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原付ツーリングの楽しみ方!50ccバイクで旅するための各4つの基礎知識!

原付バイクでツーリングに出る理由は何でしょう。50㏄という小排気量と面倒臭い法令の縛りの中で原付で旅に出る理由のひとつは「安く楽しめる」ことですね。楽しい50㏄バイクツーリングは事前準備がものを言います。今回は安く楽しく旅するための基礎知識のご紹介です。
更新: 2021年1月17日
kuma10
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なぜ原付を選ぶのか?

16歳で免許を取る事ができるようになって最初に考えるのが「原付免許」ですよね。高校生になって通学用として(学校によって)認められるのも原付が一番多いんじゃないでしょうか。

そして初めて原付バイクにまたがった時自由を感じた方は多かったと思います。「こいつとならどこへでも行ける」と思ったあの時の気持ちを形にしてみましょう。

目的別おすすめ車種タイプ

ツーリングと旅の違い

ツーリングには「日帰りツーリング」という言葉がありますが、旅をするのに「日帰り」は嫌ですよね。ですから今回はツーリングは「日帰り」限定、キャンプなどで何泊かするものを「旅」と位置付けて進めて行きます。

ツーリングには

日帰りツーリングをするのにおすすめなのが「スクーター」タイプの原付バイクです。昔の50㏄スクーターは2サイクルエンジンのものもありましたが、現在は排ガス規制の関係ですべて4サイクルエンジンになっています。

おとなしいエンジンですが、その分メンテナンスも楽になりました。初心者や女性にも乗りやすく通勤通学の延長での日帰りツーリングにぴったりです。

旅をするには

原付バイクで遠出をするメリットは「経費があまり掛からない」ことだと思います。ですからここはあまりお金を掛けないキャンプ旅のできるバイクをおすすめしたいと思います。やはり一押しは「カブ」です。積載可能スペースも大きく取れ、エンジンの信頼性も高く燃費が良い。テントや寝袋など装備一式を積み込んで長期の旅に耐えられるおすすめのバイクです。

原付ツーリングのすすめ

日帰りツーリングの基本は走る事

別にとばす必要はありません。ゆっくりトコトコと気の合った仲間でどこかへ出かけましょう。その先にあるのはおいしいラーメン屋さんかも知れませんし、美しい海岸線かも知れません。

バスや電車などの公共交通機関でのお出かけも悪くはありませんが、小さな50㏄エンジンのミニバイクを自分で操作してのツーリングは「思い出量(トラブル含む)」が違います。

なるべく複数人(台)で

小排気量車の宿命に「機関トラブル」があります。小さなエンジンで長い移動距離を走るのですから当然と言えば当然です。そこでいろいろなトラブルに対処できるようになるまで初心者は「ソロツーリング」は控えて頂ければありがたいと思います。

数人でのツーリングはそれだけで楽しいものですが、それだけではなく、何かトラブルがあった時に仲間がいてくれるのは安心感があります。

原付ツーリング1「計画」

50㏄でのツーリングを念頭に

最高時速が30㎞に決められている原付スクーターでツーリングをする場合、日帰りで移動できる距離は最高でも300㎞が目安になります。途中で楽しいイベントなどを計画したならば当然そのぶんの移動距離は短くなります。

体力勝負で走るのも良いですが、休憩を取りながら200㎞(片道100㎞)ほどを移動距離の上限に決めることをおすすめします。

帰宅時間から逆算した計画

日帰りツーリングでは出発時間と移動距離の計算をしっかりしましょう。現地での遊び方(時間)を帰宅希望時間から逆算して出発時間の設定をすることをおすすめします。

なるべく暗くならないうちに帰路に着けるよう計画することが大事です。よく知らない街の深夜の国道などは思いもよらぬトラブルがあったりします。特に冬のツーリングでは路面凍結などに注意して下さい。

原付ツーリング2「装備」

2-1、50㏄でのツーリングを念頭に


排気量50㏄の原付スクーターとはいえヘルメットが必要な事は法令でも決まっています。最近のスクーターはシート下部にヘルメットケースの付いているものが多く、そこは便利な装備収納ボックスになります。スクーターならではの空間を原付ツーリングに活かしましょう。

2-2、雨合羽(レインウェア)は必需品

せっかくの楽しいツーリングを突然の雨で台無しにはしたくはありません。出先ですぐに雨宿りのできる場所に逃げ込めるとは限りません。レインウェアは必需品です。

夏でも濡れた体で走ると体温を奪われ低体温症を起こすことがありますし、冬は防寒着としても使えます。小さくたためるものをシートの下に忍ばせておきましょう。

2-3、免許証・保険証・地図

どんなに移動距離が短くても「健康保険証」は必ず携帯しておいて下さい。出先で体調を崩さないとも限りません。もしも本体が無くとも保険証番号の控えだけでも病院では受け付けてもらえますので、免許証と地図などと一緒に一冊の手帳ケースなどに入れておくことをおすすめします。

