琵琶湖の女神ビワマス釣りにチャレンジ!
ビワマスってどんな魚?
ビワマスは滋賀県の琵琶湖に生息するサケ目サケ科に属する淡水魚で、大雨の日に群れで遡上する姿からアメノウオとも呼ばれる魚です。成魚は40㎝くらいのサイズで、大きいものは70㎝にもなります。
身の色はサーモンピンクで、味は鮭に近いと言われます。ビワマスは滋賀県内の琵琶湖周辺で消費されるだけでほとんど流通されてなく、平均的なサイズで3,000円という高級魚の値段です。(この記事の情報はは2022年12月10日のものです)
ビワマスがおいしいと言われる理由
ビワマスはサケマスの中では紅サケと並んでおいしさが際立ち焼いてよし、揚げてよしと言われる魚です。ビワマスの主食は琵琶湖固有のヨコエビとコアユと言われ、その中でも深い湖底に住むアナンデールヨコエビを好んで食べます。
ビワマスは、このような発色に良質な餌をを食べることで、綺麗な身を持つ魚に育ちます。このように栄養をたくさん含んだ餌を食べた魚は、程よい脂で口の中で甘くなって溶けていく上品は味わいです。
旬の時期はいつ?
大きいものは70㎝にも達するビワマスは、琵琶湖に注ぎ込む河川で冬にふ化した稚魚は初夏に琵琶湖に下り、3~4年後に故郷の河川に遡上して卵を産んで一生を終えます。ビワマスは秋に産卵期を迎えますが、脂がのる産卵前の夏が旬と言われこの時期はトロにも負けない美味になると評判です。
また、秋の産卵期を前にしたビワマスは「アメノウオ」と呼ばれ、これを焚きこんだご飯は滋賀県の無形民俗文化財に選定されている郷土料理です。
- ビワマスは琵琶湖に生息する希少なマス
- 琵琶湖固有の餌を食べることでその身は絶品の味になる
- 産卵前の夏の時期が旬で、ビワマスを炊き込んだご飯は名物郷土料理
釣りの予備知識を覚えよう
厳しいビワマス釣りのルール
ビワマス釣りは誰でもどこでもすぐにできるわけでなく、厳しいルールがあります。釣りの前には事前に申請する必要があり、禁漁期間が設けられています。その他にも、指定の釣り船に乗船する、釣った魚のサイズによってはリリースする、持ち帰れる魚の数も制限があるので注意が必要です。
このように細かく決められているのは、資源を守るこが目的なので規則に従って釣りをしなければなりません。ここでは、ビワマス釣りのルールについて説明します。
ビワマス釣りには禁漁期間や申請がある
ビワマス釣りはいつでもできるわけではなく禁漁期間があります。産卵期の10月と11月の期間はどんな場所や釣り方でも禁止です。その他にも、釣行可能期間でのレンタルボート及びマイボートは6月30日まで。ガイド船は9月30日まで釣行可能です。
さらに、ビワマスを釣るには事前に滋賀県に承認取得をしなければなりません。申請が面倒な方はガイド船を利用すれば申請の必要がなく、釣りのレンタル品もついているガイド船を選べば便利です。
トローリングが代表的な釣り方
ビワマスは琵琶湖の全域に生息していますが、その中でも北湖に多く生息していると言われます。しかし、琵琶湖は日本で最も大きな湖なので手漕ぎのボートでは目的の場所までたどり着くのは大変です。
そのため、広大なフィールドの湖を効率よく探るためにはトローリングなら場所の移動が簡単です。ガイド船のトローリングならアタリのよい場所を知っているので効率的な釣りができます。
おかっぱりでもビワマスは釣れる?
ビワマス釣りの基本は湖面からで、その他の釣りは違法と説明しましたが、シーズンによってはおかっぱりも可能です。おかっぱりとはボートに乗らず岸から釣ることで、ビワマスは産卵シーズンは故郷の河川に遡上するので、河川の岸から遡上してくるビワマスを釣ります。
おかっぱりのスタートは禁漁期間が終わった12月に入ってからです。この時期は河川での釣りは許可されているので、遡上してくるビワマスをルアーなどで釣り上げることができます。
- ビワマス釣りには禁漁期間や厳しいルールがある
- 代表的な釣り方はトロール船のルアー釣り
- ビワマスは禁漁期以外の河川ならおかっぱりでも釣れる
釣り方のコツと必要な仕掛け
ビワマスは沖の深場を回遊しているため、トローリングで狙うのが一般的な釣り方です。琵琶湖は釣り場が豊富で深さも異なるのでどの程度の深さで釣るのか調整する必要があります。
さらに、釣り場がの位置や釣れるシーズンを知ることも重要になります。このように、ビワマス釣りにはたくさんの知識が必要です。ここでは、これからビワマスを狙う方に釣り方や仕掛け、釣れる時期などについて紹介します。
最適なビワマス釣りの釣り場を知ろう
ビワマスは湖底ではなく、中層で釣れることが多い魚です。琵琶湖は時期によりますが、深さが20m付近が水温の変わり目になる層が形成されます。この20mが狙い目になる深さです。
もう一つの狙い目は、ビワマスが主食とする餌を狙う湖底です。餌が生息する水深30mほどの湖底にも仕掛けを作ればより釣れる可能性が高まります。このように、異なる水深に仕掛けることがビワマスを釣るコツです。
ビワマスの釣りのシーズンはいつ?
ビワマスは禁漁期間を除けばいつでも釣ることができます。ビワマスがおいしい時期は夏ですが、釣りに適した時になるとまた違う時期です。琵琶湖は大きな湖なので、時期によっては湖面が荒れますので、釣りに適したシーズンを知ることが大切になります。
湖面が荒れるのは冬から、初春の時期です。この時期は玄人向きの釣りになります。琵琶湖で最も穏やかなのは新緑の時期です。この時期の琵琶湖は湖面が荒れることも少なく、暖かな気候の中でビワマス釣りができます。
ビワマスのルアー釣りにはこの仕掛け
琵琶湖のトローリングでは主に2つの仕掛けが使われています。一つは、レッドコア用で、釣り竿はややハリのある10フィート前後のものを使い、水深20mくらいまででアタリを狙う方法です。
もう一つはダウンリガーで、柔らかくタメの効く7~8フィート前後の竿を使用して水深30mまでを狙います。どちらもポイントに到着したらルアーを投入して狙う棚まで送り込むだけです。このように、異なる深さで釣ることでアタリの確率が高まります。
- ビワマス釣りは中層と低層の二つを狙おう
- ビワマス釣りは気候が安定する新緑の時期以降が最適
- 仕掛けは狙う深さによって変えよう
これでバッチリ!ビワマス釣り
ビワマスは、滋賀県の琵琶湖周辺の数少ない飲食店で提供されているだけの希少な魚で、淡水魚一おいしいと言われます。希少な魚だけに釣りのルールも厳しく規制されて、許可がなければ釣り上げることはできません。
釣りのルールは、許可を得た船からのトローリングのルアー釣りが主な釣り方で、持ち帰れる数やサイズも制限付きです。簡単に釣ることは難しい魚ですが、その味は絶品なので機会があればぜひ釣り上げてみたい魚です。
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