ガーデニングの天敵!ハダニとは?その生態や予防方法をご紹介!

ガーデニングの天敵!ハダニとは?その生態や予防方法をご紹介!

ガーデニングをされている方なら、だれでも一度は耳にしたことがある、害虫の代表格ハダニ。名前は聞いたことがあるけど実際には見たことないし、植物にどんな被害を及ぼすのかご存知ない方も多いかもしれません。ハダニの生態と対策についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハダニとは?
  2. 2.ハダニが付くと?
  3. 3.ハダニの駆除4つの方法
  4. 4.ハダニの予防方法
  5. 5.まとめ

ハダニとは?

ハダニの生態

節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目ケダニ亜目ハダニ上科に属する生物で、簡単に言えばクモの仲間です。 通常1匹のメスは単為生殖(メスだけ)で卵を産むことができ、その場合はオスしか生まれません。 オスとメスの交尾によって生まれた卵からはオスとメスが生まれます。 卵から成虫になるまでのサイクルは、気温によって左右されますが、1週間から20日といわれます。 世代交代のサイクルが早いため、農薬などへと耐性が付きやすいといわれますが、駆逐しにくいほどではないようです。 個体数が増えすぎたり、環境が悪くなると糸を出して風に乗って別の場所に移動します。

ハダニの種類

ハダニにはたくさんの種類がありますが、代表的なものは、ナミハダニ、ミカンハダニ、カンザワハダニなどです。 種類によって好む植物が変わるので、ひとつの植物の複数の種類のハダニが付くことはないようです。 また、同じハダニでも植物によって体の色が変わることもあるので、目視レベルで種類の特定は難しいかもしれません。 種類による生態の違いはないので、発生原因や農薬などの対策方法も同じでかまいません。

ハダニが付くと?

ハダニの発生原因

ハダニは数が増えすぎたり、住環境が悪くなると、糸を出して風に乗って飛んでいきます。 乾燥した高温状態を好みますので、雨の少ない真夏の時期に発生しやすくなります。 風に乗ってどこからともなく飛んでくるので、発生を防ぐ手段はほぼありません。 なるべくハダニにとって住みにくい状態を作るのがベストです。

ハダニが発生しやすい時期

ハダニは乾燥した高温を好みますので、真夏が一番発生しやすい時期となります。 梅雨明けから気温が下がる秋までが大量発生しやすい時期で、秋から翌年の梅雨にかけては、比較的大量発生はしにくいです。 卵や成虫の状態で越冬するので、よく探せば冬の間も見つかるかと思います。 発生しやすい時期になったら、こまめに葉の様子を確認し、ハダニに吸われた痕を発見したら、速やかに薬剤散布などの対策をとりましょう。 発生しやすい時期は、ハダニが爆発的に増えやすい時期でもあります。

ハダニによる被害

ハダニは主に植物の葉の裏にいて吸汁します。 ハダニに吸われた部分は白い斑点になります。 ハダニの数が少ないうちは、それほど大きな被害は出ませんが、最盛期は1週間程度の早いサイクルで卵から成虫になるので、一気に数が増え、植物の成長を阻害します 大量に吸汁された葉は、全体的に白く変色し、しだいに枯れて腐っていきます。 こうなるとカビが生えたり、腐って他の葉を巻きこんだりするので、ハダニが大量発生する前に対策をするのが大切です。

人体への影響は?

ハダニが人体に直接被害を与えるという報告は、いまのところないようです。 吸汁するのは植物だけで、人体に取りつくことはありません。 ただ、見た目が気持ち悪いということで、不快害虫に分類されることはあるようです。 また、今後ハダニによるアレルギーが発生する可能性もあるかもしれないので、発生させない工夫と、発生した時の早めの駆除は大切です。

ハダニの駆除4つの方法

①、農薬による駆除

ハダニに効果がある農薬といっても、複数の害虫に効くものや、ハダニ専用のものなど、とてもたくさんの種類があります。 使う環境や植物の種類によって、適して物を選びましょう。 ハダニは植物の成長を阻害して病気の原因になったり、花を吸汁されると花期が短くなって、果実の収量が減る原因にもなるので、早めの対策が必要です。 無農薬で栽培できるに越したことはありませんが、必要に応じて適宜農薬に頼りましょう。 アブラムシやその他の昆虫を駆除する薬剤を使う場合は、ハダニにも効果があるかどうか確認してから使用してください。 ハダニはクモの仲間なので、昆虫用の薬剤では効き目が出ない場合があります。

