デッドニングとは？
ドア内部の改造
デッドニングとはドアの内部に行う音質改善の為の改造のことです。ドアは鉄の板で出来ているのですが、そのままスピーカーをつけているだけだとドアがビリビリしてしまい音質が劣化します。その音質劣化を防ぐ為に「制振材」というものを張り、スピーカー本来の力を出せるようにするのがデッドニングです。
ビビり音がなくなる
デッドニングの目的はビビり音をなくすことなのですが、普通に車に乗っているとビビり音はあまり感じないかと思います。音がビリビリしていると感じる訳ではなく、ビビりによって音が散らばるような、音がしっかり出ていない感じになっているのです。これは、しっかりデッドニングされた車に乗ると、その違いがよくわかります。
デッドニングの効果は？
音質が向上する
デッドニングすることによって音質が向上します。理由としては、鉄板のビビりがなくなることで低音がしっかり出るようになったり、雑音が無くなるからです。低音を目一杯あげた車は、ボディが振動していますよね。あの振動が音質を悪くさせているのです。
スピーカーの本来の力が出る
デッドニングすることにより、ドアの振動が減ります。するとスピーカーから出ていた音が本来の男に近づく為、スピーカー本来の力が出るようになります。スピーカー自体は良い音を出しているのに、ドアが振動するせいで音質が悪くなっているなんてもったいないですよね。デッドニングはやり方を覚えてしまえば難しくありませんので、是非チャレンジしてみて下さい。
デッドニングの費用は？
デッドニングの費用は5000円～
デッドニングの費用は、安くて5000円から出来ます。フロントドアのスピーカーだけではなく、リア側のスピーカーもデッドニングする場合は単純に倍かかりますが、多くの方はフロントのスピーカーのみを行います。基本的に運転席で音を聞くことがほとんどかと思いますので、何か事情が無い限りはフロントドアだけでも大丈夫です。
ドア枚数によって費用が更に上がる
後述するデッドニングのキット(材料が揃ったセット)はドア二枚分のみ。ですので、後ろのドアもデッドニングする場合は2セット必要ということになります。もしもキットを使わない場合は、細かな制振材などの材料を倍集める必要があり、また作業も倍になりますので大変ではありますね。しかし、慣れもあるので後ろのドアまで作業する際は多少楽になると思います。
デッドニングの材料・キットは？
デッドニングの材料は、ホームセンターで売っているスポンジやアルミシート、ゴムマットなどでも大丈夫です。しかし、しっかりデッドニングしたい方は下記で紹介するデッドニングキットがおすすめ。やり方も書いてありますので安心です。
音楽計画のデッドニングキット
デッドニングキットは車屋さんでも販売しています。キットの中身をそれぞれ別々で買ってももちろんいいのですが、基本的にはキットでの購入がおすすめ。値段も高くはありませんし、やり方の解説もありますので、是非キットでチャレンジしてみて下さい。また、近くに車屋さんが無ければAmazonや楽天でも販売しています。
オールインワンモデルもある
多くの方がデッドニングキットに選んでいるのが「音楽計画」のデッドニングキットです。基本モデルはAmazonで5000円ほどで買えますし、画像のオールインワンモデルなら10000円ほどで買えます。もちろんおすすめはオールインワンモデルで、オールインワンモデルなら作業に必要な材料などが全て入っています。やり方などが心配な初心者の方は是非オールインワンモデルを購入しましょう。
デッドニングの方法①内張りを外す
内張りを外す方法
まずはドアの内張りを外していきます。内張りはピンやネジ、クリップ等で固定されていますが、まずはネジを外していきましょう。ドアの各所をよく見てみると色んな所にネジがありますのでドライバーを使って外して下さい。ネジを外しすとパワーウィンドウのスイッチパネル部分もはがしていけます。カプラーや内張りピンもありますので、それも順番に外します。
ドアやウィンドウを保護しながら！
内張りを外す際に注意して頂きたいのが、ドアのやウィンドウの傷です。内張りを外す際に、傷つける可能性がありますので、テープなどで保護しておくことをおすすめします。内張りを外す際にこすれる可能性がある箇所だけでも保護しましょう。また、手を怪我する可能性もありますので、作業をする際は手袋をしましょう。音楽計画のオールインワンモデルであれば手袋も入っています。
デッドニングの方法②ビニールやコードを外す
ビニールカバーを外す方法
内張りを外したら、次はスピーカーを外します。ネジで止められているはずですので、ドライバーを使って外しましょう。その後、純正ビニールカバーを外すます。黄色やピンクの透明ビニールが貼ってあることがほとんどですので、はがしてしまいましょう。ビニールを剝がした後は、ビニールを止める為につけられていた「ブチルゴム」という部分を綺麗にとります。キットの中にブチルはがし用へらがついていますので、そちらを使いましょう。
コードを外す方法
作業の邪魔になるコード・配線類も外していきましょう。外さなくても問題ないものはつけたままで大丈夫ですが、邪魔になりそうな部分は取外した方が良いですね。車種によっては工具を臨機応変に使う必要がありますが、基本的なもので大体は行えるはずです。作業の邪魔になる配線類を外したら、クリーナー(クロスのようなもの)で油分などを拭き取っておきましょう。
デッドニングの方法③防振材を貼る
アウターパネルに貼る方法
ドアパネルは画像のように、内側と外側に分かれています。作業の順番としてはまず外側から行いましょう。外側パネルの内側に制振材と言われる材料を貼っていきます。この制振材を貼ることで音のビビりが解消されます。制振材を貼った後は吸音材を重ねて貼ります。この二重構造で音を綺麗にするのです。特にスピーカー裏は影響が大きいですので入念に作業をしましょう。貼り終えたらスピーカーを元に戻します。
