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ヒラマサってどんな魚?ブリやカンパチとの違いや気になる味わい、美味しい食べ方も!

ブリと同じ属の種類のヒラマサは見た目もブリとそっくりですが、鮮魚店などではあまり目にすることがない魚です。この記事は、釣りをする人でなければ見分を付けるのが難しい魚といわれている、希少価値の高いヒラマサについての情報と美味しい食べ方を解説します。
更新: 2022年6月14日
iwama
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目次

ヒラマサってどんな魚?

ヒラマサの所属はブリやカンパチと同じく、スズキ目スズキ亜目アジ科ブリ属に属する種類の魚です。この仲間の魚は国内ではヒラマサ、カンパチ、ブリ、ヒレナガカンパチの4種類の魚になります。

これらの魚は、見た目が非常に似ています。見慣れない人は、それぞれの刺身や切り身を並べてみても、違いが分からないほど見分け方が難しい魚です。他のブリ属の魚は脂がのっているものが多いですが、ヒラマサは食べると歯ごたえがあり、脂が少なくさっぱりとした味わいが楽しめます。

ヒラマサのおいしい季節はいつ?

ヒラマサの属するブリ属のブリやカンパチの旬の季節は、秋から冬にかけてで、その中でも寒い時期に釣れるブリは、「寒ブリ」と言われて特に脂の乗りがよく歯ごたえがあり刺身や煮付け用の切り身が人気です。

ヒラマサは1年中釣れますが、旬の季節は真夏の7月から8月になります。同じ属のブリのように、多くの魚は夏場は冬より味が落ちる魚種が多いですが、夏が旬の季節になるヒラマサは、プロの間でも重宝される魚です。

釣れるポイントは?

ヒラマサはブリよりも温暖な海域を好みます。その為太平洋側では宮城県の金華山以南がポイントになり、日本海側では津軽海峡以南の広範囲にわたる水域に生息しています。その中でも日本海屈指の漁場が玄界灘、長崎県の五島列島、壱岐・対馬などです。

これらの漁場は海流の流れが速く、その中で泳ぐヒラマサは身の締まりがよいと言われ、その人気は日本全国から釣り人がやってくるほど。高級魚と言われるヒラマサも、これらの漁場産になるとさらに高い値段になります。

ブリやカンパチとの違いはなに?

ヒラマサはブリとカンパチと同じ種類で、ブリ御三家と呼ばれる見分け方が難しい魚です。この中で唯一の出世魚がブリで、旬の季節は地域にもよりますが秋から初春です。対してカンパチは成長で名前が変わりますが、「勘八や間八」と呼ばれ魚偏が付かないことから出世魚にはなりません。

ブリやカンパチは天然物だけでなく養殖で流通しています。一方、ヒラマサの養殖はなく、天然魚のため流通量が少なく希少価値の高級魚とされる魚です。
 

なぜヒラマサは出世魚ではないのか?

稚魚から成長する段階で名前が変わっていく魚が出世魚です。出世魚の定義としては、成長過程の1年目と2年目で身体の大きくなるごとに名前が変わり、商品価値も高くなる魚を人の出世に例えて出世魚と呼びます。

このように、出世魚とは成長するごとに商品価値が高まる魚のことで、代表的な魚はブリやスズキ、ハマチなどです。ヒラマサはブリと同じ種類の魚ですが、成長しても商品価値が高まり名前が変ることがないので出世魚ではありません。

ヒラマサの見分け方


ヒラマサはブリやカンパチと似た種類の魚で、初めて見た人は見分け方が分からないことがあります。ヒラマサは、体が平たく、体側に黄金色の帯が走るのが特徴です。

一方のブリは口角が少し角張り、胸びれはお腹の黄金色の線よりも下で、尾がボテッとしています。そしてカンパチは目の位置が上あごと尾びれの中央を結ぶ線上にあり、上から見ると頭の部分に八の字のラインが見え体が黄色いのが特徴です。これらのポイントが、ヒラマサと他の魚との見分け方になります。

ヒラマサはブリよりも温暖な海域を好みます。その為太平洋側では宮城県の金華山以南がポイントになり、日本海側では津軽海峡以南の広範囲にわたる水域に生息しています。その中でも日本海屈指の漁場が玄界灘、長崎県の五島列島、壱岐・対馬などです。

