シマノ デュラエース R9100 BR-R9100
シマノ DURA-ACE Di2 ST-7970
シマノ BR-R8000 R55C4
シマノ 105 BR-R7000 R55C4
シマノ ティアグラ IRD4700GS
シマノ ソラ クランクセット
シマノ クラリス クランクセット
スラム レッド フロント 2-speed
スラム レッド Etap ディレーラー
SRAM Force eTap AXS リアディレイラー
スラム RIVAL XPLR eTAP AXS (12S)
スラム APEX キャリパーブレーキ
カンパニョーロ スーパーレコードRD19-SR12
カンパニョーロ SUPER REC EPS 12S リア
カンパニョーロ Record FD19-RE12B
カンパニョーロ レコードEPS EP12-RE1CEPS
カンパニョーロ CHORUS 11s FC15-CH262C
カンパニョーロ POTENZA クランクセット
カンパニョーロ CENTAUR ブレーキレバー
ロードバイクとコンポーネント
コンポーネントって何?
コンポーネントとは変速機やギア、チェーンといった自転車の各パーツのことです。 自転車は様々な種類のパーツが複雑に機能しあって動作します。足でペダルを踏むと、その力はペダルを通してチェーンを回し、チェーンはタイヤを動かします。
一目では見えないところでそれぞれのパーツの間にさらに別のパーツが関わって、正しく自転車が動くようになっています。ロードバイクのようにより複雑な機能をしている自転車の場合はなおさらです。それらのパーツがコンポーネントと呼ばれています。コンポーネントは私たちがロードバイクを楽しむ上でなくてはならない大切な役割を果たしています。
ロードバイクのコンポーネントのグレード
さらに、コンポーネントにはグレードがあり、グレードが上がるほど走りや操作性が向上しその違いを体感でき、楽しみが広がります。長く使ってコンポーネントの寿命を感じるようになるなら、交換を検討することが必要になります。
そのような時のためにコンポーネントの種類やグレードの違い、選び方などをおさらいしましょう。ランクを上げたパーツを使用することで自転車を一層楽しむことが出来るようになるに違いありません。
ロードバイクコンポーネントの三大メーカー
現在、世界にはロードバイクのコンポーネントを販売しているメーカーが三つあります。最大手は日本の会社シマノです。他の二社はイタリアの老舗メーカー、カンパニョーロとアメリカの自転車パーツメーカーのスラムです。
シマノのロードバイクコンポーネント
ロードバイクコンポーネントの種類と違い
シマノはデュラエース、アルテグラ、105、ティアグラ、ソラ、クラリスなどのロードバイクのコンポーネントを販売しています。このランクの違いは品質と価格、操作性等に違いを生み出します。
ロードバイクコンポーネント:デュラエース
シマノ デュラエース R9100 BR-R9100
デュラエースはシマノの最高グレードコンポーネントです。この最上級ランクのパーツはツールドフランスをはじめとした世界最高峰のレースに出場する自転車に装備されています。車のレースでいうとF1に当てはめることが出来ます。
F1の車やバーツは一般人には購入不可能な値段ですが、デュラエースをはじめとした自転車の最高峰のランクのコンポーネントバーツは私たち一般人にも購入可能な値段で売り出されている点です。
他メーカーのコンポーネントとの違い
他のメーカーと比較すると、スラムなら「レッド」、カンパニョーロなら「スーパーレコード」と呼ばれるコンポーネントが競争相手です。デュラエースのギアの変速機能は他メーカーよりも優れています。パーツが少し大きめなので手にしっくり収まるというデザインではないという声も聞こえますが、これもそれぞれの手の大きさと慣れとで違いがあるのではないでしょうか。
シマノ製品に共通して言える他メーカー製品との違いはコストパフォーマンスに優れている点です。このコストパフォーマンスはシマノ製品がおすすめされる要因の1つです。
デュラエースDi2との違い
シマノ DURA-ACE Di2 ST-7970
Di2とは電動変速機能を持つバージョンです。小さなバッテリーを搭載しています。従来のモデルはワイヤーを引く事でギアの変速を行いますが、Di2は電子制御でそれを行います。見た目がさらにすっきりするだけでなくギアの変速の正確さの向上というメリットがあります。
選び方
