よく語られる登山にまつわる怖い話1選
鉄板の登山・山小屋での怖い話といえば
登山、それも山小屋にまつわる怖い話といえばスクエア・雪山(冬山)の一夜・登山家の4人などといろいろなタイトルでご存じの人もいるでしょう。あとからゾッとするような山小屋での恐怖体験が語られた怖い話として有名です。
登山中に一人が崖から転落したことからはじまる
語り口はいろいろとあり人によってはアレンジされて伝わるスクエアの怪談ですが、内容はこうです。5人グループで冬山登山にでかけたとき、あやまってひとりが崖から転落し、残念なことに帰らぬ人となってしまいます。
友人のむくろを担いで登山を続ける4人
仕方なくその登山仲間の亡骸を背負って下山を目指す残りの4人は、事故のこともあってか計画から道も時間もずれてしまいます。すっかり暗くなりこのままでは冬山で全員遭難してしまう心配が出てきました。どこか泊まれる山小屋がないかと探します。
登山道からはずれた古い山小屋での怖い話
運よく登山道からはずれた山奥に建つ古い山小屋を見つけます。しかし家としての暖房・発電の設備はほとんど壊れており、かろうじて屋根がある程度でこのままでは寝たら凍死してしまいそうです。
登山家4人が山小屋でとった行動は
4人はとにかく体を動かしてお互いを起こし合おうということにします。その方法は部屋の4すみにひとりずつ立ちAさんがBさんのいる角まで歩き肩を叩くのです。
叩かれたBさんが今度はCさんのいる場所へと続けていき、4人は真っ暗な山小屋の中何とか朝まで寝ることなく動き凍死はまぬがれました。
朝になって気づくこと
朝になり下山を続けた4人ですが、ひとりがぽつりといいだします。
「最初のAがスタートして誰もいないはずの部屋の角に立っていたのは誰だ?」
最初にスタートした人の場所には誰もいないのでDさんはAさんの肩はたたけないのです。
スクエアのような心霊話は遭難が多い山には多い
スクエアのような怪奇現象は実際にありそうな怖い話でぞっとしますね。心霊現象を起こす降霊術にはこのように部屋をまわる方法もあるといわれており、スクエアの5人目は転落したもうひとりの登山仲間の幽霊説もささやかれています。
実話に基づく登山の怖い話2選
実話系登山の怪談・怖い話1.
私は登山が好きでよく登山仲間の友人とS山というところに登ります。標高の割には険しい山でとがった岩場があちこちにごろごろしており、少し危険な場所であるため中級者以上の登山者が選ぶ山です。そこで起きた怖い話を聞いてください。
登山者は山奥で遭難しかけた少年に会う怖い話
下山中私たちは小さな男の子と出会いました。不思議に思い話を聞くと父親と母親の3人で登山をしており、父と母はすでに山の下の方にいると指を指します。
私達は小さな子供をひとりで山奥から下山させるのは危険だと一緒に山をおりることにしました。
山小屋で姿を消す少年
一緒に山小屋までたどり着くと少年は小屋の外に飛び出していきます。あわわて後を追いますが少年は姿をこつ然と消えています。
少年の捜索を手伝ってもらおうと山小屋のあるじに話をすると、1枚の写真を持ってきました。少年がさっき見ていた同じ姿で古い写真の中にいるのです。
登山少年の怖い話としてS山では有名
その少年は数十年前に親子3人で登山中ひとりで転落、亡くなったそうです。捜索隊として加わっていたため、あるじは写真を持っており今でも少年の供養をしているのだとか。数年に1度程少年を見る登山者がいて、怖い話としては有名なのだそうです。
実話系登山の怪談・怖い話2.
