと育ってくれます。
増やし方は簡単
ペラルゴニウム。
— ちぃ (@Ponpoco_pom) May 11, 2016
今年は挿し木をした2鉢もつぼみをつけた! pic.twitter.com/uw0eAeTDb8
挿し木で増やしたペラルゴニウムに喜ぶツイートです。ペラルゴニウムの増やし方はとても簡単で、挿し木をして管理してあげればどんどん増えてくれます。増やし方で注意すべきなのが、挿し木をするときの土だけです。肥料分の少ない土に挿し木をしましょう。
まとめ~ペラルゴニウムの育て方~
今回の「ペラルゴニウムの育て方!挿し木や切り戻しなど、枯れないコツをご紹介!」はいかがでしたでしょうか? 環境と肥料などを整えてあげればどんどん育つペラルゴニウム。増やし方も用意ですが、地植えですと冬越しが大変なので、鉢植えがおすすめです。剪定をちゃんと行い、大切にしていれば育てるのは難しくない花ですので、是非チャレンジしてみて下さい!
ガーデニングが気になる方はこちらもチェック!
今回はペラルゴニウムの育て方などをまとめさせて頂きましたが、暮らし~のではまだまだ沢山のガーデニング記事があります!下記リンクに一部を用意しましたので、気になる方は是非見てみてください。
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