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雪山向けのテントおすすめ5選。張り方や場所に合わせた対策などテント泊のコツも!

雪山で快適にテント泊をするには、冬用のテントが必須です。また、オートキャンプとは異なり自分の足でテントやシュラフなどの荷物を運ぶ必要があるため、携帯性の高さも重要です。今回は雪山で使いやすいテントと張り方などのコツを紹介しますね。
2022年10月20日
揚げ餅
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冬は装備を充実させないと危険

冬は難易度が高い

Photo byNoel_Bauza

雪山でもテント泊を楽しんでいる方はいますが、夏のテント泊と比べると寒さ対策が必須になるため難易度が非常に高くなります。寒さ対策が不十分な場合は低体温症により命にも関わるため、テント泊の経験者がない方や初心者の方は経験豊富な方と一緒に行いましょう。

今回は雪山でも対応できるテントを紹介します。しかし、雪山でのテント泊はシュラフやペグなども重要性が高くなるためきちんと装備を整えてから行うようにしましょう。

雪山のテント泊の魅力

雪山でのテント泊は、白銀の世界が楽しめる点や寒さも大きな魅力です。普段は凍らないようなものも凍ったり、温かい料理が本当においしく感じます。また、雪があるため平地でのキャンプや夏季のテント泊ではしない整地などの作業も必要になる点も魅力の1つです。

さらに、夏のテント泊にはない寒さ対策を考える手間自体も大きな魅力。どんな道具や装備を持っていくのかなどの対策や工夫を楽しめます。

雪山で使うテントの選び方を紹介

ダブルウォール型がおすすめ

Photo byFabricioMacedoPhotos

冬の登山では、携帯性よりも雨や雪に対する強さも重要な要素となります。そのため、生地が1枚しかないシングルウォールテントは向きません。フライシートとインナーの二重構造となるダブルウォールテントが向いています。ダブルウォールテントは、フライシートがあるため雨や雪に強く風の吹込みも軽減してくれます。

オプションがあると便利

Photo byKanenori

絶対に必要なわけではありませんが、オプションにスノーフライや内張りなどがあるテントだと雪山でより使いやすくなります。スノーフライとは降雪時に有効なフライシートとなっており、通気性のあるフライシートです。雨には弱いですが雪には強く通気性が高いため快適に過ごせます。

内張りとはテントのインナーのことです標準インナーから雪山用インナーに変えることでより快適に過ごせるテントもあります。

近年は通常のフライシートで対応することも

スノーフライを使わなくてもレインフライ(標準のフライシート)で対応する方もいます。そのため、スノーフライや内張りがないため雪山に適さないというわけではありません。オプションがない場合でも雪山で使用できます。

使いやすいフライシート付きテント3選

1:アクセス1


MSRのさまざまなテントの中でも本品は雪山に対応したオールシーズモデルです。バックカントリースキーやスノーボードを楽しむ人向けに作られており強度と携帯性を兼ね備えています。

本品には同社が従来より採用していた撥水加工よりも強度の高い撥水加工を採用し、非常に緻密な縫い方を採用したモデルです。そのため、シームテープ処理がされていません。また、自立式のダブルウォールテントですが総重量で1600gと軽量です。

設営がより簡単に

本品は従来モデルよりも設営がより簡単に生まれ変わったモデルです。雪山では手袋をしており設営に時間がかかります。本品はポールにハブが使われておりスムーズに設営できるようにリニューアルされたモデルです。設営に手間取ると体を冷やす原因になるため、設営のしやすさは雪山では非常に重要な要素です。

2: VL-26

本品は、ダンロップから派生した登山向けのテントを取り扱っているプロモンテから発売されている軽量でなおかつ、収納サイズを重視したテントです。テント本体とポールを分けて収納できるためザックの中が整理しやすく、総重量で1590gしかありません。

また、標準フライシートがついているところもポイントとなっており、登山用のテントはフライシートが別売りになっている製品も多数あります。

サイズバリエーションが豊富

本品はサイズバリエーションが豊富なテントとなっておりソロ用から最大で3人用まであります。また、2人用には通常サイズよりもゆとりのあるロングサイズがあるところも本品の大きな魅力です。また、標準でフライシートが付属するため前室ができ、ザックや靴、その他装備などもテントの中に置けます。

3:クロノスドーム

クロノスドームはモンベルの定番のテントの1つで、登山からキャンプまでさまざまなシーンで使える携帯性と居住性のバランスのいいテントです。テント本体とポールを個別に収納できます。また、特許技術による独自のポールの形状により室内が広いため荷物をテント内に置きやすいところも魅力です。

本品には2人用モデルや4人用モデルなどもあるため、ザックの容量に空きがある場合はゆったりサイズの2人用もおすすめです。

使いやすい工夫が豊富

本品はフライシートよりもファスナーを長く取り付けておりテンションがかかっても勝手に開きにくくなる工夫が施されています。また、フライシートと本体はショックコードで繋げる構造です。ショックコードが常に最適なテンションを保つため、生地に負荷がかかりにくくなっています。

オプションが充実しているテント2選

1:ステラリッジ テント1

本品は前述したモデルと異なり、フライシートが別売になっておりより登山で使いやすくなったモデルです。そのまま使うとシングルウォールテントとなりますが、オプションのフライシートを追加してダブルウォールテントとしても活用できます。

非常に軽量なテントとなっており総重量は1.08kgしかありません。フライシートを追加しても1.43kgしかなく本体とポールを分けられるため、容量が小さめのザックでも収納しやすくなります。

