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富士登山ができる期間は?山頂までの4つのルート&週末の混雑状況も解説!

富士山で登山を楽しんでみませんか?富士山頂からの眺めは非日常を感じさせる素晴らしい絶景です。本記事では富士登山を計画する際に役立つ情報をご紹介します。ルート情報や登山が可能な期間、混雑する期間や時間帯など内容盛りだくさんです。どうぞご覧ください。
2022年1月31日
iiyudana
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目次

富士登山でアウトドアを満喫!

富士山は日本全国から登山者が訪れる人気の登山フィールドで、登山道の開通期間中は毎年20万人以上の登山者が富士登山を楽しんでいます。標高3,776メートルという独立峰は他の山にはない特別感があり、登山期間中は何度も富士山を訪れるという人もいるほどの人気です。

山頂から眺める景色はとても素晴らしく、季節や天候によってまったく異なる絶景を楽しむことができます。今回は魅力満載の富士山の登山情報をたっぷりとご紹介していきます。

富士登山ができる期間は?

富士山に整備されている登山道が開通するのはおおよそ7月上旬で、9月上旬までの期間が正式な開通期間となっています。おおよそ5月から6月いっぱいにかけての期間が富士山の雪解け期間となるため、登山道の開通期間の始まりが7月からというのは納得できるでしょう。

標高の高い富士山は冬の訪れも早く、9月には気温がグッと低くなり9月中でも雪が降ることがあります。厳しい自然環境の富士山は登山のできる期間が短いのが当たり前です。

登山道の開通期間一覧

富士山には山頂まで到達できる登山道が4ルートありますが、登山道によっては開通期間が少し異なっています。年によって積雪量などが異なるため、前もって発表される開通予定期間の通りに富士登山ができるとは限りません。

参考までに2021年の各登山道の開通予定期間を表にまとめましたので、富士登山を計画する際の参考にしてみてください。これ以外のシーズンの富士登山は安全性が担保されないため、初心者だけでなくベテランも避けるのが無難です。

登山道名 開通予定期間
吉田ルート 7月1日~9月10日
富士宮ルート 7月10日~9月10日
須走ルート 7月10日~9月10日
御殿場ルート 7月10日~9月10日

登山期間の混雑状況

富士山は登山道が開通すると同時に大勢の登山者が訪れます。特に梅雨の期間が終わりを迎える7月中旬ごろから登山者が増え始め、真夏の8月中旬ごろが登山期間のピークとなります。

近年は登山人気の高まりから曜日に左右されずに登山者が訪れるようになっていますが、やはり週末や休日の混雑ぶりは平日とは比べものになりません。特に初心者でも比較的登りやすい吉田ルートや富士宮ルートは安全性にも影響するほどの混み様です。

混雑する時間帯

週末や休日、8月のお盆の期間が混雑日として挙げられますが、登山を始める時間帯によっても混雑度に大きな違いがあることを知っておかねばなりません。特に混雑が顕著なのが早朝の時間帯です。

登山者の多くは山頂から眺めるご来光を目指すため、早朝3時ごろから5時ごろまでの時間帯は八合目から上が大変混雑します。どうしてもご来光を拝みたいなら混雑も覚悟しなければなりませんが、富士登山そのものを楽しむなら混み合う時間帯を避けるのがベストです。


富士登山の登山道をご紹介!