②、農薬を使わない駆除

果樹や野菜などは、農薬を使うと人体への影響が心配だという方もいるかと思います。 ハダニの対策として農薬を使わない方法もいくつかあります。 ハダニが乾燥した高温を好むという生態を利用し、ハダニの付いた葉に水をかけるというのが一番簡単で、植物や人体に影響の少ない方法です。 ハダニの発生原因のほとんどが、時期的に雨が降らなかったり、室内に置いた観葉植物だったり、乾燥した環境になってしまったことによるものです。 屋外の植物であれば、葉裏への灌水、室内の植物であれば、霧吹きによる葉水など、葉に湿度を与えることが農薬に頼らないハダニの対策として最も効果的で簡単です。

③、農薬の代わりにコーヒーを使う方法

ハダニにはコーヒーが効くという話を聞いたことがありますが、実際のところ、ある程度の効果は出ているようです。 ただ、コーヒーによる効果なのか、潅水による効果なのか、はっきりはわかりません。 コーヒーにはナメクジやヨトウムシ、センチュウなどの予防効果もあるといわれますので、コーヒーかすを土に混ぜたり、コーヒーをスプレーしたりすると、他の害虫の予防にもなるようです。 コーヒーかすを直接地面にまくとカビが生えやすいので、土に混ぜて使用したほうがよいでしょう。

④、牛乳を用いた害虫駆除

よくアブラムシの駆除に、牛乳をスプレーするのが効果的という話を聞きます。 牛乳をスプレーすると、被膜ができます。 その皮膜は、乾燥する際に収縮するため、アブラムシやハダニなどの害虫を、圧殺したり窒息させたりします。 そのため、効果がないというわけではありませんが、植物が乾燥した牛乳で白く汚れたり、夏場は腐敗して悪臭を放ったりします。 観賞用の植物にしても、食用の植物にしても、牛乳で汚れたり悪臭を放つのは良い状態とは言えません。 かといってスプレーして牛乳が乾燥して固まる前に洗い流してしまっては、高い効果は期待できません。 無農薬や低農薬にこだわって、害虫駆除に牛乳を用いるのはあまりお勧めできません。

ハダニの予防方法

効果的な予防対策

ハダニはどこにでもいる虫で、どこへでも行きます。 風に乗ってどこからともなく飛んできて、環境が良ければ短い期間で爆発的に増えます。 増えてしまってから駆除を考えるより、増やさない工夫や発生させない予防対策が重要です。 高温で乾燥した環境を好むので、雨の少ない真夏や、ベランダや軒下で雨が当たらない場所、室内においてある観葉植物に発生しやすくなります。 潅水の再に葉の裏側にも水をかけるだけでもだいぶ予防できます。 また、室内の観葉植物については、こまめに葉水を与えることで予防と駆除ができます。

天敵による駆除

ハダニは非常に小さな生き物で、環境が良ければ爆発的に増えます。 そのような生態の生き物の特徴は、自然界ではとても弱い立場にあるということです。 つまり、天敵が多いのです。 他の生き物に食べられやすいので、種の存続のためには爆発的に増える必要があるのです。 ミヤコカブリダニや、チリカブリダニなどのダニの仲間もハダニを好んで食べますし、ケシハネカクシという昆虫は、ハダニの天敵としてよく知られています。 ハダニの生態をよく知り、こうした天敵をぶつけるというのも、ハダニ対策の一つとして覚えておきましょう。

まとめ

ガーデニングの大敵、害虫の代表選手ともいえるハダニですが、どこからともなく飛んできて、瞬く間に増殖して植物をダメにします。 風に乗ってどこからともなく飛んでくるハダニを防ぐことはとても難しいです。 ただ、もともと小さな生き物なので、ハダニにとって居心地の悪い環境を作り、爆発的に増えることを防いでやれば、大きな被害を出すことはありません。 植物を健康に育てて、適切な管理をしておけば、それだけでハダニにとっては居心地の悪い環境になります。 灌水のタイミング、方法、十分な肥料と日照、各植物ごとにそれらを過不足なく与えることで、植物の状態を健康に保つことも、ハダニの予防になります。 ハダニの生態を知り、正しい駆除方法を学んでおけば、ハダニは恐ろしい害虫ではないので、ここでしっかり正しい知識を身に付けておきましょう。

『カメレオン』
ライター

『カメレオン』

祖父が米農家だったので、幼いころから田んぼや畑で土いじり三昧。野菜や果物を育てて数十年ですが、10年ほど前から食べられない植物にも興味を持ち、いまはサボテンや多肉植物を中心に、観葉植物などの栽培も手掛けています。なるべく優しい言葉でわかりやすい記事を書いていけたらと思っております。


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