石川岳は沖縄で人気の登山スポット
石川岳とは?
石川岳は沖縄県うるま市と金武町、恩納村の3つの市町村にまたがってそびえる山です。標高は204メートルと決して高くはありませんが、沖縄県で登山を楽しめるスポットとして近年人気が高まっています。
山に入ると外界とは異なるジャングルのような環境が広がっていて、ちょっとした冒険気分を味わえるのが石川岳の大きな魅力。日帰りで手軽に登山を楽しめるのも人気の理由でしょう。(石川岳の登山の情報は2022年7月12日現在のものです)。
トレッキングで楽しみたい山
石川岳は山の麓にある「沖縄県立石川青少年の家」という公営の施設の管理下にある山です。石川岳には登山道が整備されていて、誰でも無料で登山を楽しめるようになっています。
一般的な登山は山の頂上を目指すのが主な目的ですが、石川岳の登山道は山の中を散策しながらそこにある自然に親しむために整備されているため、トレッキングの感覚で山を登るのが石川岳登山の楽しみ方です。登山道はあくまでも青少年の心と体の育成のためのものであることを覚えておきましょう。
石川岳の混雑状況
トレッキングスポットとして人気の石川岳ですが、訪れる登山者の数は時期によって偏りがあります。その年の気候などによって多少の変動がありますが、登山者が最も多くなるのは秋の季節の10月と冬の季節の12月と1月です。
逆に登山者が最も少なくなるのは6月から9月の夏の季節となっています。比較的涼しい季節に登山者が多くなるのが石川岳の特徴と言えるでしょう。沖縄県にある山々は全体的にこれと同様の傾向がみられます。
スタンプを集めて記念品をゲット
石川岳の登山者にリピーターが多いのには理由があります。令和元年から石川青少年の家では訪れる登山者のためにスタンプカードを発行していて、カードは登山するごとに押印をしてもらいカードが埋まると記念品がもらえる仕組みです。
記念品は登山回数が50回に達するともらえるため、記念品をゲットするために何度も石川岳を訪れる登山者がたくさんいます。トレッキング初心者もスタンプカードが埋まる頃には上級者になっているはずです。
豊かな自然環境が魅力
石川岳の植生に注目
石川岳登山のお楽しみはコースのあらゆる場所で体感できる手付かずの大自然です。石川岳は底標高な山であるにもかかわらず自然がとても豊かで、亜熱帯の植物が自生するジャングルのような森が広がっています。
中でも目立つ存在なのが「ヒカゲヘゴ」と呼ばれる植物で、木の幹に小判のような模様がたくさん付いていて大変特徴的です。石川岳では5メートルをゆうに超えるノッポなヒカゲヘゴと出会うことができます。他にも石川岳には特徴的な植物がいっぱいです。
石川岳は生き物たちの宝庫
石川岳で体感できる大自然は植生だけではありません。森で暮らすたくさんの生き物たちに出会うチャンスもあります。リュウキュウハグロトンボやアオスジアゲハなどの昆虫や、アカショウビンやオキナワシジュウカラなどの鳥たちを間近で観察することが可能です。
特に子供たちに人気なのが「オキナワキノボリトカゲ」で、野生のものを実際に目で観察することができます。ぜひゆっくりとトレッキングしながらトカゲを見つけてみましょう。
各コースの概要
地図上にある登山コースは全部で3つ
石川青少年の家では登山道を3つのコースに分けています。敷地内に登山道の地図が書かれた大看板が立っているので、スタート前に大まかな登山コースの工程をそちらでチェックするといいでしょう。
3つの登山コースはコースタイムがそれぞれ異なっていて、すべて日帰りで戻ってくることが可能です。1時間半ほどのコースタイムで戻って来られるルートもありますが、最も長いルートはコースタイムが3時間から5時間ほどになります。
登山コースA(初級者向け)
トレッキング初心者におすすめなのが登山コースAです。コースタイムは1時間から1時間半ほどとなっていて、石川岳の登山コースの中では最も楽なルートになっています。
小学校低学年の体力でも十分にクリアできるので、石川岳が初めてという人はまずはこちらの登山コースからスタートしてみてはいかがでしょうか。登山コースのスタート地点から「息切れ坂」という少々ハードな坂道を登ると美しい沖縄の海が見えます。
登山コースB(初・中級者向け)
前述の登山コースAの次にコースタイムが長いのが登山コースBです。おおよそ2時間半ほどでクリアできるルートとなっていて、いったん山の裏側まで下ってから再び山を登り始めます。
下っていく途中には「原始の森」というポイントがあり、うっそうとしたジャングルのような森で探検気分を味わえます。登山コースのちょうど中間地点には「ターザン広場」というポイントがあるので、こちらで持参したお弁当などを食べるのもおすすめです。
登山コースC(中・上級者向け)
石川岳の登山コースの中でコースタイムが最も長いのが登山コースCです。コースタイムは3時間以上と長く、植物や生き物たちを観察しながらゆっくり歩くとたっぷり5時間はかかります。初心者ではなくある程度トレッキングを経験している人向けのルートといえるでしょう。
水の綺麗な川を歩いて渡るなどなかなかスリリングなルート構成になっています。日帰りで一日たっぷりとトレッキングを満喫したいならこちらの登山コースCがおすすめです。
開始手順と注意点
石川青少年の家で登山届の提出を
石川岳は「石川市民の森公園」側からも入山できますが、石川青少年の家側から入山するのが一般的です。入山の際はまず石川青少年の家で登山の届け出を済ませ、スタッフから登山コースについての情報や注意点について説明を受けます。
トレッキングを楽しんだ後は再び青少年の家に立ち寄って下山報告をすることになっているため、施設が閉まってしまう前に下山する必要があるでしょう。石川青少年の家の営業時間は午前8時半から午後5時までとなっています。
登山の際の服装と持ち物
石川岳は低標高の山であるにもかかわらず登山ルートはなかなかハードです。急な坂道が多くあり場所によってはロープを伝って歩かねばならない場所もあります。歩きやすい靴と軍手は必須のアイテムでしょう。
また毒のある虫もいるため暑さの厳しい夏場であっても長ズボンと長袖、帽子の着用が最善です。もちろん水分補給のための飲み物を持参することはいうまでもありません。コースタイムの短い日帰り登山だからといって石川岳を侮ってはなりません。
現地までのアクセス
車でのアクセスがおすすめ!
石川岳登山の受付場所である石川青少年の家までのアクセスについて触れておきましょう。沖縄自動車道を利用して「石川インターチェンジ」で降り、そこからは国道329号線を走ってアクセスします。所要時間は石川インターチェンジから約5分です。
路線バスを利用することも不可能ではありませんが、最寄りのバス停から石川青少年の家までは少々距離があります。これから楽しむトレッキングのための体力を温存するためにも車でのアクセスがベストな選択といえるでしょう。
沖縄県立石川青少年の家の所在地・問合せ
沖縄県立石川青少年の家
- 住所〒904-1106
沖縄県うるま市石川3491-2 - 電話番号098-964-3263
石川岳で登山を満喫
ここまで沖縄県の石川岳登山について解説してきましたがいかがでしたか?石川岳は低標高な山ですが、初心者から上級者まで沖縄ならではの大自然を満喫できるダイナミックな登山スポットです。まだ一度も石川岳を訪れたことがないならぜひ登山にトライしてみてはいかがでしょうか。
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