玄関アプローチについて
玄関アプローチは家の顔とも言える部分です。住む人のセンスやこだわりを外へ向けて表現できる場所でもあります。また、ここから家の中の様子を想像されてしまうこともあるのです。
そのため玄関アプローチのデザインや状態に無関心でいると、家の中もほったらかしになっていると思われかねません。できることなら家全体のイメージをよくしたいことでしょう。それには玄関アプローチをおしゃれなデザインにする必要があります。
おしゃれなデザインにできるのか?
玄関アプローチをおしゃれなデザインにすることの必要性が分かっても、費用の不安があったりして先延ばしするパターンが多いです。確かにリフォーム会社へ丸投げすると、大きな費用がかかってしまいます。
だからといって何もしないでいるのはよくありません。使い勝手がよいうえに自分好みのデザインで、なるべく費用をかけずに玄関アプローチを作る方法があります。それは自分で作業をおこなうDIYです。
玄関アプローチをDIYでおしゃれに
玄関アプローチをDIYで作ることは難しいと思っている人は多くいます。ですが作り方を知ると簡単におこなうことが可能です。玄関アプローチの目的を理解し、外構工事の基礎を覚えるだけで一通りは作れます。
そしておしゃれなデザインを参考に、自分たち家族が満足できる玄関アプローチを作っていけばいいのです。敷石やタイル、コンクリートのどれを使うかや、玄関ポーチやアーチなどを設置した姿を想像してみてください。
ガーデニング感覚で作る
外構工事というと大変そうなイメージがあります。なのでガーデニングの延長として考えてみましょう。そうすることで外構の工事ではなく、お庭作りの一環として楽しめるようになります。
この感覚で玄関アプローチのDIYをおこなうと、あまり手の込んだことは気分的にやりづらくなってしまいますが、難しいことは省いてしまってもいいのです。自分のできる範囲と限られた費用内だけでもおしゃれなデザインに変えられます。
玄関アプローチDIY/作り方:ポイント
玄関アプローチをDIYするうえでのポイントは、目的を反映させることです。
まず玄関までの通り道になるので、移動しやすくないといけません。アプローチのスペースが広い、または外構工事をしたことがなく整備されていない場合は、毎日の往復を楽にするためにも、玄関までスムーズに移動できるようにしてください。
敷石やタイル、コンクリートなどをしいて足場を作りますが、詳細は後項で解説していきます。
プライバシーを守る
玄関アプローチの作り方しだいでプライバシーを守れます。アプローチに何もないと、玄関が開くたびに家の中が外から見えてしまいます。玄関が隠れるようにフェンスや塀、樹木などを置くのがおすすめです。
また、直線で通り道を作るよりも、ジグザグなど曲がり道にした方が広く感じられます。視覚的な効果があることと、実際に歩く距離が増えるためです。風呂場やトイレなどの前を通り道にしないことも、重要になります。
防犯目的もふまえる
玄関アプローチ作りは防犯についても考えないといけません。プライバシーを気にしすぎて複雑な作りにすると、住人から見えない場所ができて人が侵入しやすくなってしまいます。
デザイン上どうしても入り組んだ作りにしたい場合は、センサーに反応して光るライトなどを設置しましょう。それと上項で説明した曲がり道は、玄関までの距離が長くなることから侵入しづらいという心理的効果を与えるので、防犯にも役立ちます。
玄関アプローチDIY/作り方:外構工事
ガーデニング感覚の外構DIYは費用をかけずに簡単におこなえますが、安全性に気をつけないといけません。目隠し用のフェンスや塀は、倒れないようにしっかり設置する必要があります。樹木もよく根付くまでは支柱を立ててください。
台風や強風、地震にも耐えられるようにします。この外構があまく倒れてしまうと、人にケガをさせてしまったり、まわりの車や建物を壊したりする恐れがあるためです。
地面の外構工事
基本的な外構工事は、地面をならす作業になります。地面が平らでないと、敷石やタイル、コンクリートなどをうまくしけません。地面をならさずに次の外構DIYを進めた場合、いい素材を使って丁寧な作業をしても、よい玄関アプローチを作ることはできないでしょう。
歩きやすさの実用性を得ることと、見栄えをよくするためにおこないます。地味な作業になりますが、石ころを拾い、雑草を取り除くことから始めてください。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:敷石
