ダイワ サーフキャスター ちから糸
オーナー針 遠投ジグサビキ 13−6号 S-3649
サンライン(SUNLINE) ナイロンライン CASTEST
力糸とは?
力糸という聞き慣れない糸の存在。はじめて耳にした(目にした)人は、その糸ってどこについてるの?どんな使い方や結び方をするものなの?そもそも絶対になくちゃいけないもの?と頭の中にたくさんのクエスチョンマークが浮かんだのではないでしょうか。
今日はそんな力糸の存在、投げ釣りの仕掛けの作り方や力糸の結び方、使い方、力糸の選び方など、投げ釣り初心者さんにもわかりやすくご説明していきます。
力糸って絶対に必要なの?
まず気になるのが「力糸は絶対に仕掛けに付けなくてはいけないものなのか?」ということです。釣り道具を集め始めた人にとってはできるだけ買い集めるものは少ない方がコスト的にも助かります。必要ないものならそのお金を別のものに使いたくなりますよね。でも、力糸は「絶対に」必要なものです。
力糸がないとどうなる
投げ釣りは非常に重いオモリをつけて投げる釣り方。道糸に直接100gもあるオモリを付けて投げればプツンと切れてオモリは飛んでいってしまいます。その道糸の切れを防ぐために道糸の先と天秤を結ぶのが力糸の存在です。
投げ釣りの仕掛けと力糸
投げ釣りは竿・リール共に投げ釣り用のものを使用した先に道糸(ライン)、力糸(テーパーライン)、天秤(またはフロート)とつけた先に仕掛けを付けていく形になります。
わかりやすく仕掛けを付ける前までの工程を説明してくれている動画がありましたので、よくわからないという方はそちらも見ていただくと理解しやすいでしょう。
ライン
動画の中でも紹介されていますが、道糸(ライン)の色とその長さには決まりがあります。1色あたり25mとなっているので何色分投げたか、どの長さに投げたときにアタリがあったかがわかりやすくなっています。
テーパー
ダイワ サーフキャスター ちから糸
道糸は切れやすいのに力糸はなぜ切れにくいのかという秘密は力糸の構造に秘密があります。力糸はテーパーラインと呼ばれる構造になっていて、先が細くだんだんと糸が太くなっていきます。
道糸に付けるのはこの先の細い方。だんだんと太くなった力糸(テーパーライン)の先を天秤(またはフロート)につけることで、オモリと道糸の間のクッションとしての働きをしてくれます。
仕掛け
オーナー針 遠投ジグサビキ 13−6号 S-3649
投げ釣り好きな人は自分で仕掛けを作る人もいますが、市販ですでに出来上がっている仕掛けが売られています。多くの人はこの市販の仕掛けを使います。
ライトに楽しむなら「チョイ投げ仕掛け」ビーチから遠投する本格的な「投げ仕掛け」などそのフィッシングスタイルに合わせた仕掛けが出来上がった状態で売られているので、自分に合ったものを買うとよいでしょう。
道糸と力糸の関係と選び方
投げ釣り用に道糸と力糸を選ぶとき、どのような目安で選んだらよいのかというのも、投げ釣りをはじめたばかりの人にとっては悩みどころではないでしょうか。
ここでは、道糸と力糸の太さの関係、糸の素材によるメリット・デメリットをご紹介することで力糸の選び方を解説していきます。
号数による選び方の目安
力糸の号数(太さ)は道糸の素材や太さによって変えていきます。力糸の号数選びの基本的な考え方は、細い方の号数を道糸の太さ(号数)と同じか1~2号太いものにします。素材はナイロン製で十分ですがPEの道糸を使っている場合、繊細なアタリを感じたい人は力糸もPE製のものを使うようにします。
ナイロン製力糸と道糸の号数早見表
力糸号数:道糸(ナイロン製):道糸(PE製) 2号:1.5号~2号:0.6~0.8号 3号:2~3号:0.8~1号 4号:3~4号:1~1.2号 5号:4~5号:1.2~1.5号 このように、力糸の号数が一つ上がるのはナイロン製の道糸は1号ずつ、PE素材の道糸なら0.2か0.3ずつとなっていきます。
道糸の太さが表以上のものを使用する場合はそのように力糸を決めていくとよいでしょう。
