南アルプスに登山へ行こう
南アルプスは登山家から人気
南アルプスとは長野県・静岡県・山梨県をまたにかける、赤石山脈のことです。まるでアルプス山脈のように雄大で、3000mを超える山も存在します。また、南アルプスにはさまざまな高山植物も生息しており、季節ごとに美しい花を愛でることも可能です。
そのため環境保護活動も行われており、自然を存分に満喫できます。そんな南アルプスは登山客から高い人気を誇り、1年を通してチャレンジする人が跡を絶ちません。
ハイレベルな登山に挑戦できる
南アルプスの特徴として、3000m級の峰が豊富なことが挙げられます。仙丈ケ岳・赤石岳・北岳など、標高の高い山が多いのでハイレベルな登山を求める方から人気です。これらの山に挑戦する場合は、日帰りではなくテント泊を想定して下さい。
ハイレベルな登山が楽しめる南アルプスですが、気軽に登れる山も存在します。日帰りでのチャレンジも可能なので、観光気分で登ってみましょう。今回は、山のレベル別に紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
美しい紅葉を見に行こう
南アルプスは、紅葉の季節に登山をするのがおすすめです。雄大な山の斜面に色とりどりの紅葉が点在し、美しい景色を楽しむことができます。山によっても見られる景色や紅葉の見ごろが異なるので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
南アルプスは関東にあるため、比較的アクセスしやすい人も多いです。バスや電車で付近までアクセスすることもできるので、ぜひ紅葉の季節になったら足を運んでみましょう。
南アルプス周辺には観光地も豊富
せっかく南アルプスへ行くのであれば、紅葉散策や登山とセットで観光も楽しみましょう。南アルプス周辺には、温泉や農園などがあります。特に紅葉の時期はぶどう狩りなどが盛んに行われているので、セットで楽しんでみましょう。
関東からアクセスしやすいコースを選べば、日帰りでも登山と観光を一緒に楽しめます。今回は関東からアクセスしやすいコースを選んだので、気軽に足を運びたい方はぜひチェックしてみてください。
紅葉が美しい入門向けコース2選
①鳳凰山
登山の経験が浅い方や、日帰りで楽しみたい方には南アルプスの「鳳凰山」がおすすめです。鳳凰山とは薬師岳・観音岳・地蔵岳の総称で、これらは1泊2日程度で全て制覇できます。1つの峰だけに絞れば3時間程度で縦走可能なので、ぜひ挑戦してみてください。
登山道も整備されており、紅葉の季節になると山肌に映える色とりどりの木々を楽しめます。また、地蔵岳山頂の地形が珍しく、鳳凰山の名物スポットにもなっているのでチェックしてみましょう。
紅葉と滝のコラボレーションが楽しめる
鳳凰山で紅葉を楽しむ場合は、滝とのコラボレーションが眺められるスポットへ足を運びましょう。ドンドコ沢コースと呼ばれる場所は、美しい紅葉と滝が一度に楽しめます。自然を思う存分体感できるので、ぜひチェックしてみてください。
また、地蔵岳から薬師岳までの稜線歩きのコースも、秋の時期にはおすすめです。紅葉だけでなくウラシマツツジが真っ赤に染まり、幻想的な風景を堪能できます。見ごろは10月初旬からなので、ぜひスケジュールの参考にしてみてください。
鳳凰山
- 住所〒400-0241
山梨県南アルプス市芦安芦倉 - アクセス「韮崎駅」からバスで「青木鉱泉」まで約1時間
②仙丈ケ岳
3000mを超える山でありながらも、初心者でも比較的挑戦しやすいのが「仙丈ケ岳」です。南アルプスを代表する山でもあり、3000m級ですが日帰り登山もできます。北沢峠バス停までアクセスし、大滝ノ頭から小仙丈ヶ岳を巡って向かうコースがおすすめです。
もしも1泊登山したい場合は、北沢峠に宿泊して甲斐駒ヶ岳もセットで登りましょう。大きくゆるやかな形状から南アルプスの女王とも呼ばれており、初めて南アルプスに登山をする方に向いています。
紅葉の時期が長い
南アルプスの「仙丈ケ岳」は、例年9月中旬から10月中旬まで紅葉の時期になります。見ごろの時期が長いため、なかなかスケジュールを合わせるのが難しい方にもおすすめです。紅葉の季節になると、まず稜線地帯が赤く色づき、その後黄色やオレンジなどの紅葉がスタートします。
