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日本一周の車旅!出発前に知っておきたい費用やコース、日数を徹底解説!

一度は「日本一周が夢」と口にしたことがあると思います。でも実際に、日本を一周した人は多くは居ません。 そこで今回は、実際に車旅で日本を一周した人の体験談を交え様々なことを書いていきます。 車旅だからこそ便利であった点やトラブルなど、様々なことがお伝えします。
更新: 2023年9月29日
木下雄太
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日本一周車旅は誰もが一度は夢見る

日本一周旅行と訊くと、テレビか何かの企画のように聞こえます。言葉だけを見ると壮大さだけをイメージしますが、実際にはそのお金の問題や時間の問題など、様々なクリアしなければならない課題があるのです。

まずはじめにお伝えしたいのが、日本一周するのであれば車旅が良いということです。

車旅が良い理由

車旅が良い最大の理由は「屋根がある」ということです。もしバイクや自転車で旅をする場合、雨や嵐に見舞われると悲惨な思いをします。また、車の場合はカーナビを用いてルートや距離の確認も出来ます。

スマホのアプリでもナビは可能ですが、カーナビに比べると性能が低いことも多いです。これらの理由から、日本を一周するのであれば車旅の方が良いと言えるのだそうです。

日本一周車旅、移動距離はどれくらい?

そして気になるのは、日本一周は距離にしてどれくらいになるのかということではないでしょうか。これはルートにもよるのですが、海岸沿いに沿って旅をするということで日本一周をするとすれば、大体12000kmになります。

この場合海のない都道府県を省くことになりますが、あくまでも日本という国を一周するという車旅なので問題はないでしょう。

海沿いのルートを旅する利点

実際の海沿いの道路。少し雪がちらついていました。

海沿いのルートを旅するというのは、日本一周という長距離を車旅する上で大きな利点があります。それは、海に面した地域は栄えている事が多いという点です。

現在のようにインフラが整備されていなかった昔、海上経路は物資を輸送するのに重要なものでした。そのため物資が運ばれてくる港町は大変栄えたのです。

急なトラブルの物資補給に役立つ海沿い

その名残は今でもあります。 ですので海沿いの街は大きなショッピングモールなどがある事が多く、車旅の途中で何かトラブルがあった際の、急な物資補給に役立つのです。そういった意味でも、日本一周車旅は海沿いのルートを旅することが大切であると言えます。

日本一周の日数はどれくらい?

日本一周を達成できる日数ですが、経験者のお話や体験談を綴ったブログ等を見るとだいたい3ヶ月から100日といったところです。意外と時間がかかると思った方が多いのではないでしょうか。 これは、1日の移動に割り当てられる時間が限られていることに起因します。

車旅における1日の移動時間

日本一周車旅の中で例えば観光地を巡ったり、その土地の名物を食べたりなどをする機会もあるでしょう。そういった時間も考えると、移動に使える1日の時間はだいたい3時間程度になります。

時速40kmで1日3時間走行すると、一日の移動距離は120キロとなります。そのため、日本一周車旅の日数は大体100日ほどになるのです。

日本一周するのに必要なガソリン代


車で移動するということは、燃料も必要になります。すなわちガソリンです。 先ほど挙げたような一日の移動時間が3時間で120km、そして100日前後で旅が終わるということを念頭に入れて考えてみます。

ガソリン代、10万円は欲しいところ

画像にあげたガソリン代で計算すると、金額は85200円となります。あくまでレギュラーでの金額です。しかし、日本一周を車旅するため長期間になります。その間にガソリン代が高騰するとも限りません。ですので、燃費の良い車を選んでいたとしても少し多めに用意した方が良いと思います。

日本一周車旅でタイヤは何回交換が必要か

車のタイヤというのは言ってみれば消耗品です。そのため、車旅で日本一周を行う際においては「タイヤの交換に迫られる」ということもあります。放置してしまうと、重大な事故につながる可能性もあるので非常に危険です。

では、どのくらいのペースでタイヤを交換することになるのでしょう。その答えは、タイヤのミゾを見ればわかります。

自動車タイヤの溝と走行距離

自動車のタイヤには溝があります。この溝によって、スリップ等による事故を防いでいるのです。新品のタイヤには、8mmの溝があります。この溝が1.6mm以下になると道路交通法違反になりますし、何より事故になる可能性が極めて高くなります。

