MiliCamp メスティンセット
メスティンで家キャン気分を満喫しよう!
先週の連載に続き、自宅でも気軽にアウトドア気分を楽しめるレシピをご紹介します。今回は、調理器具をメスティンに限定して調理しました。
固形燃料とソロバーナー両方使って炊飯も行いましたので、それぞれ失敗しないための注意点も併せて解説します。
雨続きでも家キャンプ気分を満喫したい人は参考にしてみてください。
先週の家キャンレシピはこちらから
梅雨でもアウトドア気分を楽しむ家キャンレシピ!おすすめの道具もご紹介では、メスティン以外にもホットサンドメーカーやトーチバーナーを使ったものを紹介しています。気になる方はチェックしてみてください!
メスティンのメリット!
いつも私がキャンプシーンで調理に使用するのは、クッカー・ポットが中心。そのため、メスティンでしっかりと調理するのは今回が初めてです。自宅で使用してみると驚くほど便利に使えましたので、メスティンのメリットをご紹介します。
幅広い調理に対応できて使いやすい
メスティンの多くはアルミで作られており、非常に高い熱伝導率となっています。そのため、均等に熱が伝わりますし、固形燃料を使用したポケットストーブの火力でも十分調理可能です。
実際に炊飯や焼きもの調理しましたが、一点が焦げるようなことはありませんでした。
汚れが簡単に落ちる
メスティンを使うには、米の研ぎ汁などを使用したシーズニングが必須とされています。しかし、洗剤で洗っただけで使い始めましたが、汚れがこびりつくようなことはありませんでした。
炊飯のあとも15分ほど水に浸けて汚れを浮かせてから洗えば、いつも使っているフライパンや鍋のように簡単に片付きます。
メスティンを使ったレシピ8選!
実際に自宅でメスティンを使用して料理を作りました。普段の調理道具のように扱えながら、気軽にアウトドア気分を楽しめます。いずれのレシピも難しくありませんので、普段料理をしない人でも参考にしてみてください。
1:きのこうどん・雑炊
アウトドアで鍋料理を楽しみたいときにおすすめの調味料「鍋キューブ」を使用したレシピです。うどんを食べたら、ごはんと溶き卵を加えて2度楽しめます。
材料
鍋キューブ(鶏だし味):2個
水:360cc
冷凍うどん:1玉
舞茸:1/2房
雑炊用
ごはん:100g
卵:1個
作り方
メスティンに水と鍋キューブ2つを入れて火にかけます。沸騰したら冷凍うどんを加えますが、メスティンの幅に収まらないため、溶けるまでは箸で支えてあげるようにしてください。次に一口サイズに手でほぐした舞茸を加えて、ネギを散らせば完成です。
うどんを食べ終わったら、再度メスティンを火にかけてだしを沸かします。そこへごはんを加えてひと煮立ちさせ、溶き卵を回しかけてお好みの固さまで加熱したら完成です。
2:冷凍ヤムチャ
コンビニで購入できる冷凍ヤムチャも、メスティンを使えば美味しく仕上がります。お好みの種類を楽しんでみてください。蒸し料理に必要なアイテムは「バット網」。
もしも、バット網がない場合はキャベツやもやしを下に敷き、蒸し野菜と一緒に調理するのがおすすめです。
材料
小籠包:1袋
焼売:1袋
水:適量
作り方
メスティンにバット網を敷き、水を張ります。ストーブに置いてから点火し、沸騰するまで加熱してください。凍ったままの小籠包・焼売を並べて蓋をします。火力によりますが、5〜10分程度蒸せば完成です。
箸や竹串などを使うと温まり加減を確認できますので、様子を見ながら加熱時間を調整してみてください。また、容量が通常の蒸し器よりも少ないため、水がすぐに蒸発してしまいます。空焚き状態にならないように水の残量もチェックしながら調理しましょう。
3:コーンの炊き込みごはん
香ばしい香りと甘みを感じられるコーンの炊き込みごはんは、子どもから大人まで人気のレシピです。こちらのレシピでは固形燃料を使用して調理しました。
固形燃料を使ったポケットストーブでの炊飯は、火加減の調整をする必要がないため、初心者でも失敗しません。コツはしっかりと吸水時間を待ってから炊き始めることです。
そうすることで、芯が残ったり焦げ付いたりといった失敗を防げます。
材料
お米(無洗米):1合
コーン缶:1個
水:180cc
しょうゆ:大さじ1/2
バター:10g
塩:ひとつまみ
作り方
お米を水に浸けて30分以上吸水させます。お米が水を吸ったのを確認したら、コーン缶を汁ごと加えてください。そこへしょうゆを加えてフタをします。ポケットストーブに固形燃料を置き、点火してからメスティンを火にかけます。
固形燃料が燃え尽きるまで加熱し、火が消えたらタオルなどで包んで10分ほど蒸らしましょう。仕上げに塩ひとつまみを振りかけてから、バターを乗せて混ぜこんだら完成です。
4:ツナ缶の炊き込みごはん
ツナ缶を使った炊き込みごはんは、ツナの旨味とオイルで誰でも美味しく仕上がる1品です。こちらはソロバーナーを使用して調理しました。炊飯の段階ごとに火加減の調整が必要なため、覚えるまでは少し難しく感じるかもしれません。
コツとしては、火にかける→吹きこぼれる(強火)、吹きこぼれたら一旦火から離して火力を調整(弱火)。再び、火にかけて音が変わるのを待つ。
段階ごとに目印となる状態や音をチェックすると失敗しません。
材料
お米(無洗米):1合
ツナ缶:1個
水:180cc
めんつゆ:大さじ1
塩:ひとつまみ
作り方