寿命は自転車パーツの場合、年数ではなく距離数で見定めます。興味深いことですが、コンポの寿命はグレードが上がるほど長くなる傾向があります。メンテナンスをきちんとするならデュラエースの場合5万キロは持つといわれています。
車を買うことに比べれば安い買い物ですが、それでも初級者向けのロードバイク自体を1台購入することが出来るほどの価格が付けられてます。本気で自転車に乗っている皆さんにおすすめしたいコンポーネントです。
ロードバイクコンポーネント:アルテグラ
デュラエースとの違い
アルテグラはシマノの二番目のグレードのコンポーネントです。ランクが1つ下がるとはいえデュラエースと比べて決して能力が大きく変わるわけではありません。
やはりアルテグラもレースに参加して十分優勝を狙うことのできる自転車を組むために使うことが出来ます。 重量を比較するとデュラエースが数百グラム軽いという程度の違いです。
選び方
シマノ BR-R8000 R55C4
寿命は4万キロ程度まで使用することが出来るということですので、十分安心して乗ることが出来るでしょう。基本的には趣味で乗るけれど、真剣に自転車に乗りたい皆さんや、時々レースに参加することを考えておられる皆さんにおすすめです。
ロードバイクコンポーネント:105
アルテグラとの違い
シマノの上から三番目のグレードのコンポーネントが「105」です。 一般的にレースに参加するのならば少なくとも「105」以上が勧められることからもわかる通り、真剣に走るライダーと趣味で走るライダーの両者が利用することが考えられる守備範囲の広いランクです。
アルテグラと105を比較すると、重さだけでなく操作性やレバーの握りやすさ、変速のスムーズさにはっきりした違いがあるようです。
選び方
シマノ 105 BR-R7000 R55C4
寿命はアルテグラと同じように3-4万キロの耐久性があるようです。 趣味だけれど真面目にロードバイクを楽しみたいという方におすすめです。もしも、既に105で組まれている自転車の一部のパーツを買い替えるという場合でしたら、値段に大きな違いがないアルテグラから選ぶという方法もよい手段です。
ロードバイクコンポーネント:ティアグラ
105との違い
ティアグラと105のパフォーマンスの違いは、ロードバイクに対する真剣度の違いを評価する基準に出来るでしょう。すでにふれたように105以上はレースに参加できるグレードです。一方ティアグラ以降のランクは趣味でロードバイクを楽しむ私たちに調度良い装備といえます。
比較する際に顕著に違いが判るのはギアが11段ではなく10段であることです。このギアの数の違いにメーカー側の区分が見え隠れするといえるでしょう。さらにブレーキの効きが上位ランク機種には劣ることが観察されるとのことです。
選び方
シマノ ティアグラ IRD4700GS
ティアグラは初心者から中級者がロードバイクを楽しむためにおすすめなコンポです。とはいえ、当面の予算が限られている場合や、一目ぼれした中古バイクがティアグラで組まれているといった場合もあり、フレームの質が高くコンポをグレードアップしても十分対応できるようであればティアグラで後悔することはないでしょう。 寿命は1~2万キロと言われています。
ロードバイクコンポーネント:ソラ
ティアグラとの違い
ティアグラとソラのグレードの違いは、初心者と中級者との違いを明らかにするということが出来るでしょう。近年のシマノのコンポーネントのデザインは上位ランク機種からソラに至るまで高級感を感じさせるデザインで、見た目から下位グレードであることを感じることは少ないのがうれしい点です。
実際の操作性に関して言えば、変速機能はブレーキの効きに違いがあるとされています。 ギアは9段が装備されています。
選び方
シマノ ソラ クランクセット
初心者の皆さんがとりあえずロードバイクに挑戦してみたいと思う場合は、ソラから始めてみることをおすすめします。 寿命はティアグラと同じように1~2万キロです。
ロードバイクコンポーネント:クラリス
シマノ クラリス クランクセット
クラリスは最も下のグレードにランクされるロードバイクコンポーネントです。ソラとの比較で大きな違いはあまりないようです。その中での大きな違いはギアが8段であることです。 下位グレードのチェーンは肉厚に作られているゆえに寿命が比較的長くなるようです。
コンポの違いと走りの違い
コンポーネントのグレードは走りのスピードに大きく違いを生まないことを忘れないようにしましょう。確かに下位グレードになると重量が少し重くなるといったデメリットはありますが、コンポーネントの違いは走りの快適性を生みますが決して速さに違いを生むわけではないのです。