登山小屋で友人の身に起きた怖い話
私の所属していた山岳部でN山に登った時の怖い話です。山の天気は変わりやすく、途中予報にない大荒れになり私達は疲労こんぱいで避難小屋にたどり着きました。
翌朝グループのひとりが語った怪談話
翌日は快晴でしたが私たちは前日の事もあり下山することにしました。そんな中グループのひとりが昨日の夜中にふと目をさまし金縛りを体験したと怖い話をしだします。
体は動かないまま足元から近づく人らしきものの気配と、はぁはぁという息使いも聞こえててとても怖かった・そのまま恐怖の中で朝まで眠れなかったのだそうです。
仲間が体験したのはガチな幽霊系の怖い話だった
後日登山系のブログで、その遭難小屋では登山中に動けなくなり救助を待ちつつ亡くなった人がいたと知りました。その人が寝かせられていた場所が件の友人が寝ていたその場所です。
山の怪や神が関係する怖い話2選
1.実家の山奥で変な生き物を見たという怖い話
G県に実家のあるAさんは、まとまった休みにすることもなく帰郷することにしました。そこで起きた怖い話です。
Aさんの家は平野からゆるく山へ続く山裾の位置にあり、家の裏はすぐに山となっています。そこで山奥から現れた山の怪のような生き物が何なのか知りたくて、当時の2ch(現在5ch)で話をはじめました。
俺が体験した登山の怖い話を聞いてくれ
あまりにも毎日ごろごろと寝ているばかりだったAさんは、親から少し体を動かせ、外にいけ!裏山で登山でもしてこいといわれたそうです。山といっても大きな山の小さなこぶのような軽い場所で、普段の服装にスマホひとつもってAさんは裏山に登ります。
Aさんが見た不思議な生き物
その日は天気もよく山の空気は澄んでおりとてもよい気分です。Aさんがスマホで写真撮影しながら登っていた時に山奥から唐突にそれは現れました。
一瞬イノシシか?と思ったのは灰色のぬめぬめとした体に何か触覚のようなものが頭から伸びている生き物で、スマホで撮影する間もなくすぐ姿を消しました。イノシシであってもそうでなくても怖い話ですね。結局2chの住人もその正体を知りませんでした。
2.単独登山で体験したちょっと怖い話
続いての登山での怪奇現象系の怖い話はこちらです。私はその日はH連峰へ一人で登りました。それまで良かった天気は急にガスってきて数m先しか視界がないような状態で、風の音がひゅーひゅーと耳に気持ち悪かったのを覚えています。
白くもやがかかった山は神秘的で何だか異次元に来たようだなと考えながら、登り続けていきました。
山の神様に出会った
私は後ろから何者かに見られている視線を感じました。ここまでずっと登山者はおらず私ひとりであるはずなのに、何者かにじーっと見られている気配だけが背中に刺さります。
岩を越えようと足元に目をやったときに、私は見てしまいました。それはガスに煙る山のように見えていただけの何か白い発光するもので、数百メートルはありそうなその白いもやにはぎょろぎょろとした大きな目がふたつあります。
登山中人らしきものに出会ったら怒らせないように
心霊の類は一切信用しない私ですが、きっとあれは山の神か何かできまぐれで私をからかうつもりなのだと思いました。
それから私は山を荒らさないようにと用心しながら歩を進めると、気づいた時にはまわりは快晴!振り向いても美しいH山があるだけでした。
恐怖体験の後には山の神様からのご褒美が
こんなきれいなH山は今まで見たことがありません。山のマナーを守った私に神様が見せてくれたのだなと今でも思っています。みなさんも山で巨大な目に出会ったら、決して怒らせないようにしてくださいね。
山小屋にまつわる登山の怖い話2選
登山中に山小屋で遭遇した幽霊・怪談系の怖い話
普段自分は幽霊や怪談話などの心霊や怖い話は一切信じないのですが、一度だけ登山中に体験した怖い話があります。その日の登山の計画は途中で山小屋で一泊して、翌日余裕を持って下山するというものです。
予定していた山小屋に入ると先客がひとりだけいました。私はその人に頭を下げて「ご一緒させていただきますね。よろしくお願いします」と挨拶をするとその人も軽く会釈を返してくれました。
翌朝たくさんの人が小屋に集まってきた理由は
そのまま何事もなく朝を迎えたのですが、何か外が騒がしいです。ヘリコプターが飛んでいるパラパラパラというあの音もしています。気になって外に出てみると小屋の外にはたくさんの人がいるのです。
どうしたのですか?何かありましたかと聞くと、この山で遭難事故があり死人が出た。昨日は暮れてしまい麓に下ろせなかったので今日来たということです。外にいた人たちは遭難救助の関係者の人たちでした。
山小屋で出会った幽霊の怖い話だった
自分はあわてて小屋の中をのぞくと、昨日会釈をした人のいた場所には人はおらず、シートにくるまれた何かが置かれているだけです。私が昨日挨拶をしたあの人は、山小屋で出会った幽霊だったのでしょうか。