お米を水に浸けて30分以上吸水させます。お米が水を吸ったのを確認したら、ツナ缶をオイルごと加えてください。そこへめんつゆを加えてフタをします。ソロバーナーに点火し、メスティンを火にかけます。
吹きこぼれるまで強火で加熱し、隙間から水気が出たら弱火にしてください。しばらくはボコボコと沸騰する音が聞こえますが、チリチリと乾いた音に変わったら火から下ろしましょう。
タオルなどで包んで10分ほど蒸らし、仕上げに塩ひとつまみを振りかけて味を整えたら完成です。
5:舞茸のバターソテー
メスティンのフタを使って、舞茸のバターソテーを作りました。弱い火力でも熱伝導性に優れているため、あっという間に美味しい状態に仕上げることが可能。舞茸以外にも椎茸やエリンギなど、お好みのきのこ類を使うのもおすすめです。
材料
舞茸:1/2房
バター:適量
調味料:お好みのもの
作り方
ポケットストーブに固形燃料を置き、点火します。メスティンのフタを裏返しバターを溶かしましょう。バターがフツフツとしたら舞茸を加えて、しんなりするまで炒めたら完成です。お好みの調味料で味つけしていただきましょう。
ちなみに、しょうゆや焼肉のタレ以外にもアウトドアスパイス「ほりにし」なども相性ぴったりです。
6:ナスの揚げ浸し
メスティンでは揚げもの調理もこなせます。バット網があれば、フタと合わせて油切りとしても使用可能。自宅キッチンで作った感想としては、普段使っている調理器具よりも小さくて便利です。しかし、その分油がこぼれやすいため、上手に調理するには慣れが必要といえます。
材料
ナス:3本
白だし:100cc
水:200cc
砂糖:大さじ1
サラダ油:200cc
作り方
ナスをメスティンに入り切る長さに切ります。軽く水洗いし、クッキングペーパーで水気を取っておきましょう。ボウルに白だし・水・砂糖を合わせてよく混ぜます。
メスティンにサラダ油を入れて、ストーブに乗せましょう。割り箸を油に入れて泡が出てくるまで温めたら、ナスから泡が出なくなるまで揚げます。
一度、クッキングペーパーで油を切ってから合わせた出し汁に漬け込み、味が馴染んだら完成です。
7:シャケ弁当
クッキングペーパーを使えば、メスティンを汚すことなく冷めた食材を温め直せます。それに加えて、フタを使って目玉焼きを作り、みそ汁を加えたらお腹を満たせる1食を簡単に準備可能。キャンプでは、初日のお昼ごはんや翌朝の食事におすすめします。
材料
焼き鮭:1切れ
冷ごはん:150g
卵:1個
ウインナー:2本
サラダ油:小さじ1
インスタントみそ汁:1食分
作り方
メスティンにクッキングペーパーを敷き詰め、冷ごはんと焼き鮭を入れてフタをします。ポケットストーブに固形燃料を乗せて点火し、メスティンを火にかけましょう。本体側を5分加熱したら反対に反して、フタ側も同じく温めます。
メスティンの位置をもとに戻してから、温まり加減を確認して加熱時間を調整してください。温まったら、フタを取ってからアルミホイルで覆い、タオルでくるめば保温できます。
フタを裏返して油を引き、ウインナーを焼きます。そこへ卵を割り入れて半熟になるまで焼き、火を消しましょう。
最後にシェラカップを火にかけてお湯を沸かし、みそ汁を準備したら完成です。
8:フレンチトースト
スタンダードなフレンチトーストレシピです。自宅で作る場合はボウルに牛乳などを合わせて漬け込みますが、今回はキャンプを意識してジッパーバッグを使用しました。このレシピを応用すれば、出かける前日までに用意して、現地では焼くだけ・洗いものを減らせるといったメリットがあります。
材料
食パン:1枚
牛乳:100cc
砂糖:大さじ1
卵:1個
バニラエッセンス:2〜3滴
バター:適量
メープルシロップ:お好みで
作り方
ジッパーバッグに牛乳・砂糖・卵・バニラエッセンスを入れて、振るようにして混ぜます。そこへ半分に切った食パンを加えて、空気を抜いて冷蔵庫に入れて最低でも1時間は馴染ませましょう。
メスティンにバターを引き、弱火で温めます。両面を焼き、軽く焼き目がついたら完成です。
今回使用したメスティン
MiliCamp メスティンセット
MiliCampのメスティンセットは、 本体以外にもポケットストーブ、風防など必要なものがすべてそろいます。使い勝手もよいため、ブランドにこだわりがなければもっともおすすめしたいメスティンです。
メスティンを選ぶ場合はここをチェック!
メスティンを選ぶ場合、もっともチェックしておきたいポイントは「容量」です。大は小を兼ねないといいますが、メスティンにおいては当てはまらないと考えます。携行性を重視するのであればスモール(500ml)、ソロ以外でも使いたい人はレギュラー(750〜850ml)、大人数の炊飯にも使えるラージ(1,000〜1350ml)を基準に選びましょう。
比較的、リーズナブルなアイテムとなっているため、複数のサイズをそろえておくのもおすすめです。
メスティンは自宅でも活躍する!
普段はクッカーをキャンプシーンでよく使うため、メスティンに限定して調理したのは初めてです。深さ・広さともに丁度よいサイズ感となっており、調理のしやすさ・そのまま食器として使える便利さは自宅でも活躍してくれます。
実際にライターが調理したレシピを紹介しましたので、自宅でもアウトドア気分を楽しみたい人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
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