そもそも車中泊とは?
車内で寝泊まりすること
名前の通り車内で宿泊することを車中泊と言い、キャンプなどのアウトドアシーンだけでなく災害時の避難方法にもなります。テント泊の場合は設営・撤収がありますが、車中泊であればそんな面倒な作業を省くことが可能です。
また、車中泊は宿泊施設ごと移動することができる感覚なので、ホテルの予約が取れなくても気軽にさまざまな場所を旅行できるでしょう。今回は、そんな車中泊に必要なものなどをご紹介していきます。
車中泊できる場所
車中泊をするときは車でサイトに入れるキャンプ場や車中泊用のRVパークなど、車中泊が可能なスポットで行いましょう。トイレや売店のあるSAやPAの駐車場は便利ですが、可能なのは安全に運転するための仮眠で車中泊は禁止です。
道の駅の場合は場所によって車中泊が可能なところがあるため、施設に確認してみてください。私有地や店舗の駐車場、路肩での車中泊は不法侵入や違法駐車にあたるので初心者でも絶対にしてはいけません。
必要なものをチェック
寝具類は絶対必要なもの
車中泊をするときは、まず一番に寝具類を用意しましょう。毛布や枕だけでなく敷布団やマットレスの機能を果たすエアマットなどを敷くと、車内の凹凸を気にすることなく長時間快適に眠ることができます。
厚みが2.5cmのエアマットが多いですが、車の樹脂パーツの硬さが気になるという方は厚さ5cm以上のエアマットがおすすめです。サイズが合わなくて使えなくならないよう、事前にエアマットの大きさと車の広さを確認しましょう。
冬に必要なものは寝袋
夏場は平地だと毛布だけでも大丈夫ですが、山間部は毛布だけだと寒いので寝袋が必要なものになります。また、鉄のボディに窓ガラスがはめられた車は思いのほか冬の冷気の影響を受けやすいので、保温機能や外気を断熱する効果が高い寝袋があると便利です。車中泊をするときは事前に宿泊地の気温を確認し、寒い日は寝袋を用意しましょう。
カーテンで目隠しするのも大切
近くに他の利用者がいると人の行き来や視線が気になって眠れなかったり、朝日が眩しくて予定より早く目が覚めることがあるでしょう。車内のプライバシーを保護するため、窓の目隠しは必要なものです。
シェードは車の種類に合わせて作られているため密閉や遮光などの機能性が高く、断熱効果もあるためプライバシー保護と防寒に最適。また、車用のカーテンを取り付けたり、毛布を掛けるだけでもプライバシーを守る目隠し機能は十分です。
明かりも必要なもの
ルームランプは注意点でもお話したように周囲の迷惑になるだけでなく、点けたままにしておくとバッテリーが上がり車が動かなくなる場合があります。夜にトイレに行くときなどのため、懐中電灯などは必要なものです。
また、暗い夜に明かりで自分がいることを周りに知らせることは防犯にもつながります。100均グッズでも充分ですが、明かりが全体に広がり光量を調整することができるものを用意すると常夜灯代わりに使いやすいでしょう。
ライトの防犯効果について
- 自分が車中泊するということは車が出入りする場所にいるということ
- 明かりで人が歩いていることが分かれば人身事故や暗闇に乗じた犯罪を防ぐなどの防犯効果がある
初心者に嬉しい!あると便利なアイテム
ポータブル電源があれば冷暖房が使える
車中泊においてエンジンをかけたままにするのはマナー違反なので、カーエアコンをつけながら過ごすことはできません。ポータブル電源を用意すれば夏は扇風機やクーラー、冬は電気毛布などを使うことができます。
本体の電池容量が大きいポータブル電源なら、電気ケトルでお湯を沸かしてコーヒーや紅茶を淹れることも可能です。また、ソーラーパネルが付属しているタイプなら万が一のときに電力を確保することができます。
飲み物・食べ物があるときに便利なクーラーボックス
クーラーボックスがあれば、飲み物や食べ物を持ち運ぶときに大活躍してくれます。冷たい飲み物をそのまま長時間キープできるだけでなく、食品の傷みを軽減することが可能です。旅路で食べる食事のほか、100均でも買える保冷剤を入れておけばお土産の持ち帰りにも便利でしょう。
