GIRO CADEN MIPSⅡ
BELL DRAFT AF
LAZER Blade+ AF
OGK Kabuto VOLZZA
ロードバイクに必須の安全用品をご紹介
ロードバイクのスペックや価格は多様化し最近では通勤通学などの身近な用途にも人気です。風を切って颯爽と走れるのが魅力ですが、転倒などの事故の危険性も高くヘルメットの着用が必須となります。
ロードバイク用のヘルメットは安全性能が高いだけでなく、デザインやカラーのバリエーションも豊富です。以下では選び方を解説しおすすめの商品をピックアップしていきます(本記事は2022年12月1日の情報をもとにしました)。
ヘルメットの選び方
1.フィット感が高いものを選ぼう
ロードバイク用のヘルメットには東洋人の頭にフィットする「丸形」と、欧米人にあった「楕円形」の2種類があります。多くの日本人には「アジアンフィット」とも表記される「丸形」がおすすめです。フィット感は安全性に直結しますので可能な限り試着をするようにしましょう。
2.用途にあった商品を選ぼう
ロードバイクは通勤通学のような比較的短距離の移動から、ツーリング旅行やレースといった長距離ライドまで幅広い用途があります。短距離用途にはレース感のないカジュアルな形状の商品がよいでしょう。
また、長距離ライドやレース向けにはエアロ形状の商品も候補となります。多くのブランドの公式サイトではヘルメットを用途別で分類しているのでチェックしておきましょう。
3.素材にも注目しよう
ロードバイクのヘルメットのシェル素材にはポリカーボネートやABS樹脂が使われています。ポリカーボネートは軽量で柔らかく初心者も着用しやすいでしょう。ABS樹脂は硬く頑丈で悪路走行でも活躍しますが、ポリカーボネート製に比べると重いのがデメリットです。
4.重量&通気性もチェック
一般的なロードバイク用のヘルメットの重量は200g~350gです。特にロングライドの場合は首に長時間負担がかかるため、250g程度を目安にしてなるべく軽いヘルメットを選びましょう。また、ベンチレーション(換気穴)の多いヘルメットは通気性がよく、熱を逃し汗も素早く乾かしてくれます。
5.安全規格をクリアした商品を選ぼう
JCFのシール自分で貼れって言うやつ初めてだった
— taku (@panda_RC30) June 25, 2020
MiPSの横に貼ったけどラピュタのロボットの目みたいになったな pic.twitter.com/IV0ik2HJox
安全性の判断基準としては、国産品では日本自転車競技連盟が競技での使用を認める「JCF公認シール」や、一般社団法人製品安全協会が認定した「SGマーク」が付いていると安心です。また、海外商品の場合はヨーロッパなら「CEマーク」、米国なら「CPSCマーク」が付いた安全性の高い商品を選びましょう。
街乗りにおすすめのヘルメット2選
1.ジロ・ケイデンミップスII
GIRO CADEN MIPSⅡ
サイズ | M/L |
---|---|
重量 | 340g |
アメリカの自転車用品大手・ジロ(GIRO)の2022年モデルで「MIPS(多方向衝撃保護システム)」なる内層で衝撃を吸収する技術が搭載されています。ほかにもポリカーボネートとスチロールを一体にした頑丈なシェルを採用しているのも特徴。ヨーロッパの「CE安全規格」もパスした信頼性の高いヘルメットです。
サイズ選びの注意点
フィット感は世界標準の「グローバルフィット」なのでMとLの中間(59cm)程度の頭囲の場合はLを選びましょう。ヘルメットにはサイズを調整できる大きなダイヤルを備えていて個別にあわせることができます。
おしゃれなデザインは女性からも人気
ケイデンミップスIIの色はブラックとグレーの2種類あり価格は19,800円ほです。かわいいデザインは女性向けとしても人気があり、雨水や日光から目を守ってくれる「つば付き」形状は街中で乗っても違和感がありません。
フロントの開口部は虫などが入りにくい小さめの設計です。一方で背面に設けられた大きなベンチレーションにより通気性を確保。ベンチレーションはヘルメットをかける穴としても活用できるでしょう。
2.ベル・ドラフトアジアンフィット
BELL DRAFT AF
サイズ | ユニバーサルアダルト(54cm~61cm) |
---|---|
重量 | 271g |
バイク用品でも有名なベルの商品です。「ドラフト」はロードバイク用の入門者向けヘルメットで、こちらはアジアンフィットモデルとなります。前後の張り出しが少ないため、街乗り用としてもおすすめ。1サイズですが調整範囲が広く女性・男性用を問いません。
レッドやイエローなどの色がありロードバイクとのコーディネートもしやすくなっています。価格は8,690円ほどとご紹介する商品では最もリーズナブルです。
扱いやすく快適な被り心地
ドラフトアジアンフィットの後ろの留め具にはサイズ調整用の「エルゴダイアルフィットシステム」が搭載されています。ダイヤルは大きめのサイズのためロードバイクに乗りながらでも簡単に操作ができるでしょう。
また、配置が工夫された25か所ものベンチレーションが設けられているので、夏でも快適なツーリングがしやすくなっています。
安全性能も抜群
