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オリーブの魅力!
手間いらずのオリーブ苗木
すぐに大きな樹木に成長するオリーブの木。大きな幹に対して、珍しい細い枝に沢山の小さなシルバーグリーンの葉がゆらゆら揺れる様が何ともお洒落で人気の植物です。 育てやすく、インテリアとしても人気を集めています。
そんなオリーブの苗木は見る見るうちに成長していき、1~2年で樹木と呼べる程になったら水やりも肥料も必要なく常緑樹でもあるので1年中きれいな緑の葉を楽しめるでしょう。 実がなる様子も可愛らしく、またその実や葉を色々な事に活用できます。
オリーブ苗木の実
オリーブの絵と言えば、細長い葉と一緒に紫の実がついている絵が一般的です。しかし最初は緑色なんです。 オリーブの実がなるのは7月くらいからで、この緑色の時点で収穫すると塩漬けにします。
収穫せずにつけたままの実の色が徐々に緑から紫へ、更に黒へと変化していき、どれもシックな感じで見るだけで楽しめ、これを収穫すればオリーブオイルとして搾油可能。 自家受粉できにくい種類が多いので、実をならしたいのであれば違う種類を2種植えなければなりません。
オリーブの花
オリーブの花は4~6月に開花します。枝の先に小さな白い花弁が金平糖のように見えて可愛らしく黄色の雄しべからは沢山の花粉が零れ落ちます。 面倒な花殻摘みなどする必要もなく自然に落ちるのです。
オリーブは1月くらいに花芽をつける為に、10℃以下の気温に20日以上さらさないといけません。なので冬でも10℃以下にならない沖縄ではあまり花が咲かないのです。
数多くあるオリーブ苗木の種類と選び方
オリーブの選び方はその人の目的によって決まります。見た目がそこまで変わらないけれど微妙に品種の違いがありますので説明していきましょう。
樹形で決める品種の選び方
生え方によって成長した時の樹形が変わってきます。 育つ環境、例えば狭いスペースしかない場合は横には広がらない直立型を、縦のスペースがない場合は、樹高が低めタイプをあとはお好みの樹形を選びましょう。
直立型品種
上へ上へと伸びるタイプで狭いスペースで楽しめる種類です。「ミッション」は耐寒性と自家受粉ができる品種。 「ネバディブロンコ」は葉の色が他よりも濃い目の緑で、開花期が長いので受粉用に栽培されます。「チプレッシーノ」は、樹高は低めです。銀葉が美しい品種で花粉量が多い為に他の品種と一緒に育てられます。
開帳型品種
横に広がるタイプでこんもりと茂る種類。「ルッカ」は、実の大きさが2~2.5グラムでオイル含量が高い品種です。自家受粉できます。「マンザニロ」は、実は大き目の3グラムですがオイル含量が低いです。
拡張型品種
傘のように上で広がる種類。「コロネイキ」は実が1~2グラムくらいの小さめですが、採れるオイルが高品質です。
実をならす為の品種の選び方
自家受粉するタイプを1本
「ルッカ」「ミッション」など自家受粉できるタイプを選びます。
開花時期が同じ2種類植え
「マンザニロ」と「ルッカ」や、「ネバディロブロンコ」と「ミッション」など、違う種類を選び、2種植えで受粉できます。特にネバディロブロンコは開花期が長いので、受粉樹として2種植えに向いているのです。
オリーブ苗木の育て方①植え方
アルカリ性の土
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一般的な土で水はけの良い物、更にオリーブはアルカリ性を好みます。 赤玉土6:腐葉土4の他に苦土石灰を混ぜて中和させると良いです。 面倒な人は元々ブレンドしてあるオリーブ用の土を利用しても良いでしょう。
植え付け
時期は3.4月 9.10月。場所は、地植えの場合は大きくなる事を考慮して、横と縦のスペースを空けておきます。鉢植えの場合は大き目の鉢に植え、日当たりのいい場所におきましょう。支柱はしっかりとした幹に育つまでは必要です。
オリーブ苗木の育て方②水やり
乾燥気味で大丈夫
乾燥に強い植物なので水やりは表面が乾いたらあげる程度で大丈夫です。 地植えの場合はある程度成長したらほとんど水やりは必要ありません。雨水だけでいいです。 鉢植えの場合は夏の暑い時期は毎日与えるようにしましょう。
オリーブ苗木の育て方③肥料
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緩効性の肥料を暑い夏の終わりの9月と、休眠から目覚め始める2月から春にかけて与えます。 鉢植えの場合、特に室内で育てる場合はミネラル不足に注意しましょう。 オリーブは葉が命です。
その葉が変色したり先の方が黄色になったりしたらミネラル不足が考えられます。そんな時は即効性の液肥を与えてもいいでしょう。
オリーブ苗木の育て方④剪定
時期は?
