DOD ヘーキサタープ
FIELDOOR スクエアタープTC
炎を眺めるだけでも至福の時間が過ごせる
焚き火は癒やしの効果が豊富
キャンプと焚き火は非日常感を楽しめることから相性が非常によく、切っても切れないような深い関係にあります。キャンプでの主な焚き火の役割と言えば調理用の熱源や、暖を取とるなどの利用法が挙げられるでしょう。
また、焚き火には電車の揺れや川のせせらぎと同様に「科学的に」人をリラックスさせる効果があると証明されてます。薪が燃える音や樹種ごとに異なるにおいなど、焚き火は視覚だけではなく聴覚や嗅覚からでも癒されます。
雨が降ると焚き火は難しい?
雨が降るとやはり焚き火をするのは難しくなります。しかし、雨天でも焚き火がしたいというキャンパーも多いでしょう。そのため、今回は雨天でも焚き火を楽しむ方法や、おすすめのタープなどをご紹介します。
雨の日でも焚き火を楽しむ方法とは
濡れないようにすることが大事
雨天では焚き火が濡れないようにタープで屋根を作る必要が一般的です。ただし、設営方法にいくつかの注意点があります。
例えば、タープの一点だけを高いポールで支えるダイヤモンド張りは、屋根の面積が狭くなり焚き火台が濡れる可能性があります。他にもテントとタープをシームレスに繋ぐ小川張りも、テントと焚き火の距離が近くなることから注意が必要です。そのため、できるだけ屋根が広くなるようにしましょう。
テントの前室は使わない
近年はソロキャンプ用の小型テントでも前室の広いモデルが豊富にあります。しかしテントの前室は閉鎖的で、なおかつ周囲にも生地があるため焚き火をするには向きません。特にポリエステルやナイロンなどの化繊を使用したテントは、熱に弱く穴が開いたり一気に燃え広がるため前室で焚き火をしないようにしましょう。
また、2ルームテントのリビング部分は広いですが、同じように四方を生地で囲まれているため基本的にはおすすめできません。
小さな焚き火台だとやりやすい
雨天での焚き火はタープの下で焚き火をするというのが基本となるため、大きな焚き火台よりも小さな焚き火台がおすすめです。焚き火台を小さくすることで薪の投入量が減り炎を小さくしやすくなります。
焚き火に必要なアイテムについてご紹介
難燃性のタープが必要
タープ直下で焚き火をするには難燃素材のタープが必須になります。そのため、ポリエステルやナイロンなどの燃えやすい素材ではなく、熱に強いTCタープや化繊でも難燃加工を施したモデルなどを使うようにしましょう。特にコットンだけを使用したタープはより高い難燃効果が期待できます。
ただし、コットンと化繊では止水のメカニズムが異なることから、大雨になると裏地に水が染み出す可能性がある点には注意しましょう。
防炎シートも便利
化繊のタープしか持っていない場合は、火の粉が燃え広がりにくい防火シートや難燃シートと呼ばれている薄手のシートを使用しましょう。タープの下に防火シートを取り付けることで、万が一火の粉が舞っても防火シートが身代わりとなって、タープの穴開きを防いでくれます。
多めの着火剤も必要
晴れている日は、少量の着火剤とライターやチャッカマンで簡単に火起こしができます。一方で雨天では水分や湿気が増えており、火がつきにくくなります。そのため火起こしが難しくなることから、晴れた日よりも多めの着火剤を用意するというのも大切です。
難燃性の素材のおすすめタープ2選
1:張りやすいヘキサ型タープ
DOD ヘーキサタープ
人気ブランドのDODから発売されているTC素材のタープです。コットンを使用しているため、火の粉対策をしなくてもタープの下で焚き火が楽しめます。また、本品はベーシックなヘキサ型ですが各角にグロメットがあるためアレンジも可能です。そのため、ソロキャンプでも複数人でのキャンプにも対応できます。
TCタープは難燃性が高いだけではなく遮光性も高くなり晴れた日でも快適に過ごせるおすすめアイテムです。
2:アレンジしやすいスクエア型
FIELDOOR スクエアタープTC
FIELDOORから発売されている本品も難燃性の高いTCモデルのタープです。本品はループの数が多いためポールやロープを追加して、さまざまな形状にアレンジできます。ループが多いと設営が難しく思えるかもしれませんが、コツを掴むと簡単に張れます。
また、FIELDOORからはさまざまなサイズのTCタープが発売されているため、ソロキャンプでもファミリーキャンプでも使いやすいタープが見つかるでしょう。
着火方法をご紹介
薪が湿っていない場合について
薪が湿っていない場合は雨天でも着火方法に大きな違いはありません。着火剤を用いて小さな薪から徐々に大きくしていきましょう。薪の組み方はさまざまな方法がありますが、薪の内側まできちんと空気が入るようにすることで安定して燃焼します。
例えば井型に薪を組んでいき、真ん中に燃えやすい杉の葉や新聞紙、着火剤を入れて点火していくだけです。
薪が湿っている場合は工夫が必要