おしゃれなデザインの玄関アプローチで使われる材料を紹介していきます。まずは敷石(しきいし)です。平ら状になった石を並べて、道を作る方法です。和風のデザインにあいます。
よく使われるのは、御影石(みかげいし)と、石英岩(せきえいがん)といった石になりますが、イメージにあわせるため実物を見てから決めた方がいいです。
敷石の形
敷石の形はいくつかの種類に分けられます。四角い形や丸い形、簡単に整えただけで自然の姿を活かした乱形です。同じ大きさであれば、四角形の敷石は均等に並べられますので、型にはめた感じの正確な美しさを求める場合に適しています。
乱形は均等にすることできないものの、ナチュラルな感じを作り出すのに向いている敷石です。丸形の敷石はやわらかい雰囲気がでます。思い描くデザインから、費用内で敷石の形を選びましょう。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:レンガ
色合いや質感から、洋風な外構によくあうのがレンガです。大きさが同一のレンガを使えば、組み合わせやすく簡単に作業をおこなえます。
レンガは重くて扱いづらいと思われるかもしれませんが、ひとつひとつは小型で軽い上、ブロックのように並べるだけですむため、初心者向きでもあるのです。
均等にせず、あえてズラして並べるなど、いろいろなデザインを表現できます。レンガ風の安い素材で費用をうかせるのもおすすめです。
レンガを固める
玄関アプローチの小道にレンガを使う場合、ただ並べるだけだと位置がズレてしまうことがあります。そこでモルタルやコンクリートをしいた上にレンガを並べ、固めていくのが安心です。
花壇などを作る時も、固めないと倒れてしまう恐れがあります。モルタルやコンクリートを使うのは本格的なDIYになりますが、作業時間の配分や使う分量など、いくつかの注意点に気をつけるだけで扱いは簡単です。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:タイル
タイルも玄関アプローチに使われることの多い素材です。この用途に使用するタイルは四角形が多いので、簡単に並べられます。タイルもレンガと同じように、モルタルやコンクリートで固めましょう。
ただしタイルの道には注意点があります。植物への水やりや雨によって水にぬれると、材質によってはすべりやすくなる点です。移動中に転倒してケガをすると大変なので、小道に適しているタイルか調べる必要があります。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:枕木
枕木は長方形の木材で、よこ向きに一定間隔で道方向へ並べていくものです。線路でレールの下にしかれているものをイメージしてください。玄関アプローチに使う場合は、当然ながらレールがなく枕木だけの状態になります。
基本的には道に対してよこ向きに配置しますが、たて向きに置く方法もあるので、デザインにあわせて並べ方を変えてみましょう。よこ向きで端を平行にそろえず、ギザギザに並べるパターンもおすすめです。
劣化しない枕木
枕木は木材なので、しだいに劣化していきます。水にぬれたり、道としてふまれたりしていると、どうしても傷んでしまうのです。多少の劣化なら自然なヴィンテージ感がでて雰囲気のよい味になりますが、痛みが進行すると見た目の悪さに加えて、移動しづらくなってしまいます。
劣化するたびに交換できない場合は、コンクリートで作られた擬似(ぎじ)的な木材の枕木があるので、こちらを代用するのがいいです。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:コンクリート
コンクリートで塗ってしまえば、無機質でスッキリとしたモダンな玄関アプローチに仕上がります。先のレンガの項で説明したように、いくつかの注意点に気をつければコンクリートを使うDIYは簡単です。
分量を大きく間違えないようにすると費用もあまりかかりません。ただ、コンクリートを使う範囲が広いと全面を固めるのは重労働になります。一度に作業を終えられないなら、しっかり計画をたてないといけません。
すべりやすさに気をつける
コンクリートにはすべりやすい種類があることを覚えておきましょう。特に水ぬれすると危険です。玄関アプローチの通路は日常的に歩くことになります。なのですべりやすくて歩きづらいのは大きな欠陥(けっかん)です。
空間を心理的に広く思わせるためなど、あえて歩きづらくすることもありますが、すべりやすさは転倒につながるだけなので、安全な地面を作るようにしてください。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:人工芝
