検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

登山靴の紐の結び方とは?ほどけない結び方を動画付きでご紹介!

登山靴の紐はどうやって結ぶのが良いのでしょうか?今回は、ほどけにくい靴紐の結び方をご紹介します。たかが靴紐と思うなかれ。登山において靴紐の結び方は安全な歩行の為の大切なポイントです。枝などに引っ掛けるリスクを減らす技もご紹介するので、ぜひお試しください。
2020年8月27日
k46sakai
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

登山靴の靴紐と、普段履く靴の靴紐

登山靴の靴紐の結び方と、普段履いているスニーカーなどの靴の靴紐の結び方は、違いがあるのでしょうか? 私は始め、「どっちも靴なんだから、大した違いはないだろう。」と思っていました。 しかし、実際に登山を始めるにあたって色々と調べる中で、 「登山靴で普段のスニーカーと同じ靴紐の結び方をしていたらダメなんだ!」 と思い知りました。 靴紐ひとつで、登りの時には登りやすく、下りの時には足首を保護して安全になります。 普段とは違う、山の中の舗装されていない道を歩くわけですから、当然危険を最小限に抑えるための工夫をする必要性が、靴紐ひとつにしてもあるわけです。

登山靴の靴紐を結ぶときのポイント…「登山のための結び方」をしよう

歩くスポーツである登山においては、足を守り、快適な歩行のサポートとなるような靴の履き方や紐の結び方がとても大切です。 重要なポイントがいくつかあったので、順を追ってまとめました。 登山靴を履く前には、一旦紐を全て緩めてから履くようにするとベロの部分のクセが取れて、きちんと足にフィットさせることができますよ。

靴紐の結び方 ポイント一覧

・足の甲から踵までの部分は、斜面で踏ん張った時にも靴の中で動かないようピッタリとフィットさせる。 初めて登山靴を履く方は、「ちょっとキツイ」と思うくらいに紐を締めます。 この部分がゆるいと、歩行中に靴の中で足が擦れて靴擦れや水ぶくれができる原因となります。 痛くならない範囲で、キツめに足にフィットさせます。 ・足の先端側から順番に紐を締めていく。 ・締めた紐と靴のベロの間は指が入らないくらいまでしっかり締める。 ・フックに紐を掛ける時は、上2段は上方から下方に向かって掛ける。 逆でも結べるには結べます。 ただしこれだと登りで足首を動かした時に緩みやすく、フックから紐が外れてしまうことがあります。 そうなると足元の枝など障害物に引っ掛かって転倒したり、最悪の場合靴が脱げてしまったりします。お勧めは出来ません。 上から下に向かって掛けることで、紐がフックに固定されるので、例え結び目の部分が緩んでもバラバラと外れていってしまうことは無いでしょう。足首も固定されやすくなり、挫きを防ぎます。 ・最後の蝶々結びの部分が縦結びにならないよう気を付ける。 縦結びになってしまうとほどけやすいので、注意してください。 また、きちんと蝶々結びを作ることで、この後紹介する裏技も使えるようになります。 以上が基本のポイントです。 まずはこれらのポイントさえ押さえれば、必要最低限のことはクリア出来ると思います。

登山靴の紐の基本的な結び方

ベーシックな靴紐の結び方について、動画でご紹介します。 動画で実際の動きを見ると、イメージが掴みやすいと思います。 先ほど紹介したポイントを踏まえつつ、登山靴をお持ちの方は是非一緒にやってみてください。

登山靴の靴紐 裏技1:簡単でほどけにくい!二重蝶々結び

では、ここからは、よりほどけにくい結び方の裏技をご紹介していきます。 まずは、「二重蝶々結び」です。 これは、最後の結び目の部分にひと手間加えるだけの簡単なものですが、 これだけでもかなりほどけにくいです。 動画でも分かる通り、登山靴に限らず普段街中で履くようなスニーカーでも使える技ですので、この機会に覚えておいて損はないでしょう。


二重蝶々結び 手順

1:まず普段通りに蝶々結びを作っていく。 2:結び目を完全に結びきってしまう前に左側の羽の部分を、もう一度結び目になる輪の中に通す。 3:完全に結ぶ。 結び目の部分が紐2本になっていれば完成。 ちなみに、靴紐をほどく時は、普通の蝶々結びをほどくのと同じように紐の両端を引っ張ればほどけます。

登山靴の靴紐 裏技2:二重蝶々結びの前も二重に!

二重蝶々結びだけでもかなり靴紐はほどけにくいのですが、手前の段階も二重にすると、よりしっかりと結ぶことが出来ます。 やり方は、 最初に紐を絡める部分で、普通は1回絡めるだけですが、ここで2回クルクルと絡めておきます。 それから、裏技1にて紹介したように二重蝶々結びをします。

登山靴の靴紐 裏技3:靴紐の余った部分の処理

上記にて紹介した裏技で、靴紐は充分ほどけにくくなっているはずです。 ポイントを押さえて足にしっかりフィットさせてあげれば、快適な登山が楽しめます。 しかし、もうひとつ、靴紐の余った部分の処理の仕方ですが、 蝶々結びの羽の部分や紐の両端の部分をきちんと処理して、障害物に引っ掛かるリスクを減らすことが出来ます。 私が個人的に最適だと思った方法をシェアさせていただきますね。

靴紐の余った部分の処理 手順

1:蝶々結びの羽の部分になっている輪を、左右それぞれフックに引っ掛ける。 2:紐の両端を引っ張って、羽の部分がピンと張った状態にする。 3:紐の両端の部分で蝶々結びをする。 これなら、蝶々結びの羽の部分が靴に沿って収まっているので、足元の障害物に引っ掛かって転倒することはまず無いと思います。 余った蝶々結びの部分全体を前で1回結んで纏めておくと言う方法もメジャーなのですが、それよりも見た目がスッキリして良いですよ。 紐の長さの関係で二重蝶々結びが出来ない場合もあるかと思いますが、 引っ掛かりのリスクも最小限ですし、2段階で蝶々結びをするので、この場合は一重に蝶々結びでも問題は無いと思われます。

余った靴紐を登山靴の足首周りにグルグル巻き付ける?


