川崎の基本情報
神奈川県第二の都市、川崎
川崎市は神奈川県の横浜市に次ぐ第二の人口を誇る都市です。東京都と横浜市の間にあり、150万に前後の人が暮らしています。この人口は沖縄県全体の人口よりも多く、非常にたくさんの人が暮らしています。全国20の政令指定都市の中のひとつです。
川崎は治安が悪い?
川崎は、東京と横浜のいずれにもアクセスがよく、市内にプロサッカーチームがあったり、F・不二雄ミュージアムなどの観光や遊びの見どころもあり、魅力的な都市です。しかし、川崎は治安が悪いとも言われており、その点で川崎を敬遠する人も少なからずいます。
治安をデータをもとに検証
なぜ川崎は治安が悪いと言われるのか、また本当に川崎は治安が悪いのかデータや過去の事実をもとに検証します。川崎に住んている人も、川崎に住んでいない方も川崎の意外な一面を発見できるかもしれません。
川崎の治安を検証1.犯罪率
犯罪のイメージと治安
川崎が治安が悪いと言われる大きな理由のひとつとして犯罪が多いというイメージがあります。誰しも犯罪が多い地域には住みたいとは思いませんので、治安が悪いと敬遠する理由として犯罪のイメージは真っ当なものでしょう。では実際に川崎は犯罪が多いのでしょうか。
川崎区は県内有数の犯罪率
川崎の犯罪が多いというイメージは残念ながら事実である部分があります。川崎市川崎区は神奈川県内では有数の犯罪率の高さで、全国平均で2倍以上の犯罪率になります。2009年のデータですが年間に4800件以上の刑法犯罪が認知されています。
川崎市全体では高くはない
なお川崎市の中で犯罪率が全国平均を大きく上回るのは川崎区のみになります。川崎市全体で見たときには、平塚市や藤沢市などの神奈川県内の他の市よりも低いというデータもあります。
このため、川崎が犯罪が多いというのは地域を絞ると事実、川崎市全体で見るとそうでもないということになります。
川崎の治安を検証2.工業地帯
工業地帯も治安の悪い理由
川崎は古くからの工業地帯で、このことから自然破壊や騒音などが心配されます。川崎の工業地帯も川崎の治安が悪いというイメージをつくる理由のひとつとなっているようです。工業地帯が治安に与えている影響についても検証します。
川崎公害という過去
川崎の工業地帯では実際に川崎公害という大規模な公害が発生したという過去があります。戦前から戦後にかけて大気汚染を原因とした喘息などの健康被害を訴える人が大量にいました。一時期、川崎は公害都市と呼ばれるほどまでになっていました。
暮らしの街川崎を掲げ改善
川崎市では公害という現状を重く受け止め、昭和46年には「公害の街川崎という汚名を暮らしの街川崎」と掲げ、改善に取り組んできました。
1960年代には空を覆っていたスモッグ、非常に高かった空気中の二酸化硫黄濃度、深刻に汚染されていた多摩川など、全てを市ぐるみで改善して現在に至ります。
騒音なども心配なし
このように過去には工業地帯が治安悪化の理由のひとつとなっていましたが、現在では大幅に改善されたと言えるでしょう。また工業地帯は臨海部などに集中しており、住宅地からは離れているので騒音なども心配はいらないでしょう。
川崎の治安を検証3.ギャンブルと風俗店
競輪、競馬、風俗店で治安の悪いイメージ
川崎には川崎競輪と川崎競馬という2つのギャンブル施設があり、また川崎駅周辺は多くの風俗店が点在しています。言うまでもなく、ギャンブルも風俗店も治安としては良いイメージはありません。川崎の治安を考える上でのギャンブルと風俗店を検証します。
競輪場、競馬場とも近いエリアに
川崎競輪場と川崎競馬場は共に川崎区にあり、しかもこの2つは非常に近い位置にあります。犯罪率が高い川崎区にあるので周辺の治安への影響が全くないとは言い切れないかもしれません。とは言え、ギャンブルがあまり好きではない方はこの周辺のエリアを避けるなどすると、生活上では影響はゼロに近いと言えるでしょう。
風俗店も川崎駅付近に密集
川崎は風俗店が多く、特にソープ店の数は関東では吉原の次に多いという説もあります。しかし、風俗店も競輪場、競馬場と同様に川崎駅周辺エリアに固まっています。この周辺の治安への影響はゼロではないかもしれませんが、他の川崎のエリアには影響はないでしょう。
川崎の治安の検証まとめ
治安の悪い地域はある
川崎の治安を「犯罪率」「工業地帯」「ギャンブルと風俗」という3つに分けて検証してみました。結論としては川崎は治安が悪い一部の地域はあっても、全体として見たときには他の地域と大差はないと言えるでしょう。治安を気にする場合は川崎区の川崎駅周辺に住むのは避けた方がいいかもしれないですね。
川崎で治安の良い住みやすい場所は?