薪が湿っている場合は少量の着火剤では火起こしは難しくなります。また、湿った薪をそのまま井型に組んでも燃えにくいため、薪を細かく割っていく作業が必要です。
薪の表面だけ湿っている場合だと細かく割ることで、内部の乾いている部分が露出して火付きがよくなります。また、細く割ることで薪自体が細くなるため燃えやすくなる効果も期待できます。
一気に着火しよう
前述したように薪を組んでも燃え広がりにくいことから、雨天では着火しづらいため着火剤を多めに使用して一気に燃やすようにしましょう。雨天での焚き火は新聞紙から小枝というふうに徐々に着火するのではなく、ある程度の大きい薪なども含めて同時に火起こしするのが着火のコツです。
小雨のときはタープなしでも楽しめる
火が消えない組み方について
雨天に焚き火をするときはタープの下で楽しむというのが基本です。しかし、小雨の場合は薪の組み方を変えることでタープを張らなくても焚き火ができます。
例えば井型に薪を組んだときは、大きい薪を上に並べて屋根を作るように置きましょう。あとは側面の隙間から中央に入れた着火剤に点火するだけです。また、濡れた新聞紙で覆うという方法あります。中央にある着火剤に直接雨が降り込まないようすればタープが無くても火をつけることができます。
大きい薪は湿っていても大丈夫
前述したように薪が湿っていると燃えにくくなるため、湿っていない薪を使用するというのが焚き火の基本です。しかし、上記のように屋根を作り小さなログハウスのような組み方した場合は、屋根になる部分の薪は湿っていても問題ありません。下から焚き火の炎にさらされて、屋根の部分の薪も自然と乾燥していきます。
雨の日の焚き火のコツをご紹介
ポールで熱対策を
タープで焚き火用の屋根を作るときはポールを高くしましょう。ポールが低いと焚き火の熱の影響を受けやすくなったり、火の粉に触れる可能性が高まります。そのため、ポールが低く長時間焚き火にの熱の影響を受けるような使い方は好ましくありません。
難燃加工もコットン製のタープも火の粉が触れた程度では穴が開きにくかったり燃え広がりにくいだけです。決して燃えないわけではないため、熱の影響を最小限にするように心がけましょう。
焚き火の熱で薪を乾燥させる
うまく火起こしができ焚き火の炎が安定してきたら、焚き火台の下や周囲に薪を置いておきましょう。焚き火の周囲に置くことで薪を乾燥させながら焚き火が楽しめます。その後、乾燥させた薪を継ぎ足していくことで雨天でも安定した状態で焚き火ができるでしょう。
また、薪をきちんと乾燥させることで湿っている薪を燃やしたときよりも煙や水蒸気の量を抑えられます。
雨風が強いときは無理をしない
雨風が強い日は、無理に焚き火をしないようにすることも重要です。タープの下でも雨風が強いと横殴りの雨により焚き火台がや薪などが濡れてしまい火起こしが難しくなります。火起こしができても消えやすい状況になるため、ゆっくり焚き火を楽しむことも難しくなることからおすすめできません。
また、風のある日は火の粉が舞いやすくタープが倒壊するおそれもあるため、雨風が強いときは無理に焚き火をしないようにしましょう。
雨の日特有の注意点
少量の薪で焚き火を楽しもう
雨天ではタープの真下で焚き火をすることから火の勢いに注意しましょう。薪を大量にくべて火を大きくしてしまうとタープやテントに燃え広がる危険性があります。また、炎の大きさに応じて周囲の温度も高くなるためタープに悪影響をもたらす可能性があります。
さらに、薪をたくさんもやすことで火の粉が舞いやすくなるため薪は少量ずつ燃やすようにしましょう。
薪の組み方に注意
薪を組むときは高さが出ないように注意しましょう。高さを出すと煙突のように下部から空気を取り込み激しく燃えていきます。雨天でも一度燃え出すと薪が濡れない限り勢いよく燃えていくため、小さい炎を維持するのが難しくなります。
炎の勢いを大きくしたくない場合は、薪を横に倒した状態で着火していくことで大きな火にならないように対策ができます。
雨具について
タープの下で焚き火をしていても雨に当たってしまうこともあるためレインウェア(雨具)を用意するのもコツの一つです。また、タープから落ちた雨水が地面で跳ね返って、足元が汚れやすいことからレインブーツもあるとより快適に過ごせます。
レインウェアを選ぶときは、透湿性を確認して選ぶといいでしょう。透湿性のあるレインウェアは蒸れにくくなるため過ごしやすくなります。
晴れた日よりも細やかな工夫が必須!
雨が降っている状態で焚き火をする場合は、雨が直接焚き火に当たって火が消えないようにタープで対策する必要があります。また、雨天だと湿気により着火が難しくなるため、晴れている日よりも着火剤を使用したり、よりコンパクトに薪を割りをするなどの工夫も必要です。
このように雨天で焚き火をしたい場合は、晴天のときよりも細かい部分で工夫が必要です。着火剤や小割の薪などをきちんと準備しましょう。
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