ナイロン
サンライン(SUNLINE) ナイロンライン CASTEST
力糸の素材を決めるのには、それぞれのメリット・デメリットを知ることが重要です。一般的には力糸の素材はナイロン製で十分といわれています。
ナイロン製の力糸のメリットは「安価である」ということに尽きます。初心者でも手を出しやすく、扱いやすいという面があります。その半面、遠投をしたい人にとってはPEよりも多少不向きであることも頭に入れておくとよいでしょう。
PE
ナイロン製の力糸よりも高級素材であるPEの力糸。投げ釣りをはじめたばかりの人ならまずPEにこだわる必要はないですが投げ釣りの楽しみ方によってはPEを選ぶことも必要になる場合があります。PE製の力糸のメリットはナイロン製よりも細いので遠投向きということです。
繊細なアタリをとるのに向いている
また、繊細なアタリも感じやすいのでビーチでのシロギス狙いをするのには向いている素材です。これは道糸にもいえることなので、力糸だけPEにしても意味がありません。
逆に道糸をPEにしたなら力糸もPEがおすすめですが、PEの道糸にナイロン製の力糸というのもまったく無いというわけではありません。
力糸の素材選び
このように力糸の素材によってメリット・デメリットがあります。何も気にしないという人は迷わずナイロン製力糸で問題ないでしょう。もっとセンシティブなところにこだわりたいという、こだわりアングラーはお財布と相談のうえPE製の力糸を選ぶという選択肢もアリです。
力糸の結び方
力糸と道糸の結び方はその素材によって変えた方がよいでしょう。最後に力糸と道糸の結び方を2つをご紹介します。
ナイロン同士の結び方
ナイロン糸同士を結ぶなら「ブラッドノット(アメリカ結び)」がおすすめです。一般的に投げ釣りの力糸の結束といえばコレ!というポピュラーで利用している人も多い結び方です。まずは動画で結び方をご確認ください。
ブラッドノットの結び方と注意点
ブラッドノットは細いPE製の力糸には不向きですが、ナイロン糸同士であれば結束力が強くておすすめです。道糸と力糸をクロスした状態で持ち、片方をクルクルと3~5回巻き付け、クロスさせているところまで戻して差し込みます。
反対も同じように巻き付け、先ほど差し込んだのと同じ位置に反対側(下から差し込んだら上から)から差し込んで引き絞っていきます。
この引き締める時に熱摩擦が起こるとナイロン糸は簡単に切れてしまいます。強度も弱くなりますのでできるだけ摩擦をおこさないようゆっくりと、熱を逃すために濡らした状態で行うとよいでしょう。
ナイロンとPEの結び方
ブラッドノットは細いPEでは切れやすくて使うことができません。それならPEとリーダーを結ぶのはどんな結び方が向いているのかというと、FGノットがおすすめです。
少し結ぶ手数が多いですが堀田光哉式のFGノットなら慣れれば20秒で結ぶことができます。案ずるより生むが易し。動画を見てみると難しいのは嫌だなという気持ちが和らいで「やってみよう」という気持ちになれるでしょう。
FGノットのポイント・注意点
動画では締め込むまでしか紹介していませんが、色が変わったあとに3回ほどハーフヒッチをして仕上げます。FGノットはしっかり引き締める必要があるので力を入れて引っ張ります。
手を怪我してしまうことを防ぐために厚手の手袋をしたり、糸と指の間に布を入れたりして怪我をしないよう用心しながらしっかりと引き締めましょう。余分な糸をカットした後はライターで少し炙って溶かして仕上げます。
まとめ
投げ釣り初心者が疑問に思う力糸とは?ということについて詳しく解説してきました。いかがでしたでしょうか。力糸がないと高価な道糸がオモリの遠心力に耐えきれず切れてしまいます。
クッションの役割をして道糸の切れを防ぐのが力糸の役割。投げ釣りをするなら必ず必要な糸でした。道糸と力糸の関係、力糸の素材選びなどもぜひ参考にしていただければ幸いです。
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