薪グリル キャンプファイヤー
ソロキャンプだって焚き火はしたい
車で行くときは別として、ソロキャンプは持てる荷物に制限がある。
バイクなら積載方法を工夫すればそれなりに持てるが、自転車や徒歩だと15㎏前後が限界だ。
そうなると、どうしても余興的な荷物を減らすことになる。
例えばランプ。ヘッドライトがあれば十分なのでランタンは持って行かなくなる。
そんな余興的なアイテムの最たる物が、焚き火台だろう。
焚き火をするには焚き火台のほかに、大量の薪が必要だ。
現地調達もできるが、乾燥した手頃な薪が必ず手に入るわけでもない。
できれば薪はキャンプ場やホームセンターで購入したい。
焚き火台は調理に使えるという声もあるが、バーナーの方がコンパクトで使いやすい。
しかしだ、ソロキャンプでも、いやソロキャンプだからこそ焚き火がしたい。
だったら軽量コンパクトな焚き火台を探せばいいではないか。
ソロキャンプの焚き火はやっぱりピコグリル?
ソロキャンプスペース焚き火台で検索すると、上位に出てくるのがピコグリルだ。
お笑い芸人のヒロシさんが自身のYouTubeで使っていたのがきっかけで、爆発的にヒットした。
ソロ用のコンパクトな焚き火台が一般に認知されたのも、ヒロシさんがきっかけだった様に思う。
実際、細いフレームを展開してステンレスの板を乗せるだけのシンプルな構造は、軽量性とコンパクト性を見事に実現している。
限りなくシンプルな構成は機能美という言葉がピッタリだ。
ピコグリルのオマージュ商品でも十分です
薪グリル キャンプファイヤー
ピコグリルは素晴らしい焚き火台だ。ソロ用焚き火台としてこれ以上ないとさえ言える。
しかし、唯一弱点がある。
価格だ。
執筆時のAmazonでの価格は1万4,000円。
家族持ちのキャンパーにはちょっと手が出ない。
そこで、おこずかい制キャンパーの強い味方、オマージュ商品がある。
でも品質に問題ないか心配な面もある。
そこで僕は考えた。可動部が限りなく少ない上に、ほかのパーツは板二枚だ。
オマージュ品でも壊れようがない。
板にバリが合っても紙やすりで削れば済む話。
試しに数千円のオマージュ商品を購入してみたところ、大正解だった。
約3年使っているが、不具合は全くない。
ブランドにこだわりがなければ、候補に挙げてもいいだろう。
僕が手にしたニセグリルが優秀だった件
ピコグリルのオマージュ商品を、巷ではニセグリルと呼ぶらしい。
実に日本人らしい言葉遊びだ。
予算の関係とコスパ重視という価値観で当然の様にニセグリルをポチった。
価格はセールで2000円代だったと思う。
封筒に入って届いたニセグリルは拍子抜けするほど軽い。
「さすがニセ」と思いつつ袋を開けると、ナイロン素材の収納袋に入った金ぴかが見えた。
バリを覚悟していたので。そっと手を入れると、端部の処理もしっかりしている。
取り出してみると、板部には保護シートが貼られ、傷への対策がされている。
凹みもない。
唯一の可動部のある脚部もスムーズに動く。
価格以上の商品に思わず唸る。
くわえて僕の購入したノーブランドのニセグリル(上記リンク)には、灰受けのオプションが付いている。
これはピコグリルにはない。
6分の1ほどの価格でプラスαがあるのは庶民でなくとも嬉しいはずだ。
購入してから約2年使っているが、いまでもどこも壊れることなく焚き火を楽しんでいる。
僕の使っているニセグリルをレビュー
ここからは僕の使用しているニセグリルを紹介する。
こんな日が来るかも知れないと、開封時の写真も撮っておいた。
整理の出来ていな背景には目をつぶり、参考にしてほしい。
また、昨年のソロキャンプの様子も交え使用感をレビューする。
購入の際のイメージ作りに役立ててほしい。
組み立て簡単
脚を開いて、2枚の板を組み合わせ、乗せるだけ。
組み立ては極めて簡単だ。
簡単すぎて説明書すら付いてこなかった。
しかし、僕はその脚を開くのに戸惑った。
嫌になって投げ出すと、妻が簡単に開いてしまった。
「どうやってやった?」「こうやったらできるっしょ」
妻は極簡単に開くのだが…
心配な人は一度家で確認してからフィールドに出かけよう。
たくさん乗せられて、よく燃える
耐荷重は分からないが、大きな薪を乗せてもビクともしない。
板がVの字で、薪の下によく空気が入り、囲うものがないので風邪を受けやすい。
シンプルかつ考えられた構造には、焚き火をするたびに感心する。
せっせと薪をくべてもいいし、大きな薪をドンと置いて、まったりしてもいい。
調理も楽々
火力が強いので調理も楽だ。
焼き肉に炊爨、アヒージョなんかもあっという間にできる。
五徳に鍋を置いて弱火でじっくり料理、薪に直に乗せて強火でガンガン焼いてもいい。
ロストルの下にピザを置いて焼く強者もいる。
タレがこぼれたり、脂が跳ねたりしても大丈夫。
片付けのときにサッと水洗いしてあげればキレイになる。
ここでもシンプルな構造が役に立つのだ。
ピコグリル高いなという人はオマージュ商品でも十分です
正直、僕もピコグリルが欲しい。
いくらオマージュ商品でも十分とはいっても、丈夫さや本当に細かな部分では造りが違うのだろう。
しかし、焚き火台は高熱にさらされるアイテム。
メッキが剥がれ、痛みやすいのは変わらない。
そのことを考え僕はオマージュ商品(ニセグリル)を選択した。
約3年使っているが、問題なく使えている。
どうしてもピコグリルがいい人はぜひコグリルを。
そうでない人はオマージュ商品をおすすめしたい。
撮影:ライター