がまかつ 赤ムツ2本仕掛 カラ鈎
ダイワ アカムツX S-210
高級魚を狙うなら船アカムツ!
中深海の釣りは意外に簡単!
船釣りは価値の高い魚を手にできるのが大きな魅力。釣りの時間を楽しんだ後は、美味しい魚のお土産で普段なかなか口にできないようなクオリティの魚を楽しめるのは船エサ釣りの醍醐味でもあります。美味しい魚をモチベーションに船釣りを楽しんでいる方も多いです。
釣りで狙える範囲で美味しくて価値の高い魚と言えばキンキ、ときどき掛かるトラフグに白甘鯛といろいろありますが、今回はこれらの魚種に見劣りすることなく、本命のヒット率が高くて時期を問わずに楽しめる「アカムツ」釣りをご紹介します。もちろん食味は超一級品!美味しい魚を釣ってみたいという方はぜひチェックしてみてください!
アカムツってどんな魚?
「のどぐろ」の名前でも知られる超高級魚
アカムツは通称のどぐろの名前でも知られている、超高級魚のひとつです。釣りでは中深海と呼ばれるジャンルの魚で、本州の水深200m前後のエリアに生息しています。いわゆる幻の魚ではありますが、分布は意外に広く釣れる時期も年中、太平洋側を中心に東北から九州まで狙える魚です。
味は深場の魚らしい脂のノリが大きな特徴で、強くジューシーな脂の乗りっぷりはサンマやキンメダイに近いものがありますが、風味は全く別、上品な白身という独特な食味を持っています。焼き物や炙りといった加熱で脂を浮かせた料理が抜群ですが、刺身に煮つけ、なんでも合います。時期を問わず大きいものは高額な上に一般流通することはほとんどありませんが、釣りならチャンスは十分。美味しい魚を狙うなら外せない魅力的なターゲットです。
ハードルの高さを感じる必要はナシ!
数年前までは深場釣り=マイナーで難しい釣りというイメージが先行していましたが、近年はシマノ・ダイワのプッシュもあってライトに遊べるアカムツ釣りが流行の兆しを見せています。キンメダイほど深い場所を釣る必要が無いこと、3本針程度の胴突きで狙える点が釣りやすさのポイントで、道具の進化でタックルもかなりライトな構成で遊べるようになりました。
船釣りは地域性が強いことから、現在でもヘビータックル+重量級のオモリで狙う地域はありますが、水深150m~でオモリが200号という構成なら、オニカサゴやイカ釣りとほとんど変わりません。テンビン吹き流しで釣る地域もあり、釣りとしてはどんどん身近なものになりつつあります。船釣りを始めたばかりの方もぜひチャレンジしてみてください!
時期を問いにくいターゲット!
アカムツは時期を問いにくいターゲットで、中深場が得意な船宿であれば年間を通して出船があります。特に釣りやすい時期は秋頃で、この時期は浅場で狙えるチャンス。初心者の方でも釣りやすい時期なので、水深に不安を感じる場合は9月前後を狙ってみてください。
強風で出船できない日が増える冬の時期もおすすめ、出船さえできれば、産卵から回復したコンデションのいいアカムツを狙える時期です!
アカムツ釣りの船宿を予約しよう!
船釣りは船宿の予約がマスト!
船釣りは、釣り方と狙う魚を決めて乗客を募集している「船宿」の予約が必要です。アカムツ釣りは真鯛のようにどこの港にもある、というほどポピュラーなものではありませんが、県内で探せばいくつか出てくるという程度には船宿があります。募集の釣り物名はアカムツ・のどぐろ・中深場五目などいろいろです。
まずは自宅から遊びに行ける範囲で、アカムツ釣りをやっている船宿を見つけることろからスタートしましょう。時期は問わない釣りモノですが、寒い時期になると出船する船が増えてきます。深いと遠い、つまり集合時間が早くて料金が高いとイメージされる方がいますが、多くの場合1時間程度と他の沖釣りと同じ程度の移動で到着するので、料金もスタンダードな価格で楽しめます!
予約時はココをチェック!
