延長ベルト タープ
パップテントとは
軍隊が使用する人気テント
パップテントとは軍隊が使っていたテントやそのテントを模したテントのことを言います。シンプルなツーポールテントになっており、ソロキャンプ向いているサイズ感と、タープと組み合わせなくてもフロントを跳ね上げてリビングを確保できる構造が特徴です。
軍隊が使用していたテントのため無骨なデザインになっているものが多く、ミリタリーファンにも人気があります。
アウトドアブランドから購入可能
パップテントは現在さまざまなアウトドアブランドから発売されており、オークションで軍隊からの放出品を探すしか方法がなかった時代と比べ入手しやすくなりました。日本のアウトドアブランドではDODやバンドック、フィールドアなどからパップテントを模したテントが発売されています。
アウトドアブランドのテントは正真正銘のパップテントではありませんが、キャンプで使いようにアレンジされている部分もあり、キャンパーにはおすすめです。
組み合わせしやすいタープについて
大きいタープ
パップテントと組み合わせるタープは大きさが重要です。パップテントよりも大きいタープのほうが組み合わせしやすくなります。
また、単純に大きい方がアレンジしやすくなるため、軽量化を意識したキャンプスタイルでなければ、ヘキサタープよりもループやグロメットの数が多い長方形や正方形のレクタタープがおすすめです。
機能性の高いタープ
パップテント組み合わせるなら防水性や遮光性、UVカット加工などの機能があるタープがおすすめです。タープは屋根の役割をしパップテントの前にリビングを作る役割を持ちます。そのため、遮光性が高かったりUVカット加工があるとより快適なリビングになります。
加えて防水性(耐水圧)が高いと、強い雨の日でも安心してテント内で過ごせるようになります。焚き火をする場合は化繊よりも火に強いコットンやTC素材のタープがおすすめです。
基本の組み合わせ方
パップテントを下に
基本の組み合わせはパップテントをタープの下に設営するだけです。パップテントをタープポールで両サイドから挟むように設営するだけのため非常に簡単にできます。この場合はパップテントよりも大きいタープを使いましょう。
挟んで設営したあとは傾斜をつけてガイロープで引っ張っておくと雨が溜まりにくくパップテントを雨から守れます。タープでテントを覆うと結露が抑えられるので、日差しが強くない寒い時期でもおすすめです。
小川張り
小川テント(ogawa)が展示会などの行っていたテントとタープを組み合わせるときに使う張り方のため、小川張りと呼ばれている人気の方法です。
小川張りとパップテントを組み合わせると奥行きのあるリビングが確保できるため非常に快適です。レクタタープやヘキサタープでもいいですが、携帯しやすいウィングタープ(ひし形のタープ)との組み合わせもおすすめ。
ひし形だと両サイドの生地が長いため、目隠しとしての役割も期待できます。
小川張りには延長ベルトが必須
延長ベルト タープ
小川張りは、タープポールから離れた位置にタープを張る方法です。そのため、付属するタープポールだけではできません。パップテントの出入り口にきちんと連結するには、市販されている延長ベルトを使いましょう。
アレンジした組み合わせ方2選
1:ペンタシールド風の組み合わせ
1本のポールで設営するペンタシールドはコンパクトなためソロキャンプに人気です。ペンタシールドのようにタープを1本のポールとガイロープを組み合わせてパップテントと連結する方法もあります。
パップテントのフロントより少し前に高さのあるポールを使ってタープを張り、パップテントを設営している方向に向かって傾斜ができるようにガイロープでテンションを掛けてアレンジしましょう。
ポールで挟んでアレンジもおすすめ
ペンタシールドと同じ張り方にしなくてもタープポールを2本使い、パップテントを前後で挟むようにして設営してもいいでしょう。コンパクトなタープでも組み合わせしやすい方法ですが、タープの短編がパップテントの横幅よりも大幅に短いと少し不格好になります。おしゃれに張りたい場合は大型のタープがいいでしょう。
ペンタシールド風の張り方はタープが大型キャノピーになり、少ないポールで設営できるところが魅力です。