ここまでで川崎の治安が悪いエリアについてわかりました。では、川崎はどこが治安が良いのか、どの場所が住みやすいのかというのが気になるところです。ここからは川崎の住みやすい場所を紹介します。
川崎の住みやすい区
7つの区からできている
川崎市は7つの区に分かれています。川崎は縦長な形をしており、時計で見ると10時方向に向かって区が並んでいきます。根本の港側から川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区と続いていきます。
北は工業地帯から離れる
工業地帯は海沿いに集中しているので川崎市内を北へ行くに連れて遠ざかっていきます。また2009年のデータでは川崎区以外では中原区が川崎市平均よりも犯罪率が高いようです。この2点は気になる人は注意したほうが良いでしょう。
麻生区と宮前区が人気
また犯罪率で見たときには宮前区と麻生区は低い傾向があるようです。実際にこの2つの区は治安も良いという声も多く、麻生区で人気の新百合ヶ丘駅の周辺では風俗営業が禁止などの取り組みが行われています。
川崎市の住みやすい街1.新百合ヶ丘
犯罪率の低い麻生区の人気の街
ここからはさらに場所を絞って川崎市内の住みやすい街を紹介していきます。はじめに紹介するのは麻生区の新百合ヶ丘です。新百合ヶ丘は犯罪率の低い麻生区の中でも人気の街になります。ベットタウンとして人気で一人暮らしよりも家族連れにおすすめの街です。
新百合ヶ丘の住みやすさの理由1
新百合ヶ丘の住みやすさの理由の一つ目としてアクセスの良さがあげられます。小田急線の快速と急行が利用できるため新宿まで25分で着きます。また千代田線に接続しているので、千代田線の各駅にもアクセスしやすいです。
新百合ヶ丘の住みやすさの理由2
麻生区という区の名称の由来は麻が盛んだったことになります。この名残から新百合ヶ丘の周辺にも自然が残っています。街路樹もたくさん植えられており、多くの公園があることも魅力です。緑のある環境で生活をすることができます。
川崎市の住みやすい街2.鷺沼
宮前区で一押しの鷺沼
鷺沼は宮前区にあります。麻生区同様に川崎市の中でも治安が良いと言われている宮前区の中で人気の場所です。戦時中に軍用地となった経緯もあり、その後鷺沼に戻らなかった人もいるそうで、歴史の浅い新しい街とも言えるでしょう。
鷺沼の住みやすさの理由1
鷺沼は大きな繁華街もないので、その点も安心が持てます。また繁華街がないからと言って買い物に不便ということはなく、駅前にはショッピングモールもあります。新百合ヶ丘同様に一人暮らしよりも家族連れに人気の場所になります。
鷺沼の住みやすさの理由2
鷺沼は東急田園都市線上にあり、準急が止まる駅でもあります。横浜までは約17分、渋谷までも約29分で着きます。新宿に向かう人は新百合ヶ丘、渋谷に向かう人は鷺沼と通勤や通学の理由からいずれかの場所を選ぶという方法も良いかもしれません。
川崎市の住みやすい街3.武蔵小杉
住みたい街でも上位の武蔵小杉
武蔵小杉は中原区にあります。近年再開発が進み、住みたい街ランキングでも上位に入ってくるなど人気の場所です。武蔵小杉駅の南側と北側で雰囲気が全く違う街で、南側が再開発が盛んなエリアでタワーマンションや大型の商業施設が立ち並びます。
武蔵小杉の住みやすさの理由1
武蔵小杉の住みやすさの理由としてアクセスの良さがあげられるでしょう。渋谷、品川、東京、横浜が全て30分以内、新宿と池袋も30分台で着きます。周辺の主要な駅の多くへのアクセスが非常に良いです。また武蔵小杉も一人暮らしよりは家族連れ向けの場所となります。
武蔵小杉の住みやすさの理由2
武蔵小杉は今もなお再開発が進んでおり、さらに住みやすく変貌していく街と言えるでしょう。タワーマンションや商業施設だけでなく、学校などの教育機関も今後も建設が予定されています。これからも価値が上がることも予想され、すでに人気の武蔵小杉ですが移り住むなら今がチャンスかもしれません。
川崎市の住みやすい街4.鹿島田
一人暮らしにおすすめの鹿島田
鹿島田は幸区にあり、昔ながらの商店街や住宅が残る雰囲気のある街です。新百合ヶ丘、鷺沼、武蔵小杉ともにファミリー向けの場所でしたが、一人暮らしでは鹿島田がおすすめの場所になります。近くには慶應義塾大学のキャンパスもあります。
鹿島田の住みやすさの理由1