スピードを上げるための改造には一般にホイールを変えることなどが提案されます。
スラムのロードバイクコンポーネント
スラムは比較的近年ロードバイクコンポーネントの製造販売を始めたメーカーですが、その機能は決してシマノやカンパニョーロに劣るものではありません。 スラムのコンポーネントの特徴の一つは、スプロケットとローラーチェーンにシマノ製品との互換性があるという点です。ですから、シマノ製品と組み合わせて使用することが可能です。
シマノ製品との違い
レッド、フォース、ライバル、エイペックスなどのコンポーネントを販売しています。シマノ製品と比較すると価格はやはり高めに設定されています。 シマノ製品に比べてデザインが一層かっこいいという声も多く、それによってもたくさんのファンを引き付けています。
ダブルタップレバー
さらにスラムのシフトレバーにはダブルタップレバーと呼ばれる特徴ある機能があります。 下に押し込む具合でギアを上げるか下げるかを操作できるのです。一段押し込むとギアが上がり、二段以上押し込むとギアが下がっていくという具合です。
ロードバイクコンポーネント:レッド
スラム レッド フロント 2-speed
スラムの最上位グレードのコンポーネントで、シマノのデュラエースの競合機種にランクされます。直感的に操作できる素晴らしいコンポです。 電子制御でギアの変速をするEtap(イータップ)モデルも売り出されています。
レッドETAP(イータップ)との違い
スラム レッド Etap ディレーラー
Etapは変速機能が素晴らしく、非常に速いレスポンスと正確さを実現しています。負荷がかかった状態でもギアを変速することが出来るので、ライディングを一層容易にするに違いありません。
選び方
このスラム最高位ランクのコンポは他メーカーのコンポと比較しても最軽量という強みを持っています。値段はデュラエースよりも高く、購入を検討する際のネックになる可能性があります。とはいえ軽量である点や操作感といった点をさらに重視される方にはおすすめです。
ロードバイクコンポーネント:フォース
選び方
SRAM Force eTap AXS リアディレイラー
レッドが誕生するまで、スラムのフラッグシップモデルだったフォースは、現在は第二ランクのコンポとしてアルテグラと比較されます。やはり軽量である点はアルテグラを上回ります。それと同時にアルテグラよりも高価です。その機能性、操作感ゆえにおすすめのコンポです。
ロードバイクコンポーネント:ライバル
選び方
スラム RIVAL XPLR eTAP AXS (12S)
ライバルはシマノ105と比較されるグレードに位置しています。ギアが11段装備されており、操作性においても105に引けを取りません。そして、マウンテンバイク用リアディレイラーで培った技術を全て投入することで、チェーン落ちのリスクを無くし、正確なリフティングが可能となり、どんなコンディションでも対応できる快適性を実現しております。
ロードバイクコンポーネント:エイペックス
選び方
スラム APEX キャリパーブレーキ
エントリーモデルにランクされるグレードのエイペックスです。ダブルタップレバーをこのグレードにも採用しており、スラムが全モデルに共通した操作感を持たせようとしていることは興味深い点です。
カンパニョーロのロードバイクコンポーネント
カンパニョーロは最上位ランクのグレードから挙げると、スーパーレコード、レコード、コーラス、ポテンツァ、ケンタウルとなります。シマノとの市場の競争で押されていることを受けて、現在は高級自転車コンポを売り出しているメーカーとしてその市場を保っています。
それゆえシマノ製品と比較すると価格が高めという特徴があります。その代わり、使いやすさなどではシマノを凌ぐという声も聞こえます。メーカーの独自性を保ち、魅力を失わないでいることは注目に値します。
見た目の良さ
シマノは車のメーカーでいうトヨタのように性能に重点が置かれ、デザイン性は必ずしも長所とは言えないかもしれません。カンパニョーロはイタリアの自転車メーカーということからも分かる通り、優れたデザインで製品をリリースしています。
性能の良さ
カンパニョーロのブレーキにはシマノ製コンポーネントにはない「滑らかさ」があります。シマノ製のブレーキは、慣れが必要になるかもしれませんが、カンパニョーロのブレーキは滑らかにブレーキをかけることが出来、操作性に優れています。