タイヤのミゾは、1㎜減るのに大体5000㎞の走行が必要と言われています。

ですので大体35000㎞の走行で交換が必要になると言えます。「ならばそんなに走っていれば問題はないのか」と言われるとそうでもありません。

タイヤゴムの寿命

実は自動車タイヤのゴムにも寿命があります。いわゆる使用期限が、4〜5年と言われています。そのため、そんなに長距離を走行していなかったとしても、この使用期限が引っかかっている可能性があるのです。

結論としては、日本一周車旅を始める前にタイヤを交換しておいた方が無難だと言えます。

タイヤ交換の費用

タイヤ交換の費用は、4本の交換で大体3万円前後となります。そんなに高い金額でもないので、車旅を始める準備として交換しておきましょう。

日本一周車旅の経験者に訊いてみた

実際に車で日本一周をした経験のある方が知人に居ましたので、実体験に基づく感想や提案などを伺ってみました。実際にかかった費用や旅の裏技など、実際に体験したからこそ語ることの出来るものばかりでした。

そもそも、なぜ車旅で日本一周するに至ったのか

彼はこのとき21歳の学生で、バーでアルバイトをしながら学校に通っていました。その学校と言うのがホテルマンを育てるような観光系の学校で、将来は一流のホテルや旅館で働きたいと考えていたのです。

当然のことながら、非常に狭き門です。ですので何か人とは違う経験、それも観光が関連した経験を積みたいと考えて、日本一周車旅を思いついたと言うわけです。

日本一周車旅には軽自動車がピッタリ


日本一周を車旅でする場合、軽自動車が最適だとの事です。彼は最初、有名な怪盗のアニメキャラクターのように小型の外車での旅を考えていたのですがさすがに資金が足らず、泣く泣く中古の軽自動車で旅をすることにしました。すると、旅に役立つ二つの利点があることに気がついたのです。

軽自動車は燃費が良い

軽自動車は、燃費が良いという特徴があります。もし燃費の悪い外車やスポーツカーで日本一周をしようとすると、燃料補給のために何度もガソリンスタンドに立ち寄ることになります。

それだけ時間のロスにつながります。そして当然、燃費が悪いということは燃料代もかなり高額になってしまいます。ですので、軽自動車は費用面から見ても日本一周にぴったりだと言えます。

日本一周車旅のイザというときの車中泊にも

軽自動車は燃費が良いだけでなく車内が広いものが多いです。中にはスポーツカータイプの小型車もありますが、ほとんどがファミリー層向けのワゴン車です。

そのため睡眠をとりやすいので、車中泊に便利なのです。あまりマナーが良いとはいえませんが、その日の宿泊施設の予約が取れなかった場合、車中泊せざるを得ないということになります。その際、車内が狭いと満足な睡眠も取れず、運転に支障をきたしてしまいます。

日本一周車旅と車中泊

実際に車中泊をする機会が多いのかと言うと、この後に説明する「日本一周をする時期」を守ればさほど多くは無いとの事です。

それでも渋滞や、ナビでは確認できなかったマイカー規制によるルート変更などで時間をロスしてしまうなどの事情でやむなく車中泊をするハメになったことは少なからずあるようです。

日本一周車旅をするなら4月~6月に

日本を一周するなら、絶対に4月~6月が良いそうです。その理由としては、天候が挙げられます。4月~6月であれば、春服~夏服を用意すればよいので荷物が少なくなります。

荷物が少ないと燃費もその分良くなるため、ガソリン代などの燃料の費用を抑えることが可能になります。

5月には大型の連休があるので渋滞に巻き込まれる可能性はありますが、その間の移動距離を少なくして観光を楽しむ程度であれば祝日のない6月で時間ロスを取り戻すことも出来ます。

北海道の車旅は5月中頃までに終えるべき

北海道は、6月に入ると霧が発生することが多くなってきます。濃霧と言っても良いほどの濃さで、目の前に何があるのかほとんどわからなくなります。

そのため車の速度を落として走行する必要があるため、大幅な時間ロスになります。さらに、なれない濃霧の中での運転なので事故の危険性も出てきます。

そのため、5月中頃までには北海道は走破しておかなければならないのです。濃霧に巻き込まれさえしなければ、北海道は信号が少ないので走破はそんなに日数がかからず、下手をすると2~3日で終わってしまう可能性もあります。

日本一周車旅は、GSを中継地点と捉える

ガソリンスタンドは、日本一周という長期的な旅における中継地点として活用すると良いそうです。長い期間の旅においてもっとも怖いのが、ガス欠です。

交通の多い道路でガソリンが切れてしまうのであれば、かなり迷惑ですが命の危険にさらされることは無いです。しかし、先述の北海道の、それも交通がほとんど無いような道でガソリンが切れてしまうと非常に危険です。

