頭を守るヘルメットは安全第一で選ぶ
バイク事故による死因の1位は頭部の損傷
バイクで走行中の事故における死因の1位は頭部の損傷で、全体の約半数を占める48.1%です。次いで多い胸部の損傷が26.9%と、2位と大差があります。その理由としては、ヘルメットのサイズが合っておらず事故の衝撃で外れてしまうからです。
ヘルメットが外れてしまうと、頭に受けたダメージはダイレクトに脳に伝わります。生きていくのに必要な機能を持つ脳がダメージを受ければ、死に直結することは少なくありません。
自分の頭の形に合うサイズを選ぼう
万が一のときに外れてヘルメットの効果が発揮できない、ということにならないよう購入する前に自分の頭のサイズをきちんと測りましょう。そのうえでメーカーごとのサイズを確認し、頭囲に合ったヘルメットを選ぶことが大切です。
また、ヘルメットはあご紐をきちんと締めて正しく着用してください。そうすることで事故を起こしてしまって衝撃が加わったとき頭囲が小さめでもヘルメットが外れにくく、頭部をしっかり守ることができます。
サイズ選びのポイントをチェック
頭のサイズの正しい測り方
頭の外周をメジャーで測るのが、正しいサイズの測り方です。眉毛の上、おでこの一番高い位置を起点に水平に後ろ側にメジャーを回し、後頭部の一番高い位置を通っておでこに戻った外周が頭囲となっています。
メジャーを持っていない場合は、紐や細長く切った紙で代用することが可能です。頭を1周した位置に印をつけ、端から印の位置までを定規などで測ります。この数値を基準にして、ヘルメットの大まかなサイズを選びましょう。
頭のサイズによるヘルメットのサイズ感の目安
頭の外周サイズを測ったら、サイズ表を確認しながら自分に合ったサイズのヘルメットを選びましょう。以下のサイズ表は大まかな目安で、数値の単位はcmです。
メーカーやモデルによって若干の差があるため、同じサイズ表記でも多少ゆるい・きついことがあります。また、ヘルメットは普通の帽子とフィット感が違うので、特に小さめサイズや子供用は調整のため試着・確認してから購入しましょう。
ヘルメットのサイズ | 子供用 | XS | S | M | L | XL | XXL |
頭の外周 | 51~53 | 53~54 | 55~56 | 57~58 | 59~60 | 61~62 | 63~64 |
店舗によってはフィッティングサービスがある
ヘルメットを取り扱っているショップでは、フィッティングサービスを行っている店舗があります。メーカーの講習を受けたスタッフが頭の形やサイズに合わせた内装の追加や交換など、ヘルメットの調整をしてくれます。
そのため、オーダーメイドのような感覚で自分にぴったり合うヘルメットを見つけられるでしょう。頭囲が小さめの方やゆるい・きついの感覚を確認しにくい子供用の場合はサービスを利用してみるのがおすすめです。
サイズが決まったら用途に合った種類を選ぶ
ツーリングでは快適かつ軽いものがおすすめ
ツーリングのときはヘルメットを長時間被ることになるので、軽さや着用時の快適性さが重要です。重かったり窮屈だったりすると、バイクを運転すること以外の部分で疲労を感じてしまいます。
フルフェイスのヘルメットは、ツーリングに特化したタイプがあるので機能性を重視する方におすすめです。軽さと快適さを求める方は顔を覆うものがないジェットヘルメット、安全性と開放感どちらも求める方はシステムヘルメットがおすすめできます。
ジェットヘルメットを使う場合
- 顔を覆うものがない分ゴーグルやシールドがないと涙で視界不良になる
- そのためゴーグルやシールドの着用は必須
街乗りの場合は着脱がしやすいと便利
通勤や日々の買い物でバイクを使用する方もいるでしょう。その場合は安全性に加えて快適性があり、使いやすさを合わせ持つジェットタイプのヘルメットがおすすめです。
さらに機能性のよさも求める場合は、ジェットタイプの中でもシールド付きで雨の日に対応できるものがいいでしょう。移動距離が短く着脱の簡単さを求める場合は、ゴーグルとヘルメットが分かれているハーフキャップタイプがおすすめです。
峠道での走行は安全性が最重要
峠道などでの走行を楽しみたい方は、安全性最重視のフルフェイスのヘルメットがおすすめです。また、バイザーが付いているオフロードヘルメットは口元が前に出ているので息がしやすく、小石や木の枝などから頭を守れます。
舗装されていないデコボコした場所での走行はオフロードヘルメットでも目元に隙間ができないゴーグルタイプがおすすめですが、林道でのツーリングならシールドタイプでも十分目元を保護することが可能です。
万が一のとき命を守るヘルメット
今回はバイク用ヘルメットの選び方について、サイズ選びのポイントなどをご紹介しました。万が一バイクに乗っていて事故を起こしたとき、子供用や小さめサイズでも自分に合ったヘルメットを正しく着用できていれば命を守れます。
ちなみに、ヘルメットを長く使い続けていると経年劣化するため、本来の効果を発揮することができません。使い始めて3年の使用期限が近づいてきたら、サイズの合ったヘルメットを選んで買い替えましょう。
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今回は、バイク用ヘルメットの選び方についてお話してきました。暮らしーのでは、バイク用ヘルメットに関する記事をほかにも多数掲載しています。おすすめのヘルメットやメンテナンス方法などが気になる方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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出典:unsplash.com