鹿島田は幸区と川崎までの距離が近い住宅街であることも魅力です。鹿島田駅以外にも新川崎駅も徒歩圏内になり2つの駅を利用できます。2つの駅でJRの3路線が利用できるため、どこかに行きたいというときに不便することも少ないでしょう。
鹿島田の住みやすさの理由2
鹿島田の商店街などは駅前に集中しており、少し歩くとすぐに住宅街になります。繁華街のような夜通しの活気があるというわけではないですが、全く廃れているというわけでもありません。落ち着いて一人暮らしをしたいという方におすすめです。
川崎市の住みやすい街5.溝の口
堅実で住みやすい溝の口
溝の口は高津区にあります。高津区は川崎市の中でも人口が長いスパンで増加傾向と堅実な区です。溝の口は川崎市の中では陰の薄い場所でもありますが住みやすさには定評があります。物件の相場が他の人気のエリアよりも比較的安いことでも有名です。
溝の口の住みやすさの理由1
溝の口は東急田園都市線で渋谷まで最短13分で着くことができ、非常にアクセスが良いです。溝の口駅には東急田園都市線の他、大井町線もあります。また南武線の走っている武蔵溝ノ口まで徒歩2分と2駅の利用が可能です。2駅3路線が使用できるため交通が便利です。
溝の口の住みやすさの理由2
溝の口は駅前の活気も魅力のひとつです。140店舗が並ぶポレポレタウンが非常に便利です。また活気があるという点では飲み屋なども多く、その点はファミリー向けでは気になるポイントのひとつになるかもしれません。とはいえ、溝の口は家族連れ、一人暮らしいずれにも人気の場所です。
川崎市の住みやすい街6.生田
一人暮らしにおすすめの生田
生田は多摩区にあり、学生や一人暮らしにおすすめの場所です。近くに明治大学と専修大学があるためか、安めの飲食店やスーパーもあります。賃料も比較的安いので、金銭的な面からも住みやすいと言えるでしょう。
生田の住みやすさの理由1
学生が多いとなると騒がしさも心配があるかもしれませんが、駅前も大きいわけではなく他の駅で飲み会などをすることが多いようです。そのため生田駅周辺ではそこまでの煩さを感じることはないでしょう。自然も多い環境なので、その点も魅力です。
生田の住みやすさの理由2
生田駅は小田急小田原線の沿線になります。新宿まで直通でいけますが、30分程度の時間がかかるので他のおすすめの場所と比べるとアクセスの点では見劣りするかもしれません。ゆっくりと一人暮らしをしたい人向けの場所とも言えるでしょう。
川崎市の住みやすい街7.川崎大師
川崎区でおすすめの川崎大師
川崎区でおすすめなのが川崎大師です。川崎区は犯罪率が高いことや、競馬場や風俗店があるなど主に川崎駅周辺の治安の悪い点ばかりを紹介してきましたが、川崎大師周辺では川崎区の中で治安も良くて住みやすい場所になります。
川崎大師の住みやすさの理由1
川崎大師は厄除け大師として知られ、特に初詣には多くの人が訪れます。年間の参拝人数は300万人にものぼるそうです。街並みは昭和の雰囲気を残す優しさがあり、周辺には大師公園という大きめの公園もあります。家族連れも、一人暮らしも住みやすい場所と言えるでしょう。
川崎大師の住みやすさの理由2
川崎大師は京急大師線の沿線になり、京急川崎駅まで6分で着きます。しかし京急川崎駅以外の主要駅に行くには乗り換えが必要になります。仕事などの拠点が川崎駅にある場合はよいですが、その他の場所に通勤や通学を通学をする場合は少しアクセスが悪いでしょう。
川崎のその他のお得な情報
治安の良い場所もたくさん
川崎の7つの区それぞれの住みやすい場所を紹介してきました。どの場所も魅力とそれぞれの特徴があり、治安を心配せずに住むことが出来るのではないでしょうか。また川崎に住んだ場合の子育て世代におすすめの情報を紹介します。
子育て世代には嬉しい制度
川崎市には小児医療費助成事業という制度があります。この制度は小学6年生までの子供の通院にかかる費用が助成されるという制度です。また入院の場合は中学生まで助成されます。子育て世代には嬉しい制度です。所得による制限などもありますが、住むときの良い検討材料のひとつとなるでしょう。
川崎についてのまとめ
住み良い川崎が見つかる
川崎の治安を3つの切り口から検証して、川崎の7つの区で住みやすい場所を紹介してきました。治安の悪さがフォーカスされることがある川崎ですが、治安を気にせず住むことの出来る場所もたくさんあります。ファミリー、一人暮らしいずれの場合も住み良い場所が見つかるのではないでしょうか。
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