紅葉の時期1月でも、だんだんと異なる顔を見せてくれるので何度もアクセスしてみましょう。登山口から北沢峠までのバスは本数も多いので、気軽に利用してみてください。
仙丈ケ岳
- 住所山梨県南アルプス市
長野県伊那市
紅葉が美しい上級者向けコース2選
①赤石岳
南アルプスの中でも有名な「赤石岳」は、標高3000mを超える高い山です。11月になると雪山を登山するための装備が必須となるので、それよりも前の時期に登山をしましょう。標高2700mまで樹林が続くため、紅葉の見ごろを迎えると絶景が広がります。
赤石岳を登る際は、1泊2日を想定しましょう。おすすめのコースとしては、椹島からスタートして富士見平や北沢源流を巡る道順です。静岡を起点とするため、関東からもアクセスできます。
黄色をメインとする紅葉
南アルプスのある「赤石岳」で紅葉を楽しむならば、標高2500m地点がおすすめです。あたり一面が美しい紅葉スポットとなり、多くの登山客を癒やします。赤石岳の紅葉は黄色がメインで、その中に赤やオレンジが点在している風景になるのが特徴的です。
紅葉といってもスポットによって色味は全く違うので、ぜひその違いを楽しんでみてください。赤石岳からは富士山も見ることができます。特に山頂は大パノラマが広がるので、風景の美しさを求める方にぴったりです。
赤石岳
- 住所〒428-0505
静岡県静岡市葵区田代 - アクセスR「静岡駅」からバスで、「畑薙第一ダム」まで行き、東海フォレストの送迎バスで椹島まで。
②北岳
南アルプスの中でもベテラン登山家から人気なのが、「北岳」です。日本では富士山に次ぐ高さを誇っており、1泊2日かけて登ります。山梨県の広河原を発着点とするコースが一般的なので、関東在住の方は気軽にアクセスできるのも魅力です。
北岳は日本百名山や、花の百名山にも選ばれています。山頂からは富士山を眺めることができ、日本ならではの自然を体感できる点が人気です。紅葉の時期以外も楽しめるので、ぜひ季節によって変わる姿をチェックしてみてください。
黄金色の紅葉が見れる
南アルプスの「北岳」へ登山する場合は、黄金色の紅葉が楽しめるコースを選びましょう。大樺沢二俣から先は、2つのコースを選択できます。小太郎尾根に向かう右俣コースは、紅葉の時期になると一面が黄金色に色づき美しいです。
そのまま進んでいくと、北岳バットレスの美しい紅葉景色に到着するため、登山中ずっと紅葉を楽しめるお得感があります。標高の高い山を登った人にしか見られない景色なので、ぜひその目に焼き付けてみてください。
北岳
- 住所〒400-0241
山梨県南アルプス市芦安芦倉 - アクセス「甲府駅」からバスで「広河原」まで
この秋は南アルプスを満喫しよう
南アルプスは、標高の高い山々や日本百名山に選ばれた山が連なる人気のスポットです。そんな南アルプスは9月初旬から11月にかけて、紅葉が楽しめます。登る山や時期によって見られる景色は変わるので、ぜひ何度もチャレンジしてみてください。
また、南アルプス周辺には温泉や農園などさまざまなスポットが点在しています。せっかく関東から足を運んだのであれば、登山だけでなく観光もセットで楽しみましょう。
南アルプスについて気になる方はこちらをチェック
今回は、紅葉が楽しめる南アルプスのおすすめコースを4つ紹介しました。しかし南アルプスには、まだまだいろいろなコースが存在します。以下の記事では、南アルプスのおすすめ登山ルートを9つ紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
以下の記事では、難易度別にコースを分類しています。日帰りできる山や、初心者でも登りやすい山も紹介されているのでビギナーもチェックしてみましょう。もちろん、ハイレベルなコースもあるので、ベテラン登山家でも満足できる記事となっています。
【難易度別】南アルプスの登山ルートおすすめ9選!日帰りで絶景を満喫できる山も!
南アルプスには、3000メートル級の高峰が9山、また「日本百名山」に選ばれている名峰が10山もあり、どの山も個性的で季節によっても表情が違い...