多彩なフライシートが魅力

ステラリッジテントは多彩なフライシートが魅力。携帯性の高い通常のフライシートと補助ポールを使用し、前室が広くなったエクステンドフライがあります。また、スノーフライは防寒防風性を高め凍結に強い出入り口を採用しているため、より快適に雪山でのテント泊が可能です。

スノーフライは防風防寒性能を高められますが、フライシートだけで820gある点や収納サイズが13.5×30cmと大きいため容量の大きいザックが必要です。


2:カミナドーム

カミナドームはファイントラックが発売する4シーズンに対応する軽量なテントです。標準で1600mmの耐水圧が高めのフライシートが付属しており雨の日でも使いやすいモデル。ポールは軽量で強度のあるジュラルミンを採用しており耐風性も大きな魅力です。

また、本品の総重量は1280gしかなく装備が増える雪山でのテント泊でも運搬しやすく、登山用テントのため本体とポールを分けて収納できます。

スノーフライと内張りの2重の防寒対策が可能

本品はスノーフライと内張りで防寒防風性能を高めることができるモデルです。スノーフライには防水性はありませんが、寒さに強くなるため雪が多い場所でテント泊する場合は用意しておいたほうがいいでしょう。

内張りは薄手のナイロンでできたインナーとなっており標準で付属するインナーと内張りの二重構造にすることで保温性を高めてくれます。そのため、ザックの容量に空きがある場合は、寒さ対策として用意しておきたいアイテムです。

より暖かい内張りもおすすめ

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内張りには保温性がより高いウィンターライナーEXPがあります。EXPモデルの内張りは、同社のシュラフでも使われている保温素材が使われており保温性の高さが大きな魅力です。

そのため、同社が行った保温性のテストでは、フライシートだけのモデルとスノーフライとEXPの内張りを装着したモデルでは保温性に10度もの差があるためおすすめのアイテムです。

雪山で設営するときに大切なポイント3つ

1:きちんと整地

雪山では設営する場所を自分で作る必要があります。具体的にはテントを設営する場所の踏み込んだりスコップで圧雪して平らになるように雪を固めましょう。圧雪ができていないと体重で雪が沈み込んだり、溶けたりして沈下する恐れがあります。また、平らな場所がない場合はスコップで雪を削ったり掘ったりして水平な場所を作ります。

2:専用のペグが大切

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テントの張り方で大切なのはペグの種類です。通常のテント泊では普通のペグで問題ないのですが、雪山はスノーペグと呼ばれている雪の中に埋めるペグを使うことが多く、地面に打ち込むペグは使えません。

雪の中にペグを埋めることを前提にペグの種類を選びましょう。経験者は竹から自作したペグをつかうこともあります。

3:壁で防風

暖かい服装で過ごしていても常に風の影響を受ける場所では体感温度も下がり、テント内でも寒く感じることもあります。そのため、風の影響を受けやすい場所は雪をブロック状にまとめたもので壁を作り防風対策をしましょう。レンガの壁を作るイメージで雪の壁作ります。

かまくらを作ると中が暖かく感じるように、雪の壁があるだけでも体感温度に差が生まれます。また、低い壁を作るとテーブルの代わりに活用できるため便利です。

冬のテント泊の装備について


服装とシュラフが重要

LEVEL8 -23 AURORA LIGHT

出典:楽天
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雪山では、4シーズン用のシュラフだけでは寒くなるため、服装で保温しながら寝ます。余分な荷物を減らすという考えのもと歩行時の服装のまま寝るということもあります。

また、万能に使える4シーズン用シュラフではなく他の季節では暑く感じる快適温度が-8~15度程度の厳冬期向きシュラフがおすすめ。例えばナンガのレベル8 -23オーロラライトは快適温度で-8度のため雪山におすすめのシュラフです。

日焼け対策も重要

ウィンタースポーツでは日焼け対策が重要と言われています。その理由は、雪が光を反射させるためです。雪山でのテント泊もウィンタースポーツ同様に雪が鏡のように日光を反射させるため、日焼け止めをしっかり塗りましょう。小さなチューブの日焼け止めならザックの容量を気にすることなく持ち運べます。

乾燥することも多いため保湿成分入の日焼け止めもおすすめです。例えば本品は保湿成分のヒアルロン酸入で乾燥を防いでくれます。

大型のザック

雪山でのテント泊はアイゼンやスコップなどの冬季以外では使わないアイテムも増えるため容量の多いザックが必須です。そのため65L前後を目安にザックを選ぶといいでしょう。夏のテント泊よりも大きいザックを選んでください。

ダブルウォールテントがおすすめ

Photo byPexels

雪山は非常に過酷な環境となるため携帯性を重視したシングルウォールよりもダブルウォールテントがおすすめです。また、通常のフライシートだけではなく、スノーフライや内張りなどのオプションが充実していると季節や天候問わず使いやすくなるためより雪山でのテント泊がやりやすくなります。

ただしオプションを使うと重たくなってくるため体力やザックの容量などに応じたテントを使ってくださいね。

冬キャンプが気になる方はこちらもチェック!

雪山は非常に過酷な環境のため未経験の方には向きません。そのため初心者の方は冬のキャンプから始めてみるのもおすすめです。当サイトには冬のキャンプに関するさまざまな記事があります。よかったら冬キャンプの参考にしてくださいね。

【冬キャンプデビューしたい!】やっぱり冬もキャンプを楽しみたいんです!のイメージ
【冬キャンプデビューしたい!】やっぱり冬もキャンプを楽しみたいんです!
冬キャンプの魅力を伝える企画として、11月より寄稿させていただく「ソウカワヨウスケ」です。アウトドア経験はあるものの、冬キャンプは初心者。そんな私が道具を買い集めるところから冬キャンプを楽しむ魅力をお伝えします。