6月の釣りは磯からスタート!
アカハタ・オオモンハタ狙いで遠征釣行
連載第113回!今週は気温・水温とも上昇十分だろうと考えて、遠征でアカハタ・オオモンハタ狙いの釣りに出かけました。釣果情報的にはハタ狙いよし、イワシがいて青物やヒラスズキが出るかもという期待感抜群の状況。冒険心が刺激されて、長時間の運転も苦にならないのが磯というフィールドの魅力的なところです。
結果としてはハタは残念という感じだったんですが、グッドサイズのヒラメが出て釣果的には満足!釣行レポートと合わせてハタ釣りの仕掛けや釣り方・ヒラメの捌き方もご紹介します!
ライトな地磯にエントリー!
友人の案内で磯へ出発!
今回は友人の案内で比較的ライトな地磯にエントリーしました。久しぶりの地磯釣行ということで、険しくないところを教えてもらうところからスタートです。
地磯は釣り場までの道中がどうなっているのか、どのぐらい体力が必要になるのかが本当に場所次第。今回は10分ほど歩けば釣りができるというポイントでしたが、急斜面を30分+何か所かロープで降りるというような場所もあります。
こればかりは行ったことがある人に聞くしかないので、初挑戦を検討中の方は釣具店などで道中の情報をしっかり集めてからお出かけになってください。
タックルはパワーがあるものを流用
タックルは冬の堤防大型青物狙いで使っていた「ブルースナイパー 103L」+「20 ツインパワー 4000XG」を流用。メインラインはPEの1.5号です。ハタをやるにはちょっと強いかなという感じですが、行ったことが無い場所なのでこのクラスのタックルを選択しました。
どういう状況での取り込みになるのか、混ざる魚はどの程度のサイズまでなのか、このあたりを考慮すると結果的にはちょうどよかったです。「ブルースナイパー 103L」はプラグ向けでティップがソフトなので、シンカー系リグのハタ、プラグのヒラスズキ、ジグ青物、どのルアーもそれなりに遊べます!
荷物はなるべくシンプルに
10分で海に出るライトな地磯といっても、道中は藪漕ぎアリで歩く足場もガタガタ+とがった岩の上を歩きました。岩に手をついて歩くシーンもあったので、道具はできるだけシンプルにまとめておく必要があります。
自分はアレコレ釣りたくなるタイプですが、ハードロッドケースもないし今回は1タックルで我慢!堤防よりも道具の持ち込み難易度が高い、という点も初挑戦に向けて必ずチェックしておくべきポイントと言えます。
潮変わりのタイミングでヒラメがヒット!
朝イチのトップ&ジグには無反応
夏の朝マズメに間に合うような到着でさっそく釣りをスタート!まずはハードルアーで青物を探してみることにしました。水面に大型魚の反応はありませんが、ナミノハナでしょうか、水面付近には小型魚がたくさん見えていい感じです。
ジグを投げてこっちは深いあっちは浅いとやったり、手前はガチャガチャで引っかかりやすいけど沖側はそうでもないといった情報を集めながら釣りを進めますが、魚からの反応はなく時間だけが過ぎていきます。
暑いからほどほど休憩しながらやりましょう!ということでマッタリ進行です!
潮が変わった瞬間のバイト
青物を諦めてハタ狙いのワームにチェンジ、朝イチよりも少しルアーから抵抗を感じるようになってきたなというタイミングでガクンとティップが入ります。一応アワセを入れてみるものの無抵抗、ひっぱると動く海藻のような感覚でコレはひょっとして、とヒラメの顔が頭をよぎったあたりでティップをぐいぐいと引く生命感が伝わってきました。
ヒラメは岸が見えたあたりからの抵抗が激しいので、寄せたら磯際で潜られないように力を掛けて浮かせます。友人のサポートで抜きあげたヒラメはなんと65cm!心なしかサーフのヒラメよりも色がいかつい磯のヒラメをキャッチです!
足首がかゆい!
