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知床半島の最高峰!世界遺産の景色とは
世界遺産の羅臼岳
2005年に世界遺産登録された知床半島にある最高峰の山脈である羅臼岳は標高1661mの火山群で、日本では珍しい人の手が加えられていない原生林として日本百名山にも選ばれている自然にあふれた名峰です。
また、羅臼岳は北海道の厳しい気候により富士山並みの装備が必要ですが、標高1661mと低山のため日帰りで登山ができるので、アクセスが悪い状況でも初心者から上級者まで多くの登山家が集まります。
羅臼岳の気候
羅臼岳の夏は短く、羅臼岳の最適な登山時期は7月中旬から8月までと非常に短期間です。9月には雪が降り始め、降雪量も同じ緯度の網走より6倍も多いのには理由があります。
オホーツク海から沿岸に沿って吹く北西の風が、知床半島の羅臼岳周辺にぶつかり多くの雪を降らせるのです。そのため、羅臼岳の山頂付近には8月上旬まで雪渓がのこるのでアイゼンの準備が必要です。
羅臼岳山頂での絶景
細長く続く知床半島の最高峰に位置する羅臼岳の山頂は、360度のパノラマで絶景を楽しむことができます。羅臼岳の山頂から知床連山の山並みが見られ、天気が良い日には北方領土の国後島も一望できて最高です。オホーツク海と太平洋の気候の影響からの、はっきりと違いが分かる自然美も堪能できますよ。
【整備された登山道】岩尾別温泉往復コース
高低差が少ない入門コース
登山口の岩尾温泉を往復するコースは、高低差が少なく初心者でも日帰りで羅臼岳を登山ができます。登山道も整備されているので、登山者の9割が岩尾別温泉コースを選ぶ人気のコースです。前半は樹林帯を進み、大沢からは急斜面の雪渓をアイゼンを使って登ると頂上での最高の景色を堪能することができます。
大沢からの雪渓に注意!
岩尾温泉を往復するコースの難易度は、中級者から上級者向けなので初心者が単独での登山は絶対にやめましょう。コースの総距離は往復で約15km・コースタイムは6時間30分~8時間です。
標高が高くない中でコースの難易度を上げているのは、夏場でも残っている雪渓が原因で、雪渓でコースをあやまり毎年遭難する人が出ます。また雪渓を登山する際には滑落などにも注意が必要で、アイゼンなどの雪山登山の準備が必要です。
岩尾別温泉コースのおすすめスポット
前半のおすすめは、樹林帯にある弥三吉水での羅臼岳の浸透水です。北海道の湧き水はエキノコックスで有名なので飲む際には注意が必要ですが、弥三吉水の湧き水は煮沸しなくても飲めるので自然の恵みがたっぷりの極上の味が楽しめます。ですが気になる人は、煮沸してから飲んでください。
後半のおすすめは、羅臼平からのお花畑です。シレトコスミレやツガザクラの群生、チシマノキンバイソウなどの高山植物が観賞できますよ。
素泊まりもできる岩尾別登山口
知床半島の斜里町側の登山口の岩尾温泉へのアクセスは、公共交通機関をご利用の場合は札幌駅から網走駅で釧路本線に乗り換えて知床斜里駅に向かいます。知床斜里駅からは、バスで岩尾別温泉行きに乗り約1時間30分で到着します。マイカーでお越しの人は、岩尾別温泉とホテル地の涯前の無料駐車場をご利用ください。
木下小屋
- 公式サイトURLhttps://kinoshitagoya.wordpress.com/
- 住所〒099-4356
北海道 斜里郡 斜里町 岩尾別温泉 - 電話番号(0152)24-2824
【秘境を体験】羅臼温泉往復コース
足元が不安定な上級者コース
羅臼温泉を往復するコースは登山道が不安定で距離も長いため、難易度が上級者向けです。そのおかげで、登山者が少ないので羅臼岳の秘境感が満載の知床原生林を日帰りで味わうことできます。
前半の険しい樹林帯を超えると火山活動が感じられる赤褐色の美しい渓谷が見られ、険しく垂直にそびえ立つ屏風岩が最大の難所。この屛風岩を登り切った先で見下ろす景色は山頂にも匹敵するほど感動的です。
壮大な屛風岩に感動!