これらの漁場は海流の流れが速く、その中で泳ぐヒラマサは身の締まりがよいと言われ、その人気は日本全国から釣り人がやってくるほど。高級魚と言われるヒラマサも、これらの漁場産になるとさらに高い値段になります。

ヒラマサの目利きを知ろう

ヒラマサと言う魚は、釣り好きでないとどのような魚で、どうやっておいしいヒラマサを見分ければいいのかご存知ではない方も多いのではないでしょうか。それ程珍しく、スーパーなどの鮮魚売り場でも殆ど見かけることがない魚です。

ヒラマサは、釣り人の間では人気の魚ですが、一般の消費者にはあまり馴染みがないので選び方や調理方法が分からないかもしれません。ここでは、美味しいヒラマサの選び方のポイントや、釣った時の捌き方、保存方法について紹介します。

ポイント①大きさ

ヒラマサを選ぶ時にポイントとなるのは大きさです。この魚は大小さまざまな大きさがありますが、2~5㎏くらいが美味しいと言われます。大きい魚ほど食いでがあって美味しいと思いがちですが、かえって大きすぎると刺身や切り身にしても楽しめないことがあるので注意しましょう。

ポイント②表面やエラの色

2つ目のポイントは、表面の色艶がよくとヌメリがあるものが好ましく、鮮やかな黄金色のラインがあるものがおすすめです。さらに、エラの中が赤く目に水分があるものが鮮度がよく、乾燥しているものは避けましょう。

釣ったヒラマサの上手な捌き方

釣ったヒラマサを美味しく食べるには捌き方が重要です。ここではヒラマサの上手な捌き方を紹介します。捌き方は、釣ったその場で活け締めをして血抜き処理を行い、身が締まった状態なら持ち帰りましょう。

ヒラマサは熟成させると美味しくなるので、三枚におろして身をきれいに拭いてキッチンペーパーで包みラッピングをしたうえで冷蔵庫で1~2日間熟成させます。2日程経ったら取り出して切り身に仕上げましょう。刺身はもちろん煮付けなどでも絶品の味が堪能できます。

保存方法にコツあり!

ヒラマサは保存すると旨味が増す魚ですが、好みで身のコリコリ感の歯ごたえを好む場合は1日くらいで、柔らかめを好むなら3日くらい冷蔵庫で寝かせるのが最適です。寝かせる時には皮を剥がさずに保存すると3日ほどたっても身が崩れずしっかりとした状態を保ちます。

刺身などで食べきれないものはラップをして冷凍保存しましょう。解凍をすると旨味成分のドリップが出てしまうので、煮付けや焼きなどの調理にするとおいしく頂くことができます。

ヒラマサの美味しい食べ方4選


高級魚と言われるヒラマサは市場に出ることが少ない希少の魚で、同じ仲間のブリよりも高級と言われる魚です。ヒラマサの身はさっぱりしているので、刺身や照り焼きなど魚本来の味を生かした料理に人気があります。

これは魚の味がよいので、余計な調理をしなくてよいと言うことです。ここでは、ヒラマサを美味しく頂ける代表的な4つの料理を厳選して紹介しますので、ご家庭で作ってみてはいかがでしょうか。

1.上品な味が人気の「なめろう」

カンパチなどで人気のあるなめろうを、カンパチよりも歯ごたえと上品は味が人気のヒラマサで作ってみてはいかがでしょうか。作り方は、ヒラマサを5㎜角に切り分けます。ヒラマサに味噌と醤油、ニンニク、ショウガと調味料を加えて包丁でたたいて混ぜ合わせてください。

器に大葉を敷き、その上にでき上ったなめろうを盛りつけます。なめろうの上にみじん切りにしたみょうがや長ねぎなどの薬味を散らして、スプラウトを乗せれば完成です。

ヒラマサのなめろうの材料(4人分)
ヒラマサの刺身用柵を160g、薬味としては大葉8枚とみょうが2本、長ネギ20㎝をみじん切りにして細ねぎ2本を小口切りにします。調味料は米味噌とおろしにんにく、おろし生姜、醤油が小さじ1,白味噌が小さじ1/2、砂糖が一つまみです。飾りの材料としてレッドキャベツスプラウトが少々用意します。