さらにブラケットの握りやすさ、操作性の高さに関しても、カンパニョーロはシマノに勝っています。 そして、スーパーレコードとレコードに対応して12段ギアがリリースされました。それを可能にした技術がカンパニョーロの開発技術の高さを裏付けています。
ロードバイクコンポーネント:スーパーレコード
カンパニョーロ スーパーレコードRD19-SR12
スーパーレコードはカンパニョーロの最高位グレードのコンポーネントです。カンパニョーロは長い歴史を持つ老舗自転車メーカーですが、現在でもその技術は全く劣ることなく、自転車界をリードする開発技術さえも持っているといえるでしょう。
スーパーレコードEPSとの違い
カンパニョーロ SUPER REC EPS 12S リア
EPSはシマノのDi2や、スラムのEtapと同じく電子制御でギアの変速を行う技術です。
選び方
スーパーレコードはカンパニョーロの最高ランクのグレードです。もちろん、比較デュラエース(シマノ)やレッド(スラム)と比較される種類のコンポです。カーボンが多く使われており丁寧にメンテナンスすれば寿命を長く保つことが出来るでしょう。
徹底した軽量化がされています。 12枚のギアがリリースされた今、シマノとスラムがそれに追随するまでスーパーレコードとレコードが12速ギアを望むライダーの唯一の選択肢です。
ロードバイクコンポーネント:レコード
カンパニョーロ Record FD19-RE12B
レコードはスーパーレコードに続くグレードで、プロが使うことが非常に多いことからもわかる通り最上位グレードではないとはいえ、非常にハイスペックです。
レコードEPSとの違い
カンパニョーロ レコードEPS EP12-RE1CEPS
上に挙げたスーパーレコードEPSと同じく、電子制御でギアの変速を行います。高価なコンポですが、その変速能力は高くしかも自然で滑らかに動作してくれるということです。
選び方
スーパーレコードが軽量化に力を入れている反面、レコードは耐久性を持たせています。ランクとしては二番目に位置しているとはいえ、その能力はトッププロが使うレベルです。良いメンテナンスで寿命を長く保つことが出来るでしょう。
ロードバイクコンポーネント:コーラス
カンパニョーロ CHORUS 11s FC15-CH262C
コーラスは上から三番目の機種ですが、それでもシマノのアルテグラと競うに十分以上の能力を持っている高性能コンポーネントです。
選び方
総じてギアの変速はどうしてもシマノ製品と比較すると劣るようですが、ブレーキコントロールのしやすさと見た目がたくさんのユーザーの心をつかんでいます。一度その魅力を味わった方はやはりそのフィーリングを味わいたくなるのではないでしょうか。
能力は非常に高く、コーラスにもEPSモデルが準備されています。寿命に関してもアルテグラと同じ程度の使用を期待できるはずです。 カンパニョーロの上位三機種は非常に高い性能を誇っていますので、コーラスはおすすめです。
ロードバイクコンポーネント:ポテンツァ
カンパニョーロ POTENZA クランクセット
カンパニョーロの4番目のグレードのポテンツァは、良いデザインと上位ランクモデルと同じ操作性によって人気のコンポです。こちらもシマノのアルテグラと競合するモデルとされています。
選び方
ポテンツァにはアルミが使われています。その高品質のアルミの故に高い評価を得ています。比較的購入しやすい値段でカンパニョーロの感触を味わいたい皆さんにおすすめです。良く手入れして寿命を持たして楽しみましょう。
ロードバイクコンポーネント:ケンタウル
カンパニョーロ CENTAUR ブレーキレバー
カンパニョーロの入門モデルとして使うことができるでしょう。
選び方
入門モデルのコンポーネントには値段が高めかもしれませんが、それでも他のコンポよりも比較的安価でカンパニョーロの操作感を楽しめるというメリットを持っています。価格面からみると105との競合とみることもできます。
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コンポーネントには多くの種類があり、購入に際しては希望のグレードと値段と予算を考慮することが必要になります。シマノ105で手堅く自転車を組むこともおすすめですし、スラムに挑戦してその特異性やスラム独自の操作感を存分に楽しむのも別の楽しみ方としておすすめです。
どの程度「挑戦」するかが個性の現れるところではないでしょうか。 楽しいロードバイク体験を引き続き楽しんでください!
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