ヘルメットは額から後頭部まで隙間なくしっかりと保護してくれます。また、インナーとポリカーボネート素材のアウターシェルを一体成型することにより強度を確保。CE安全規格もパスしているのも安心して利用できます。
長距離ライド&レース向きのヘルメット2選
1.レーザー・ブレイドプラスアジアンフィット
LAZER Blade+ AF
サイズ | S / M / L |
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重量 | 260g |
レーザー(LAZER)はベルギーのロードバイク用ヘルメットの老舗ブランドです。シマノが総合代理店となっているので国内でも入手しやすいのも魅力です。ミドルグレードの「Blade+」のアジアンフィットモデルでサイズは3種類。ブラックやミントグリーン、ブルー、レッドといったカラーがあり12,100円ほどの価格帯です。
操作しやすく安全性も抜群
ブレイドプラスのサイズ調整用ダイヤルは頭の上にあるのが特徴です。後ろにダイヤルがある一般的なヘルメットのように束ねた髪が邪魔になりにくく、女性向けとしても人気があります。
また、帽体に芯材を内蔵して補強する「リジットブレースシステムの」採用などにより耐久性を確保し、「JCF公認」となっているので安全性にも信頼がおけます。
オプション品も活用しよう
別売りの商品を利用して性能をアップするのもおすすめです。「エアロシェル」は雨天や強風といった過酷な環境でも走行が続けられる便利なアイテムです。また、「テールライト」を追加すれば、最も危険とされる薄暗い時間帯の被視認性が高くなるでしょう。
2.オージーケーカブト・ヴォルツァ
OGK Kabuto VOLZZA
サイズ | S/M、L/XL |
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重量 | 235g(S/M) |
オートバイ用ヘルメットでも人気のオージーケーカブト(OGK Kabuto)が提供するJCF公認ヘルメットです。同ブランドの上位モデル・IZANAGIの調整機構などを取り入れながらも19,580円ほどに価格を抑えたミドルクラスの商品となります。
レッドやイエローグリーン、ブルーなどの10種類以上の色から選べるので、ロードバイクやウェアとのコーディネートも楽しめるでしょう。
頭の形状に合った調整が可能
ヴォルツァのフィッティングにはKBF-2なるアジャスターを使います。きめ細かな調整ができるBOAダイヤルを採用し、後頭部の形状に応じてアジャスターの角度を2段階に調整できるのも魅力です。また、アジャスターの高さは8段階に調整できるため多様な髪型に対応できるでしょう。
快適性も抜群
効率よく配置されベンチレーションにより通気性が高く虫除け用のネットも付属しているので夏でも快適なライディングが楽しめるでしょう。また、裏地には汗を素早く蒸発させる「クールマックス」なる素材が使われ、あご紐にはMOFFなる消臭繊維にはっ水機能も持たせるなど快適に着用する工夫がされています。
メンテナンス方法を解説
1.ヘルメットの構造について
メンテナンスについて解説する前にロードバイク用のヘルメットの構造について簡単に説明をしておきましょう。
ヘルメットの外側はシェルという硬い素材で守られ、裏側は衝撃を吸収する発泡スチロール製のライナーが取り付けられているのが一般的です。その内側には頭と接するインナーパッドが敷かれ、本体には固定用のあご紐が接続されています。
2.ヘルメットの洗い方
ヘルメットのパーツごとに材質が異なるため洗い方も異なります。インナーパッドは汗などにより最も汚れやすいパーツです。着脱式の商品の場合は、取り外した後に中性洗剤を使って軽くもみ洗いをしましょう。
シェルは水を含んだ布やウエスで汚れをふき取り、あご紐は中性洗剤を薄めたぬるま湯につけて洗うのがおすすめです。洗ったパーツは乾いた布で水分を除き風通しのよい場所で陰干しをしましょう。
3.ヘルメットの交換周期は?
ロードバイク用ヘルメットの交換周期は一般には購入後3年程度です。ヘルメットのパーツのなかでも発泡スチロール製のライナーは、汗の水分や紫外線により経年劣化が起こりやすく衝撃吸収の性能が維持できなくなります。
また、交換周期に到っていない場合でも転倒や落下などで強い衝撃を与えた場合は交換をしましょう。外観では判別しにくいですがシェルやライナーが破損していると本来の性能が発揮できず大変危険です。
万全の装備で快適なロードバイク旅を
ロードバイク用ヘルメットは安全性を確保してくれる以外にも、雨水や日光から目を保護し空気抵抗を減らすといったさまざまな効果があります。色やデザインのバリエーションも豊富にあり、ロードバイクやウェアとのおしゃれなコーデも楽しめるでしょう。
一年中近場でアウトドアを満喫できるのもロードバイクの魅力です。気になる商品がありましたらお近くのサイクリングショップなどで実物に触れてみてはいかがでしょう。
ロードバイク用ヘルメットが気になる方はこちらもチェック!
以下にはキノコ頭になりにくいロードバイク用ヘルメットや、サイクリング用ヘルメットの記事をリンクしました。おすすめのロードバイクの情報についても付記しますので併せてお楽しみください。
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