燃費の良い車だと「燃費も良いし、まだ大丈夫だろう」と油断してしまいがちですが本当に危険です。

交通の少ない道はスマホも圏外になってしまうことが少なくなく、大幅な時間のロスどころか遭難状態に陥ってしまう可能性もあります。

日本一周を車でするなら、こまめな給油が大切

たとえ燃費の良い車であっても、こまめにガソリンスタンドに立ち寄ることは非常に重要です。特に有人のガソリンスタンドであればルートの確認も可能ですし、コンビニと併設している場合も多いので食料の調達にも役立ちます。

また、地元民しか知らないような格安の宿泊施設を教えてもらえることもあるので、宿泊費用を抑えることにもつながります。

日本一周車旅をして自分が変わった

世界地図で日本を見ると、大変小さく見えます。しかし実際に車で日本中を旅すると、当然のことながらかなりの日数がかかります。その間に様々なことを経験し、自分自身の成長にもつながるのです。

日本一周車旅で金を大切に使うようになる


ゆったりとした日常の中に居ると、そんなにお金の事に関してシビアになることはありません。しかし、日本を一周するという大きな旅をしている場合はガソリン代などの燃費や食事、そして宿泊費の費用などの計算をこなす必要があります。

もし旅の途中で費用を使い切ってしまうと、旅の終焉どころか帰ることすら困難になってしまいます。

ですので、旅を終えた後も費用計算は常日頃から脳内でするようになり、結果としてお金を大切に使うようになるのです。

貯金感覚も養われる

費用について普段から考えるようになると言うことは、貯金しようという感覚も生まれるということです。旅の前段階でまとまった費用を用意するために貯金をするわけですが、旅を終えてからもその感覚が継続すると言うのは面白いものです。

日本一周車旅でルートを組み立てるのが得意になる

そして、たとえば知らない場所へ行くときのルートを決めるのが得意になります。単純に最短距離でのルートだけでなく、途中に寄れば楽しめそうな場所を組み込み複雑なルートでも躊躇無く組み立てることができるようになります。日本一周という長旅を経験しているわけですから、度胸がつくのでしょう。

距離感覚も研ぎ澄まされる

ルートを組み立てることが出来るようになるということは、距離感を掴みやすくなるということです。皆様にもあるかと思いますが、地図やナビアプリだけを見て目的地に行こうとすると、思った以上に時間がかかってしまったということは無いでしょうか。

地図の場合、当然のことながら距離は縮小されて記載されているので「なんとなく」でしか判断できません。

しかし、日本を一周すると何度も地図やナビを眺める事になるため「慣れ」が生じ、距離を掴みやすくなるというわけです。

日本一周車旅で計画的な人間になる

日本を車で一周するのは、時間との戦いです。普段の生活もあるため、出来るだけ決まった日数で達成しなければなりません。ですので、日本一周車旅を終えると「日数を決めて行動する」ということが体に染み付くため、非常に計画的な人間になります。社会人にとっては必須スキルですが、なかなか難しいものです。

実際にかかった日数

「日本一周を車で行う場合は、大体100日前後」ということは先述申し上げました。では、実際のところどれくらいかかるものなのでしょう。彼の場合は、110日ほどでした。

あまり高速道路を使いたくなかったため、若干日数がかかってしまったのです。軽自動車を選択していたので燃費も良かったため、費用は当初よりも抑えることが出来たとの事です。

日本一周車旅まとめ

多くの日数を費やして成し遂げた日本一周ですが、彼はこう言いました。「思っていた以上に、多くの親切な人に出会えた」と。彼はこの旅を始める前、長い日数をかけて旅をすることに大きな不安を感じていました。

しかし、たとえば旅先で立ち寄ってみた小料理屋で日本一周をしていることを告げると、見知らぬオジサンが「もし泊まるところが無いなら、ウチに来なさい」と声をかけくれたり、あるいは「○○に親戚が居るけぇ、連絡しといちゃるからそこに泊まりぃ」と言ってくれたりとずいぶん助けられたのです。

人との絆を知る旅

長い旅になるので孤独を想像していましたが、決してそのようなことは無く、むしろ彼は楽しい旅で終えることが出来たのです。彼の人柄にもよるのかもしれませんが、日本一周車旅は、人との絆を知ることの旅と言えるのかもしれません。