それではこれから前述の登山道の開通期間一覧表に掲載されている4つの登山ルートについて解説します。山梨県側から登る登山道1ルートと静岡県側から登る登山道3ルートです。

それぞれの登山道の特徴や注意点、登山口までのアクセス情報など盛りだくさんな内容でお届けします。富士登山を計画する際の参考にしていただければ幸いです(登山道についての情報は2022年1月29日現在のものです)。

富士登山道①:吉田ルート

山梨県側から富士山山頂を目指す初心者にもおすすめの登山道です。富士登山をする登山者の半数以上がこの登山道を利用しており、トップシーズンの週末や休日はたくさんの登山者で賑わいます。

河口湖から富士山五合目までを結ぶ有料道路「富士スバルライン」の五合目がスタート地点となっていて、六合目までは初心者でも難なく登ることが可能です。六合目からはジグザグの道や急な岩場の道を進むことになり、本八合目で後述の須走ルートと合流して頂上へと向かいます。

下りは注意が必要

吉田ルートで下山する際には注意が必要です。富士山山頂から八合目まで下る際には上りとは異なる登山道を利用します。八合目の下江戸屋という分岐点までの下りは須走ルートと共通です。ここで注意したいのが下江戸屋の分岐点にある標識ですね。

ここからの下りは吉田ルートと須走ルートに分かれているため、誤って須走ルートを選択してしまうと吉田ルートに再び戻ることができません。初心者は特に間違いやすいので標識を見落とさないように注意しましょう。

登山道までのアクセス

マイカーでアクセスする場合には中央自動車道「河口湖IC」もしくは東富士五胡道路「富士吉田IC」で降り、富士スバルラインで五合目駐車場までアクセスします。ただ、トップシーズンは混雑するため有料道路に通行規制がかかります。

規制期間中は富士吉田IC近くの駐車場から有料のシャトルバスを利用しましょう。電車でアクセスする場合には富士急行線「河口湖駅」や「富士山駅」で下車し、路線バスに乗り換えてから富士スバルラインの五合目駐車場まで向かいます。
 

富士登山道②:須走ルート

静岡県側から富士山山頂を目指す登山道です。富士山東側の須走五合目が登山道のスタート地点になっており、登山道周辺には深い樹林帯が広がっています。木々が自然の日陰を作ってくれるため、日差しがいっそう強くなる真夏の期間でも登山道は涼しげです。

本八合目で吉田ルートに合流するのでそのまま進んで頂上へと向かいます。吉田ルートの登山者と須走ルートの登山者が一緒になるため開通期間中はこの区間は混雑必至です。夜の時間帯はご来光目的の登山者でいっぱいですね。

分岐点に注意!


吉田ルートと同じように須走ルートも下りは専用の登山道を歩くかたちになっていて、八合目の下江戸屋分岐点で吉田ルートと分かれます。吉田ルートのほうが圧倒的に登山者が多いため、混雑する期間はうっかりすると人の流れに誘われてそのまま吉田ルートへという事態が生じるでしょう。

富士スバルライン五合目から須走五合目まで戻るのはかなりの時間ロスとなってしまうため、特にこのルートを初めて利用する初心者は標識を見落とさないよう注意しましょう。

登山道までのアクセス

マイカーでアクセスする場合には東富士五湖道路「須走IC」もしくは東名高速道路「御殿場IC」で降り、国道とふじあざみラインを走って登山口となる五合目駐車場へと向かいます。

ただ、登山道の開通期間中はふじあざみラインに通行規制がかかるため、「道の駅すばしり」の近くに設けられる臨時駐車場に車を置いて有料のシャトルバスやタクシーに乗らねばなりません。電車でアクセスする場合にはJR御殿場線「御殿場駅」で下車し、路線バスに乗り換えて登山口へと向かいます。

富士登山道③:御殿場ルート

静岡県側から富士山山頂を目指す登山道です。富士山の南東側に位置する御殿場口五合目が登山道のスタート地点となります。標高1,450メートルの場所から頂上を目指すため、他の登山道と比べて標高差が大きいのが特徴です。

登山道は傾斜が緩やかで安全ですが、距離が長く健脚向きのため初めて富士登山にトライする初心者にはおすすめできません。登山道の開通期間中は週末であっても登山者が少なく、静かに登山をエンジョイしたい人にはぴったりなルートとなっています。