カーサイドタープでリビングスペースを作る
キャンプ場で車中泊をする場合、カーサイドタープがあるとリビングスペースを車外に確保することができるでしょう。施設への確認が必要ですが、カーサイドタープが使えるRVパークもあります。
キャンプ場ならテント泊のように外で調理や食事楽しむことができ、RVパークでも施設によっては外で食事を楽しむことが可能です。ゆったりした空間で就寝することができるので、より贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。
荷物が多くても安心のルーフキャリア
ここまで紹介した必要なものやあると便利なグッズをすべて持っていく場合、ルーフキャリアがあると積載量をより増やせるので便利です。車内の荷物が少なく済むので、軽自動車でも広い就寝スペースを確保できます。
特に小さなお子さんやペットも一緒に車中泊をする場合は、大人だけのキャンプより荷物が多くなりがちです。そういうときにルーフキャリアを活用すると、車の中でも長時間快適に過ごせるでしょう。
季節ごとに初心者が注意すること
季節に関係なく施設のルールは守る
RVパークやキャンプ場を利用する際は、季節に関係なく施設のルールを守りましょう。例えば火気の使用に関することや、夜間に大声や大きな音を控えるなどです。初心者こそルールを守り、他のキャンパーの迷惑にならないようにしてください。
春秋はすぐに羽織れる上着を用意
暖かくなってきた春や残暑厳しい秋のはじめは、出かけるときは薄着で平気でも夜になると気温が下がって肌寒く感じる場合があるでしょう。特に山間部で車中泊する場合は、日中と夜の寒暖差がかなりあります。
毛布や寝袋があっても、肌寒い夜を薄着のまま過ごすと風邪をひきかねません。そのため、春や秋に車中泊するときはパーカーなどのすぐに羽織れる上着があると体温調節ができるので便利です。
夏は初心者こそ注意!熱中症対策
車内に熱気がこもりやすい夏に車中泊をするときは、熱中症に注意してください。熱中症対策の近道は、天気予報をチェックして夏日・真夏日になると予想されている日は初心者も上級者も車中泊しないことです。
それでも車中泊したい場合は小型扇風機などを活用し、こまめな水分補給を行いましょう。また、車の窓を少し開けて風通しをよくし、日差しを遮るのと車内のプライバシー保護を兼ねて蚊帳を取り付けるのも有効です。
冬のカーエアコンはNG!エンジンは必ず切る
先ほど少し触れましたが、車中泊をするときエンジンをかけたままにするのは初心者・上級者ともにマナー違反です。長時間のエンジン音や排気ガスが周囲の迷惑になるだけでなく、逆流したガスで一酸化炭素中毒を引き起こす恐れもあります。
冬は特に積もった雪が排気口を塞いでしまうことがあり、より逆流しやすいです。安全に過ごすために冬の暖房はもちろん夏の暖房も、車のエアコンではなくポータブル電源を活用しましょう。
快適な車中泊を楽しもう
今回は車中泊をするときに必要なものや、初心者が気を付けるべき注意点などをご紹介しました。車中泊は昨今のアウトドア人気によって利用する人が増えており、試行錯誤しながらグッズを揃えて心地いい空間を作っていくのが醍醐味と言えます。
また、他の利用者がいる車中泊スポットではルールを守ることもお互いが快適に過ごすために大切です。普段と違った環境で過ごす車中泊、必要なものを揃えて初心者の方もぜひお楽しみください。
初心者向け車中泊情報はこちらもチェック!
今回は、車中泊に必要なものについてお話してきました。暮らしーのでは、初心者におすすめの車中泊情報に関する記事を多数掲載しています。初心者向けの車中泊情報が気になる方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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出典:unsplash.com