予約時に確認しておきたい点をまとめてご紹介します。地域によって釣り場の状況や釣り方が違うのが船釣りなので、仕掛けやエサの用意については必ず詳細を確認!特にラインの号数については必ず確認しておいてください。オモリが重いという程度で、確認事項は他の釣りとそれほど変わりません。
まずはレンタルタックルからはじめて、その地域の仕掛けや釣り方に慣れたら自前のタックルを用意するというのがおすすめです!
①確認事項:ラインの号数
他の釣りよりもラインを出す釣りなので、ラインの指定号数を守るというのが非常に重要になります。ラインの太さが変わると仕掛けの沈む角度が変わってオマツリしやすくなるので、巻き量と号数については必ず確認しておきましょう。太いラインでもいい、細くて釣れるなら細い方がいいというものではなく、乗船客全員が同じ号数の道糸を使っているというのが重要です!
②確認事項:仕掛けについて
次に確認しておきたいポイントが、仕掛けの詳細についてです。オモリの号数を確認することで当日流すポイントの平均的な水深、タックルの選定がスムーズに進みます。多くの場合は胴突き仕掛けですが、テンビンでやるという船があるのもポイントです。
レンタルタックルからスタートするときは、仕掛けの用意をお願いできるか、購入が必要な仕掛けパーツはどれか、というところまで聞くとバッチリ!オモリだけ買ってきて欲しいと言われたら、何号ぐらいというところも確認しておきましょう。
③確認事項:エサについて
エサはサバなどの切り身を使うことが多く、イカやオキアミを使う船もあります。こちらも船宿側で用意してもらえるかを確認しておきましょう。魚の切り身は初心者の方でも扱いやすいエサなので、オキアミしか使ったことが無い方も問題ナシです。
中深海の釣りはエサがこだわりのポイントで、サンマやカツオのハラモ、イカにタコといろいろなエサを使い分けて釣果アップを狙います。特に釣果がよかったお気に入りのエサを持ってくる方が多いです。まずはスタンダードな身エサから、釣りに慣れてきたら特別なエサで釣果アップを目指してみてください!
アカムツのタックルと仕掛けについて
完成仕掛けなら初心者でも楽々!
がまかつ 赤ムツ2本仕掛 カラ鈎
主流の胴突きはもちろん、テンビン吹き流し向けの仕掛けも完成仕掛けから選べます。絡み防止の他連結スイベルと船宿指定号数のオモリを用意して、金具同士で接続すれば仕掛けが完成します。仕掛けを自作する方が多い釣りですが、まずはお手本的に完成仕掛けから試してみるのがおすすめです。多点掛けを狙った仕掛けもありますが、まずは扱いやすさを重視して2本、または3本針の仕掛けからスタートしてみましょう。
釣果アップ用のパーツとして、集魚灯も人気があります。暗い海の底で明るく光る集魚灯はアカムツを集める反面、他の魚も集めてしまうので効果は一長一短といったところ。アカムツだけがいるなら効果的ですが、他の魚が針についてしまうとアカムツのヒットチャンスが無くなってしまいます。付けたり外したり、その日に合わせるイメージで調整してみてください!
タックルは意外とライト!
ダイワ アカムツX S-210
タックルはオモリ負荷が200号程度のもの、リールは電動リールでPE4号程度が400m巻いてあるものならOK。キンメダイ釣りほど太いラインは必要ありません。アジビシの竿やイカ釣りの竿、万能なグラスロッドをそのまま流用できます。リールもスタンダードなものでOKです。
現在は専用竿が各メーカーから展開されています。釣りに慣れてきたら、入門向けの専用竿を検討してみましょう!
アカムツの釣り方をご紹介!
アカムツの釣り方を3つに分けてご紹介!
最後は釣り方のイメージや覚えておくと初回の釣りがスムーズになるポイントを3つに分けてご紹介します。アカムツ釣りは仕掛けが特別長いわけでもなく、ハリ数も3本前後と落ち着いて投入すれば扱いにはそれほど苦労しない構成です。事前に船長に初心者であることを伝えて、アドバイスを貰いながら釣りを進めれば、初めてでも楽しく釣りができます。
水深が深いという点だけ他の釣りとは大きく違うので、深いと何が起きるのか、どんなイメージで釣りを進めるかという点だけ確認しておきましょう!