登山初心者には厳しいルート

登山道は火山砂利が堆積したルートとなっていて、植物も少なく強い日差しが注ぐ真夏の期間の登山は過酷です。七合目付近まで到達するのに4時間以上もかかるため、登山者によっては頂上まで体力がキープできずにダウンしてしまう人も見受けられます。

また、七合目まで山小屋やトイレがないこともこのルートを厳しいものにしていますね。さらに、登山道の途中には目印となるものが少ないため、濃霧が発生すると道を間違える可能性もあります。まさにベテラン向きの登山道です。

大砂走りが御殿場ルートの魅力

御殿場ルートも下りは途中から登山道が変わるため注意が必要です。七合目から先は下り専用の登山道に入ります。登山道の目印は七合目にある休業中の山小屋「日の出館」ですね。そこから六合目まで下り分岐点を過ぎると現れるのが御殿場ルート名物の「大砂走り」です。

宝永火山が噴火した際に生じた火山灰が堆積したエリアで、細かい砂がクッションのようになりスリリングでスピーディーな登山を堪能できます。ぜひ安全に気を付けながら独特のフィーリングを味わってみましょう。

登山道までのアクセス

マイカーでアクセスする場合には新東名高速道路「新御殿場IC」を降り、無料の富士山スカイラインを走って登山口まで向かいます。登山道の開通期間中も特に交通規制などはないため、マイカーで直接御殿場口新五合目までアクセスすることが可能です。

電車でアクセスする場合にはJR御殿場線「御殿場駅」で下車し、路線バスに乗り換えて五合目まで向かいます。トップシーズンの週末や休日でも車内が登山者でいっぱいということはほとんどありません。

富士登山道④:富士宮ルート


静岡県側から富士山山頂を目指す登山道です。登山口は富士山南側に位置する富士宮口五合目で、標高が2,400メートルと4つの登山道の中では最も高標高なスタート地点となっています。

登山道は全体的に傾斜が急ですが、山頂までの距離が短いため初心者でも富士登山にトライすることが十分に可能です。上りと下り両方同じ登山道を利用することができるため分岐点で道に迷うという心配もありません。ただ、道が細く混雑する期間は譲り合って歩くことが必要となります。

初心者の登山デビューに最適

富士宮口五合目にあるレストハウスは大変便利な施設でしたが、現在火災のため利用することができなくなっています。ただ、五合目には派出所がある富士山総合センターがあり、登山道の開通期間中はナビゲーターや警察官が常駐していて安全性も抜群です。

また、シーズン中は八合目に衛生センターが開設され、常駐する医師によって24時間診察を受けることができます。トイレが24時間使用できる山小屋もたくさんあって安心して富士登山に臨めるでしょう。

登山道までのアクセス

マイカーでアクセスする場合には東名高速道路「御殿場IC」で降り、富士山スカイラインを走って登山口まで向かいます。ただ、登山期間は富士山スカイラインに交通規制がかかるため、裾野市にある「水ヶ塚公園」の駐車場に車を置いてシャトルバスやタクシーでアクセスしなければなりません。

電車でアクセスする場合にはJR東海道線「富士駅」やJR身延線「富士宮駅」で下車し、路線バスに乗り換えて登山口まで向かいます。シーズン中の路線バスの本数は比較的多めです。

富士登山をエンジョイしよう!

https://pixabay.com/

ここまで富士登山に役立つ情報をご紹介してきましたがいかがでしたか?富士山山頂へは山梨県側からも静岡県側からも登山道が整備されています。何よりも自分の経験や体力に合わせたルート選びが富士登山を成功させる重要なポイントです。富士登山を計画する際にはぜひ本記事をご活用ください。

富士山以外の登山情報が気になる方はこちらもチェック!

登山を計画するならぜひ富士山以外の山も候補に入れてみてはいかがでしょうか。こちらに3つの記事を用意しました。山梨県の竜ヶ岳と福島県の安達太良山、岩手県の早池峰山の登山情報が掲載されています。役立つ情報が盛りだくさんです。ぜひご覧ください。