全面に芝生がしかれた玄関アプローチは、緑のさわやかさと温かみがあっていやされますし、クッションのような効果もあるので安全です。でも植物のため管理が大変になります。そこでおすすめなのが人工芝です。
本物の芝みたいに見せられるうえ、成長しないことから管理の必要がありません。四角形やロールタイプになっていて、簡単にしくことができます。それにカットも簡単なのでどんな場所でも大丈夫です。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:砂利
玄関アプローチのDIYでもっとも簡単な方法が、砂利の使用です。砂利をしきつめるだけで完成します。欠点は重さです。購入店から自宅まで運ぶのが大変なのに加え、アプローチの範囲が広いと砂利をしく作業は重労働になります。
アプローチの広さを測り、費用をふまえたうえでどの程度の量が必要なのかちゃんと把握してから購入しましょう。
砂利のメリット
砂利のメリットは作業が簡単という他にもたくさんあります。色や形などさまざまあって選べるため、いろんなデザインにあわせやすいです。それに砂利をしいた下の地面からは、雑草が生えにくいという利点があります。
さらに防草シートをしいた上へ砂利をしけば、雑草を強力に防げるのです。雑草がないだけでもアプローチの管理が簡単になります。また、砂利の上を歩くと音がでることから、防犯にも効果的です。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:植物
玄関アプローチに外せないのが植物になります。外構DIYをガーデニング感覚でおこなううえでも植物は必要不可欠です。レンガで花壇をDIYしたり、鉢植えを並べたり、費用をかけずにアプローチを彩れます。
アプローチが狭いなら、シンボルツリーを植えるだけでもおしゃれです。グランドカバーに関しては芝生の他に、クローバーやセダムなどもおすすめになりますが、なるべく管理をはぶきたいなら人工芝がいいでしょう。
玄関アプローチDIY/おしゃれデザイン:玄関ポーチ・アーチ
玄関ポーチやアーチを設置すると、玄関アプローチをより本格的なおしゃれデザインへと仕上げられます。玄関ポーチとは玄関外側付近の屋根にあたる部分のことです。雨の日など玄関ポーチがあると便利になります。
ですが玄関ポーチが大きすぎると、日が当たらなくなって玄関まわりが暗くなってしまうのでサイズに注意が必要です。どうしても玄関ポーチを大きくしたい場合は、照明を設置して明るくしてください。
アーチでデザインにこだわる
アーチを設置するだけでも、迎え入れられるかのようなデザインを作り出せます。さらにアーチへ植物のツルをからませると、おしゃれなアーチ状の入口にすることが可能です。アーチや玄関ポーチは、来客の際にもよい効果があります。
アーチをくぐり気分よく敷地へ入って、雨が降っているなら玄関ポーチのスペースで傘をたたんだあとに、玄関内へ入るといった流れを提供できるのです。
玄関アプローチDIY/おしゃれなデザイン集3選
おしゃれなデザインの玄関アプローチをご紹介します。実際にDIYを始める前に行うイメージ作りの参考にしてください。
おしゃれなデザイン.3-1
枕木と多くの植物によって作られています。ナチュラルさがおしゃれです。
おしゃれなデザイン.3-2
建物のデザインにあわせ、タイルでモダンさを表現しています。
おしゃれなデザイン.3-3
最低限の玄関ポーチでも、あると利便性が格段によくなります。より完成度を上げられるアイテムがアーチです。
玄関アプローチDIY/まとめ
玄関アプローチに関して、DIYによるおしゃれなデザインの作り方を解説してきました。おしゃれなデザイン集を参考に、自慢の玄関アプローチを作ってみてください。ご紹介したようにタイルや敷石など方法はさまざまあります。
費用におさまる範囲で、イメージにあう作り方を見つけましょう。余裕があればアーチや玄関ポーチの設置もおすすめです。
外構DIYが気になる方はこちらもチェック!
今回は玄関アプローチについて解説してきました。外構や関連するDIYについてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。アプローチだけでなくガーデニングにも深く通ずるのが外構DIYです。
どちらも自分のセンスでDIYすることにより、外構に統一をだせます。
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