無人島キャンプ場の運営って難しい?
ソウカワ
突然のお声かけにも関わらずありがとうございます。
tee
こちらこそよろしくお願いします。
ソウカワ
無人島のキャンプ場って初めて訪れたんですが、全国的に見てもたくさんあるようには思えません。運営するのは難しいですか?
tee
無人島は権利関係(国・市・私有地など)が複雑で、うまくいっているところはあまりないかもしれません。当キャンプ場は利害関係者と定期的なミーティングを行い、県や市と連携しながら運営できています。
ソウカワ
そうなんですね。無人島といえども、好き勝手にできるわけではないということを改めて実感しました。
tee
私たちは有田に人を呼び込める存在として「役に立てたらいいな」と思っています。自治体に直接収入をもたらすことはできませんが、関係業者や周辺の観光地に人を渡せるように取り組んでいます。
ソウカワ
素晴らしいですね。
設立の苦労は?
ソウカワ
次に設立時に苦労したことをお聞きしてもいいですか?
tee
はい、無人島ならではの苦労がありました。今では綺麗に整備されていますが、人が立ち入らないので、草や木は生え放題です。それを人手だけで整えるところからスタートしました。基本的には重機を入れられないため、全て手作業です。また、伐採後のゴミも一度に運べる量が決まっているので本当に大変でした。
ソウカワ
聞いているだけで疲れそうです。気象の影響もありそうですが……?
tee
そうなんですよ。実は数年前に台風で作ったものが流されたり、水が内陸に入り込んだりして全てだめになったことがあります。その後、再び作り直すとともに自治体と交渉してスタッフだけで用水路を作りました。
ソウカワ
自然には贖えないかもしれませんが、悲しいですね。
tee
積み上げたものがなくなるのは本当につらかったです。このときに経営側から「重機を入れようか?」との意見もあったんですが、これまで手作業だけでやってきたのでお断りして、自分達だけで再建しました。
ソウカワ
teeさんの熱い想いが伝わりました!
地元の人との関係性やお客さんについて
ソウカワ
無人島でキャンプ場を運営するうえで、地元の人との関わりってどのようなものなのでしょう?
tee
最初は「よそもんが本当に人を呼び込めるのか?」と懐疑的でした。とにかくできることをやって自治体や関係者に助けてもらえるようになっています。今では本当によくしてもらって助けてもらうことばかりです
ソウカワ
努力の賜物ですね。地の島にはどれくらいの人が来ますか?
tee
この時期はあまり多くの人が来られることはないですね。忙しい時期は夏です。海水浴シーズンになると、連日2〜300人の方が来てくださいます。
ソウカワ
それはすごい!船のキャパを考えると往復が大変そうですね。
tee
スムーズに楽しんでもらうためにもご理解とご協力をいただけるとうれしいです。ほかにも大型イベントなどの目的で利用してもらえますが、基本的に自分たちだけで機材を運搬してもらわなければならないので大変だと思います。主催者もそうですが、船のキャパは変えられないので、往復回数がとても多くなりお客さんも大変だと思いますよ。
ソウカワ
そうでしょうねぇ……。今回、私は「無人島」のパワーワードに惹かれて来ましたが、どんなお客さんがたくさん来ますか?
tee
ファミリーからソロ、グループまで客層は幅広いです。ソウカワさんと同じ感覚かもしれませんが、コロナ後は、人生に悩んだ人(経営者や飲食業従事者)が来ることが増えていますね。
ソウカワ
私自身もこれまでのキャンプとは違った感覚を得たので、やはり無人島って面白いですね。
地の島の魅力や楽しみ方はこちらから!
スタッフのteeさんに設立時や運営の苦労などについてお話をお聞きしました。やはり無人島でキャンプ場を運営し続けるのは難しいとよくわかりました。資金だけでなく情熱や地域への貢献を考えられる人でなければできません。地の島の魅力や楽しみについては、こちらの記事でご紹介していますので、お読みいただけたら幸いです。
【スタッフインタビュー②】無人島プロジェクトの運営者に魅力や楽しみ方を聞いてみた!
和歌山県有田市にある無人島「地の島」へ訪れました。後半は、運営スタッフのteeさんから地の島の魅力や楽しみ方についてご紹介いただきましたので...
お話を聞かせてくれたteeさんのSNSアカウント
地の島の詳しい情報はこちらから
【2時間で行ける無人島】非日常を体験できる!和歌山「地の島」をご紹介!
和歌山県有田市にある無人島「地の島」へ訪れました。こちらのフィールドは「無人島プロジェクト」さんが運営しており、快適な非日常を提供してくれま...
出典:ライター撮影