新芽が出る前の2~3月に一度剪定をお勧めします。それだけでは成長が旺盛なオリーブなので、更に夏から秋にかけてもう一度の剪定が必要です。 地植えだと見る見るうちに大きくなり、枝もどんどん太くなり気づいた時には自分ではどうしようもできなくなります。
そうなると業者に頼まなくてはなりません。 そうなる前にこまめな剪定が必要です。忘れずに常にチェックしておく事が大事です。
鉢植えの剪定
鉢植えの場合、目につきやすいので自分のしたい樹形を思い描きながら剪定します。 すぐに生い茂る葉が向こう側が見えるくらいにするのが理想的です。切りすぎた場合でも、すぐに芽が出てくるので思い切り剪定しましょう。
基本は茶色の枝や下向きの枝、内側に生えている枝、交差している枝を切り間引き剪定を行います。
オリーブ苗木の育て方⑤植え替え
鉢のサイズ
オリーブは成長が旺盛で根がすぐにはっていきます。 購入してすぐはスリット鉢でも大丈夫ですが、最終的にはテラコッタが通気性が良いのでお勧めです。また深鉢タイプの方が根がはりやすいでしょう。
あまり大きなサイズだと土の入れ替えなどが大変になります。10号より大きくなる場合は地植えの方がいいです。
時期と方法
開花期や夏の時期を避け、休眠する時期10月くらいから4月までが好ましいです。 古い鉢から抜く時に根を傷付けないように気を付けて抜き、古い土を落としながら、根詰まりを防ぐ為に少しほぐしてあげましょう。 この時に緩効性肥料を与えます。
オリーブ苗木の育て方⑤実をならす為には
2種植え
自家受粉できない品種が多いので、違う品種を2種植える事をお勧めします。 開花時期が同じ品種の組み合わせは次の通りです。 「マンザニロ」と「ルッカ」 、「ミッション」と「ネバディブロンコ」 、「フラントイオ」と「レッチーノ」となります。
去年の枝を残す
今年出てきた枝は来年にしか実がなりません。早く結実させたいのであれば、去年からの枝を残すと春に花が咲き実がなります。 剪定の時に気を付けて見る事が大事です。枝の太さや色で分かりますが、自信がなければ印をつけておくと良いでしょう。
日光に良く当てる
オリーブは日光を好みます。地植えの場合も日照時間が長い場所を選んで植える事が大切。 鉢植えであれば昼の温かい時間は、なるべく外に出して直接日光に当てる事が大事です。
オリーブ苗木の育て方⑥害虫
オリーブアナアキゾウムシ
成虫は1.5センチ程の小さな黒い虫だが、成虫が幹を噛み卵を産み更にその幼虫が幹の周りを噛み尽くしてしまい、大きな幹でも枯らしてしまうほどの威力を持つ虫です。
オリーブと名がついているように、ほとんどがこの害虫です。 対策として株元にスミチオン液を散布します。発生する4月から11月までに3回くらいは散布しておくと良いでしょう。
スズメガの幼虫
いわゆる青虫が葉を食べ下に黒い糞が落ちているので分かります。ゾウムシと違って根元や幹を食べませんので枯れたりしませんが、葉についているので見つけたら取り除きましょう。
オリーブ苗木はインテリアとして人気
お洒落なオリーブは室内でインテリアとしても大活躍です。鉢の大きさによってコンパクトにもできます。クリスマスにはオーナメントを飾って、クリスマスツリー仕立てにも。
オリーブは日光を好むので室内ならば、日がよく当たる窓際に置くようにします。冬は時々外やベランダに出したりしましょう。 土は観葉植物用の土や培養土などで、肥料はリン酸系の物で地植えよりも多めに与えます。 水やりは乾いたらあげる程度で充分です。
オリーブ苗木、食べる飲む飾ると様々な活用
オリーブの実は栄養満点
オリーブの実は昔から「不老長寿の薬」や「太陽の樹」などと言われて非常に体に良い成分を多く含んでいます。効能は次の通りです。
まずはオレイン酸。不飽和脂肪酸で酸化されにくく腸内洗浄してくれて、便秘解消になります。 次にビタミンE。若返り成分であり肌に潤いを与えアンチエイジング効果が見られます。 最後にポリフェノール。抗酸化作用で悪玉コレステロールを減少させます。
オリーブの実
塩漬け
緑色の時点で収穫した実はこのままでは渋くて食べられません。瓶に水をいれた中にオリーブの実を1週間水を取り替えながら浸しておきます。水を切って塩をまぶし更に1週間寝かせましょう。
食べる時に水につけて塩抜きして食べます。スライスしてサラダに入れたり、パスタに入れたりして料理にも大活躍です。
搾油(オリーブオイル)
紫色から黒色の時点で収穫した実は搾油できます。これがオリーブオイルです。 ジッパー付きの袋に入れて揉みつぶした後、布巾でこしてしばらく置いておくと水分と油に分離します。その上澄みをとった物がオリーブオイルです。 ボールいっぱいの実からとれるオイルの量はわずか50ccくらいです。
オリーブの葉
飲む
オリーブの実よりも葉の方がオレウロペインというポリフェノールが多く緑茶の3.3倍も含まれていますので、お湯で煎じて飲むと良いです。 このオレウロペインには免疫力を高める効能がある為に、風邪予防などにも効果的となっています。
飾る
オリーブの葉は細長い形の良い物で裏側のシルバー色もお洒落です。枝も細く10~15センチくらいに切った物をリース土台に巻き付けていきます。
テグスなどで留めていくと良いでしょう。 松ぼっくりやドングリや木の実を飾ればクリスマスリースになり、このままキャンドルを中央に置いても可愛いです。 少しずつ乾燥していきますがそれもまたシックな感じになります。
まとめ
夏の暑い時には生い茂る日陰を作ってくれ、冬でも枯れる事なく、お庭で青い葉を揺らしてどっしりとそびえ立つ姿はまさにシンボルツリーと言えます。
室内ではインテリアとしてもお洒落で、南欧を思わせるたたずまいが人気を集めています。 水やりなし、肥料なしの手間いらずで実や葉っぱが活用できるオリーブは、1本で何倍も楽しめる植物なのです。
オリーブが気になる方はこちらをチェック!
今回は苗木の育て方をご紹介してきましたが、オリーブについてもっと知りたいという方は、以下のリンクも合わせてチェックしてみてください。
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