羅臼温泉を往復するコースの難易度は上級者向きですが、装備を整えた初心者が経験豊富な登山者と同伴ならば可能です。総距離は17.5km・コースタイムは8時間30分~11時間と長時間になるので、遅くても4時間前には下山を開始してください。
頂上に向かう際の難所は、8月でも雪渓が屏風岩にあるのでピッケルやアイゼンの準備は必須です。下山の際は登山道を外れて遭難することがあるので注意深く行動しましょう。
アイゼンの装備が必須の屛風岩!
羅臼岳・羅臼温泉コースで、注意するポイントを紹介します。まず最大の難所の屏風岩の雪渓ですが見た目以上に坂の角度がきついので、アイゼンを使っても滑落する可能性があります。大切な命を守るために登山を断念する決断も必要です。
また、頂上から下山のときも登山道を外れてしまい遭難するケースも多発しているため、迷い込み防止のロープが張られてはいますが、道を間違えないよう注意深く下山してください。
ヒグマ用撃退スプレーは絶対に必要!
2つ目に、注意するポイントは「ヒグマ」です。登山口の羅臼温泉は別名「熊の湯」といわれ、ケガをした小熊が温泉で傷を癒やしたとされるほどヒグマの生息地・羅臼岳には複数の目撃が確認されています。
ヒグマは、体長2m・体重300kg~500kgもある日本最大級の陸上動物です。ハンターが銃を持っていても死者が出ることがあるので、ラジオなどの音を出したりヒグマ用撃退スプレーを準備してください。
【知床半島を制覇】羅臼岳横断コース
知床半島が堪能できるコース
登山口の羅臼温泉を出発し、下山口の岩尾別温泉まで横断します。登山は登りよりも下りがきついので、下りは道がよく整備された岩尾別温泉がおすすめです。知床の秘境が堪能でき屛風岩の雪渓、頂上での景色など羅臼岳の全てを満喫できる人気のコースですが必ず登山上級者と同行してください。
ヒグマ対策は万全に
羅臼温泉から岩尾別温泉へ横断するコースの難易度は、上級者向けのロングコースです。総距離は15.1kmでコースタイムは12時間~13時間と非常に体力がいるためプロのガイドにお願いをする人も多数います。
またアクシデントなどでテントに宿泊する場合は、食べ物の臭いでヒグマに襲われる可能性があるので、しっかり食べ物をフードロッカーに入れてから就寝してください。
深い霧に注意!
人気の羅臼岳横断コースは羅臼岳を満喫できるので、おすすめのコースですが注意するポイントがあるので紹介します。山頂に向かう羅臼町側は、春から夏にかけて湿った暖かい南よりの風が吹くと冷たい海水の表面で冷やされ霧になることが増えます。霧による視界不良で、登山道を外れないように注意してください。また霧で太陽光を遮るので、冷え込む寒さにも注意が必要です。
しっかりと水分補給が必要!