インナーパネルに貼る方法
ドアロック用のワイヤーがドアに触れるのを防ぐ為に、長方形のスポンジをワイヤーに巻き付けて保護します。次に、外側パネルが見える大きな穴をインナーパネル用の制振材で埋めます。穴よりひとまわり大きめにカットして貼っていって下さい。最後に、内側ドアの上部にスポンジ状の防音テープを貼ります。これで、外側の振動、内側の振動、そしてドアの内側の振動まで防げる状態になります。
デッドニングの方法④内張りを元に戻す
最終確認をする
全て終えたところで、キットに付属されているオリジナルチェックCDを再生してみましょう。ある程度大きめのボリュームで再生した時に、ドアの鉄板部分に触れてみると、振動の大きい箇所があるはずです。この振動の大きい箇所を更にデッドニングすることで音質がアップします。
ポイント制振材
振動の大きい箇所に貼るのがポイント制振材です。ポイント制振材はキットであればドア1枚につき5枚ほど用意されているはずですので、振動の大きい5箇所に貼り付けていきましょう。特に振動が大きい場所が無ければスピーカー周辺に貼って下さい。その後、スピーカーフレームの周辺にスピーカー用防音テープを貼ります。スピーカー周りが一番振動を受けますので、スピーカー周りは入念にデッドニングしましょう。
内張りを戻して動作確認
デッドニングが完了したら内張りを元に戻していきます。コネクターやワイヤーなどを正しく取り付けていきましょう。ネジや内張りピンなどでパネルは固定されていますので、細々としてはいますが、一つ一つ間違いなく取り付けて下さい。内張りを戻したら、窓がちゃんと開くかどうか、ドアノブがちゃんと開くかどうかなども確認して作業終了です。一度やり方に慣れると簡単ですので、是非やってみましょう！
デッドニングを業者に頼む場合
デッドニングを業者に頼めば高いクオリティに
やり方をまとめさせて頂きましたが、どうしても難しいと感じる場合は業者に頼みましょう。業者に頼めば間違いないクオリティでデッドニングしてくれます。業者はプロですので、高いクオリティを求める方にもおすすめですね。
ドア全てに行うと高い
もしもデッドニングを業者に頼んだ場合、ドア1枚につき1～4万円ほどかかることが多いです。ということは、ドア全てにデッドニングをお願いした場合は結構な金額になることも。そこまで費用はかけられないという方はDIYすることをおすすめしますが、もしも費用をかけられる場合は業者に頼むのもいいですね。やり方は難しくないので、費用はあっても自分でやってみたい方は、今回まとめたやり方を参考に行ってみて下さい。
デッドニングの効果に関してのTwitter
今日は午前中に前回寒過ぎてフロントのみで終わってしばらく放置してたリアドアのデッドニングをした:v:︎( ˙-˙ ):v:︎
— ちぇる@ZC33S (@tanba_gorogoro) February 22, 2018
後ろに座らないと効果分かり辛いけどおかげで大迫力の低音の聞いた｢ひるおび｣が見れた( °-° )www
リアドアまでデッドニングしてみた方のツイートです。元々フロントドアだけをデッドニングしていたのに、リアドアまでデッドニングするということは、かなり効果を感じられたということですね。車の中で聞くのは音楽だけではなく、映画やテレビの音声もありますので、音質アップはかなり嬉しいものです。
デッドニングかなり効果あるなぁすげぇ。トランクからのロードノイズ全くと言っていいほど聞こえなくなった。
— conさん (@haswell0000) January 15, 2018
それだけアルトはノイズ対策されてないって事なんだけどね…:joy:
デッドニングの効果を深く感じた方のツイートです。ロードノイズが消えるのも嬉しいですよね。ロードノイズはかなり低音を殺してしまいますので、軽減出来れば迫力の低音を感じられます。また、デッドニングと合わせてスピーカー交換をすることでも音質がアップしますので試して頂きたいですね。
【デッドニング】
— 江琉ノ巫女 (@EllpyoneTSI) January 1, 2018
ココがイイ
･周りのノイズが減る
･音がクリーンに
･静かなボリュームでゆったり♪
･周囲への音漏れが減る
･少量でも効果あり
ココがダメ
･周りの方が聞こえない
･車の異音に気付かない
･ついついボリュームを上げてしまう
･更なる効果を求めて増やしてしまう pic.twitter.com/6tB8EqcIT5
デッドニングの効果・メリットデメリットを書いたツイートです。材料を揃えて作業したのに、逆に周りの音が聞こえなくなって困ってしまったという場合もあります。とはいえ、大音量で聞かなければ聞こえますのでご安心を。あまりにも爆音ですと、どのみち周りの音は聞こえなくなってしまいますので、音量はほどほどにしましょう。
まとめ～デッドニングで音質改善～
今回の「初めてのデッドニング！費用や効果など正しい方法と知識を簡単解説！」はいかがでしたでしょうか？ デッドニング作業は、見た目にはとっても大変そうに見えますが、いざやってみると意外と簡単に出来てしまいます。キットで材料を集めてしまえばより簡単出来ますので、是非初心者の方はオールインワンキットを購入して初めてみて下さい！音がとっても良くなりますよ！
車DIYが気になる方はこちらもチェック！
今回は音質改善効果の高いデッドニング作業の方法について解説させて頂きましたが、車の改造はそれだけではありませんよね！暮らし～のでは車に関して色々とまとめていますので、是非下記リンクもチェックしてみて下さい！
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