時々、長く余ってしまった靴紐を登山靴の足首あたりでグルグル巻きつけている方が居るそうですが、これはやめた方が良い方法です。 理由は、登山靴にグルグル紐を巻き付けると型崩れの原因となるからです。 せっかく足に快適にフィットさせるように靴紐を結んだのに、肝心の登山靴が型崩れして傷んでしまっては、元も子もないですよね。 それに、せっかく選んだ登山靴です。大切に扱って、長く相棒として履き続けるに越したことはありません。 また、個人的には登りや下りで紐の結び方を調整したい時に、ほどくのに面倒かなとも思います。

登りと下りで靴紐の結び方が違う?

ほどけにくい結び方が分かったところで、私が疑問に思ったこと。 それは、「この靴紐の結び方で、登りも下りも大丈夫なの?それともやっぱり調整の仕方があるのかな?」ということでした。 答えはイエスです。 理由は、登りの時の歩き方と、下りの時の歩き方を横から動画で見てみると分かりました。 下に登りの歩き方と下りの歩き方の参考動画を貼らせていただいたので、比べてみてください。

登りと下りの歩き方と足の動きの違い

登りでは、足首が前に傾く動きが多くなります。 下りはそうではありません。そして下りを歩く時の方が、足首にかかる負担は大きくなります。 足首の可動範囲や負担のかかり方に応じて、靴紐の結び方も適宜変えていく必要があります。 面倒くさがらず、きちんと調整することでより快適に歩行することが出来ます。

登りの時に適した結び方

動画で分かる通り、登りでは足首が前に傾くため、可動範囲を作ってあげた方が登りやすくなります。 足首の上の方までしっかりフィットさせすぎると、逆に足首の動きが制限され、登りにくくなります。 そこで、私が調べていく中で「これは!」と目からウロコが落ちた画期的な裏技があったので、シェアさせていただきます。

登りに適した結び方 手順

1:上から2番目のフックの手前まで、靴紐を締める。 2:フックを1つ飛ばして、1番上のフックに、上方から下方に向かって靴紐を掛ける。 3:上から2番目のフックに、下方から上方に向かって靴紐を掛ける。 4:二重蝶々結びをする。 この結び方にすると何が良いかと言うと、 普通に下から順番にフックに掛けて結んだ場合に比べて結び目が少し下になります。 それによって、足首を前に曲げた時の可動範囲が作られます。 かつ、しっかりとほどけにくい結び方をキープ出来ます。 靴を履く所から併せて説明されている動画もありますので、 こちらを見ながらやってみると分かりやすいですよ。


下りの時に適した結び方

次に、下りの時の靴紐の結び方についてです。 先に紹介した動画でも分かるように、下りの時には足首にかかる負担が増えます。 なので、足首を保護出来るように上までフィットさせて結びましょう。 下りの時に足首へのフィットが緩いと、着地の後体重をかけた時に支えられるものが無いので、靴の中で足が前にズレやすく、爪先が靴の先で当たって痛くなります。 最悪の場合、爪が割れるなど怪我をしてしまいます。 下山の前には一旦靴紐の結び方を調整し、しっかり足首にまでフィットさせているか確認しましょう。 力を使わず、楽にしっかり足首にフィットさせる結び方がありますので、次の項目にて紹介させていただきます。

もっと楽に靴紐を結びたい!

私もそうなのですが、あまり力が無い方や、手に力が入りにくい場合だと、靴紐を結ぶだけでも結構しんどいことがあります。 そんな時は、こちらの結び方を試してみてください。 下りで足首をしっかり保護したい時には特に有効な結び方だと思います。

楽に靴紐を結ぶ 下りの時にしっかり締める方法

1:上から2番目のフックの手前までは今まで通りに靴紐を締める。 2:残った2段のフックに、下方から上方に向かっていっぺんに靴紐を掛ける。 3:前で靴紐を交差させる。 4:1番目と2番目のフックの間を通る紐の下に、靴紐の先を通す。左右とも同じ。 5:前で蝶々結びをする。 この結び方だと、通常の2倍の力で靴紐を締めることが出来ます。 特に、女性は試してみると良いかもしれませんね。

靴紐の結び方をマスターして、より快適に登山を楽しもう!

一口に「登山靴の靴紐の結び方」と言っても、シーンによって色々な結び方があります。 当たり前の事かもしれませんが、登山中は足を動かし続けているので、段々靴紐が緩んだり足へのフィット感が変わってくることがあります。 少しでも違和感を感じたり、足が安定しないと思ったら、そのままにせず小まめにチェックし、調整していきましょう。 登山靴の靴紐の結び方の正解は、「自分でほどこうとした時以外、とにかくほどけにくいこと」です。 結び方ひとつで、安全面や快適性も随分変わります。 是非、ここでシェアさせていただいた方法をマスターして、怪我を防いで楽しい登山に沢山出かけてくださいね。