ヒラマサのなめろうのレシピはこちらをチェック

2.簡単でヘルシー!漬け丼

刺身や焼き魚など、いろいろないろいろな料理ができるヒラマサですが、余った切り身を無駄なく使えるのが漬け丼です。ここではヘルシーで作り方も簡単なヒラマサの漬け丼を紹介します。

作り方は、ヒラマサの切り身を刺身で食べる太さ切り、めんつゆと生姜、ごま油で味付けしたつゆに漬け込み30分冷蔵庫で寝かせます。暖かいご飯で酢飯を作り、漬けておいたヒラマサをご飯の上に並べて白ごまを振りかけて、お好みでワサビを乗せれば完成です。

ヒラマサの漬け丼の材料(1人分)
酢飯の具材は暖かいご飯が150g、酢小さじ2,砂糖小さじ1用意します。漬けタレはめんつが大さじ1.5,しょうがはチューブ2㎝、ごま油が小さじ1、白いりごまとワサビが適量です。

ヒラマサの漬け丼のレシピはこちらをチェック

3.食卓を華やかに!「カルパッチョ」

カルパッチョはいろいろな魚で作れますが、歯ごたえ抜群の高級魚のヒラマサは特別な触感を楽しめるカルパッチョです。作り方は、切り身のヒラマサをスライスしてお皿に放射状にして並べて、晒し玉ねぎと生バジル、ピンクペッパーで飾ります。

ワインビネガー、醤油、オリーブオイルを混ぜたドレッシングを作りヒラマサにかければでき上りです。ポイントとしてはドレッシングに醤油を混ぜるとまろやかな味になりヒラマサにマッチします。

 

ヒラマサのカルパッチョの材料(4人分):柵状にしたヒラマサを2柵と玉ねぎ1/2、生バジルを適量用意します。ドレッシングはワインビネガーと醤油が少々、オリーブオイルは好みにより適量用意して混ぜ合わせます。

ヒラマサのカルパッチョのレシピはこちらをチェック

4.イタリア風煮付け「アクアパッツァ」

ヒラマサは、身が大きいのでいろいろな食べ方ができますが、最近人気のアクアパッツァを作ってみましょう。作り方は、ヒラマサと煮込のスープに入れる玉ねぎや長ネギ、ニンニクピーマンとトマト缶、コンソメを用意します。

材料をカットしてフライパンにオリーブオイル、スライスニンニクを入れて中火で軽く炒めて、ヒラマサや準備した野菜を炒めます。軽く炒めた後にトマト缶、ローリエ、塩・胡椒などで味付けして煮込み、赤ワインで味を調えて完成です。

ヒラマサのアクアパッツァの材料(4人分):ヒラマサの切り身300g、煮込む具材として玉ねぎ半分とトマト缶1缶、ピーマンが3個長ネギが半分、ニンニクが3片です。
スープの材量はパプリカ・オリーブオイルが適量、塩・胡椒が少々、赤ワインが大さじ2になります。お好みでシーフードミックス、アサリ、その他の魚介類を追加しても美味しく頂けます。

ヒラマサのアクアパッツァのレシピはこちらをチェック

POINT

  • 素材の美味しさを生かした料理を作ろう
  • ヒラマサで欧州料理に挑戦!

魅力たっぷりの魚「ヒラマサ」

ヒラマサの魅力について紹介しましたがいかがでしたか。ヒラマサはブリ御三家と呼ばれるブリやカンパチと似た魚ですが、その中でもなかなか見ることのできない高級魚です。

ヒラマサの食べ方は刺身や漬け丼、カルパッチョなど豊富なメニューがあります。どの料理も素材の美味しさを生かすために最小限の調理で美味しい料理になりますので、この記事を参考にヒラマサをもっと興味を持って頂ければ幸いです。
 

ヒラマサの料理が気になる方はこちらをチェック

ヒラマサの料理方法と言われても、すぐに思いつく方は少ないかもしれません。それ程ヒラマサは希少な魚です。しかし、上手に料理すれば美味しい魚なので、刺身だけではもったいないですね。

そんな方のために、ここにヒラマサの料理を紹介する記事がありますので、参考に美味しい料理に挑戦してみてはいかがですか。