レインウェアとともにシートの下にしまっておきましょう。

原付ツーリング3「パッキング」

50㏄でのツーリングを念頭に

縫い目のない溶着加工ライナーを内蔵する防水仕様ライディングバッグ

50㏄という小さな排気量のスクーターには当然無理はさせられません。日帰りのツーリングということも含め軽装備で挑みましょう。

おすすめはウエストバッグですが、移動先でシューズを替えたり水着やタオルなどが必要になることもあるでしょう。小型で防水機能のついたデイバッグくらいがあれば万能です。画像の物はスクーターに括りつけての使用も可能な優れものです。

原付ツーリング4「注意点」

50㏄でのツーリングを念頭に

原付スクーターでのツーリングではまず「自分の小ささ(物理的に)」を知ることが大事です。風の強い日などさまざまな場面で「風圧」を感じるでしょう。

特にトンネルの出口では横風でスクーターごと車線を変更させられるようなこともあります。隣に大型ダンプなどに並ばれると吸い込まれてしまう錯覚に陥る事もあります。とにかく無理をしないことが大切です。

原付ツーリング動画

50㏄でもこんなに楽しい!

いいオジサン達がスクーターや原付バイクで颯爽とツーリングをする動画です。楽しい仲間と楽しい時間を過ごしている雰囲気が映し出されています。

子どもの頃に戻ったようにはしゃいでいる様子が見てとれますが、不思議と大型バイクのツーリングとは雰囲気が違います。原付日帰りツーリングは原点回帰ができるのかも知れませんね。

原付旅のすすめ

旅の基本は泊まる事

ここからは日帰りではなく何泊かすることを前提とした「原付バイク旅」編です。 原付バイクの利点は小回りが利きどんな小路にも入って行けるところです。

自然豊かな場所にキャンプサイトを作り、ちょいと町なかのコンビニやお風呂屋さんなどを利用させてもらいながら数日間の楽しい野外生活を満喫する。最高の贅沢だと思います。

原付旅1「計画」

50㏄での旅を念頭に

まず移動距離や日数に関していえばあまり気にしなくていいと思います。それよりも「旅の目的」のほうが大事になります。なぜならば1泊だけの「ワンデーキャンプ」でも移動距離の長いロングキャンプでもさほど装備が変わらないからです。

写真を撮る、絵を描く、釣りをするなど趣味の時間が大切になりますから、天候やルート設定、装備の積み方などの計画を練りましょう。


お手軽にオートキャンプ場も

現在は各景勝地に「オートキャンプ場」が点在しています。原付の旅でもオートキャンプ場の利用はお手軽でおすすめです。バイク旅に慣れていない方はまずオートキャンプ場を目指すのもいいかもしれません。場所によっては無料で利用できるキャンプ場もありますよ。

原付旅2「装備」

2-1、50㏄での旅を念頭に

バイク旅は原付であってもハーレーであっても持ち物はそう変わりません。また1泊であっても10泊であっても基本の装備は同じです。考え方は一つ、「安心して楽しめる装備」を持つことです。

使い込まれた装備には安心感が宿りますが、初心者ではそうはいきません。口コミを利用したり、直接アウトドアショップなどで吟味して原付バイクでも使いやすいものを探しましょう。

2-2、全天候型テント

出典: https://www.amazon.co.jp/Naturehike%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97-%EF%BC%92%EF%BC%8D%EF%BC%93%E4%BA%BA%E7%94%A8%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97-%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%89%E3%82%A2%E7%99%BB%E5%B1%B1%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%82%86%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%89%8D%E5%AE%A4-%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%BB%98%E3%81%8D%E4%BA%8C%E5%B1%A4%E6%A7%8B%E9%80%A0/dp/B0719P7KQF/ref=sr_1_14?ie=UTF8&qid=1519048448&sr=8-14&keywords=%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0+%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88+%E5%89%8D+%E5%AE%A4

タープ代わりの前室付きテント。防水・軽量のツーリングにぴったりのテントです。

原付バイクでの旅にかかせないのが「テント」ですが、テントは「前室」付きのものを選ばれることをおすすめします。わずらわしいタープを張らずとも外気の当たる前室があるのは雨や日差しから身を守るのに最適です。

天候不良で動けなくても前室にイスを置いての読書など楽しいですよ。ただしバイクへの積み方に一番気を使うのもテントです。大きさ、重さなどはよく吟味しましょう。

2-3、あると嬉しい一品

テントで真夜中に目を覚まし、ふらっと外に出て用を足した後「ちょっと小腹が」などというシチュエーションはけっこうあります。最近出回っている「缶詰」のクオリティーの高さには驚かされます。

燠(おき)になった焚火の上にフタを開けた缶詰をそっと置くだけでうまいおつまみが即出来上がります。パッキングの時にいくつか放り込んでおくときっと役に立ちますよ。

原付旅3「パッキング」

50㏄での旅を念頭に

バイクへの装備の積み方はいろいろありますが、おすすめなのが「コンテナボックス」の利用です。カブの荷台は驚くほど頑丈で、大型コンテナボックス二段積みくらいは楽々です。