山小屋の女性・未解決事件の怖い話
これは有名な未解決事件として実話であるので怖い話としてご存知の人も多いでしょう。とても謎が残る山小屋にまつわる怖い話なのでご紹介させてください。
G県I市に済むYさんはご両親と山の民宿に1泊しつつ帰りはトレッキングを楽しみながら下山してこようという計画を立てました。
怖い話ポイント1.Yさんの奇妙な行動
この未解決事件が怖い話として語られるのは事件の当事者Yさんの行動がおかしいためです。当日急用ができ両親共に一緒にいけなくなりYさんひとりでバスで民宿に向かいます。
トレッキングの予定があるにも関わらずYさんの格好はまるでパーティーにでも行くようなスカートとブラウスという華やかなものでした。荷物もちょっとした小さなボストンバッグひとつです。
怖い話ポイント2.Yさんは山小屋で発見される
予約していた民宿に1泊し翌日送迎バスを断り一人でスカート姿で下山を試みるYさんですが、林業の人が使う山小屋で無残な姿で発見されました。その遺留品に残されていたカメラには、笑顔で写真に収まるYさんの姿がありました。
いったい誰がこの写真を撮ったのでしょうか。Yさんはなぜトレッキングの予定があったにも関わらずパンツではなくスカート姿で向かう必要があったのか、謎が深まる怖い話ですね。
人が怖い?少年が体験した怖い話1選
少年が登山で体験した怖い話「やまぞめき」
僕のじいちゃんは狩りが上手で、仕留めたイノシシのきばを記念にと日付を書いて飾っています。
その頃は登山がちいさなブームになっていて、登山者には山ガールと呼ばれる若い女性も多かった頃です。そんな人たちに対してじいちゃんは「山は怖い所じゃ。よく知らん者がうかつに入ってよいところではない」といつもいっていました。
ぼくが体験したイノシシ狩りでの怖い話
その頃は毎年のように夏休みになるとじいちゃんの家に遊びに行っていましたが、その最後の年に起こった出来事は自分史上一番怖い話として記憶に残っています。それはじいちゃんと一緒に山にイノシシ狩りにでかけた時におこりました。
じいちゃんとはぐれてしまう僕
イノシシを追うじいちゃんはとても足が早いです。獲物を追ってどんどん走っていくじいちゃんを、子供の足では追うことができず僕は道に迷いました。
そこで目にしたのはびりびりに破れた布片と細切れになった人らしきものの肉のかけらでした。
山の怪やまぞめきに出会ってしまった
その奥からがさがさとナニモノかが動く気配がします。僕はじいちゃんを大声で呼びました。「すぐ行くからそこから動くな!」とじいちゃんが答え、その声に従うよりも前に足がすくんで動けません。あたりには腐敗臭もして頭がくらくらします。
やまぞめきが追ってくる!
現れたじいちゃんは、僕の目の前にあるものを見て顔面が蒼白になりました。「これはやまぞめきじゃ!坊、わしにおぶされ」と僕を背負って山を疾走します。その間僕は後ろから追ってくる大きな気配と臭い息を感じました。大きな獣のようなそれはなぜか女性の顔をしています。
「やまぞめき様、ばあさんとわしはいいからこの子だけはお許しくだせえ」じいちゃんは走りながら何度もやまぞめきに懇願していました。
大人になった僕が思うこと
それから3日ほど僕は熱を出して動けませんでした。それから怖くてもうじいちゃんの家には行っていません。翌年ばあちゃんは崖からの転落事故で亡くなってしまいました。じいちゃんは「やまぞめきの仕業じゃ」といっています。
そのじいちゃんもそれから何10年かして亡くなりました。すっかり大人になった僕はじいちゃんの葬式に集まった人にやまぞめきの事をききましたが、誰もやまぞめきについて知りません。
じいちゃんの遺品整理
僕は忙しかった親からじいちゃん家の遺品整理をするように言われて、じいちゃんの家に残りました。遺品の中にはばあちゃんの日記があり、じいちゃんの浮気癖について愚痴が書き連ねられています。
僕のヒーローだったじいちゃんにも人間らしいダメなところがあるのだなとクスッと笑って和やかな気持ちになりました。
若い女性の持つ携帯や化粧ポーチなどの小物・治療痕のある歯に2年前の日付が書かれたじいちゃんの遺品を見つけるまでは。
まとめ
登山にまつわる怖い話で涼しい体験を
古典的なちょっとゾッとする山小屋での話から、自分の身にもふりかかりそうな実話といわれる怖い話・山の怪や人怖など登山に関する怖い話をたくさんご紹介してきました。
怖い話を欲していた心は満たされたでしょうか?怖い話の中には作り話ばかりではないので、あなたも実際に登山にでかけた際にはその身で体験できるかも知れませんね。どうぞご無事で下山できますよう、あなたの登山の安全をお祈りいたします。
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出典:https://www.pakutaso.com/