注意ポイントの2つ目は、10時間以上の歩行が可能な体力が必要です。登りの羅臼温泉から頂上までは足場が不安定で急坂が続き、屛風岩の雪渓などを乗り切る体力は必須条件なので登山前に充分な歩行トレーニングを行ってください。また、山中には水分を補給できる場所がないので多めに水を準備しましょう。
温泉も魅力的な羅臼温泉登山口
知床半島の羅臼町側の登山口である羅臼温泉へのアクセスは、下山口と違うため公共交通機関のご利用をおすすめします。札幌駅から電車で釧路駅まで行きJR釧網本線の網走行きに乗り換えて知床斜里駅へ向かいます。
知床斜里駅からは、バスで羅臼町に向かい徒歩で羅臼温泉を目指します。マイカーでお越しの人は、登山口の羅臼温泉近くに有料ではありますが駐車場があるのでご利用ください。
羅臼温泉 熊の湯
- 住所〒086-1822
北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町 - 公式サイトURLhttps://kanko.rausu-town.jp/spots/view/28
- 電話番号羅臼町役場産業創生課 ( 0153)87-2126
- アクセスhttps://kanko.rausu-town.jp/pages/view/access
- 営業時間24 時間 ※朝5~7時は清掃のため入浴不可
羅臼岳登山おすすめガイド2選
ガイドだから知っている初心者でも楽しめる方法
日帰りで登山できると言っても、8時間〜10時間の登山に雪渓やヒグマ対策など初心者にはハードルが高い羅臼岳の登山です。そこでプロのガイドさんと一緒に登山することで、羅臼岳を楽しみながら山頂まで導いてくれます。羅臼岳登山に必要な装備品や怖いヒグマの対策も、経験豊富なガイドさんがすべて教えてくれますよ。
1.【知床のシェルパ】知床クラブガイド
知床クラブガイドでガイドを務める石田さんは、ガイド歴17年の知床を知り尽くしたベテランガイドです。知床のシェルパとして、多くの登山者を羅臼岳の山頂へと導いてきました。
シェルパとは、ネパールの少数民族のことでヒマラヤ山脈では必要不可欠の山岳ガイドのことですが、石田さんは知床山脈におけるシェルパを目指して日々研究しています。登山以外にも、シーカヤックや藪漕ぎなど知床を冒険したい人におすすめです。
知床クラブガイド
- 公式サイトURLhttp://shiretokoclub.jp/
- FacebookページURLhttps://www.facebook.com/shiretokoclubguide/
2.【感動体験のお手伝い】知床アルパ
安全に知床の自然体験をお手伝いする知床アルパには、知床在住で多くの資格を保有するプロフェッショナルのガイドが多数在籍しています。6月〜10月の期間に日帰りで岩尾別ルートを利用した登山プランです。13歳以上から参加ができるので家族との思い出作りに利用されます。季節ごとの景色を楽しめるので、予約が殺到する人気のコースです。
知床アルパ
- 公式サイトURLhttps://www.shiretoko-arpa.com/
- 住所〒099-4406
北海道斜里郡清里町水元町26-61 - 電話番号(050)3196-4505
- メールアドレス
知床登山おすすめグッズ3選
1.ヒグマ撃退スプレー
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羅臼岳登山で一番怖いのはヒグマに遭遇することです。特に冬眠明けのヒグマはお腹がすいているので大変危険。値段は高いですが撃退スプレーを身につけているだけで安心感が違います。
OUTBACK社のヒグマ撃退スプレーが人気で北海道に生息するヒグマにも有効な成分が入っており、公共機関や官公庁にも納品されているスプレーです。ツキノワグマやイノシシなどに効くスプレーよりも強力な成分を使用しているため、間違って人にかかると目が腫れて開かなくなる症状などが出ますので使用の際には注意してください。
2.アイゼン
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日帰り登山で人気の羅臼岳山頂への景色を楽しむには最大の難所である雪渓に登るためアイゼンの準備は欠かせません。特に下りの雪渓は滑落の危険性があるので、できればアイゼンの爪は8本から12本は用意したいところ。
初心者でも取り付けが簡単なタイプが人気で中でもHawk Zing BRS社のアイゼンはお持ちの登山靴でも簡単に装着できるのでおすすめですよ。
3. 登山用携帯トイレ
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登山で一番気になるのがトイレの問題です。羅臼岳山頂までトイレは、どのコースにも登山口にしかないため携帯用トイレを持参しましょう。トイレットペーパーは紐を通しておくと使いやすいです。
そして、ポンチョを使えば目隠しになるので人目を気にすることなくトイレを済ませられます。また使用した携帯用トイレは環境破壊につながるので必ず持って下山してください。
世界遺産の絶景を楽しもう!
今回は世界遺産に登録された知床半島の象徴、羅臼岳について紹介しました。北海道の厳しい環境で育つ植物や夏でも残る雪渓などが楽しめます。世界に認められた自然あふれる羅臼岳山頂での絶景をぜひ堪能してみてください。
雪渓が気になる方はコチラもチェック!
当サイト「暮らしーの」では登山情報がたくさん掲載されています。羅臼岳の雪渓に興味がある方は日本三大雪渓として有名な白馬岳の雪渓も合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。アルピニストが憧れる白馬岳に関する情報をまとめた記事をご覧になって登山の参考にしてください。
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