①釣り方:地域によっては投入順アリ!
冒頭でもお話した水深に関するポイントです。流れが速い場所や深い場所を狙うときは、投入に順番があるケースがあります。150m程度を狙うアカムツ釣りであれば投入・回収は自由というケースが多いですが、流れが速いと200m程度から投入順のルールがあるので確認しておきましょう。
投入順はポイント到着後、船長のアナウンスで順番に仕掛けを投入するルールで、エサ付けを済ませて、仕掛けを船べりに並べてすぐに投入できる状態にしておく必要があります。予約時に確認をしておくとスムーズ、船長に初心者である点を伝えておけば、席順等で調整してもらえます。
なぜ投入順ルールが必要になるのか
仕掛けを順番に投入するのは、仕掛けの着底までに時間がかかるというのが最大の理由。水深200mでライン放出が250mオーバーというクラスになると、海中でラインは真っすぐにはならず、斜めになったりやや蛇行している状態になります。船を流しながら道糸の太さやリールのライン放出性能が異なる状態で仕掛けをランダムに投入すると、オマツリが発生するため順番に投入する必要が出てくるというわけです。
全員が仕掛けを投入し終わった後、一度船で仕掛けを引っ張って角度を整えてから落としなおすというケースも出てきます。釣り人側がやることととしては、準備万端で待って投入、仕掛けの回収や再投入は船長指示を待つ、この2点なので、ハードルの高さを感じる必要はありません。仕掛けが短くシンプルなので、投入は簡単です!
②釣り方:底トントン&誘いでアタリを待つ!
アタリを待つ間の作業は簡単!オモリの着底が竿に伝わる程度、つまり船の揺れで竿先がトン、トン、と戻る程度に調整して、アタリを待てばOKです。深いので竿先の変化が分かりにくいですが、じっくり竿先を見ていればすぐに違和感に気付けるようになります。ときどき糸ふけを取るイメージで数m巻いてからの落とし直しをしながら、仕掛けが底付近を漂うように調整しましょう。
誘いはアカムツ釣りで釣果を伸ばすために重要なポイント!誘い方は穂先をゆっくり大きく上げて戻す、誘いを止めて待つ、この繰り返しでOKです。誘いはときどき入れるイメージで、誘いっぱなしにならないようにスローなテンポをキープしましょう。誘いで仕掛けのハリスが張って緩んでと動いたときにエサが魅力的な動きをします。流れが速い・深い場合は、電動リールで5mほど巻きあげてサミングしながらゆっくり落とす誘いも効果的です!
③釣り方:焦らずゆっくり回収して釣果アップ!
アカムツは他の魚と比べて水圧の変化に強く、底付近から中層へ100m以上巻きあげても鋭く抵抗します。食い込みが浅かったり、口のハリ穴が広がってバレやすい魚としても有名なので、回収は焦らずゆっくり行いましょう。電動リールの巻きスピードは中ほど、最高速にする必要はありません。
アタリは竿先がグッグッと引き込まれるような形で現れますが、竿先が戻るタイミングで戻らない、違和感的なアタリも発生します。ユメカサゴなど他の魚がついているといくら待ってもアカムツは掛からないので、自由に再投入できる場合は船長に回収の確認をして仕掛けとエサをチェックしてみましょう。
高級魚アカムツ釣りを始めよう!
釣果にも期待ができる釣り!
超高級魚ながら釣果の方にも期待ができるのがアカムツ釣りのいいところ!もちろん潮が動かずダメという日もありますが、3匹以上釣れるという日も少なくありません。サイズは船宿が回るポイントによるところが大きいですが、まさに超高級となる40cmオーバーも釣りで掛かってくるサイズです。
アカムツは小さくても美味しい魚なので、サイズに関わらず釣れたら大事にキープしましょう。クロムツなども混ざるので、お土産は確保しやすいです。まずはレンタルタックル&船宿仕掛けから、意外に身近ななアカムツ釣りを始めてみましょう!
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