いいサイズのヒラメがあがってきて友人と二人で盛り上がって、ひとしきり片付けをして一息ついたところで身体に違和感。足首がめっちゃかゆい!忘れていました、磯には蚊のモンスターバージョンとも言うべき虫、ヌカカがたくさん居るんです。
日焼け防止のインナーと靴下の隙間を狙って集中攻撃を受けたようで、かゆみがかなり強烈。磯に行くときは長い靴下を履かないといけないんだった。友人がすぐにかゆみ止めをくれて事なきを得ましたが、これからお出かけになる方は服装に要注意です!
ハタ狙いはひたすらカサゴ
釣っている場所が違うのかも
朝マズメの時間帯が終わってからもハタ狙いを続行。フリーリグに少し小ぶりなワームを付けて、ボトム重視に切り替えてみました。ボトムの起伏をジャンプで避けて、着底からフワっとワームが落ちて、こんな流れで誘うとティップがグングングン!ここまではよかったんですが、アワセてみたらグッドサイズのカサゴという流れがひたすら続きます。
これはもう釣っているエリアがちょっと外れているというような魚種の偏り具合で、カサゴはたくさん釣れるんですがカサゴしか釣れません。ハタはいったいどこにいるのか。立ち位置を変えながら本命を探します!
磯のロックフィッシュゲームは難しくない!
根掛かりが多い釣りではありますが、釣り方はそれほど難しくないのが磯のロックフィッシュゲーム。マズメを過ぎても釣れるタイプの魚なので、意外に初心者向けの釣りであると言えます。
仕掛けはジカリグ、ビーフリーテキサス、フリーリグが簡単。アクションは着底~巻き上げorロッドでリフト~テンションフォールの繰り返しでOKです。アタリは明確なので、強くアワセるということだけ覚えておけば、根魚釣り未経験の方でも十分楽しめます。
ワームの方が安上がりですが、ルアーはキャスティング系のタイラバでもOKなので、青物ついでにぜひ持っていって試してみてください!
予報外れの強風で早上がり
ポイントを少しずつズラしながらハタを探しますが、とにかくカサゴ。いいサイズのカサゴが釣れ続けます。大きくエリア移動をしてみようか、というところで予報外れの強風が吹き始めました。フォール中に風がラインを引っ張ってしまっているようで、あれだけ釣れていたカサゴの反応もピタリと途絶えます。
足場が高い磯だったのでこの風は何ともならないということで、今回の遠征釣行は早上がりで終了となりました。カヤックも面白い時期ですが磯は磯で違った面白さがあるので、次回の挑戦でなんとかハタ系を釣りたいところです!
ヒラメの捌き方に一工夫
下から捌く方法も試してみよう!
朝イチで釣ったヒラメは友人が捌いてくれました。このとき教えてもらったのが画像のように下から上がっていく捌き方です。
通常は中央・横・尾と切れ目を入れて、中央から身を剥がすように包丁を入れますが、切れ目を入れた後に尾の方から包丁を入れていくと視認性が高くコントロールも簡単。包丁の入れ方は中央から捌くときと同じく、身を持ち上げながら骨に包丁を当ててカタカタカタっとスライドさせるやり方です。
ちょっと時期外れではありますが、ヒラメが釣れたらぜひこの捌き方を試してみてください!
ヒラメは潮汁が美味しい
残った中骨は塩を振って潮汁に。昆布と一緒に弱火で煮だして、お酒と塩とごく少量のお醤油で味付けします。ヒラメはこの汁が本当に美味しい!潮汁と言えば真鯛なイメージですが、ヒラメはヒラメでかなりおすすめできます。真鯛とは異なるしっかりとしたヒラメ味、独特な風味を楽しめる一品です!
6月の磯はもう夏!
磯のロックフィッシュもシーズンイン!
残念ながらハタ無しのロックフィッシュゲームになってしまいましたが、6月の磯は本当に暑くて夏の釣りをやったんだという心地よい疲れがあります。本州中部エリア、ハタ自体はもう釣れているようなので、ロックフィッシュゲームファンの方はぜひお出かけになってみてください。
日焼け・熱中症、そしてヌカカの対策は忘れずに!夏真っ盛りな6月の磯を楽しみましょう!
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ライター撮影