積み方にもよりますがテント、シュラフ、コッヘルセット、食料などの装備を全て詰め込んで旅に出られます。ただし積み方には気を付けて下さい、車体重の軽い原付は積み方によってはハンドルを取られて危険な事もあります。

積み方の基本

バックパックなどの積み方はご存じのように「重たいものを上」に積みますが、バイクパッキングでは逆になります。どうしても「使い道」ごとに分けたくなりますが、「重いものを下、軽いものを上」というふうに分けることをおすすめします。

そしてボルトなどで直接荷台に取り付けられるように少し加工をして使うといいでしょう。もちろんタイベルトなども同時に使用し、落下などにはきちんと対処しましょう。

原付旅4「注意点」

50㏄での旅を念頭に

いくらカブが頑丈にできているからといって「過積載」は慎みましょう。所詮は原付バイクです。スクーターでもそうですが、股の間のスペースに装備の一部を載せる方がいますが絶対にしないで下さい。

不意の対応が遅れ危険です。せっかくの楽しいツーリングやキャンプが台無しになってしまいます。チェックをしても装備を減らせないのであれば、サイドバッグなどの利用がおすすめです。

積み方に悩む前に

出典: https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%88%E5%A4%AB%E3%81%AA%E4%BD%9C%E3%82%8A%E3%81%A8%E5%A4%A7%E5%AE%B9%E9%87%8F%E5%8F%8E%E7%B4%8D-%E9%AB%98%E5%93%81%E8%B3%AA-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF%E7%94%A8%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0%E3%80%902%E5%80%8B%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%91%E6%84%9B%E8%BB%8A%E3%81%AE%E9%AD%85%E5%8A%9B%E3%82%92%E5%BC%95%E3%81%8D%E7%AB%8B%E3%81%A6%E3%82%8B-%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0-%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/dp/B00CYGAP9E/ref=sr_1_2?s=automotive&ie=UTF8&qid=1519108547&sr=1-2

取り付け簡単で持ち運び楽々です。 アマゾンにて2個セットで2680円(2018/02/20現在)

本格的な革製のサイドバッグはお高いですし、手入れが大変です。最近では合成皮革で雨や汚れに強いものがたくさん出ています。日帰りツーリングでも移動距離の長いキャンプ旅でも1つあれば、荷物の積み方などに悩む時間が短縮されて重宝しますよ。

原付旅動画

50㏄でもこんなに楽しい!


ご存じ北海道テレビ制作の人気番組「水曜どうでしょう」の人気コーナー「原付東日本縦断1100キロの旅」の動画です。原付(カブ)など乗った事もない大泉洋さんの珍道中っぷりが笑いを誘います。

カブ旅の怖さや面白さなどが満載で楽しい教材だと思います。移動距離が半端ではないですしテレビ番組なのでキャンプこそしませんが、「このコースでキャンプ旅なら」とワクワクする動画です。

こんな強者も!

50㏄でこの迫力

原付バイクでのお出かけは、日帰りツーリングであろうとキャンプ旅であろうと可能性が無限にあります。制約の多い交通事情の中でいろいろ模索しながら自分が一番楽しいと感じられる乗り方を見つけ出しましょう。

年齢や体力、移動距離や休暇日数などさまざまな要素がありますが、「自分スタイル」を作ることが大切です。

共通の注意点

排気量50㏄を忘れない

原付バイクでの法的注意点を2つ紹介しておきます。 先ほど装備品の積み方のところでも少し触れましたが、第一種原動機付自転車(50㏄以下)の場合、最大積載量は30㎏と決められています。

またはみだしは積載装置から左右15センチ、バイクの前後から30センチ以内、高さの制限は垂直立ち状態で2mまでとなっています。その他、飛散防止などに勤めるとありますから、これらは守って下さい。

二段階右折

原付バイクでの法令で一番引っかかるのが「二段階右折」です。車に乗っていて左折車線の原付バイクが右折ウインカーを出して左折を始めたら車の運転手も驚いてしまいますが、これは法令で決まっています。

なかなか浸透していませんが、取り締まりの対象であることに間違いありません。長い距離を走ってボーっとしていて忘れる、なんてこともあります。三車線以上の大きな道路では常に気にしていて下さい。

共通の楽しみ

旅先ごはんはバーベキュー

バイク旅で楽しみなのが「ごはん」と「おふろ」です。ふだんの生活でも毎日の営みの中に組み込まれているごはんとおふろがキャンプでは特別なものになります。

知らない街の銭湯や温泉は異国情緒を楽しめますし、ごはんに至ってはほぼ毎日バーベキューです。楽しい宴をするためにサイト設営の前に買い物のできる場所は下見しておきましょう。

原付ツーリングって素晴らしい!

原付バイクでのツーリングはとても楽しいものです。何といっても「自由度」が違います。

小さいだけに荷物の積み方や移動距離など気を使う事はたくさんありますが、それがまたバイクとの一体感をかもしだしてくれます。これからツーリングに良い季節になってきます。ぜひ原付バイクでの旅を楽しんで下さい。