ロードバイク初心者でも「アワイチ」は可能?
阪神間のロードバイク乗りで知らない人がいないといわれる淡路島一周、通称「アワイチ」。ライター自身も若い頃にクロスバイクで走破したことがあります。歳を取りロードバイクデビューした初心者でも淡路島一周を達成できるのか?2週間の準備期間を取って検証しました。
アワイチは初心者でもできる!
結果からお伝えすると、ロードバイク初心者でもアワイチはできました。しかし、体力的にとてもしんどく、時間もかかります。
ベテランのロードバイク乗りであれば、5時間以内の走破を目標とすることもあるそうです。休憩や寄り道をしながら走ったロードバイク初心者のアワイチのデータは以下。
総時間:11時間57分
走行時間:9時間5分
平均速度:14.98km/h
獲得標高:1077m
注:GPSアプリの数値であるため、公式発表されている標高などと差異があります。
スケジュールや実際に走った時間・距離の目安
朝7時に岩屋へ到着、7時半ごろから走り出し、日没の1時間後(19時半)まで自転車に乗っていました。ライターよりも自転車経験が少ない友人と訪れたため、1〜2時間に1回は休憩を挟むような計画で走行。タイムスケジュールは以下の通りです。
7:30〜8:20 (スタート)岩屋〜ファミリーマート
8:30〜9:30 ファミリーマート〜新島水産
10:00〜11:30 新島水産〜ちゃりこ(昼休憩1回目)
12:00〜13:30 ちゃりこ〜道の駅福良(昼休憩2回目)
14:00〜15:20 道の駅福良〜阿那賀公園
15:30〜16:15 阿那賀公園〜ローソン
16:15〜18:15 ローソン〜郵便局
18:30〜19:30 郵便局〜岩屋(ゴール)
それぞれのタイムスケジュールのポイントなどをご紹介します。
スタートから2時間はフラット(約40km)
最初の2時間は淡路市の市街地を走行するため、平坦な道が続きます。誰でも楽に走行できますが、飛ばしすぎるとあとが辛く感じてしまう原因です。ウォーミングアップのつもりで抑えながら走るようにしましょう。
この先はしばらくコンビニがないため、補給食などを準備していない場合は、忘れずに購入しておくことをおすすめします。
由良を超えると登坂ゾーンに突入(約45km)
洲本市に入り、しばらくは平坦な道が続きますが、由良を超えると山岳ゾーンへ突入します。軽いギアでなるべく止まらないように走るのが少しでも早く抜けるコツですが、辛ければ無理せず自転車から降りて歩きましょう。
南部は海沿いのフラットゾーン(約55km)
2度のアップダウンを超えると、海沿いのフラットゾーンを走行することになります。淡路モンキーセンターに併設されている「ちゃりこ」は食事処となっており、休憩にピッタリです。
坂を登ったら「道の駅福良」で休憩(約80km)
またしばらく平坦な道が続きますが「灘市民交流センター」を超えたあたりから、海を左手に臨みながら勾配路が再び現れます。アップダウンを繰り返し、福良港の看板を見て下れば道の駅福良にたどりつきます。
道の駅福良はグルメやお土産、無料で入れる足湯、クルーズなど見どころが豊富。休憩スポットとして活用してみてください。
またまた登坂!ここから疲労が出始める(約90km)
道の駅福良を超えたあとも登りが続きます。南あわじインター付近は長い登りが続くポイント。それを超えたらサンセットラインは僅かな登りはあるものの、比較的平坦な道のりが続きます。しかし、これまでの疲労があるのか漕ぎ足が重く感じて、思うようにスピードを出せないかもしれません。
慶野公園や五色浜を見ながら(約102km)
残り50kmを切ると、左手に海を見ながら走行するルートが続きます。所々、景勝地や海水浴場、おしゃれな飲食店などが目に入り、足を止めようかと迷ってしまうポイントです。夜になると事故のリスクが高まってしまうため、日没時間を確認しながら走行することをおすすめします。
出発時間次第では暗闇での走行に(150km)
次第に左手には神戸の市街地、辛抱して漕ぎ続けると正面に明石海峡大橋が見えてきます。街灯が少なく、日が落ちてからの走行には注意が必要です。ここからは登りはほとんどなくなるため、楽に走行できます。
辛抱しながらペダルを漕ぎ続けると出発地点へ到着し、アワイチ達成。疲労も相まって安堵感や達成感を得られるでしょう。
「アワイチ」は初心者でも走破できる!
淡路島を自転車で一周したライター自身の記録をもとに解説しました。ポイントをまとめると以下の通りです。
・事前練習は最低でも2週間した方がいい(1日1時間×10日)
・休憩を込んだ計画で12時間を想定する
・前半は平坦路だが、ウォーミングアップのつもりで走る
・適度な休憩を挟む
・自転車以外の楽しみも忘れずに
特に40kmを過ぎてからの登坂路は体力との戦いです。軽いギアで漕いだ方が楽なのは間違いありませんが「辛い」と感じたら無理をせずに自転車を押して乗り越えましょう。
実際に同行した友人は、ほとんどの坂道で音を上げて自転車を押していました。それでもアワイチは達成できますので、安全と無理をしないことを優先してサイクリングを楽しみましょう。
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出典:ライター撮影