焚き火との相性について
パップテントの近くで焚き火をする場合は、パップテントとタープが難燃性素材(コットンまたはTC素材)でできているか確認しましょう。ペンタシールド風の張り方は、正面が高くなるため焚き火がやりやすい組み合わせです。
2:キャノピーの代わり連結
基本の張り方を発展させた方法がキャノピーの代わりタープを組み合わせる方法です。レクタタープにサブポールを使いパップテントのフロント部分にくるタープは高く跳ね上げ、テントの上になる後部のタープはテントに沿わすようにガイロープで引っりテンションを掛けて設営します。
後部に傾斜をつけることで雨が溜まりにくくなり、上から直接パップテントに雨が当たらないようにできる人気の張り方です。
さらにサブポールでアレンジ
写真のよう、パップテントのま近くにサブポールを使いテントの手前にタープを張るアレンジも可能です。タープが前にせり出すことでより広く快適なリビングができ小型バイクも収納できます。
大型のレクタタープは両サイドをガイロープで引っ張っておくと水が溜まりにくい構造になり快適なリビングが確保できます。ただし、コンパクトなタープではあまり傾斜がつけられず、高い位置から水が落ちるため跳ね返りに注意しましょう。
ヘキサタープは形状により特性が異なる
レクタタープは形状により特徴が少し異なります。写真のように側面にスリットが入っているモデルは、スリットがないものよりアレンジしやすいですが、スリットがないタープでもパップテントと組み合わせられます。
パップテントの注意点
メーカー品と放出品の違いに注意
アウトドアメーカーから発売されているパップテントは入り口がキャノピーになるものも多く、連結しなくても使いやすくなっているテントです。そのため初心者の方は無理に連結しなくても入り口を跳ね上げるだけでも快適に過ごせます。
一方、軍の放出品のパップテントは簡素な設計が多くキャノピーにできないものもあるため、タープと組み合わせたほうがいいでしょう。放出品のパップテントはテント全体を覆うように連結したほうが快適です。
焚き火をするときはインナーに注意
アウトドアブランドから発売されているパップテントは、TC素材やコットン素材で火に強くメッシュインナーが付属するものが豊富です。そのため、キャンプ初心者でも過ごしやすいテントです。
ただし、付属するインナーはポリエステルなどの化繊でできているため、近くで焚き火をするときはフルクローズしたほうがいいでしょう。キャノピーとして入口部分のフライシートを跳ね上げてしまうと、火の粉がインナーに触れる可能性があります。
インナーの有無の確認
パップテントはインナーが付属しないフロアレスモデルもあります。そのため必ずどのような設計か確かめましょう。フロアレスだとコットが必要ですが、着脱式インナーならさまざまなスタイルでキャンプが楽しめます。
連結すると豊富なスタイルで快適に楽しめる
パップテントは軍隊が使っていたテントですが、通常のテント大きな差はなく初心者でも簡単にタープとの連結はできます。タープと組み合わせることで、リビングが広くなりさまざまなキャンプスタイルで活用できるようになり使い勝手が大きく変わります。
ただしタープの組み合わせ方によってリビングの広さが変わるため注意しましょう。焚き火をする場合は燃えにくいTC素材やコットンのタープを使わないとタープに穴が開く可能性があります。
パップテントが気になる方はこちらチェック!
当サイトにはパップテントに関する記事があります。パップテントはデザイン面や使い勝手などが評価されており、軍隊が放出品だけではなくさまざまなアウトドアブランドから発売されてため気になる方はチェックして下さいね。
冬でも暖かい!軍用仕様のパップテントおすすめ10選!気になる貼り方もご紹介!
冬でも暖かい軍用仕様でお値段も安いパップテントを多数紹介します。軽量で設営・撤収も簡単で、使い終わったら小さなサイズにして持ち帰れるおすすめ...
軍用仕様な「パップテント」の5つの魅力!気になるインナーや設営方法を解説!
軍用テントのパップテントは今やソロキャンプを中心に大人気です。そのパップテントの魅力や多様性を探っていきます。テントの中のインナーや設営方法...